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マトリックス・リローデッド [2005年06月02日(木)]

●マトリックス・リローデッド

監督/脚本/製作総指揮:
ウォシャウスキー兄弟(『バウンド』)
出演:
キアヌ・リーブス(『スピード』)
キャリー=アン・モス(『メメント』)
ローレンス・フィッシュバーン(『イベントホライゾン』)
ヒューゴ・ウィービング(『ロード・オブ・ザ・リング』


え〜と……うん、圧倒的なビジュアルの構築は凄かったですね。とはいえ、褒めどころはそのぐらいかなぁ。

現実の街《ザイオン》など、そのもの凄い物量には感心しますが、イメージ自体は世紀末映画(核戦争後の荒廃した未来とかいう奴)でよく見る感じ。そこで形成されているコミュニティ描写もスターウォーズ的旧来のSFのそれ。大風呂敷を広げるならまだしも、広げる向きを間違えたのでは?


特に気になったのがアクションシーン。殺陣をしっかり作ったのがよ〜く分かる程に冗長で毎度毎度が長すぎ。ドラマ部分の説明台詞の多さと相まって全体のテンポがとても遅いです。もっと削って削って2時間切れるでしょう。

キアヌが一生懸命「舞っている」のも分かるのですが、格闘家でもアクション俳優でもない彼の拳は軽く感じるため私は冷めてしまいました。

それにしても目指したアクションの先に『ドラゴンボール』を感じたのですがどうでしょう?(劇中、キアヌが飛ぶ場面で「スーパーマンしてる」と言うくだりがありますが、あれはドラゴンボールと言うべき) キアヌの拳を軽く感じたのもアニメ的な演出のせいかも?

前作は東洋的な要素を電脳世界を味付けするエッセンスとして使っていたからこそ活きていたのに、今作では「西洋人が香港アクション映画をまともに作りました」ぐらいの勢いですからね。

でも私はそんな偽物を観たかったわけではないので。それなら本物の香港アクション映画を観ますってば。『M:I−2』のトム君もそうですけど、頑張ることは素晴らしい事とはいえ金払うのはこっちですからねぇ。


ひと目でCGと分かる映像が多かったのもちょっと残念(CGに人間の代わりをさせる難しさは『ファイナルファンタジー』で立証済みなのに)。それにCGならどんなアングルも可能なので驚きようがないですし。

ハイウェイでの迫力のカーチェイスシーンも対向車がCG合成で絶対ぶつからないのではドキドキしようがないです。ぶつからないと当然分かっていながらも、ぶつかるかどうかにドキドキワクワクするんですからね。

……これはアニメが作りたいのかな?
俳優も単なる映像素材でしかないのかも。生身がどうこうというワクワク感なんてハナから無いと考えれば納得できます。

だったらもうマトリックス(電脳世界)内の映像はフルCGで表現しちゃえばいいのに。現実世界を実写にしておけば作品世界を端的に表すことにもなりますしね(ちなみに前作では「今、我々が生きるこの社会は実は偽物なのかもしれない」と妄想させるために実写は必須)。


ここまで否定的な文句ばかり書きましたが、私の様なアクションへのこだわりが無ければもう少し楽しめるとは思います(あとCGに興味が無ければもっといいかも)。

内容は完全な中継ぎ作品なので次回完結編と連続で観た方が絶対にいいです。レンタル待ちするなら『〜レボリューションズ』が出てから2作まとめて借りる事をお勧めしますよ。

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