今回紹介するのは国内で廃盤であったのに今年突如の紙ジャケ/リマスター再発に驚きと歓喜の声をあげた
DELANEY&BONNIE(デラニー&ボニー)の69年発表の曰く付き1stアルバム
“HOME”(ホーム)です。

これも前紹介のグラム・パーソンズと重なるんですが、同じジャンルとゆうか人的交流の範疇で語れる音楽を表現している夫婦デュオの歴史的名盤であると断言します。
いやぁ参りました!のちにこの夫婦を主軸に“スワンプ・ロック”なるムーブメントを引き起こして英米の著名ミュージシャンをも巻き込んでワールドワイドに影響を与えていくわけですが、このデビューとなるアルバムには全く違う顔がのぞけてしまうのでした・・・改めてその卓越した才能と表現力、音楽性のふり幅に脱帽です。
かの有名なソウルの名門レーベル、『STAX』(スタックス)に唯一残した作品であるこのアルバムには、ソウル/ブルース/カントリー/ゴスペルなどの米国産ルーツミュージックを下敷きにした極上のサウンドが満載なのですが、スワンプとゆうよりまさに“SOUL!!”と言った要素が大きくアルバムの中に充満しているのです。それほどソウルもしくはR&B(昔の!リズム&ブルース)に対して知識や耳が肥えていない自分でも「これって白人が演ってるの?」と疑ってしまうくらい黒人より黒人らしくR&Bを表現していると思えるのです。ホントに初めて聴いた時は驚きました。

心憎いことに作品に関わっている面子もまた豪華。アイザック・ヘイズ、ブッカーT&THE MG'sなどの黒人ソウル陣営からレオン・ラッセル、ボビーウィットロックなどのその後も盟友となっていく白人スワンプ・ロック陣営との混合編成的なゲスト参加がこのアルバムの素晴らしさと特異性を物語っています。プロデュースは先ほどのMG'sのドナルド・ダック・ダンとスワンプ・ロックでも著名なドン・ニックス。
ですが、その素晴らしさとは裏腹にこの夫婦のデビューは順風満帆ではありませんでした。このアルバムから最初のシングルとして発表された曲は黒人のシングル・ヒット・チャートでNo.1を記録する偉業を達成しますが、それはこの曲が白人によって作られた事を知るや急にそっぽを向かれてしまう結果に・・・それからもスタックスからは契約を解除され、レーベルを移籍になってしまう始末。そこでもうまくいかず低迷を余儀なくされてしまうのでした・・・
しかし数年後、イギリスのミュージシャン達によって注目を浴びる事となった夫婦は一気にスターダムへと上り詰めます。それもごくわずかで、ムーブメント自体はすぐに時代の流れから逸れてしまうのですが、そんな浮き沈みの激しい活動の中でもコンスタントに素晴らしい作品群を残しているデラニー&ボニー。しかもこの人達のミュージシャン人脈は素晴らしく、無名時代に関係していた人達はみんな時代の表舞台へと駆け上がっていったり、歴史的に重要な人が多いのです。やはり才能のある人にはそうゆう人達が自然と集まってくるんでしょうねぇ・・・
前述のグラムも一時期この夫婦と交流を深めていて、そのことがキッカケで新しいバンドの構想を練ることなったりしているらしいのです。そりゃバリバリ影響受けますよねぇ〜♪
こんな素晴らしい音楽を残しているにもかかわらず、意外に認知度は低く“スワンンプ・ロック”自体のマイナーさを痛感してしまうのでありました。良い音楽なのになぁ・・・とゆうかそれより早く他のアルバムも購入したいです!
あ、そうそう!今回その音楽性からサイト登録のカテゴリーにはR&Bに入れてみました。注意したいのは今時のR&Bを期待すると危険ですよ!(笑)