満天握り月太郎 [2007年08月05日(日)]
堂本光一主演『スシ王子!』(テレ朝/金曜夜11時15分)。
「お前なんか握ってやる!」
という決め台詞を繰り返すCMにまず惹かれ、この時間帯で演出・堤幸彦とくれば『トリック』路線を期待するわけで当然チェックしました。
……あれ? なんか間が悪くない?
堤幸彦の演出と光一君の演技が噛み合ってないというか。
何を見せたいかが見えちゃうだけに、それを笑いに昇華できていないのは致命的かと。
まあ、これから徐々にこなれていくことに期待してます。
米寿 司(まいず つかさ)は幼い頃は天才寿司職人と呼ばれるほどの少年だったが、祖父と父がヌシと呼ばれる巨大カジキマグロに串刺しになり海に消えるところを目撃し、そのカジキマグロと目が合ったことから、それ以来、魚の目を見れなくなってしまった──という設定。
空手を極めんがため、島の自然を守るため、司は再び寿司職人の道を進むことを決意する……が、魚の目を見るとトラウマが甦り暴走してしまう。その時の決め台詞が「お前なんか握ってやる!」。
私はてっきりここでひたすら寿司を握りはじめ、その邪魔をする者へは容赦ない鉄拳が飛ぶとかいう展開を期待していたんですが、実際には本当にただ暴走して足で魚を踏みつぶすばかり。
ここはどうにも食べ物(命)を粗末にしているようで気分が悪いのでやめてほしいですね。
とりあえず2話目で寿司対決というフォーマットらしきものが見えたので、奇想天外なライバル寿司職人をどしどし出してくれること希望。
で、二重人格の寿司職人で思い出したのがコレ。

『満天握り月太郎』
1995年、フジテレビ深夜で放送された「冒冒グラフ」というお笑い番組で取り上げられていた漫画。漫画のコマをそのまま撮影した映像に今田耕司、東野幸司、板尾創路らがセリフをアフレコしてました。
普段は気が弱く腕も未熟な主人公・月太郎は、満月を見ると性格が豹変。寿司の腕も一流になり、父譲りの秘技・満月握りを操る……という設定。
手元に残る第4話では「もう変貌したくない」と満月の夜に地下に閉じこもる月太郎。
ふいに蹴飛ばした桶の下に手紙が一通。それは父が親方にあてた手紙。そこには影の寿司職人組織が日本の寿司業界の乗っ取りを企てていると書かれていた。「影の寿司組織に太刀打ちできるのは満月握り……だから父さんはボクに満月握りを授けたのか!?」
……凄い展開です(笑)。
店には天狗飛斬りの術握りを駆使する天狗寿司のクラマが早握り勝負を挑んできてたり。
しかし、残念ながらこの号で雑誌は休刊。最終ページの柱には「それにしても影の寿司職人組織とは一体!?」とあおりが入っていながら「完」。冒冒グラフでも当然終わってしまい残念だったものです。
というわけで、月太郎のブッ飛び具合を先に見ていただけに今のスシ王子程度ではまだまだ物足りません。是非、スシ王子には幻の月太郎最終回を夢想させるほどの暴走を見せてほしいものですね。






