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気まぐれなるままに雑感 -キーワードはBlues- [2008年09月21日(日)]

 今回はぱぱっと雑感で3枚ほど・・・

 1枚目は念願の入手に歓喜!希望通りの形ではないけれど、オリジナルアルバム2枚の楽曲全部と+αが収録されたベストアルバム、先日“SHM-CD”とゆう新しい高音質CD盤として再発されたTHE FLYING BURRITO BROTHERS(フライング・ブリトウ・ブラザーズ)『SIN CITY:VERY BEST OF 〜』です。


 依然として夢中なカントリーロックと言われるジャンル。その原点のひとつでありシンボル的なバンド、残した2枚の作品は史上屈指の大名盤として知られています。個人的に中心人物のグラム・パーソンズは自分にとってかけがえのないアイドルの一人であり、前評判もあって非常に楽しみにしていたのですが、一聴したところ予想していた以上に大人しめな曲が多く、期待していたような刺激を感じることが出来ませんでした。

 しかし、よく聴き込んでいくとその素晴らしさに感服。本筋のカントリーだけに囚われない斬新な手法、カントリーとリンクスするように発展したR&Bの響きやオリジナリティある独自の解釈/方法論、当時の精神性を物語るサイケデリックな雰囲気をともなっている音楽性は、この奇跡的なバンドの唯一無二な魅力・・・しいてはパーソンズの才能に改めて驚かされると共にあらためて惚れ惚れしてしまった次第です。

 だから余計に若くしてこの世を去ったことが悔やまれますね。結局短命に終わってしまったこのバンドですけど、それはソロアルバムとしてパーソンズの描いていた理想形は一応結実する訳なんですが、この青写真を志と情熱で無我夢中に傾けた未熟がゆえの神がかり的な産物は今も燦然と輝いています。また一枚忘れ得ぬ作品に出会えた事を大変嬉しく思うのでした。

 2枚目は弟に貸してもらっていたLITTLE FEAT(リトル・フィート)が71年に発表した同名タイトルアルバムです。今も活動を続ける同バンドですが、記念すべきデビューアルバムには後に確立する個性がまだ定まっていない段階だっだけに非常に泥臭くなっているとのことらしいのですが、それも気にならないほどアメリカのルーツをしっかり消化しつつ、非常にパワフルに展開される骨太なロックとなっていて素晴らしいです。中心人物のローウェル・ジョージの味わい深いダミ声ヴォーカルと超絶(非テクニカル)スライドギター、サイコーっす!


 最後はTHE DOORS(ドアーズ)の71年に発表した最終作『L.A.WOMAN』です。稀代のロックカリスマ、ジム・モリソンを看板として衝撃的にデビューした1stから4年、紆余曲折を経て辿り着いた結果はブルーズでした。アート的感性を下地にもつ詩と妖しく謎めいたヴォーカル、ガレージィでストレンジな雰囲気ながらも適度なポップ性を含んだメロディ、幽玄かつ印象的なオルガンの響きを特徴としていたバンドですが、その片鱗を残しつつも終息に向けて紡ぎ出された音には自然の流れとして熟成と穏やかさを聴き取ることが出来ます。あの鮮烈でエキセントリックなイメージが強く焼きついているだけに、ちょっと落ち着き過ぎたきらいに物足りなさもありますけど、これはこれで良かったんだなと思います。今では初期のアルバムと対比しても結構気に入っている作品になりました。


 3つのバンドに共通して言えることですが、やはりアメリカのロックバンドには大なり小なりBlues(R&B)の影響が見え隠れするんですよね。自ら切ろうとしても切れないほどの抗い難い、深く深く体に沁み込んでいる土着音楽なんですよね。ここ数年好んで聴いている70年代のアメリカのウエストコーストロック系を聴いていてつくづく感じいるところです。それがたまらなく自分にとっては恋しく愛しく思え、一昔前とは違った感じ方捉え方も出来るようになったことでより一層魅力的に聴こえる今日この頃です・・・
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