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リメイク版もなかなか・・・かな? [2008年09月27日(土)]

 突如30年ぶりにリメイクされた映画『柳生一族の陰謀』。その報をたまたまテレビの宣伝で見かけた時には驚きました。いろんな意味で衝撃を受けて大変気に入っている作品だったのでさっそく見てみました。


 何故今この作品なのか理由などは分かりませんでしたけど、想像以上によく頑張っていたのではないでしょうか?ストーリー自体が大変面白いのもあって充分楽しめました。

 物語は2代目将軍秀忠が急逝したことで、世継ぎ候補である長男の家光と忠長が取巻きの派閥を含めいろんな思惑が交差する抗争の中、徳川家剣術指南役である柳生宗矩の一族立身画策の為に翻弄されることになる一族きっての剣豪柳生十兵衛の悲劇を描くとゆうもの。


 柳生十兵衛を主軸におきつつも、それぞれがそれぞれのドラマを生み、時には有り得ない設定まで含んだ奇抜な演出が始めから最後まで息をつかせぬ展開と圧倒的な演技で魅せる超娯楽時代劇なんです。

 オリジナルの監督はあの深作欣二。当時としては画期的且つ刺激的な映画であったことは容易に想像できますが、今現在でもこうして復活させてみても古くささや遜色もなく楽しめるものではないかと思われ、実際に証明されたと思えます。


 ただ、ただですね、やはりどうしてもオリジナルと比較してしまう自分がいます。ちなみに出演者を挙げさせてもらうと、萬屋錦之介を筆頭に千葉真一、松方弘樹、西郷輝彦、大原麗子、原田芳雄、志穂美悦子、真田広之、小林稔侍、成田三樹夫、金子信雄など錚々たる面子になっていて、しかも丹波哲郎やあの世界の三船敏郎までとオールスター状態のキャスティングなんですよ。それから比べてしまうと・・・致し方ないのでしょうけどね。


 と愚痴りつつも、上川隆也演じる今回の十兵衛も意外に良かったのは正直なところ。あと高橋和也による家光の迫力ある演技に、より一層俳優として堂に入った姿に目を見張りましたし、言わずもがな、かたせ梨乃や30年前の家光だった松方弘樹の安定した深みある演技にも好感が持てました。ただあのラストシーンにはオリジナルに到底及びません。萬屋錦之介の圧倒的な芝居にはちょっと太刀打ちできる人はいないのではないかと。千葉真一の十兵衛も段違いにかっこ良いですし。


 そう考えると昔の役者さん達は各々が独自のカラーを持っていて、個性溢れる層の厚い世界だったんだなぁと改めて気づかされたのでありました。映像的な技術が発展はしても、こうした演じる側の発展と成熟が無ければ良いものも良いものではなくなってしまう可能性があるのではないでしょうか?頑張って欲しいですね、今の役者さん達も。

 余談としてこの柳生十兵衛を主役にした自分の中で対をなす作品『魔界転生』もありますけど、これも前にリメイクされてましたよね。その時も自分は未見ですがパッとしなかったような・・・う〜む・・・
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