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成龍 ACTION HISTORY DVD-BOX [2008年07月30日(水)]

「ジャッキー・チェン ACTION HISTORY DVD-BOX」なるものがユニバーサル・ピクチャーズから発売されるとのこと。

ユニバーサル「ジャッキー・チェン DVD-BOX」
http://www.universalpictures.jp/sp/jackiechan_dvdbox/

今までもユニバーサルは何かといえば無駄にBOXを出していましたが、ここに極まれりという感じです。

  1. ポリスストーリーDVD-BOX(3枚組)
  2. プロジェクトA DVD-BOX(2枚組)
  3. 成龍アクションDVDセット(3枚組)
  4. サンダーアームDVDツインパック(2枚組)
  5. 成龍アクションDVDセット2(6枚組)
  6. ポリスストーリースペシャルセットDVD-BOX(4枚組)
  7. 成龍アクションDVDセット3(7枚組)
32作品収録でお値段なんと100,000円也
全品スリムケース収納。


その収録タイトルは──

  1. ポリス・ストーリー(※一部字幕)
  2. ポリス・ストーリー2/九龍の眼
  3. ポリス・ストーリー3(※一部字幕)
  4. プロジェクトA(※一部字幕)
  5. プロジェクトA2/史上最大の標的
  6. 五福星
  7. バトルクリーク・ブロー
  8. サンダーアーム/龍兄虎弟
  9. プロジェクト・イーグル
  10. ヤングマスター
  11. 新ポリス・ストーリー
  12. 奇跡/ミラクル
  13. レッド・ドラゴン
  14. ファイナルドラゴン
  15. ジャッキー・チェンの秘龍拳/少林門
  16. ジャッキー・チェンの飛龍神拳
  17. カンニング・モンキー/天中拳
  18. クレージーモンキー/笑拳
  19. 成龍拳
  20. 醒拳
  21. 少林寺木人拳
  22. 蛇鶴八拳
  23. 龍拳
  24. 香港国際警察/NEW POLICE STORY
  25. THE MYTH/神話
  26. サイクロンZ
  27. プロテクター
  28. キャノンボール
  29. スパルタンX
  30. 大福星
  31. ドラゴンロード
  32. 拳精
特典ディスク:
撮りおろしジャッキーインタビュー(40分)
※石丸博也吹替あり


当然ながらユニバーサル発売タイトルのみの収録。
現在廃盤の7作品収録が売りですね(※青文字タイトル)。

(ユニバーサル発売タイトルでは『プロジェクトBB』が入っていませんが、あれは発売ユニバ、販売ジェネオンのため権利関係が面倒なのでしょう)


公式HPに特段の記載がないことを踏まえれば吹替音声追加収録は無いと見るべきでしょう。既発売商品と同内容になると思われます(※赤文字タイトルに吹替収録)。

まあ、字幕の酷さ&PAL版でお馴染みのユニバですから、そんな映画愛に溢れる追加仕様なんてあるとは思っちゃいませんでしたけど。

この分だと当然ながらBOX限定7作品にも吹替音声は無いと見るべきでしょうね。吹替無DVDはLD未購入だった最初期作品以外買っていない私です。

おまけとしか言い様がない特典ディスクに石丸さんの吹替があることを大々的に記載していて、まるでBOX全てに吹替があるかのように錯覚させようという魂胆はお見通しだ(笑)。


残る特典は以下の通り──

スペシャルサントラCD

  1. CRAZY MONKEY(ドクタースープ)
  2. ミラクル・ガイ(謝花義哲)
  3. 成龍拳(北原深)
  4. カンニング・モンキー(SHY)
  5. 蛇鶴八拳/デンジャラス・アイズ(ジャッキー・チェン)
  6. ドラゴン・フィスト(小清水ミツル)
  7. プロテクター序曲(ジャッキー・チェン)
  8. 一番星のブギ(時代錯誤)
  9. LORELEI(アラン・タム)
  10. SUPER SUPERATER (陣内孝則)
  11. 拳法混乱(四人囃子)
  12. キャノンボールのテーマ(J.C.サンシャインバンド)
  13. さすらいのカンフー(J.C.サンシャインバンド)
  14. チャイナ・ガール(HERO(英雄))
  15. ジャッキー・チェンのテーマ(J.C.サンシャインバンド)
復刻版パンフレット(縮刷)
※劇場公開28作品

復刻ポスター(B2)
※プロジェクトA、ポリス・ストーリー


サントラCDには一部聴きたい曲もありますが、それだけのために10万円は出せませんて。復刻パンフ&ポスターにも特に価値を見いだせません。

廃盤7作品の権利を取得したならバラ売りしてよ。
そしたら吹替無くても買ったかもしれんのに。
悪質な抱き合わせ商法じゃん、コレ。

私は廃盤7作品含む吹替未収録作品はLD等で所有しているので、吹替が無いならこのBOXはいりませんな。

成龍吹替(あ・か) [2007年04月06日(金)]

アクシデンタル・スパイ
TV DVD
ジャッキー 石丸博也 石丸博也
ビビアン・スー 小林沙苗 山本雅子
キム・ミン 魏 涼子 弓場沙織
ウー・シングォ 山路和弘 堀 之紀
エリック・ツァン 塩屋浩三 坂口哲夫
クセ者のエリック・ツァンは小太りキャラならおまかせの塩屋浩三が抜群。ビビアンは小林沙苗の方が落ち着いていて薄幸さが際立ちます。山本雅子はビビアンのカタコト日本語の印象で演じているようで少し軽い。ウー・シングォは腹に一物ある雰囲気を感じさせる山路和弘ボイスに軍配。台詞回しもDVD版は全体的に直訳っぽいのが難ですね。

アラン・スミシー・フィルム
DVD
ジャッキー 石丸博也
スタローン 玄田哲章
ウーピー・ゴールドバーグ 小宮和枝

80デイズ
DVD
ジャッキー 石丸博也
シュワルツェネッガー 玄田哲章
サモ・ハン 蝶野正洋
ダニエル・ウー 魔裟斗
カレン・モク 杉本 彩
スティーヴ・クーガン 原田泰造
セシル・ド・フランス 中山エミリ
オーウェン・ウィルソン 中川剛
ルーク・ウィルソン 中川礼二
ジム・ブロードベント 松方弘樹
キャシー・ベイツ 森久美子
フィックスは玄田哲章のみというハズレ吹替。最低限サモ・ハンには水島裕をキャスティングすべきで、オーウェンもシャンハイシリーズでの共演前提なのだから安原義人(堀内賢雄、森川智之でも可)をキャスティングしろっての。それ以外はネタ吹替でも構わないからさ。TV放映時に新規録音を期待したけど残念ながら劇場公開版のままでガッカリでした。


キャノンボール
TV
ジャッキー 石丸博也

キャノンボール2
TV
ジャッキー 石丸博也
バート・レイノルズ 田中信夫
ドム・デルイーズ 富田耕生
シャーリー・マクレーン 小原乃梨子
サミー・デイビス・Jr. 内海賢二
ディーン・マーティン 羽佐間道夫
テリー・サバラス 森山周一郎
リチャード・キール 郷里大輔
どんなに出演シーンが少なくてもきちんとフィックス声優をキャスティングするきめこまやかさ。安心して楽しめます。往年のTV吹替クオリティは高くていいなぁ。

クレージーモンキー笑拳
拳精

ゴージャス
DVD
ジャッキー 石丸博也
スー・チー 雨蘭咲木子
トニー・レオン 山路和弘
リッチー・レン 桐本琢也
エミール・チョウ 大塚芳忠

五福星
香港発活劇エクスプレス 大福星
七福星

成龍吹替(さ) [2007年04月06日(金)]

THE MITH/神話
DVD
ジャッキー 石丸博也
キム・ヒソン 宮里依里
チェ・ミンス 相沢正輝
レオン・カーフェイ 堀内賢雄
マギー・ラウ 園崎未恵
マリカ・シェラワット 林真里花

サイクロンZ
TV
ジャッキー 石丸博也
サモ・ハン 水島 裕
ユン・ピョウ 古谷 徹
実は数少ない石丸・水島・古谷そろい踏み吹替。ジャッキー=石丸、サモ・ハン=水島はフィックスだけど、ユン・ピョウにはフィックス声優が特に存在しない。でも、このトリオがそろう時のユン・ピョウは古谷徹がベストだと思う。

サンダーアーム/龍兄虎弟
TV
ジャッキー 石丸博也

ジェネックスコップ
DVD
ジャッキー 石丸博也
ニコラス・ツェー 緑川 光
スティーブン・フォン 置鮎龍太郎
サム・リー 林 延年
ブレース・イップ 鈴木麻里子
仲村トオル 仲村トオル

七福星(→五福星シリーズ)

シティハンター
VIDEO
ジャッキー 石丸博也

蛇鶴八拳
蛇拳(スネーキーモンキー蛇拳)

シャンハイ・ヌーン
TV DVD
ジャッキー 石丸博也 石丸博也
オーウェン・ウィルソン 堀内賢雄 森川智之
ルーシー・リュー 朴"王路"美 阿部桐子

シャンハイ・ナイト
DVD
ジャッキー 石丸博也
オーウェン・ウィルソン 安原義人
ファン・ウォン 魏 涼子
ドニー・イェン 堀内賢雄

小林寺木人拳

酔拳(ドランクモンキー酔拳)
TV
ジャッキー 石丸博也
ホアン・チェンリー 磯部 勉
ユエン・シャオティエン 青野 武
ディーン・セキ 水島 裕

酔拳2
TV DVD
ジャッキー 石丸博也 石丸博也
アニタ・ムイ 雨蘭咲木子 戸田恵子
ティ・ロン 青野 武 堀勝之祐
ラウ・カーリョン 緒方賢一 宝亀克寿

スパルタンX
TV
ジャッキー 石丸博也
サモ・ハン 水島 裕
ユン・ピョウ 古谷 徹
ローラ・フォルネル 土井美香
もうひとつの石丸・水島・古谷そろい踏み吹替。ユン・ピョウがまともなキャラなのでトリオ吹替を堪能するならこっち。

醒拳
成龍拳

成龍吹替(た・な) [2007年04月06日(金)]

タイガープロジェクト〜ドラゴンへの道・序章〜
大福星(→五福星シリーズ)

タキシード
DVD
ジャッキー 石丸博也
ジェニファー・ラブ・ヒューイット 石塚理恵
ジェイソン・アイザックス 森田順平
デビ・メイザー 本田貴子
リッチー・コスター 青山 穣
ピーター・ストーメア 岩崎ひろし
ジェームズ・ブラウン 宝亀克寿

ツインズ・エフェクト
DVD
ジャッキー 石丸博也
シャーリーン・チョイ 小島幸子
ジリアン・チョン 半場友恵
イーキン・チェン 川本克彦
エディソン・チャン 鉄野正豊
アンソニー・ウォン 江川央生

ツインズ・エフェクトII
DVD
ジャッキー 石丸博也
ジェイシー・チェン 内埜則之
チェン・ボーリン 竹若拓麿
シャーリーン・チョイ 小島幸子
ジリアン・チョン 半場友恵
ドニー・イェン 風間秀郎
エディソン・チャン 栗山浩一
レオン・カーファイ 白熊寛嗣

ツインドラゴン
TV
ジャッキー 石丸博也

デッドヒート
DVD
ジャッキー 石丸博也
アニタ・ユン 松本梨香
トーステン・ニッケル 中田譲治
加山雄三 加山雄三

ドラゴン特攻隊
ドラゴン・ファイター
ドラゴンロード


ナイスガイ
DVD
ジャッキー 石丸博也
ミキ・リー 小林さやか
リチャード・ノートン 大塚明夫
カレン・マクリーモント 野沢由香里
ガブリエル・フィッツパトリック 山像かおり

成龍吹替(は) [2007年04月06日(金)]

バトルクリークブロー
必殺鉄指拳
飛龍神拳
秘龍拳/少林門
ファイティング・マスター
ファイナルドラゴン

ファイナル・プロジェクト
DVD
ジャッキー 石丸博也
トン・ピョウ 峰 恵研
ジャクソン・ルー 田中正彦
アニー・ウー 小林さやか
ユーリ・ペトロフ 池田 勝

WHO AM I? フー・アム・アイ
DVD
ジャッキー 石丸博也
ミシェル・フィレ ミシェル・フィレ
山本未来 山本未来
ロン・スメルチャック 有本欽隆
エド・ネルソン 村松康雄

プロジェクト・イーグル
TV VIDEO
ジャッキー 石丸博也 石丸博也
ドゥドゥ・チェン 佐々木るん 高島雅羅
キム・ミン 水谷優子 松本梨香
池田昌子 池田昌子 池田昌子
ブルース・リチャード・フォンティーン 石田太郎  

プロジェクトA
TV
ジャッキー 石丸博也
サモ・ハン 水島 裕
ユン・ピョウ 野島昭生
イザベラ・ウォン 戸田恵子

プロジェクトA2/史上最大の標的
TV
ジャッキー 石丸博也
トン・ピョウ 富田耕生
マギー・チャン 麻上洋子
デビッド・ラム 富山 敬

プロテクター
TV
ジャッキー 石丸博也

炎の大捜査線
DVD
ジャッキー 石丸博也
サモ・ハン 水島 裕
レオン・カーフェイ 堀内賢雄
アンディ・ラウ 金尾哲夫
ジミー・ウォン 池田 勝

ポリス・ストーリー/香港国際警察
TV
ジャッキー 石丸博也
マギー・チャン 麻上洋子
ブリジット・リン 榊原良子
トン・ピョウ 富田耕生

ポリス・ストーリー2/九龍の眼
TV
ジャッキー 石丸博也

ポリスストーリー3
TV
ジャッキー 石丸博也

新ポリス・ストーリー
DVD
ジャッキー 石丸博也

香港国際警察 NEW POLICE STORY
DVD
ジャッキー 石丸博也
ニコラス・ツェー 浪川大輔
チャーリー・ヤン 日野由利加
シャーリーン・チョイ 佐々木亜紀
ダニエル・ウー 三木眞一郎
デイブ・ウォン 家中 宏

成龍吹替(ま〜ら) [2007年04月06日(金)]

奇跡/ミラクル
DVD
ジャッキー 石丸博也

メダリオン
DVD
ジャッキー 石丸博也
リー・エヴァンス 岩崎ひろし
クレア・フォラーニ 唐沢 潤
ジュリアン・サンズ 田中正彦
ジョン・リス=デイヴィス 斉藤志郎
アンソニー・ウォン 小川隆市
クリスティ・チョン 小山田誌乃
アレクサンダー・バオ 近藤玲子


ヤングマスター 師弟出馬


ラッシュアワー
DVD
ジャッキー 石丸博也
クリス・タッカー 山寺宏一
エリザベス・ペーニャ 佐々木るん

ラッシュアワー2
DVD
ジャッキー 石丸博也
クリス・タッカー 山寺宏一
チャン・ツィイー 小林沙苗
ジョン・ローン 野島昭生
ロセリン・サンチェス 湯屋敦子
アラン・キング 西村知道

龍拳
レッドドラゴン/新・怒りの鉄拳

レッド・ブロンクス
TV DVD
ジャッキー 石丸博也 石丸博也
アニタ・ムイ 雨蘭咲木子 戸田恵子
フランソワーズ・イプ 水谷優子 篠原恵美
マーク・エイカーストリーム 玄田哲章 子安武人
トン・ピョウ 富田耕生 峰 恵研
モーガン・ラム   近藤玲子

THE MYTH/神話 [2006年04月05日(水)]

●THE MYTH/神話

監督/原案/脚本/アクション監督:
スタンリー・トン(『レッド・ブロンクス』)
出演:
ジャッキー・チェン
キム・ヒソン(『天国からの手紙』)
チェ・ミンス
レオン・カーフェイ(『ツインズエフェクトII』)
マリカ・シェラワット
スン・チョウ(『始皇帝暗殺』)
マギー・ラウ(『香港国際警察』


考古学者ジャックは数カ月前から同じ夢を見ていた。それは秦の始皇帝時代、近衛将軍として妃を警護する自分の姿だった。
そんなある日、反重力を研究する物理学者の友人に反重力に類する言い伝えのあるインドの古代遺跡への同行を求められる。そして忍び込んだ遺跡には謎の隕石と古代の剣と共に、夢で見た女性の肖像画があった……。


秦の始皇帝時代と現代、2つの時代を舞台にしたジャッキー初の大型武侠映画。別に『HERO』『PROMISE』等の後馬に乗ったというわけでもないでしょうが、現代を絡めることでひと味違う作品に仕上がっています。

時代劇オンリーの映画だったらおそらく浮いていたであろうジャッキーを、現代の考古学者というもう1役を演じさせることで自然に見せているのが上手い。企画の勝利です。

ただ、2つの時代の行き来がちょっと大雑把。始皇帝時代に舞台が移る時は現代のジャッキーが意識を失った時限定にするなどして、もう少し2つの時代のリンク具合を綿密に計算していれば傑作になったろうに惜しい。


考古学者という設定の現代のジャッキーなれど、やはり"体力あり"系なので、どうしても《アジアの鷹》(『サンダーアーム』『プロジェクトイーグル』のトレジャーハンター)にしか見えないのがなんとも。

インド古代遺跡内での活劇〜逃走場面は同シリーズの冒頭場面の雰囲気まんまだし、マリカ・シェラワットと繰り広げるドタバタ活劇などはいつもの成龍節だし。

思いきってアジアの鷹シリーズ第3弾の側面を用意するのも手だったのでは?(インディジョーンズシリーズに数でも並ぶしね(笑))


作品としてはクライマックスの○○を荒唐無稽に感じてしまうところが難。でもこれは中国の歴史観が体に染み付いてない身には仕方のないことか。

歴史書「史記」によると、始皇帝は広大な陵墓を建設し、さらにその地下には地下都市とも呼べるほどの宮殿を作っていたという。
等身大の武官像100体、天井に埋められた宝石が形作る夜空、水銀の河川。人魚の脂のローソクが永遠に燃え続け真昼のように照らし、侵入者を撃退する罠も完備していた(※以上パンフより)。

ここまで聞くとかなり眉唾物ですけど、現実に陵墓近くで数千体の武官像類が発見されていたりして、こうした伝説は中国人の間ではポピュラーなネタの模様。他にも始皇帝が不老不死の薬を追い求めていたという話もあり、いわば日本における「卑弥呼伝説」のようなものでしょうかね。

本作はそうした伝説を上手に物語に組み込んでおり、それが結実するのがクライマックスの○○ということ。これを理解してから映画に臨みましょう。


つつがなく運ばれる物語の中で、唯一、違和感があったのが最後の○○でのジャッキーの立ち回り。いつものコメディチックさが"場"の緊張感から浮いてしまっていてもったいない。本筋から外れた場所で繰り広げられているし、必要なかったのでは?

スタンリー・トン監督は『ポリス・ストーリー3』『レッド・ブロンクス』のというよりも『ファイナル・プロジェクト』の、と言った方がいいかも。作品規模が大きくなって散漫な印象を与えるところがそう感じさせる要因ですが、前述2作品が傑作だっただけにこの変化は残念。頑張れスタンリー・トン。


観て損はない……と思う。
ジャッキーの武侠アクションは新鮮ですよ。

P.S. 中国映画になってからのジャッキー映画の公開状況は厳しいまま。今回は『香港国際警察』の時よりか少しはマシながらも上映回数が少なかったりして、やはり1日中上映している有楽町まで足を運ぶはめに。しくしく。

香港国際警察/NEW POLICE STORY [2005年11月09日(水)]

●香港国際警察/NEW POLICE STORY

監督:
ベニー・チャン(『WHO AM I?』共同監督)
出演:
ジャッキー・チェン
ニコラス・ツェー(『ジェネックス・コップ』)
ダニエル・ウー(『ジェネックス・コップ』)
ココ・チャン
テレンス・イン(『ジェネックス・コップ』)
アンディ・オン(『ブラック・マスク2』)
チャーリー・ヤン(『ダウンタウン・シャドー』)
シャーリーン・チョイ(『ツインズ・エフェクト』


ジョー率いる若者犯罪グループによる銀行強盗が行われた。それだけに留まらず、わざわざ警察に通報し呼び寄せ、ゲームを楽しむかのように銃で警官を撃ちまくる。この悪行に対して敏腕の誉れも高いチャン警部は「3時間で事件を解決する」と発表した。しかし、それがジョーたちに火をつける形に。

犯人のアジトに突入したチャン率いる特殊部隊は返り討ちにあい全滅する。自分を責めるチャン。酒に溺れ、仕事への意欲も消えた。そんなある日、彼の前に新しい相棒だと名乗る若者が現れた……。


面白かったです。
新たなポリスストーリーの名は伊達じゃない。
原題だってちゃんと「新・警察故事」だもん(ちなみに過去の『新ポリスストーリー』の原題は「重案組」)。

もちろん「新」ということで過去シリーズとの関連性はゼロ。
でもテイストはポリスストーリーなので問題なし。

さすがに往年のキレとまでは言えないけど、ハリウッドでは絶対に見られない肉体アクションを久しぶりに見られて素直に嬉しかったです。それもシリアスで。本気(マジ)なファイトのジャッキーはもう見れないと思っていたぐらいですから。

珍しいと言われる「とことんまで堕ちるジャッキー」ですが、ちゃんと立ち直っていくので観終わった印象はそれほどでもないかも。でも喜怒哀楽のあるジャッキーという意味ではこれまた久しぶりですね。


新しい相棒"巡査1667"シウホンの立ち回り加減が上手い。
最後の最後まで引っ張ってくれました。
これ以上は書けませんが。

本作はジャッキーが若手の育成・起用を積極的に進めたタイトル。ダニエル・ウーなどはまさにジャッキーの秘蔵っ子と呼ばれてますし、ニコラス・ツェーをはじめシャーリーン・チョイに至るまでジャッキー製作作品で起用してきた若手ばかりです。

今までコツコツ撒いた種を自身の伝説的な作品の名を冠した作品で実らせようとした、てなところでしょうか。

若手へのバトンタッチ。
それでジャッキーが隠居を決めるということではなく(現に新作を精力的に作っている)、今の香港映画界が抱えるアクション空洞化の解消をジャッキーなりのアプローチで取り組んだということです。


ニコラス・ツェー演じる若き相棒を主役に据えた続編が観たい。
あの後に○○○○を○○して○○として(か、書けない)。
シャーリーン・チョイももちろん再登場。
若手による『香港国際警察2(新・警察故事2)』を是非!

あ、ジャッキーは上司として客演してね。約束だよ。

P.S. それにしても本作は上映状況が悪かった。HPで順次上映館を知らせるほどだったし。いつもの新宿での上映が無いから有楽町まで足を運びましたよ。香港ではなく中国映画になって今までと製作会社が変わったせいでしょうけど、なんとかならないのかな?

80デイズ [2005年11月08日(火)]

●80デイズ

監督:
フランク・コラチ(『ウェディング・シンガー』)
出演:
ジャッキー・チェン
スティーヴ・クーガン(『リトルヒーロー』)
セシル・ド・フランス(『スパニッシュアパートメント』)
ジム・ブロードベント(『ムーラン・ルージュ』)
ユエン・ブレムナー(『トレイン・スポッティング』)
カレン・モク(『クローサー』

アーノルド・シュワルツェネッガー
オーエン・ウィルソン(『シャンハイ・ナイト』
サモ・ハン(『プロジェクトA』)


※今回、ネタばれ無視で書いているので、まだ観てない方で既に観る気になっている方は読まない方がよろしいかと。まあ、そもそもネタばれ云々てな作品ではないですけどね。

私の第一声は「おいおい、こいつはジャッキー映画じゃん」でした。まったくもう、宣伝悪すぎっ!「ジャッキー・チェン主演」って部分にまるっきり触れないなんて!

TVCMだけの話じゃないです。劇場にかかっていた予告編においてもジャッキーは脇の1人程度の扱いでしたもん。くそーっ。でも、これは日本(人)がジャッキー映画に冷たくなったことの現れなのかなぁ。宣伝側としては「ジャッキー主演映画」では客が入らないとみて「ネプチューン原田が吹き替え」「シュワちゃん出演」で攻めたってことでしょ?(ちなみにそれで客は入ったんでしょうか?)

しかし、ジャッキー映画という部分を伏せてまで一般層にアピールしようとしたんだったら、邦題はやはり『80日間世界一周』にすべきじゃないの? なんだよ『80デイズ』って。ピンとこないよ。『逃亡者』に見習おうよ(当時、劇場では往年のテレビシリーズを見てたであろう年配の客の姿があったもの)。

ま、宣伝等への不満はこのぐらいにして……。


内容的にはもう、大・大・大満足っ!!
ハッキリ言って本作は「ジャッキー主演」で売らずしてどうする?ってな出来です。

冒頭カットはジャッキーで始まり、『シャンハイ・ヌーン』系コメディアクションが繰り広げられていきます。なりゆきで発明家《フィリアス・フォッグ》に仕えることになったジャッキー。この辺で発明家視点に物語が移行しちゃうんだろうなぁと思いきや、そのままジャッキー視点で物語が運ばれていきます。これって主役じゃん?

まあ正確には主役のうちの1人と言うべきですかね。まさにシャンハイシリーズにおける主役2人を思い浮かべて下されば問題なし。しかし、シャンハイシリーズと決定的に違うのは、パートナーが発明家で体力(行動力)が不足していること。そのためアクションパートはジャッキーのひとり舞台と化してます。

圧巻は中盤。

自分の村に帰ったジャッキーが翡翠の仏像をある男に渡しますが、それが《ウォン・フェイフォン》!(有名なところではジェット・リーが『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・チャイナ』シリーズで演じ、ジャッキー自身も『酔拳』で演じた実在の人物) しかも演じているのはなんとサモ・ハン!! 劇場で「うわぁ、サモ・ハンがフェイフォンやってるよぉ〜」と悶え喜んだ私。

しかも、しかもですよ! そこに《黒サソリ》なる一団が襲ってくると、もはや画面は『酔拳』『蛇拳』の世界! ジャッキーの髪型もちょい長めの下ろし髪スタイル。服装もオーソドックスな中華スタイル。さらにジャッキーの危機に現れるフェイフォンと《十虎衆》!! ジャッキー自身は「やり飽きた」から「自分が監督だったらやってないよ」って言ってますけど、こちとら狂喜乱舞ですよ。偉いぞ、監督!!

まあ、ここで古参ファンとしてついつい望んでしまうのが、ジャッキーとタイマン勝負する男がユン・ピョウだったら、夢の3ショットだったのになぁってこと。いずれは叶って欲しいのココロ(笑)。


『80日間世界一周』としては旅をしている感が弱かったのが残念なところ。もっと単純に世界地図を矢印が進んでいく描写(例:インディジョーンズのアレ)を入れてもいいんじゃないかな? CGをCGのまま使う感覚は作品とマッチしてていいと思いますね。

最近、人が死ぬ映画ばっかり観てたせいか、この明るさにホッとしちゃいました。家族で楽しめる映画のどこが悪いってんだ。功夫映画好きにもお薦め(あ、でも恒例のNG集は今回はナシ。本作はあくまでも『80日間世界一周』なのである)。私は絶対DVD買います!


今回、字幕版を観た私。吹替版キャストがパンフに載ってましたが、あそこまで芸能人で埋めずともよかろうに。出来は聞いてみないと分からない部分もありますが、絶っ対に許せないのがサモ・ハンの声が蝶野ってこと。やっぱサモ・ハンは水島裕でしょ。本作にサモ・ハンがキャスティングされたことが台無しの愚行。DVD収録もこのバージョンだろうし。こうなったらテレビ放送時の別吹替バージョンに期待するしかないですな(マジ憤慨)。

メダリオン [2005年11月07日(月)]

●メダリオン

監督:
ゴードン・チャン(『デッドヒート』)
アクション監督:
サモ・ハン・キンポー(『五福星』)
出演:
ジャッキー・チェン
クレア・ファラーニ(『ジョーブラックをよろしく』)
リー・エヴァンス(『マウス・ハント』)
ジュリアン・サンズ(『裸のランチ』)
ジョン・リス=デイヴィス
『ロード・オブ・ザ・リング』
クリスティ・チョン(『ジェネックス・コップ2』)


巳年の5月、選ばれし少年が表裏一体の聖なるメダルを手にする時、少年が触れた者は不老不死の肉体を手に入れる……。予言書を手に入れた犯罪組織の首領・スネークヘッドは選ばれし少年の誘拐とメダルの奪取を目論んだ。時を同じくして香港警察の刑事・エディ(=ジャッキー)はインターポールと組んでスネークヘッドを追っていた。そんな中、誘拐された少年を助けようとしたエディは命を落とすことに。しかし、少年がエディに触れた時、奇跡が起こった……。


うん、面白い! めっちゃ楽しめました。悪名高き『タキシード』以降、楽しめる作品が続いてホッとしてます。

いや〜、本作に関しては、まだ内容を知らない頃に見た映像で、相棒がドアにふっ飛ぶ場面の余りにもワイヤーワイヤーした動きに「ああ、またハリウッド産は……」などと思ったりもしましたが、いやいや、超人と化したジャッキーがふっ飛ばしているとなれば、コメディとしての誇張はあれど自然自然。

そもそも本作は香港産(私の初見が米映画ランキングでの映像だったのでしばらく勘違いしてました)。だからちゃんとアクションしてるのね。

メダルの力で不老不死の超人と化すノリは言わば、最近のヴァンパイアアクション物の変形(ラストの1対1の戦いなんて舞台からして『ブレイド』っぽい)。でも、あくまでも吸血鬼でない所がミソ。人間でなくなっても怪物ではない。人のまま超人になってるってのがジャッキーには似合います。

SFXを本格的に使った作品だと、あまりにもジャッキー本人や宣伝で言うもんだから、観る場面観る場面「合成か?」とか「ワイヤーだろ?」などと感じちゃいましたが、お馴染みのエンドロールのNG集を見たら、その数々が生アクションだと分かりビックリ。うわ〜ん、マジで嬉しいよぉ〜。そして、疑ってゴメンなさいでした、ジャッキー!

本作は、純粋なライブアクションのファンには賛否両論の可能性はありますが、言うほど普段のジャッキー作品とかけ離れた内容ではないので心配御無用。SFXヒーロー要素が嫌いでなければ、この見事なコラボを楽しみましょう。


ちなみに本作はジャッキー50歳にして日本劇場公開50作品目と宣伝してますが、凄い強引な括りですなぁ。当初、50作品目と聞いて、「むむ?50じゃ足りんだろ?」と思ったら《日本劇場公開》でカウントするとは(苦笑)。

パンフにも作品一覧が載ってましたが……でも『五福星』と『ツインズ・エフェクト』を含めていいのかしら? まあ『五福星』は、サモ・ハンと愉快な仲間たちの映画なのにジャッキー主演かのような宣伝をして公開していたので許容範囲ですが(って、おいおい)。

でも、私、ジャッキーがカメオ出演した、ミシェル・ヨー主演の『プロジェクトS』(※『ポリスストーリー3』外伝といった作品)を当時、劇場で観たんですけど、それは劇場公開作には含まれないのでしょうか? まあ、アクションらしいアクションのない友情出演レベルなので切り捨てられても仕方ないですけど。

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