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ルパン三世/盗まれたルパン [2005年09月30日(金)]

●ルパン三世/盗まれたルパン

監督:
うえだひでひと
出演:
栗田貫一 小林清志 井上真樹夫
増山江威子 納谷悟郎 浅川悠
中田浩二 青野武 八奈見乗児


う〜ん、こりゃ昨年から停滞期に入ったかな?
箸にも棒にも引っかからない凡作。

まず、タイトルに偽りあり。
ルパンが盗まれたのは序盤。ていうか、あれは誘拐とか拉致とかいう代物。銭形に無理矢理「ルパンを盗まれてしまった」なんて言わせてるけど違和感ありあり。
ルパンを拉致した目的はある宝石を盗ませるため。もちろん「はい、そうですか」と言うはずもない。そこでモニターに映るのは首に爆弾つけられた不二子の姿。「彼女の命と引き換えだ」で、ルパンは野に放たれる、と。
その後はいつも通りのルパン……って、おいおい「盗まれた」ってタイトル部分はこれでお終いかよ。


「盗まれた」とはなんと大仰な。この程度のことはルパンで何度も見てるぞ。たかが物語の導入部をサブタイトルになんてするなよ。そもそもルパンを拉致なんてしなくても不二子を拉致監禁してメッセージビデオをルパンに送れば済むレベルの話じゃん。

想像するに本作はまずタイトルありきで考えたんでしょうな。だって響きは良いもの。でも、そこから捻り出した話がアレでは意味がないですな。

ルパンを慕う少女怪盗。その死んだ母親とは昔コンビを組んだ仲。最後はその子を残して去るルパンファミリー。敵の用心棒に「銃使い」「武道家(剣)」を用意しては次元・五ェ門と対峙させる定番さ。何も新しいことがない。このまま形骸化していくならテレビスペシャルを作る意義はない。

エピローグの次元の台詞「考えてみりゃ一体俺たちは何をやったんだか。あの小娘に振り回されっぱなしだったからな。ま、たまにはこういうのもいいけどな」って、まるでスタッフの自己弁護のようで思わず苦笑しちゃいましたワ。


あと声優はもう聞くのが辛い。ここ数年、画と声質が乖離しちゃってます。中年不二子ちゃんはもう嫌。中盤、年寄りに変装した次元と五ェ門のなんとハマっていることか。日テレさん、ルパンはそのままクリカンでも構わないから、他のメンバーをそろそろ一新して下さいな(懇願)。

ルパン三世/お宝返却大作戦!! [2005年09月29日(木)]

●ルパン三世/お宝返却大作戦!!

監督:
川越淳
出演:
栗田貫一 小林清志 井上真樹夫
増山江威子 納谷悟郎
山寺宏一 八奈見乗児


昨年の『EPISODE:0』が良かったので今年も期待してたんですけど、お宝ならぬ金返せ!てな気分になりましたよ。テレビだから金は払ってないですけど。

監督曰く「今回はオーダーとしてパート2(=新ルパン)の雰囲気が欲しいと言われた」そうですが……監督さん、あなた、新ルパンを軽く見てません? ルパンの上っ面をなぞるばかりの演出は「新ルパンならこんな感じでしょ」と言わんばかりの底の浅さを感じるのですが。


そもそも「お宝返却大作戦」と冠しているのに盗品を返却する部分が単なる前フリに過ぎないというのが大問題。

TVスペシャルは、いつもオープニングにひと盗みあって始まるわけですが、今作のものは本編とはまったく無関係の盗みで無意味(一応、今回の敵に恨みを買う段取りではありますが、その要素自体不必要)。

だったら……『ルパンがどこぞのお宝場所に現れ、そこに銭形が駆け付ける。(追いかけっこのオープニング) ルパンに逃げられた銭形が「何が盗まれたんですか!?」と聞くと「いえ、それが……帰ってきたんです」「なっ、なに〜!?」(ここでタイトルがドーン) アジトに戻ったルパンと次元。そこには変なお宝がぎっしり。「まったく、何でこんな事してんだろうねぇ」「そう言うなよ、次元」 ここで回想に入ってお宝を返して回るハメになった経緯が紹介される』……てな流れにしないとっ。

死んだ老泥棒がお宝を返して回ってくれと頼む理由も嫌。自分はもう十分堪能したから皆が見れるよう戻して欲しいだとぉ? なら最初から盗むなよ。自分がせっかく盗んだものを他人に取られるのが嫌だから元あった場所に戻してくれってんなら納得します。

サグラダファミリア絡みの部分も「お宝全てを返したら最後にとっておきのお宝を渡すから、それも元あった場所に戻して欲しい」と言われてて、後でそれがトリックダイヤだと分かる流れならアリかと(でも「盗めないお宝」パターンはどうしたって『カリオストロの城』の二番煎じのそしりは免れませんな)。

余談。ヒロインがサグラダファミリア周辺を探索する場面の私の脳内BGMは『サザエさん』でした(笑)。

人物配置も拙すぎ。ヒロインは序盤に1度顔見せしていながらも伏線としてまったく機能していないため、まるで中盤にいきなり登場したかのごとくですし、終盤登場のバーの主人も唐突。執事(?)のガンマンキャラも終盤の各キャラ対決用に強引に用意したっぽいし。


これで新ルパン的作風は駄目だと思われたら残念です。さて、来年はどうなることやら。

あ、そうそう。今回、冒頭からずっと気になったのがルパンが予告状を出さずに盗みに入っていること。それは怪盗じゃなくて単なるコソ泥なのでは?

ルパン三世 EPISODE:0/ファーストコンタクト [2005年09月28日(水)]

●ルパン三世 EPISODE:0/ファーストコンタクト

監督:
大原実
出演:
栗田貫一 小林清志 井上真樹夫
増山江威子 納谷悟郎
森山周一郎 永井一郎
朴"王路"美(『ターンAガンダム』)


毎年恒例のテレビスペシャル作品ですが、久しぶりに面白かったです。やはり、テーマ「ルパンたちの初めての出会い」が新鮮だったからでしょうね。

テレビスペシャル第1作目こそ永い未製作期間を踏まえて「ルパンの復帰」をテーマにして成立していましたが、ここ数年(というかテレビスペシャル企画自体)マンネリ感が強かったルパン。

それというのも内容が「盗む物」もしくは「暴くべき悪」のすげ替えにすぎなかったためで、それはテレビシリーズの代替行為でしかなかったからでしょう。

「スペシャル番組」の意義。
それを今作は思い出させてくれました。


内容としては「次元が女性記者のインタビューにルパンとの初めての出会いを語る」といった形式。この時点で「何故、次元なのか?」「何故インタビューに真摯に答えているのか?」等の違和感を感じました。

見る前から疑問だったのがルパンと五ェ門の出会いです。2人が出会ったのは旧ルパン第5話のはず。しかもその時点で既に次元とはコンビを組んでいたのに。
何故??

劇中では2人のハイウェイでの車上渡り対決も描かれていますし、これは根本設定自体を変えてしまう気か!? そんな危惧を抱いたまま最後まで見ると……上手い!!座布団1枚!!ってな感じでものごっつ納得しました。

途中まではいつものテレビスペシャルと変わらんなぁと感じていましたが、あのオチあって初めて成立する作品。


ちなみに副題の『EPISODE:0』はいらないのでは? だってアレは……ネタばれになりますね(笑)。まあ、最近の流行&視聴者への遡及効果……といった程度なんでしょうからいいんですけどね。

ルパン三世/生きていた魔術師 [2005年09月27日(火)]

●ルパン三世/生きていた魔術師

監督:
浜津守
出演:
栗田貫一 小林清志 井上真樹夫
増山江威子 納谷悟郎
野沢那智 青野武 滝口順平


なんと新作OVA作品としては15年ぶりになる今作。しかも題材が旧ルパンのあのパイカルが再登場!と聞けば期待も膨らむではありませんか。

……ま、あっというまに萎みましたが。
危うくDVDを買うところでしたよ。発売時にはちょうど金欠病になっていたので助かりました(笑)。


冒頭でのルパンとパイカルの追い掛けっこのなんとモッサリしたことか。作画も最近のテレビスペシャル以下。最後の音楽対決のなんと盛り上がらないことか。
こうなると何故、今、パイカルを担ぎ出したのか?という思いが涌き出てきます。

これでは「ファン人気の高い旧ルパンのキャラを出せばコレクターズアイテムとして買ってくれる」との皮算用で企画されたとしか思えませんよ。

いえ、別にいいんです。企業は儲かる商品を作ろうとするのは当たり前ですから。問題はあんな中身スカスカの作品に終わったことです。デジタルを手間の軽減にのみ使う最悪なパターン。ルパンという看板を掲げるならもっと気合いを入れてくれないと困ります。

パイカルを出すなら不二子とのドラマあってこそなのに絡みらしい絡みもなく終了。あのオマケ映像で許されると思ったら大間違いです。まあ、そもそも2人ともオリジナルボイスではない状態では過去の因縁も何もあったもんじゃないですけどね。


OVAなのでテレビ放映(タダ)は望めませんがレンタルすらもったいない作品。一番いいのは持ってる人に借りること。買ったら脱力しますよ、きっと。

ルパン三世/風魔一族の陰謀 [2005年09月26日(月)]

●ルパン三世/風魔一族の陰謀

スーパーバイザー:
大塚康生(『ルパン三世』作画監督)
監督:
大関雅幸
声の出演:
古川登志夫 銀河万丈 加藤精三
塩沢兼人 小山茉美 荘真由美


なんか久しぶりに見たくなってレンタル屋へ。
唯一の異なるキャスト作品として当時は賛否両論……というよりも否が圧倒的でしたけどね。私は声の代変わりをするのもアリかな?と思っていたクチでした。

最近、特に不二子ちゃんの声がかなり…その…おばさんに聞こえる時が増えたと思うのですが…どうでしょう? 男性陣は元々渋いキャラで差を感じにくいため、女性が目立っているためもあるでしょうけど。

95年の劇場版『くたばれ!ノストラダムス』の直前に山田康雄さんは亡くなられました。急遽、栗田貫一さんが代役になりましたが、モノマネはやはりモノマネだと痛感したものです(現在はかなり良くなりました…というより慣れた?)。
もし、あの時、最後に山田さんが劇場版の吹き替えをやり遂げていたら、もしかするとその後の作品ではキャスト総入れ換えもあったのかな?と今でも思ったりします。
(でも日テレは『刑事コロンボ』の前例もあるのでやはり現在の形になるべくしてなったとも思いますが)

まあ、残念ながら塩沢さんがお亡くなりになられているので今更な話ですけどね(余談ですが私はブリブリざえもんが大大大好きなのですが、今作で機関車庫場面で一瞬、その声に聞こえてしまいました(笑))。


今作の古川さんはルパン役をかなりナチュラルに演じており、山田ルパンのマネにならないように演じられたと思いますが、栗田ルパン後の今にして思えばもっとハジけて演じたものを聞きたかったですね。

『ルパン三世パート3』が85年に終了。テレビスペシャル第1作『バイバイ・リバティー危機一髪!』放送が89年。今作はまさにその狭間の87年に若いスタッフが「俺ルパン」を目指して作ったOVA(後に劇場公開された)作品でした。

それ故か、作画はOVA作品としては申し分ない出来だったのに耳に馴染んだあのテーマ曲が使われず(使えず?)、まるで007の『ネバーセイ・ネバーアゲイン』のような雰囲気です。
多分、音楽を付け直せば、もっと「らしい」作品として評価されるのではないでしょうか?

リロ&スティッチ [2005年09月25日(日)]

●リロ&スティッチ

監督/脚本/スティッチの声:
クリス・サンダース(『ムーラン』ストーリー部門)
監督/脚本:
ディーン・デュボア(『ムーラン』ストーリー部門)
声の出演:
ダヴェイ・チェイス(『ザ・リング』
ティア・カレル(『トゥルー・ライズ』)
日本語吹替版:
山下夏生(『バグズ・ライフ』)
田畑智子(『救命病棟24時(TV)』)
山寺宏一(『千年女優』)
郷里大輔 飯塚昭三 三ツ矢雄二


親を亡くし、姉と2人暮しのリロは、友達がいない寂しさからついつい破天荒な行動をしてしまう女の子。ある日、福祉局がリロ家に現れ、子供を育てる環境への改善がなされなければリロは施設行きだと通達されます。
一方、人工生命体スティッチは暴力性しか持ち合わせていないため処分されることに。地球に逃れたスティッチはひょんなことからリロ家の"飼い犬"になりました。
愛を知らないスティッチはリロとの生活を通じて、愛とは、家族とは何かを学んでいきます……。


ちゃんと楽しめました。面白かったです。

私は当初、リロがどうしたいのかが理解出来ませんでした。だって施設には入りたくないのに姉の足を引っ張る行動ばかりをするんですから。中盤頃になって、やっとそれが「ままならない自分の行動(感情)への苛立ち」という子供特有さだと理解出来ました。

……理解は出来ましたが、私は物語における「足手まといキャラ」というものが嫌いなもので、リロらの破天荒な行動にはどうしても感情移入が出来ず終いでしたけど(きっと世の親御さんたちは姉の立場にバリバリ感情移入しているのでしょうね)。

テーマは、スティッチが自己のアイデンティティに悩み出してからやっと見えてくるぐらいでしたが、進展するかと思えば足踏みしての繰り返しで、登場人物らの気持ちの流れの見せ方はもう一歩でしたね。でもまあ、その辺は脳内補完で補える範囲なのでOKかと。


そういえばコレってディズニー作品には珍しい現代が舞台の作品ですね。それにハワイという日本人にとって身近な舞台(観光客相手のレストランなんてまさに)の御陰でとても身近に感じました(……私は行ったことないけど(笑))。アメリカ本国の人たちの目にはネイティブアメリカンと変わらず映ってそうですが。

あとは、スティッチを生み出した博士がなんとなく手塚治虫キャラっぽく感じたり、最後のスティッチの攻撃などはドラゴンボールかよ!(←三村ツッコミ)と思わず心の中で叫んだりとか、日本のアニメ文化の影をそこかしこに感じました(意識してか無意識でかは分かりませんけど)。

『アトランティス』など新世代ディズニー作品が無理をしている感が強い中、伝統的作風と新しい作風の中間くらいの今作の等身大さ加減はとても心地よく観れました。この先にこそ本当の新生ディズニーがあるのかも?

モンスターズ・インク [2005年09月24日(土)]

●モンスターズ・インク

製作総指揮:
ジョン・ラセター(『トイ・ストーリー』)
監督:
ピート・ドクター
共同監督:
リー・アンクリッチ(『トイ・ストーリー2』)
デヴィッド・シルバーマン(『シンプソンズ』)
声の出演:
ジョン・グッドマン(『フリント・ストーン』)
ビリー・クリスタル(『シティ・スリッカーズ』)
スティーブ・ブシェーミ(『ファーゴ』)
日本語吹替版:
石塚英彦(ホンジャマカ)
田中裕二(爆笑問題)


泣けました。予想通りの展開なんですけどね。でもその王道っぷりに弱いんですよねぇ。

展開は予定調和的ながらもひとつひとつのリアクションが凄く生き生きとしていてしっかりと感情移入してしまいます。

私は吹替版で観ましたがホンジャマカ石塚さんと爆笑問題田中さんが想像以上のハマり具合。よくある「俳優が話題作りのために声優挑戦」なんてのとレベルが違います(ちなみに予告ではマイクの声は三ツ矢雄二さんだったので田中さんだと知った時は最初はガッカリしましたが…)。これは『トイ・ストーリー』の唐沢寿明さん以来ですね。

しかし『モンスターズ・インク』というタイトルは如何なもの?「インク」には日本語では文具の方の意味しかないのですから。邦題は『モンスターカンパニー』程度にしても良かったのでは?(本社の意向って奴ですか?)

ちなみに本作は日本における海外アニメの観客動員だか興業収益だかが1位になったそうですがそれも納得でしょう(別に他のディズニーアニメが劣っているとかそういう意味ではありません)。

それでも今年のアカデミー賞の長編アニメ部門は『シュレック』なんですよね。別に面白くないわけじゃありませんがアレは二番手作品でしょうに。やっぱりアメリカ人ってアニメ慣れしてないんだなぁ。


ゲームでも「洋ゲー」という言葉がある様に国民性というものは確実にあります。グローバルスタンダードなんて言葉は嘘っぱち。単純だから分かりやすいだけのものをアメリカ人が世界の標準気取りでいるだけですから。そもそもアカデミー賞はアメリカ人向けの賞。「アメリカ人はああいう評価をした」ぐらいの受け止め方で十分なのに日本人は左右され過ぎですってば。<

名探偵コナン/迷宮の十字路 [2005年09月23日(金)]

●名探偵コナン/迷宮の十字路

監督:
こだま兼嗣(『シティーハンター』)
声の出演:
高山みなみ 山崎和佳奈 神谷明
堀川りょう 宮村優子 山口勝平
林原めぐみ 茶風林 高木渉


私の第一声は「おぉ、ちゃんと面白いじゃん」でした。
だって、前作の『ベイカー街の亡霊』は《推理モノ》ではなく《異世界アドベンチャー》になっちゃっててガッカリでしたからね。シリーズが重ねられるごとに派手になるばかりで前作はそれが極まったなぁ、と。

なので、もはやコナンはそういった子供向け娯楽作品として作られていくのだなぁと諦めて、今作には本当に髪の毛1本ほどの期待もしていませんでした(でも観に行ってるんですよね、私(笑))。ところが今作は1作目に次ぐいい出来でなんとも嬉しい裏切りでした。


今作の成功はコナンと平次の《バディムービー》にした点。

コナンと平次、それぞれが別々の事件を追ったことで京都で出会い、2つの事件が裏で繋がっていると確信した2人が一緒に事件を追うことになるのですが、これが大正解。

2人が力を合わせて事件を解決することはテレビでは何度かありましたが、劇場版では初(『世紀末の魔術師』では平次はいつの間にかフェードアウトしてましたしね)。劇場版という大舞台ではコナン1人の視点だけだと一本調子で少々苦しくなってきたところ、平次というもう1つの視点を加わえることで展開が広がりました。

なにより、コナンがのびのびと事件に臨める姿は、その正体を知る平次が一緒ならでは。いつもなら推理を進めても結局はコナンの頭の中の独白にすぎないものが、今回は2人の会話として進展するので観ていて開放感があります。

こうした2人の相棒っぷりは、今作のキーワード「義経と弁慶」との対比としての意味合いが強いようですが、劇場版コナンが目指す娯楽路線には向いていると思うので、またこのコンビの作品を観たいですね。


謎解き部分は、まあ、コナンらしい強引な感じながらも京都を知る者には面白さアップなんでしょうね(地理絡みネタは知ると知らないとでは大違いですから)。あと、平次の初恋の結末は大方の……いえ、観た人全員の予想通りなのはご愛嬌(笑)。もう少し捻れってば。

コナン好きなら大満足の出来。
ただのアニメファンでも観て損はないと思います。
この調子で来年も面白くありますように。

Mr.インクレディブル [2005年09月22日(木)]

●Mr.インクレディブル

監督/脚本:
ブラッド・バード(『アイアン・ジャイアント』)
製作総指揮:
ジョン・ラセター(『トイ・ストーリー』)
声の出演:
クレイグ・T・ネルソン(『ポルターガイスト』)
ホリー・ハンター(『ピアノレッスン』)
サミュエル・L・ジャクソン(『チェンジングレーン』
日本語吹替版:
三浦友和 黒木瞳 宮迫博之
綾瀬はるか(『世界の中心で愛を叫ぶ(TV)』)


スーパーヒーロー活動禁止法案のため、かつてのスーパーヒーロー・インクレディブルは一市民として暮らしていた。家族も皆、スーパーパワーを持っていたがそれを隠して暮らす日々。人を助けられない生活に不満は募るばかり。そんなある日、謎のメッセージが届く。「あなたのスーパーヒーローの力を貸して欲しい」。しかし、その裏にはある男の陰謀があった……。


まあまあかなぁ。楽しめなくはないんですけど、どうにも人物の掘り下げが浅い。さすがにインクレディブル本人は主人公だから比率として描写がそれなりにあるけど、妻や子供たちは上っ面をなぞっただけ。

娘なんて序盤で「こんな能力はいらない。普通が良かった」と言っているのに、中盤のジェット機の中であっさりヒーロースーツを着ているっておかしくない?
ようやく敵の島にたどり着いたけど服はびしょ濡れで着替えがないから渋々着るとか、もしくは島で母親と離れて弟と2人きりのところを敵に襲われて「私が頑張らなくちゃいけないんだ」と決意して自ら着るとか、やりようはいくらでもあるでしょ?

妻も単にエキセントリックなだけ。例えばジェット機にミサイルが迫った時に娘にバリアを張れと言う場面。そんな大きなバリアを張ったことのないため焦って上手く出来ない娘に向かって張れ張れ怒鳴るだけってのはどうなん?
やっぱ「大丈夫、落ち着いてやればあなたなら出来るわ」とか母親としての言葉がそこで欲しかった。その後、一応、島の洞穴の「外」で同様の言葉をかけるけど、今さら何言ってやがんでぇって感じ。


あと、アテている黒木瞳の声が母親のキツさに拍車をかけてて。芸能人声優の場合、よほど上手くない限り、声に当人のイメージが丸かぶりするのが難点なわけで。私は黒木瞳に世間で言われているような良いイメージを持っていない(というより良くないイメージの方が強い)のでちょっと厳しかったですワ。

しかし、そもそもアメリカ人にとってはああいうのが感情移入出来るキャラクター&演出ってことなのかな? だとしたら私の皮膚感覚は合いそうもないです。

敵役《シンドローム》のガキがそのまま大きくなった憎たらしいキャラ造形はGOOD。でも、もうちょっと演技に溜めが欲しい。宮迫の演技も相まってどうにもズルズル感が。まあ、わがままなキャラクターの「走っている演技」ってことか。そういう意味では宮迫の演技は無難な線ですな。


クライマックスも敵ロボットとの決着がドタバタした流れで片が付くのもピンとこない。まあ、最後に真のエンディングが控えているからだけど、だからこそそこはしっかりしたスーパーヒーロー家族パワーで倒しましたって感覚が欲しい……なんて感じるのは自分が日本人だからなのかなぁ?とつい考えてしまう、そんな作品ですな、これは。

技術的完成度は最高。しかし内容的にはもう一歩。
サクッと見た目を楽しむなら。

ポケットモンスターAG/裂空の訪問者デオキシス [2005年09月21日(水)]

●ポケットモンスターAG/裂空の訪問者デオキシス

監督:
湯山邦彦
声の出演:
松本梨香 大谷育江
KAORI 山田ふしぎ うえだゆうじ
林原めぐみ 三木眞一郎 犬山犬子
日高のり子 山寺宏一 上原多香子
ベッキー ジョン・カビラ KABA.ちゃん


安定した仕上がり。プログラムピクチャーに徹してからが出来がいいとは皮肉ですが。

今年は"モンスター"の名に恥じない"怪獣映画"に仕上がってます。序盤のデオキシスとレックウザの戦いと、それに巻き込まれる調査隊の図なんて、まさに怪獣映画。

4年後、デオキシスが復活してシティを襲う構図も群生で人を襲うモンスター映画の定石にのっとった展開でいい感じ(『エイリアン2』などを思い浮かべてもらえれば分かりやすいかと)。


ただ、毎年言ってますが、最後の最後でサトシが主人公になってしまうことにどうしても違和感を覚えます。この物語で必死にたどり着くのは少年トオイでいいのでは?

「トオイはサトシを足場にしてメイン○○にたどり着く。しかし、揺れが起こりリセットするためのIDカードを落としてしまう。大群の中に消えていくカード。その時、サトシは自分のIDカードがポケットにあることを思い出す。サトシは必死にトオイの元にたどり着き……」……てな感じじゃ駄目? ちゃんとサトシの見せ場もあるよ?

それにトオイの父親はサトシの存在を知らないため、暴走を止めたのがトオイだと勘違いするという描写がありますが、それって観客にどんなリアクションを求めているのかまったくもって不明。笑い?

今年は、ポケモンオンリーの短編の併映が無くなり、本編の方にそうした描写が組み込まれたことで1本の興行として完成された感じがありますね。あと、毎度の芸能人声優は今回も良くはないけど特に問題もないです……KABA.ちゃんを除いて! ああいう使い方なら起用するのはやめて。


怪獣(orモンスター)映画好きにもお薦めの作品。
ポケモンだと食わず嫌いせずに是非どうぞ。

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