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ゲキレンジャーを玩具から考察する(その2) [2008年08月02日(土)]

ゲキレンジャーのDXロボ玩具は、1号ロボから電動モーター駆動を基本とした珍しいシリーズ(『爆竜戦隊アバレンジャー』という前例はありますが)。

しかし、上半身(下半身)が回転する大胆なギミックは、安全面などの理由から変形合体構造が単純になってしまうことに。

そのため、新メカが登場し、さらなる武装合体がなされても、同様の理由で合体構造は単純にならざるを得ず。それなのに肝心の回転ギミックは変化に乏しいため、玩具としてのプレイバリューが低くなったと言えます。


個別に見ていくと──

1号ロボ「ゲキトージャ」は、上半身〜大腿部までをレッド、左右脚部をブルーとイエローが構成。3体合体ロボとしてはカラーバランスが赤に偏り過ぎです

(近年でも「旋風神」や「アバレンオー」は上手くカラーバランスが取られていたものですが)

TVでは足元がなかなか映らないので全身赤ロボのようです(これが後々別の問題を生むことにもなるのですが)。


その後、ゾウ型メカ「ゲキエレファント」が武装合体することでようやく上半身(顔・両肩)に別の色が配置されますが、コウモリ型メカ「ゲキバット」では正面からは顔しか変化がないので微妙、サメ型メカ「ゲキシャーク」に至っては突飛なデザインで色味うんぬんといったレベルは超越しています。


2号ロボ「ゲキファイヤー」のパーツ構成はゲキトージャと全く同じ。そのため玩具では両足の交換ができます。

しかし、劇中ではそんな展開はありません。

というのも、ゲキファイヤーを出現させるのはスーパーゲキレンジャーに変身している時に限るため。逆にゲキトージャで戦う際には、何かと理由を付けてノーマルのゲキレンジャーのままでいさせます。

この設定縛りがまた御都合展開を増やす原因となります。


顕著なのが、敵のリオ&メレと"呉越同舟合体"をする「ゲキリントージャ」

初登場した劇場版の公開日は、既にTVでスーパーゲキレンジャー&ゲキファイヤー登場後。

しかし、「リンライオン&リンカメレオン」がゲキトージャとしか合体できない仕様だったため、ゲキレンジャーはノーマルで通すことに。

それでも劇場版はスーパー化以前の物語なので問題ありませんが、後々TVに再登場した際は、ゲキバイオレットとゲキチョッパーを適当な理由で遠のけ、ゲキレンジャー3人はノーマルのまま戦いつづける強引な展開です。


構造的にリンライオンと合体できない「ゲキファイヤー」は、ゲキバットとの合体でも問題点を露呈します

ゲキファイヤーは前後に腕を回転するギミックを搭載していますが、武装合体して背中にゲキバットを背負うと、翼と腕が完全に干渉して電動ギミックが死んでしまいます。

結局、ゲキファイヤーとの玩具連動は全て「とりあえず出来る」という程度と思うべきでしょう。

そもそもゲキファイヤーはロボの意匠としてはパワータイプに特化しており、主人公がメインに乗り換える主役機たり得ませんでした。

ここで、敵のタイプに合わせるように、トージャ、ファイヤーをそれこそ片足だけを換装するなど自由自在に組み合わせていれば玩具も魅力的になったろうに残念でなりません。


ちなみに"過激気"習得時の3人それぞれに欠けているものはこじつけが強すぎ。あの時点の3人を素直に見れば──

 
ジャン ×
ラン ×
レツ ×

──といったところでしょう。スーパー化という重要なターニングポイントが、ゲキビーストのタイプとそれぞれの拳聖の性質を無理やり設定した感が強く、完全に失敗していました。


最後は追加戦士のDX玩具の話です。

(その3へ)

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