映画解説者逝く [2008年06月18日(水)]

映画解説者・水野晴郎さんがお亡くなりになりました。
ご冥福をお祈りします。
TV放送で映画を観る際には、各番組の映画解説者らの解説もまた楽しみのひとつでした。
テレ朝の日曜洋画劇場の淀川長治さんは、通常の解説は当然として、ご自身の嗜好と明らかに異なるB級映画の際に無理やり自分のフィールドに話を持っていく感じが好きでしたね。
今日は出演者の話でお茶を濁してるなとか、テーマだけを切り取って本編に全く触れてないなとか、B級映画の時の解説はそれはそれで楽しみで仕方ありませんでした。
B級映画といえばテレ東の木曜洋画劇場ですが、解説は珍しく女性で木村奈保子さん。当時は今よりももっとB級C級映画メインの枠でしたから、木村奈保子さんの決め台詞「あなたの心には何が残りましたか?」がハマることが少なかったのも良い思い出(笑)。
フジのゴールデン洋画劇場では高島忠夫さん。本業はタレントですから今思えば解説というよりは紹介でしたか。とはいえ番組ホストとしてきちんと機能していました。
TBSの月曜ゴールデンは荻昌弘さんという方が解説してらしたそうですが、私はちょっと記憶に薄いです。スミマセン。
こうして振り返ってみると、水野晴郎さんは実にスタンダードな映画解説者でしたね。とりたてて名画志向ということもなく、娯楽としての映画というものを体現していたように思います。それは日テレ・金曜ロードショーという枠が持つ一般性、娯楽性にも合致していたのでしょう。
今は放送枠の中でただ流されるだけの映画。
昔は良かったとは安易に言いたくはないけれど、昔の方が文化的に芳醇だったと思う。
それはTVというメディア全体の問題でもあるんだけど、それはまた別のお話──。






