2008年02月
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第80回アカデミー賞 [2008年02月26日(火)]

●第80回アカデミー賞

作品賞:『ノーカントリー』

監督賞:
ジョエル・コーエン
イーサン・コーエン(『ノーカントリー』)


主演男優賞:
ダニエル・デイ=ルイス
(『ゼア・ウィル・ビー・ブラッド』)
主演女優賞:
マリオン・コティヤール
(『エディット・ピアフ 〜愛の讃歌〜』)
助演男優賞:
ハビエル・バルデム(『ノーカントリー』)
助演女優賞:
ティルダ・スウィントン(『フィクサー』)


脚本賞:『JUNO/ジュノ』
脚色賞:『ノーカントリー』
編集賞:『ボーン・アルティメイタム』
撮影賞:『ゼア・ウィル・ビー・ブラッド』

美術賞:『スウィーニー・トッド』
メイクアップ賞:『エディット・ピアフ 〜愛の讃歌〜』
衣装デザイン賞:『エリザベス:ゴールデン・エイジ』

作曲賞:『つぐない』
歌曲賞:「Falling Slowly」(『Once ダブリンの街角で』)

録音賞:『ボーン・アルティメイタム』
音響編集賞:『ボーン・アルティメイタム』
視覚効果賞:『ライラの冒険/黄金の羅針盤』

長編アニメ賞:『レミーのおいしいレストラン』
短編アニメ賞:『Peter & the Wolf』

外国語映画賞:『ヒトラーの贋札』(オーストリア)
長編ドキュメンタリー賞:『「闇」へ』
短編ドキュメンタリー賞:『Freeheld』
短編実写賞:『The Mozart of Pickpockets』


受賞タイトルは結構ばらついていますね。
まあ日テレアカデミー賞の偏り方が異常なんですけど。

ノミネート含め、この結果がどうなのかは作品を観ていない今は評しようもありませんが、コーエン兄弟のことなので癖は強そうです。

『ノーカントリー』:3月15日公開
『つぐない』:4月GW公開
『JUNO/ジュノ』:6月公開
『フィクサー』:4月12日公開
『ゼア・ウィル・ビー・ブラッド』:4月26日公開

目に付くのはケイト・ブランシェットが主演、助演それぞれ(『エリザベス:ゴールデン・エイジ』『アイム・ノット・ゼア』)でノミネートされるも受賞には至らなかったことでしょうか。

日本人の目としては、浅野忠信がチンギス・ハーンを演じた『モンゴル』(カザフスタン製作)がノミネートされた外国語映画賞に注目でしたが惜しくも受賞には至らず。とはいえ、このアカデミー賞ノミネート効果で同作の日本公開が決まったので関係者は嬉しいでしょう。


娯楽作品系では『トランスフォーマー』が録音賞・音響編集賞・視覚効果賞でノミネートされながらも無冠。まあ『レミー』の5部門ノミネートで受賞がアニメ賞のみという結果もアレですけど。

娯楽系の主なノミネート(=受賞)
『トランスフォーマー』:
(録音賞・音響編集賞・視覚効果賞)
『ボーン・アルティメイタム』:
編集賞録音賞音響編集賞
『ライラの冒険/黄金の羅針盤』:
(美術賞・視覚効果賞
『レミーのおいしいレストラン』:
(脚本賞・作曲賞・録音賞・音響編集賞・長編アニメ賞
『パイレーツ・オブ・カリビアン/ワールド・エンド』:
(メイクアップ賞・視覚効果賞)


まあ、とりあえずは既にDVDになっているものからおいおいチェックしていこうかな。

第28回ゴールデンラズベリー賞 [2008年02月25日(月)]

●第28回ゴールデンラズベリー賞

最低作品賞:『I Know Who Killed Me』

最低主演男優賞:
エディ・マーフィー(※ノービット役)
(『マッド・ファット・ワイフ』)
最低主演女優賞:
リンジー・ローハン(※オプリー役)
リンジー・ローハン(※ダコタ役)
(『I Know Who Killed Me』)
最低助演男優賞:
エディ・マーフィー(※Mr.ウォン役)
(『マッド・ファット・ワイフ』)
最低助演女優賞:
エディ・マーフィー(※ラスプティア役)
(『マッド・ファット・ワイフ』)


最低監督賞:
クリス・シルヴァーストン
(『I Know Who Killed Me』)
最低脚本賞:
ジェフリー・ハモンド
(『I Know Who Killed Me』)


最低スクリーンカップル賞:
リンジー・ローハン&リンジー・ローハン
(『I Know Who Killed Me』)
最低リメイク・盗作賞:
『I Know Who Killed Me』(『ホステル』『ソウ』『新パティ・デューク・ショウ』の盗作)
最低序章・続編賞:『Daddy Day Camp』
最低ホラー映画賞:『I Know Who Killed Me』


今年は『I Know Who Killed Me』の1人勝ちですね。
(史上最多受賞)

俳優に関しては、リンジー・ローハンが関わっていないところをエディ・マーフィーが選ばれたって感じでしょうか。

主なノミネート(=受賞)
『I Know Who Killed Me』:8部門
作品賞主演女優賞×2・助演女優賞・監督賞脚本賞カップル賞リメイク盗作賞ホラー映画賞
『マッド・ファット・ワイフ』:7部門
(作品賞・主演男優賞助演男優賞助演女優賞・監督賞・脚本賞・カップル賞)
『Daddy Day Camp』:5部門
(作品賞・主演男優賞・監督賞・脚本賞・序章続編賞
『I Now Pronounce You Chuck and Larry』:7部門
(作品賞・主演男優賞・助演男優賞×2・助演女優賞・監督賞・脚本賞・カップル賞)


主演男優賞ではニコラス・ケイジ(『ゴーストライダー』『ナショナルトレジャー/リンカーン暗殺者の日記』)はノミネートレベルでは常連ですね。でもノリノリでゴーストライダーを演りたがるような人は私は好きです。他ノミネートはジム・キャリー(『ナンバー23』)、キューバ・グッデンJr.(『Daddy Day Camp』)、アダム・サンドラー(『I Now Pronounce You Chuck and Larry』)。

主演女優賞にはジェシカ・アルバがまたまたノミネート(『Awake』『ファンタスティックフォー/銀河の危機』『Good Luck Chuck』)。アイドル系女優は槍玉にあげられやすいのかな。日本だと長澤まさみ、竹内結子、上戸彩辺りの名前が出てくる感覚? 他ノミネートはエリシャ・カスバート、ダイアン・キートン。

続編賞には『AVP2』『ハンニバル・ライジング』『ホステル2』『エバン・オールマイティ』などがノミネート。受賞作『Daddy Day Camp』はエディ・マーフィー主演『チャーリーと14人のキッズ』(原題:Daddy Day Care)の続編。ただし主演はキューバ・グッデンJr.に変更されているので今回のエディ・マーフィーの活躍ぶりは無関係の受賞かと。


ちなみに昨年、定番化しそうに思えたファミリー映画賞ですが、やはり『RV』用の賞だった模様。今年は『I Know Who Killed Me』用にホラー映画賞と相成りました。

対してリメイク賞と続編賞の分離は確定したようで、その手の作品の氾濫はまだまだ続くということでしょうかね。

第31回日本アカデミー賞 [2008年02月17日(日)]

●第31回日本アカデミー賞

最優秀作品賞:
『東京タワー オカンとボクと、時々、オトン』
優秀作品賞:
『ALWAYS 続・三丁目の夕日』
『キサラギ』
『それでもボクはやってない』
『眉山』
最優秀監督賞:
松岡錠司(『東京タワー』)
優秀監督賞:
犬童一心(『眉山』)
佐藤祐市(『キサラギ』)
周防正行(『それでもボクはやってない』)
山崎貴(『ALWAYS 続』)


最優秀主演男優賞:
吉岡秀隆(『ALWAYS 続』)
優秀主演男優賞:
阿部サダヲ(『舞妓Haaaan!!』)
オダギリジョー(『東京タワー』)
加瀬亮(『それでもボクはやってない』)
役所広司(『象の背中』)
最優秀主演女優賞:
樹木希林(『東京タワー』)
優秀主演女優賞:
寺島しのぶ(『愛の流刑地』)
中谷美紀(『自虐の詩』)
仲間由紀恵(『大奥』)
宮沢りえ(『オリヲン座からの招待状』)
最優秀助演男優賞:
小林薫(『東京タワー』)
優秀助演男優賞:
柄本明(『やじきた道中てれすこ』)
香川照之(『キサラギ』)
堤真一(『ALWAYS 続』『舞妓Haaaan!!』)
最優秀助演女優賞:
もたいまさこ(『それでもボクはやってない』)
優秀助演女優賞:
堀北真希(『ALWAYS 続』)
松たか子(『東京タワー』)
宮本信子(『眉山』)
薬師丸ひろ子(『ALWAYS 続』)


新人俳優賞:
新垣結衣(『恋空』)
三浦春馬(『恋空』)
内田也哉子(『東京タワー』)
ウエンツ瑛士(『ゲゲゲの鬼太郎』)
夏帆(『天然コケッコー』)
林遣都(『バッテリー』)
北乃きい(『幸福の食卓』)
話題賞俳優部門:新垣結衣
話題賞作品部門:『キサラギ』

最優秀アニメーション作品賞:
『鉄コン筋クリート』
優秀アニメーション作品賞:
『ヱヴァンゲリオン新劇場版・序』
『河童のクゥと夏休み』
『ピアノの森』
『名探偵コナン/紺碧の棺』


最優秀脚本賞:
松尾スズキ(『東京タワー』)
最優秀美術賞:
部谷京子(『それでもボクはやってない』)
最優秀撮影賞:
蔦井孝洋(『眉山』)
最優秀照明賞:
疋田ヨシタケ(『眉山』)
最優秀録音賞:
鶴巻仁(『ALWAYS 続』)
最優秀編集賞:
菊池純一(『それでもボクはやってない』)
最優秀音楽賞:
大島ミチル(『眉山』)
協会特別賞:
柴崎憲治(音響効果)
会長特別賞:
故 熊井啓(監督)
故 植木等(俳優)
最優秀外国作品賞:『硫黄島からの手紙』


う〜ん、今年はさらに私が語れることはないですねぇ。だって、ここに名前の挙がっている邦画を1本たりとも観ていないんですもの(一応『キサラギ』は観たいと思っているんですが)。

番組としては、もう毎年のことですけど「懐かし映像」には飽きました。今年は「アカデミー賞スター名鑑」と称して適当に過去VTRをCM前に挟む仕様。全部早送りで飛ばしたよ。

作品紹介が長い上に、いちいちDVDに収録されてそうな安いメイキング映像を「貴重な舞台裏」だと流すのも、まるで「NG大賞」を見ている気分。全部飛ばしたよ。

ま、実質は「日テレアカデミー賞」だよね。


作品がノミネートされたわけでもないのに作品毎に紹介するのっておかしくない? 主演助演男優女優混ぜこぜで見づらい。俳優個人の賞なのだから作品名は後から付け加えるものだろうに……。こりゃ、ますます映画会社の宣伝用番組と化しましたな。


とにかく「ノミネート=優秀賞」っていうのをやめませんか。インタビュアーの「おめでとうございます」が白々しくて仕方がない。

受賞者側はとっくに馬鹿馬鹿しいと思っていて、それが画面から滲み出ているというのに、映画会社のお偉いさんはまるで分かっちゃいない。いや、分かっているけど「賞を与えてやっている」とか思っていそうだから始末が悪い。

自分たちで賞を作って自分たち(の会社作品)が賞を貰う。部門数は限られているからノミネートを優秀賞と称して受賞を水増し……って、会社の役職増やしと発想は同じやん。


全ての映画が平等に舞台に上げられることもなく、映画会社の力関係で決まっちゃう談合賞だとみんな分かっているんだけど、仕事が貰えなくなっちゃうから下手なことは言えない。

選者が映画関係者(4319名)だから、結局、受賞者らの「ありがとうございます」というコメントが観客ではなく映画会社に向けての意味になってしまい、上層部へのご機嫌伺いコメントになっています。

談合選考に不快感を持つ人は受賞コメントを少し捻ったりもしていて、中でも樹木希林の「このアカデミー賞が名実共に素晴らしい賞になっていくことを願っております」というのは最大限の皮肉だよね。だって今は「実」が伴っていないってことだもの。

『東京タワー』が作品賞を獲った時の首の傾げ方もかなり露骨で、松たか子が必死のフォローで「サイコーです!」と無理やり明るくコメントしているのが面白かったです。


まあ、身内向け賞の身内向けパーティーでは番組も盛り上がるはずもないということ。選者の一般開放含め根本的な構造改革が待たれます。

第79回アカデミー賞 [2007年03月01日(木)]

●第79回アカデミー賞

作品賞:
『ディパーテッド』
監督賞:
マーティン・スコセッシ(『ディパーテッド』)
主演男優賞:
フォレスト・ウィッテカー(『ラストキング・オブ・スコットランド』)
主演女優賞:
ヘレン・ミレン(『クィーン』)
助演男優賞:
アラン・アーキン(『リトル・ミス・サンシャイン』)
助演女優賞:
ジェニファー・ハドソン(『ドリームガールズ』)


脚本賞:
『リトル・ミス・サンシャイン』
脚色賞:
『ディパーテッド』
編集賞:
『ディパーテッド』
撮影賞:
『パンズ・ラビリンス』
美術賞:
『パンズ・ラビリンス』
メイクアップ賞:
『パンズ・ラビリンス』
衣装デザイン賞:
『マリー・アントワネット』
作曲賞:
『バベル』
歌曲賞:
「I Need to Wake Up」(『不都合な真実』)
録音賞:
『ドリームガールズ』
音響編集賞:
『父親たちの星条旗』
視覚効果賞:
『パイレーツ・オブ・カリビアン/デッドマンズ・チェスト』
長編アニメ賞:
『ハッピーフィート』
短編アニメ賞:
『The Danish Poet』
外国映画賞:
『善き人のためのソナタ』(ドイツ)
長編ドキュメンタリー賞:
『不都合な真実』
短編ドキュメンタリー賞:
『The Bloob of Yingzhou District』
短編実写賞:
『West Bank Story』


え〜〜〜〜!!??『ディパーテッド』が作品賞ぉ!?
ついでにスコセッシが監督賞ぉ!?
うわぁ、ありえないわぁ……。

他ノミネート3作品『バベル』『リトル・ミス・サンシャイン』『クィーン』は未見なのでなんとも言えませんが、少なくとも『ディパーテッド』よりか『硫黄島からの手紙』の方がマシでしょう?

どうにも『ギャング・オブ・ニューヨーク』『アビエイター』の後、3度目の正直とばかりに無冠の帝王スコセッシに功労賞的に獲らせたようにも見えるんですけどね(まるで『ハスラー2』で主演男優賞を獲っちゃったポール・ニューマンみたいな)。

私は未だに『アビエイター』が未見のままなので申し訳ないですが、今回の『ディパーテッド』の改悪ぶりを見るにつけ、ディカプリオ&スコセッシコンビ作は酷いという印象を強めただけなんですけど。どちらかというとラジー賞の最悪リメイク賞辺りにノミネートされると思ってたんですがねぇ。


イーストウッドは3度目の受賞ならず。まあ『硫黄島〜』は獲れないとは踏んでたんでそこは予想通りでしたけど。だって、あの受け入れられ方は西洋人が抱く東洋の異文化への興味としての評価ですもん。個人的には『父親たちの星条旗』の方が出来が良いと思うし。

助演女優賞は作品の中の役回り的に九分九厘ジェニファー・ハドソンだろうなぁと思った通り(……って、まだどっちも観てないけど)。菊池凛子は日本のマスコミの騒ぎ過ぎ感が強かったですね。アカデミー賞ノミネート>日本アカデミー賞優秀賞だし、それで十分でしょう。

レオナルド・ディカプリオは『ディパーテッド』ではなく『ブラッド・ダイヤモンド』でのノミネートの不思議。またも賞には届かなかったけど、賞とは無縁のムービースターの方が彼らしいと思うので、あまり固執しなくてもいいんじゃないかなぁ。あと『ディパーテッド』からはマーク・ウォールバーグが助演男優賞にノミネートされてたけど、それも理解不能。脇の脇じゃん、あれ。

長編アニメ部門のノミネートは『カーズ』『モンスターハウス』の3本。現在、私は『カーズ』しか観てないので評価しようもありませんが、日本人の皮膚感覚だとピクサーの肌触りを凌駕する作品って数年に1本あるかないかぐらいなんですけどね。とりあえず『ハッピーフィート』は劇場スルー予定なので、後日レンタルで確認しようっと。


あ〜あ。今年のアカデミー賞は国際色豊かだとか言われてたけど、そんなことより肝心の賞の行方がこの体たらくじゃ……ガッカリ。

第27回ゴールデンラズベリー賞 [2007年02月28日(水)]

●第27回ゴールデンラズベリー賞

最低作品賞:『氷の微笑2』

最低主演男優賞:
マーロン・ウェイアンズ&ショーン・ウェイアンズ
(『Little Man』)
最低主演女優賞:
シャロン・ストーン(『氷の微笑2』)
最低助演男優賞:
M・ナイト・シャマラン
(『レディ・イン・ザ・ウォーター』)
最低助演女優賞:
カーメン・エレクトラ
(『Date Movie』『Scary Movie4』)


最低監督賞:
M・ナイト・シャマラン
(『レディ・イン・ザ・ウォーター』)
最低脚本賞:
レオラ・バリッシュ(『氷の微笑2』)
ヘンリー・ビーン(『氷の微笑2』)


最低スクリーンカップル賞:
ショーン・ウェイアンズ&ケリー・ワシントンかマーロン・ウェイアンズ(『Little Man』)
最低リメイク・盗作賞:『Little Man』
最低序章・続編賞:『氷の微笑2』
最低ファミリー映画賞:『RV』


おぉ、劇場スルーした『氷の微笑2』が最低作品賞&最低主演女優賞を獲っちゃったかぁ。う〜ん、だったら観に行けば良かったわ。もはやラジー賞目当てに作ったような作品だもんなぁ。

なにより『Little Man』とか日本未公開作が受賞しちゃうと面白味に欠けちゃうんで良かったです。こういうビッグネーム(の続編)が賞に絡むと単純に楽しいわぁ。

今回は作品賞・主演女優賞含む6部門ノミネートの『ブラッドレイン』をちゃんと劇場で観れたことが収穫だったかな(苦笑)。受賞にいたらなかったのは残念。いや〜、あれもかなりの代物だったんだけどそれほど『氷の微笑2』は強敵なのか?


『氷の微笑2』7部門
(作品賞・監督賞・脚本賞・主演女優賞・助演男優賞・カップル賞・序章続編賞)
『Little Man』7部門
(作品賞・脚本賞・監督賞・主演男優賞×2・カップル賞・リメイク盗作賞)
『ブラッドレイン』6部門
(作品賞・監督賞・脚本賞・主演女優賞・助演男優賞・助演女優賞)
『Wicker Man』5部門
(作品賞・脚本賞・主演男優賞・カップル賞・リメイク盗作賞)
『ウォルト・ディズニーのサンタクローズ3』5部門
(主演男優賞・助演男優賞・カップル賞・序章続編賞・ファミリー映画賞)
『レディ・イン・ザ・ウォーター』4部門
(作品賞・監督賞・脚本賞・助演男優賞)

今回、シャロン・ストーン以外のビッグネームは、主演男優とカップル賞ノミネートのニコラス・ケイジ(『Wicker Man』)ぐらいかな(ちなみにカップル賞ノミネート対象の「ニコラス・ケイジ&熊の着ぐるみ」「シャロン・ストーンの両側に垂れ下がった胸」というのは毎年あるネタ的候補ですな)。

作品では、助演女優賞で『スーパーマン・リターンズ』(ケイト・ボスワース)、リメイク賞に『ポセイドン』『ピンクパンサー』、序章賞に『テキサス・チェーンソービギニング』がノミネート。う〜ん、『ポセイドン』は個人的には好きなんだけどなぁ。まあ、オリジナルとは別ベクトルで作られてるんで仕方ないか。


今年からリメイク賞と続編賞が分けられたのは、現在、そういった作品群が増えていることへの皮肉なのかも。それぞれ「盗作賞」「序章賞」が付随しているのは特定の作品用ということで(『Little Man』は1954年のバッグス・バニーの『Baby Buggy Bunny』の盗作(パクリ)という理由でリメイク賞を受賞したらしい)。

あと毎年、新設部門がうんぬん言われますが、大抵はそれ自体がネタな中、今年の「ファミリー映画賞」はちゃんと定番化しそうな感じ。逆に今までなかったのが不思議なくらいで。まあ、それほどまでにジャンル向けに作られる映画というものが増えたからでしょうか。


さてさて『氷の微笑2』と『レディ・イン・ザ・ウォーター』は自分の目で確認しなくちゃね。早くレンタルになれ。

第30回日本アカデミー賞 [2007年02月17日(土)]

●第30回日本アカデミー賞

最優秀作品賞:
『フラガール』
優秀作品賞:
『明日の記憶』
『男たちの大和 YAMATO』
『THE有頂天ホテル』
『武士の一分』
最優秀監督賞:
李 相日《り・さんいる》(『フラガール』)
優秀監督賞:
佐藤純彌(『男たちの大和 YAMATO』)
中島哲也(『嫌われ松子の一生』)
三谷幸喜(『THE有頂天ホテル』)
山田洋次(『武士の一分』)


最優秀主演男優賞:
渡辺謙(『明日の記憶』)
優秀主演男優賞:
オダギリジョー(『ゆれる』)
妻夫木聡(『涙そうそう』)
寺尾聰(『博士の愛した数式』)
役所広司(『THE有頂天ホテル』)
最優秀主演女優賞:
中谷美紀(『嫌われ松子の一生』)
優秀主演女優賞:
檀れい(『武士の一分』)
長澤まさみ(『涙そうそう』)
樋口可南子(『明日の記憶』)
松雪泰子(『フラガール』)
最優秀助演男優賞:
笹野高史(『武士の一分』)
優秀助演男優賞:
大沢たかお(『地下鉄に乗って』)
香川照之(『ゆれる』)
佐藤浩市(『THE有頂天ホテル』)
松山ケンイチ(『デスノート前編』)
最優秀助演女優賞:
蒼井優(『フラガール』)
優秀助演女優賞:
蒼井優(『男たちの大和 YAMATO』)
富司純子(『フラガール』)
もたいまさこ(『かもめ食堂』)
桃井かおり(『武士の一分』)


新人俳優賞:
須賀健太(『花田少年史 幽霊と秘密のトンネル』)
塚地武雅(『間宮兄弟』)
速水もこみち(『ラフ』)
松山ケンイチ(『男たちの大和 YAMATO』)
蒼井優(『フラガール』)
檀れい(『武士の一分』)
山崎静代(『フラガール』)
YUI(『タイヨウのうた』)
話題賞俳優部門:塚地武雅
話題賞作品部門:『フラガール』

最優秀アニメーション作品賞:
『時をかける少女』
優秀アニメーション作品賞:
『あらしのよるに』
『ゲド戦記』
『ブレイブストーリー』
『名探偵コナン/探偵たちの鎮魂歌』


最優秀脚本賞:
李 相日/羽原大介(『フラガール』)
最優秀美術賞:
松宮敏之/近藤成之(『男たちの大和 YAMATO』)
最優秀撮影賞:
長沼六男(『武士の一分』)
最優秀照明賞:
中須岳士(『武士の一分』)
最優秀録音賞:
松陰信彦/瀬川徹夫(『男たちの大和 YAMATO』)
最優秀編集賞:
小池義幸(『嫌われ松子の一生』)
最優秀音楽賞:
ガブリエル・ロベルト/渋谷毅(『嫌われ松子の一生』)
協会特別賞:
鈴木和幸(映画美術特殊工作)
会長特別賞:
故 伊福部昭(音楽)
故 今村昌平(監督)
故 田村高廣(俳優)
故 丹波哲郎(俳優)
故 永山武臣(松竹)
会長功労賞:『LIMIT OF LOVE 海猿』企画チーム
岡田茂賞:株式会社ロボット

最優秀外国作品賞:『父親たちの星条旗』


映画関係者4376名の会員投票で決定する日本アカデミー賞。
2006年は21年ぶりだかで邦画が洋画の興行収益を上回った年だそうで、そのおかげか今年は例年に比べタイトルの一極集中がありませんでした。その点は非常に良かったですね。

(ノミネートを"優秀賞受賞"と言ってはばからないことだけは受け入れられませんが)

番組としては、ステージインタビュアーの南海キャンディーズ・やまちゃんがあまりにも堅くなっちゃってて正直見ていられなかったです。新人賞を獲った相方のしずちゃんとの絡みトークを期待しての抜擢なんでしょうが、持ち味の"例えツッコミ"がまったく出ず、間を悪くするばかりでした。

それにしても会場にいる俳優陣は共演者インタビューで話を振られるんだから、もう少し受け答えを用意しといてあげて下さいな。そんな中、監督賞発表直後に三谷幸喜が酒をあおってうなだれるという小芝居は"らしく"て面白かったです(笑)。

今回、音が出ない等の放送トラブルが多かったですが、それ以前に授賞式番組としてグズグズなので、別段問題なし。

今回、日本アカデミー賞30周年企画として「映画ファンが選んだ名場面コレクション」を合間合間に放送。1978〜2007年の作品からテーマ別アンケート調査したそうですが、正直「?」な結果。

テーマは「涙」「絶叫」「ビンタ」の3つ(最初の画面にはあった「キス」は前述の放送トラブルで時間が足りなくなりカットされた模様)。でも、あの順位が本当に獲得票数通りだとすると私はちょっとピンとこないですな。


今回、主演は男優・女優ともに思った通りでした。ていうか主演女優というものがハッキリしていたのって中谷美紀ぐらいでは? 他はキャスト名が最初にくる女優って感じ(まあ毎年のことですが)。どうも邦画(※大手映画会社作品)では女性主人公映画って少ない気がするけど気のせいですか?

今年から新設されたアニメ作品賞の扱いが小さかったのが残念(ジブリ作品が獲ってたら長々とやったかもしれないけど)。しかし『名探偵コナン』をノミネート……あ、優秀賞でしたっけ、にしちゃうってのもどうかなぁ(まあ『ゲド戦記』の方がアレだけど)。無理に5作品選ぶ必要はないのではなかろうか。

あと外国作品賞はやはりという感じ。日本が舞台だしさ。優秀作品賞は『クラッシュ 』『ダ・ヴィンチ・コード 』『パイレーツ・オブ・カリビアン/デッドマンズ・チェスト 』『ホテル・ルワンダ』でしたが、『ダ・ヴィンチ・コード』が入っている時点で底が知れてます。


あ〜、でもなんか久しぶりに納得する結果を見れた感じがします。とはいえ相変わらず会長功労賞とかで邦画興収1位『LIMIT OF LOVE 海猿』をフォローしたりする「持ち合い賞」は健在ですけどね。あと亡くなった人に賞をあげても意味がないんで。評価するべき人はきちんと生前に評価して下さい。

第78回アカデミー賞 [2006年03月06日(月)]

●第78回アカデミー賞

作品賞:
『クラッシュ』
監督賞:
アン・リー(『ブロークバック・マウンテン』)
主演男優賞:
フィリップ・シーモア・ホフマン(『カポーティ』)
主演女優賞:
リース・ウィザースプーン
(『ウォーク・ザ・ライン/君につづく道』)
助演男優賞:
ジョージ・クルーニー(『シリアナ』)
助演女優賞:
レイチェル・ワイズ(『ナイロビの蜂』)


脚本賞:
『クラッシュ』
編集賞:
『クラッシュ』
脚色賞:
『ブロークバック・マウンテン』
作曲賞:
『ブロークバック・マウンテン』
撮影賞:
『SAYURI』
美術賞:
『SAYURI』
衣装デザイン賞:
『SAYURI』
歌曲賞:
「It's Hard Out Here for a Pimp」(『Hustle & Flow』)
録音賞:
『キング・コング』
音響編集賞:
『キング・コング』
視覚効果賞:
『キング・コング』
メイクアップ賞:
『ナルニア国物語 第1章:ライオンと魔女』
長編アニメ賞:
『ウォレスとグルミット/野菜畑で大ピンチ!』
短編アニメ賞:
 『The Moon and the Son : An Imagined Conversation』
外国映画賞:
『Tsotsi』(南アフリカ)
長編ドキュメンタリー賞:
『皇帝ペンギン』
短編ドキュメンタリー賞:
『A Note of Triumph』
短編実写賞:
『Six Shooter』


すげー、『クラッシュ』『ブロークバック・マウンテン』『SAYURI』『キング・コング』が見事に3冠ずつ分け合ってるよ(後ろ2作は主要部門にはノミネートされてもないけど)。今年は目玉がなくて歴代視聴率的にも下から2番目だったそうですが、結果もそれに伴ったということでしょうか。

ゴールデングローブ賞最優秀作品賞獲得など前評判の高かった『ブロークバック・マウンテン』が作品賞を獲れなかったのは、カウボーイの同性愛をテーマにしていることから保守派の支持が得られなかったらしい。「監督賞はあげるけど作品賞は駄目」ということか。対する『クラッシュ』関係者の驚き&喜びようったらなかったもの。

そんな裏事情があろうが、それでも監督賞だけでもきちんと与える辺りはアメリカがアメリカたる国民性(作品を評価しているのではない。監督を評価しているのだ……という理屈)。某日本アカデミー賞の偏り方の惨澹たる有り様を見るにつけ、それでも羨ましいと感じてしまいます。

長編アニメは他に『ハウルの動く城』『コープスブライド』がノミネート。『ウォレスとグルミット』はまだ日本公開前ですが過去の作品を見れば順当な結果ではなかろうかと。つーか、『ハウル』は駄目駄目っしょ。ノミネートされたことに驚きましたよ(あ、そういや感想書いてないままだ)。

助演男優賞に輝いたジョージ・クルーニーは自身が監督した『グッドナイト&グッドラック』が監督賞、作品賞、主演男優賞、脚本賞、撮影賞、美術賞でノミネートされていながら、いずれも逃したので喜びも半減といったところでしょうか。


それにしても新宿では小っちゃな劇場1館でしか公開されてない『クラッシュ』がアカデミー賞なんて獲っちゃったら、春休みシーズンとなった今、観に行くのはかなりしんどい。うむむむ……ビデオを待つか。

第26回ゴールデンラズベリー賞 [2006年03月05日(日)]

●第26回ゴールデンラズベリー賞

最低作品賞:『Dirty Love』

最低主演男優賞:
ロブ・シュナイダー
(『Deuce Bigalow : European Gigoro』)
最低主演女優賞:
ジェニー・マッカーシー(『Dirty Love』)
最低助演男優賞:
ヘイデン・クリステンセン
(『スターウォーズエピソードIII/シスの復讐』)
最低助演女優賞:
パリス・ヒルトン(『蝋人形の館』


最低監督賞:
ジョン・アッシャー(『Dirty Love』)
最低脚本賞:
ジェニー・マッカーシー(『Dirty Love』)


最低スクリーンカップル賞:
ウィル・フェレル&ニコール・キッドマン(『奥様は魔女』)
最もうんざりするタブロイドターゲット賞:
トム・クルーズ(※ケイティ・ホームズとの熱愛、トーク番組中にソファに飛び乗る行動、エッフェル塔前でのプロポーズ等々が話題に)
最低リメイク続編賞:『マスク2』


ここ数年のラジー賞は日本人にはあまり縁のない物が多くて面白味に欠けますな。まあ今年は『SW3』のヘイデンが主演ではなく助演として受賞しているのがネタとして一番でしょうか。パリス・ヒルトンはネタとしては順当な受賞だし。

今年新設された賞と各方面で紹介されている「タブロイドターゲット賞」はトム君ありきの賞らしいので今年限りのネタであることは例年を見ればあきらか。ちなみに日本だったら世界陸上で大はしゃぎする姿が楽しい織田裕二をイメージすると分かりやすい?(笑)

でも最低作品&リメイク賞ノミネートの『蝋人形の館』は不満。あれはめっちゃ楽しかったのに。逆に『宇宙戦争』が最低主演男優でしかノミネートされてないなんて。あれこそ受賞は別にして最低作品&リメイク賞にノミネートされてしかるべきでは?

あ、ジェシカ・アルバが最低主演女優にノミネートされてる。『イン・トゥ・ザ・ブルー』は未見だけど、『ファンタスティック・フォー』最高なのに。この辺、本家アカデミー賞同様、日米の趣味嗜好の差が感じられますねぇ。

第29回日本アカデミー賞 [2006年03月03日(金)]

●第29回日本アカデミー賞

最優秀作品賞:
『ALWAYS三丁目の夕日』
優秀作品賞:
『北の零年』
『蝉しぐれ』
『パッチギ!』
『亡国のイージス』
最優秀監督賞:
山崎 貴(『ALWAYS三丁目の夕日』)
優秀監督賞:
井筒和幸(『パッチギ!』)
黒土三男(『蝉しぐれ』)
阪本順治(『亡国のイージス』)
行定 勲(『北の零年』)


最優秀主演男優賞:
吉岡秀隆(『ALWAYS三丁目の夕日』)
優秀主演男優賞:
市川染五郎(『蝉しぐれ』)
真田広之(『亡国のイージス』)
妻夫木聡(『春の雪』)
ユースケ・サンタマリア(『交渉人真下正義』)
最優秀主演女優賞:
吉永小百合(『北の零年』)
優秀主演女優賞:
木村佳乃(『蝉しぐれ』)
小雪(『ALWAYS三丁目の夕日』)
竹内結子(『春の雪』)
中島美嘉(『NANA』)
最優秀助演男優賞:
堤 真一(『ALWAYS三丁目の夕日』)
優秀助演男優賞:
香川照之(『北の零年』)
寺島 進(『交渉人真下正義』)
豊川悦司(『北の零年』)
中井貴一(『亡国のイージス』)
最優秀助演女優賞:
薬師丸ひろ子(『ALWAYS三丁目の夕日』)
優秀助演女優賞:
大楠道代(『春の雪』)
石田ゆり子(『北の零年』)
石原さとみ(『北の零年』)
寺島しのぶ(『tokyo tower』)


新人俳優賞:
勝地 涼(『亡国のイージス』)
神木隆之助(『妖怪大戦争』
塩谷 瞬(『パッチギ!』)
沢尻エリカ(『パッチギ!』)
中島美嘉(『NANA』)
堀北真希(『ALWAYS三丁目の夕日』)
話題賞俳優部門:沢尻エリカ
話題賞作品部門:『NANA』


最優秀脚本賞:
山崎 貴/古沢良太(『ALWAYS三丁目の夕日』)
最優秀美術賞:
上條安里(『ALWAYS三丁目の夕日』)
最優秀撮影賞:
柴崎幸三(『ALWAYS三丁目の夕日』)
最優秀照明賞:
水野研一(『ALWAYS三丁目の夕日』)
最優秀録音賞:
鶴巻 仁(『ALWAYS三丁目の夕日』)
最優秀編集賞:
宮島竜治(『ALWAYS三丁目の夕日』)
最優秀音楽賞:
佐藤直紀(『ALWAYS三丁目の夕日』)
協会栄誉賞:
森 光子(俳優)
会長特別賞:
石井輝男(監督)
岡本喜八(監督)
高村倉太郎(撮影)
野村芳太郎(監督)
松村達雄(俳優)
協会特別賞:
(株)円谷プロダクション(ウルトラマン)
(株)東映テレビプロダクション(仮面ライダー)
西尾 昇(光学録音)
李 凰宇(プロデューサー)
最優秀外国作品賞:『ミリオンダラー・ベイビー』


……酷い。
この日本アカデミー賞というものは映画関係者4407名の会員投票で決定する賞です。この前提は頭に入れておいて下さい。

監督賞のプレゼンターは昨年同賞を獲った崔洋一。
発表の前の一言
「実は監督は一人では何もできないと言いますか、皆の映画を作ろうというエネルギーの求心力、中心そのものなんですけど、やはり、えー……会社の企画とお金! スタッフ! そしてキャストの皆さんの力があって出来る仕事だと思っております」

最初にこの発言を聞いた時は「コイツ日和りやがった」と思いましたが、しかしこの後、監督賞ばかりか作品賞も井筒監督を無視した結果を見た後に振り返ってみれば、おそらく結果を知っていた崔監督が大手映画会社に対して精一杯込めた皮肉の言葉にも聞こえます。発表時のあの苦渋に満ちた笑顔から推察するにこっちでしょ、きっと。

監督賞を逃した井筒監督のアップを捉えて進行の2人が、
羽鳥:「井筒監督のこの表情」
坂上:「ちょっと悔しいかな?」
とコメントしてましたが、あの表情は賞を獲れなかったことではなく、相変わらず変わっていない日本映画界(を仕切る連中)の体質への失望だと思いますよ。

まあ、監督賞発表前に坂上みきは「個人的にはこの方(井筒監督)に差し上げて欲しい」と語っていたので裏事情はわかっていながらもなんとか言葉にしたって感じではありましたが。


しかし、まさかでしたね。
監督賞が井筒監督ではなく、他部門も『ALWAYS』一色となっていたので、こりゃ「作品賞は獲らせてやるがそれだけだ。日本映画界としては今年は『ALWAYS』の年なんだぞ」という大手映画会社の重鎮連中の声が私には聞こえてたんですが、最終的には「誰がお前なんかに賞をやるか」「優秀賞を与えただけでもありがたく思え」という声が聞こえてくるとは思いもよりませんでした(上記の他に優秀脚本賞)。

笑顔で受賞している方々が空々しく見え。
所詮は雇われの身、ということか。

勝地涼なんぞを新人賞にノミネートするくらいなら『パッチギ!』の朝鮮高校の不良3人組を入れるべきだとか、主演・助演に誰1人として入ってない違和感など言いたいことは腐るほどあるが、「ブルーリボン賞」作品賞、「キネマ旬報」日本映画ベストワン、「日刊スポーツ映画大賞」作品賞、「毎日映画賞」大賞、「ゴールデンアロー賞」映画賞etcetc……『パッチギ!』観た人なら分かるよね。


とはいえ私は『ALWAYS』未見なので今現在歯切れが悪いですが、ビデオになったらレンタルで絶対に観て確認しますわ。しかし、あの手の作品て私の想像以下にはなっても以上にはならないのが常なのですが。

第28回日本アカデミー賞 [2005年11月30日(水)]

●第28回日本アカデミー賞

最優秀作品賞:
『半落ち』
優秀作品賞:
『隠し剣 鬼の爪』
『スウィングガールズ』
『世界の中心で、愛をさけぶ』
『血と骨』
最優秀監督賞:
崔洋一(『血と骨』)
優秀監督賞:
佐々部清(『半落ち』)
矢口史靖(『スウィングガールズ』)
山田洋次(『隠し剣 鬼の爪』)
行定勲(『世界の中心で、愛をさけぶ』)


最優秀主演男優賞:
寺尾聰(『半落ち』)
優秀主演男優賞:
哀川翔(『ゼブラーマン』)
大沢たかお(『解夏』)
永瀬正敏(『隠し剣 鬼の爪』)
役所広司(『笑の大学』)
最優秀主演女優賞:
鈴木京香(『血と骨』)
優秀主演女優賞:
竹内結子(『いま、会いにゆきます』)
常磐貴子(『赤い月』)
深田恭子(『下妻物語』)
松たか子(『隠し剣 鬼の爪』)
最優秀助演男優賞:
オダギリジョー(『血と骨』)
優秀助演男優賞:
香川照之(『赤い月』)
森山未來(『世界の中心で、愛をさけぶ』)
吉岡秀隆(『隠し剣 鬼の爪』)
柴田恭兵(『半落ち』)
最優秀助演女優賞:
長澤まさみ(『世界の中心で、愛をさけぶ』)
優秀助演女優賞:
樹木希林(『半落ち』)
田畑智子(『血と骨』)
土屋アンナ(『下妻物語』)
YOU(『誰も知らない』)


新人俳優賞:
森山未來(『世界の中心で、愛をさけぶ』)
平岡祐太(『スウィングガールズ』)
伊東美咲(『海猫』)
上野樹里(『スウィングガールズ』)
土屋アンナ(『下妻物語』)
一青窈(『珈琲時光』)
話題賞俳優部門:長澤まさみ
話題賞作品部門:『スウィングガールズ』


最優秀脚本賞:
矢口史靖(『スウィングガールズ』)
最優秀美術賞:
出川三男/西岡善信(『隠し剣 鬼の爪』)
最優秀撮影賞:
篠田 昇(『世界の中心で、愛をさけぶ』)
最優秀照明賞:
中村裕樹(『世界の中心で、愛をさけぶ』)
最優秀録音賞:
郡 弘道(『スウィングガールズ』)
最優秀編集賞:
宮島竜治(『スウィングガールズ』)
最優秀音楽賞:
ミッキー吉野/岸本ひろし(『スウィングガールズ』)
会長功労賞:
『世界の中心で、愛をさけぶ』企画チーム
会長特別賞:
三橋達也(俳優)
協会特別賞:
伊地智 啓(プロデューサー)
斎藤昌利とそのスタッフ(音響効果)
ゴジラ
最優秀外国作品賞:『ラストサムライ』


昨年は邦画がかなり元気な年だったそうですが……いや〜、私、見事に軒並み観てないですな(名前が挙がった中では実に『ゼブラーマン』のみ)。邦画を劇場で観る機会が減っている中で昨年は特に観てなかったのだと、この授賞式を見て再確認しました。なので、特に語ること、語れることはありませんです、ハイ。

ま、例年のように1作品に集中する印象が無かったのが救いですか。しかし、昨年主演女優を獲った寺島しのぶがことあるごとに同作品のタイトルを連呼する様とか、鈴木京香の気づかいコメントは各映画会社にウケがいいでしょうなぁ。そういうのって私はついつい嫌悪してしまうんですが、もっと素直に見てやるべきでしょうか?

あと、毎年書いてますけど、過去の名場面集を挿入するのはいい加減やめてはくれないんでしょうか? そういうのは別番組を作ってやればいいと思うんですが。でも、そうでもしなくちゃ、いつの時代だよってぐらい地味な演出の番組だし、仕方ない?

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