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ウルトラマンコスモス/THE FIRST CONTACT [2005年10月02日(日)]

●ウルトラマンコスモス/THE FIRST CONTACT

監督:
飯島敏宏(『怪獣大奮戦 ダイゴロウ対ゴリアス』)
出演:
東海孝之助 赤井英和 高橋ひとみ
渡辺いっけい 藤村俊二 川野太郎
風見しんご 中山エミリ 舞の海
友情出演:
黒部進 毒蝮三太夫 二瓶正也
桜井浩子 西條康彦(『ウルトラQ』)


母星を失ったバルタン星人が移住先として地球を侵略しようとしていた。それを防ごうとしたコスモスだったが、負傷して地球に落下してしまう。そんなコスモスと森の中で出会い、助けたのが少年時代のムサシだった。だが、ウルトラマンと出会ったことを周りの人間は誰も信じてはくれない。そんな時、街に怪獣が現れた……。


テレビシリーズに先駆け、少年ムサシとコスモスの出会いを描いた作品(今時風に言うなら「エピソード0」ですか)。

今作は少年ムサシがコスモスとの出会いで成長していく様を描いた秀作。確かに中盤の《子守唄作戦》や超攻撃的防衛軍のおバカ描写といったお子様テイストは少々興醒めでしたが、しかし、主人公=ウルトラマンではない、子供の目線で描ききった作品は実は初ではないでしょうか?

狼少年と思われても信念を曲げないムサシに動かされる友達たち。血の繋がらない父との信頼。そしてコスモスを呼ぶムサシの勇気。その全てが良質のジュブナイル作品として機能しています。

特撮部分は、某誌上では「CG処理ばかりで動きが軽くてイマイチ」といった論調ばかりでしたが、公開当時、劇場のロビーで上映後にコスモスのアクションを真似する子供たちが大勢いました。子供はワクワクしたんです。それが一番じゃないんですか?(これだから試写で観た感想なんて!)

特撮ズレした大人の目では、もっと重量感が欲しいと思うのかもしれませんが、子供たちにとっては人智を超えた動きをするウルトラマンの方が、よりウルトラマンらしいということです。


ただ、バルタン星人(大人)が侵略という行為を選択してしまったにせよ、コスモスがコロナモードで倒しきってしまう点は、まだ『コスモス』という作品の目指す方向が定まっていなかったために起こったことであり、その点だけは残念で仕方ありません(その後のテレビシリーズでも試行錯誤が続いてましたし)。

細かい点ではクライマックスでの父=赤井英和がらみのカットの繋がりがおかしいといった不具合等もありますが、製作費&製作期間の少なさから大目に見てあげましょう。

そういえばウルトラ映画としては、これ1作だけで成立しているという珍しい作品(他媒体への依存が皆無という意味で)。ウルトラマンとか子供向け作品への拒否反応が無ければ十分楽しめると思いますよ(って、そんな人間ならとっくに観てますな)。

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