飲酒運転報道 [2006年09月12日(火)]
先の福岡市職員の飲酒運転による追突死亡事故以降、
「またまた福岡市で」とか
「またまた公務員が」とか
「またまた飲酒運転による死亡事故が」といった、
またまた尽くしの報道が続いています。
そりゃ飲酒運転による事故は許せないので、こうした報道が法整備の動きに繋がるなら有り難いとは思います。
今は最高20年の「危険運転致死傷罪」を逃れるために5年の「ひき逃げ」をする抜け道がクローズアップされています。
ひき逃げはすぐ救助すれば助かったかもしれない命を見殺しにする行為。厳罰化を望みます(そもそも飲酒運転は危険運転致死傷罪などと特例化するのではなくそれ自体を厳罰化すれば済む話なんですが)。
でも、そんなにたまたま「また」なのかな?
福岡の事故の前後にだって飲酒運転による事故は連日起こっているのにそれらは「また」ではないんでしょうか。
そもそも数年前の高速道路での飲酒トラックの追突死亡事故からすれば今回の福岡の事故自体が「また」なわけで。
結局、今は福岡の事故が報道的にキャッチーだから、何かしら共通項のある事故を取り上げては、また、またまた、と煽っているだけのこと。
こういうキャンペーン型の報道を見ると、私は数年前の三菱自動車(正確には三菱ふそう)のリコール隠し報道を思い出します。
「またまた三菱自動車の車が火を噴きました」
そんな報道がブラウン管を占拠していた日々がありましたが、そうした連日の報道を見ていた人が、ふと「やっぱり三菱の車は危ないなぁ」と口にしました。
え?
私は慌てて否定しました。
「車が火を噴くなんていうたかが車両事故を全国ネットが取り上げるはずがないでしょう。今まで扱っていなかっただけで毎日どこかしらでどこぞのメーカーの車が火を噴いているよ」
「今は三菱の車は危ないという報道がウケるから放送してるだけで、もしかすると同じ日にトヨタやホンダの車が火を噴いていたかもしれない。でもテレビは三菱しか放送しないんだよ」
危ない危ない。
世間は簡単に騙されます。
この程度のキャンペーン報道ぐらいは見抜いてほしいものですが、最近、逆キャンペーンにしてやられた私も大差ないのかもしれません。
そうです、「トヨタのリコール隠し」です。
三菱をあれほど叩いていたマスコミは見事に沈黙しました。
別に三菱擁護をする気はないですが、事象全体を見れば確実にトヨタの方がタチが悪いです。だって、三菱が社会的制裁を受けたのに対し、トヨタは金の力(※最大の広告主)で実質的な隠蔽工作をやってのけているんですから。
三菱は社会的弱者だったから叩かれただけ。
強者のみが延々と勝つ日本的格差社会の典型です。
日本のマスコミは死んだ──と、事ある毎に耳にします。
(私の場合『こちら大阪社会部』からの受け売りですが)
果たしてマスコミは今の飲酒運転報道をいつまで続けてくれるでしょうか。せいぜい大広告主様以外への目だけは曇らないことを願うばかりです。
P.S.
本当はトヨタ以外にも広告業界の力関係というものもあるらしいのですが、くわしくは下のサイトを御覧になると分かりやすいかと。
ポチは見た!〜マスコミの嘘と裏〜
http://www.geocities.co.jp/SweetHome/8404/
マスコミについておもしろわかりやすく書いてあります。今回、飲酒運転報道を書く前に、久しぶりに足を運んだらトヨタのリコール隠しを思い出させてくれた次第(※本来、私のこの文章は三菱の話止まりだったので)。






