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セル画の答え [2007年11月17日(土)]

前回のセル画の答え。


というわけで角川映画『時空の旅人』('86)でした。

まあかなり判りやすかったですかね。
ちなみに原作は『ねらわれた学園』の眉村卓。
キャラデは『11人いる!』の萩尾望都がしていました。
冒頭シーンの濃い作画が印象に強いですけど、あそこは確か梅津泰臣作画でしたっけ。

せっかくなのであと何枚か紹介。


こういう一部パーツも。
上のは主人公が籠から顔を覗かせるシーンだった気が。



これらは連続したセルが複数枚あるもの。
もう数カットあります……って、一体何枚あるんだ。

う〜ん、なんか無性に本作を観たくなってきました。
いきつけのレンタル屋にあったかなぁ。



おしまい

セル画レス時代 [2007年11月15日(木)]

先々月ぐらいに見かけた話で恐縮ですが、現在、セル画で作られているアニメは『サザエさん』だけになったそうで。最近の原油価格高騰もあり、ハイビジョン化に向けていつかは磯野家もデジタルになってしまうのでしょうか。

asahi.com:消えるTVアニメのセル画
http://www.asahi.com/komimi/TKY200708290098.html

私個人としては最近いくつか再放送アニメを観るにつけ、やはりセルアニメの方に絵の力を感じます。デジタル時代の人には懐古趣味と言われそうですけど、でも決してそれだけではないと思います。

記事中では暖かみと分析されてますが、言わばセルアニメは「実写」なんですよね。当時はそんなことは考えもしませんでしたが、データにすぎないデジタルアニメが溢れた今となってはそこに実在感というものを感じます。

ハリウッド映画などのデジタル処理バリバリの映像には空虚感を覚えがちですが、まさにデジタルアニメはアレと同じです(この前提が通用しない世代が生まれていたらどうしようもないですけど)。

デジタル批判をするつもりはありませんが、ブレを許さないデジタル映像にはより多くの情報を意図的に盛り込まなければならないということ。まあ、紙芝居アニメの量産はデジタルの絵作りというよりも脚本や演出に問題がありそうですけどね。


で、実家の押し入れからの発掘品。


昔、この作品のオフシアターでの上映会の手伝いをしにいった際、経緯は忘れましたが、私がアニメ好きということで大量に余ったものを押し付けられた 頂いたセル画です。

さて問題です。
このアニメは何でしょう?
もう何枚かセル画ヒント↓





ハイ、もう判りましたね。
では判らない方への最終ヒント↓



答えは後日UPということで。

(答えはこちら

'07秋の新アニメ感想追記 [2007年11月11日(日)]

前回の記事以降に始まったアニメの感想+αを。


『げんしけん2』(TVK/水曜深夜1:15)
大学の「現代視覚文化研究会」略して「現視研」を舞台にしたオタク青春物語。ぶっちゃけ漫研を想像すれば問題なし。前シリーズ見てないけどちょっと見てみたら……あぁ、なるほど。オタクの生態描写アニメですね。ノリは分かるけど私はもはやついていけないなぁ。
『もやしもん』(フジ/木曜深夜0:45)
何故か菌が肉眼で見える主人公。その能力による農大農学部でのドタバタ青春物語。菌の姿はデフォルメキャラとして認識されていてかわいらしい。菌描写はアクセントに普通の大学青春ドラマとして面白い。
『しおんの王』(フジ/土曜深夜2:15)
7年前に両親を殺されて以来、声を失った少女・紫音。親しくしていたプロ棋士の家の養女となり、幼いながらも女流棋士を目指すが、かつての事件の影が再び彼女の周りに忍び寄る……てな話。両親が殺された事件にも何かしら将棋が絡んでいるようだけど、どうも将棋の世界を舞台にしている意義を感じないのが難。将棋シーンが面白くない。『ヒカルの碁』のように門外漢ですら面白いと思わせるだけのものを見せてくれれば印象もまた違うと思うんですけどね。


さて──

数話観ての『機動戦士ガンダム00』(TBS/夕方6:00)について少々。初回チェック時にも感じたように「非ガンダムのロボットSF」としてなら面白いかどうかは置いといて成立してますかね。

ただ「第三者の立場で戦争に武力介入する」というネタが、2話目で「憎しみが私たち(ソレスタルビーイング)に向けられるまで」などと、いきなり底を見せてしまうのはどうなんだろう。

これって言わば藤子・F・不二雄の短編SF『イヤなイヤなイヤな奴』の憎まれ屋でしょ。共通の敵を前にすればいがみ合っていた者同士に連帯感が生まれるという。まあ、その"理想"が実現するかどうかを見どころにしているのかもしれませんが。

戦争に直接関わらない人たちの描写を含め、本作は海外ドラマのような群像劇にしているようですが、だったらソレスタルビーイング側のドラマは物語後半まで封印してはどうだったろう。


どうにも物語の中でガンダムという存在が妙に浮いてしまっているので、ガンダムという意匠の利用として「正体不明の圧倒的な力」として登場させてしまうのも手だったと思う。

そうすれば、国家や人々のリアクションに注力したドラマが中心となり、今感じているガンダムらしくなさも良い方に機能したのではなかろうか。

結局、最初に太陽光発電+軌道エレベーターによるエネルギー供給で成立している世界情勢というものが「設定を見せてハイ終わり」というレベルで物語を始めてしまっているのが元凶で。

今さら言っても仕方ないことだけど、まずはソレスタルビーイング視点ではなく脇の普通の人たちのドラマを積み重ねて世界観を伝えるところから始め、刹那にしても最初は沙慈のお隣さんとして登場させ、後々、コクピットに座る姿を見せるとかすれば効果的だったと思います。

脇道的エピソードの5話目が話としては唯一成立していたけれど、それもさもありなんといったところでしょう。


今回揃えたスタッフの面子からも見えるように、本作は従来のガンダム縛りからの脱却を目論んでいるのでしょうから、そのぐらいの振り幅は必要かと。現状では良いトコ取りをして中途半端になった面白味に欠ける作品と評せざるを得ませんね。

青の6号 [2007年11月09日(金)]

●青の6号(全4話)

監督:
前田真宏(『巌窟王』)
原作:
小澤さとる(『サブマリン707』)
声の出演:
郷田ほづみ 野上ゆかな(現:ゆかな)
有本欽隆 鈴置洋孝 石塚運昇 関俊彦
森久保祥太郎 長沢美樹 若松武史


近未来、環境の悪化した地球において、天才科学者ゾーンダイクは人類に叛旗を翻し、遺伝子操作で生み出した新たな海洋生命体による新たな世界を築こうとしていた。それに対抗する組織《青》──。

最終決戦を前に、かつて《青》に所属していた腕利きパイロット・速水鉄を再び潜水艦に乗艦させるため、乗組員が彼の元を訪れた。しかし、速水はそれを拒む。そんなところへ敵の攻撃が……!


1998〜2000年にかけてリリースされたOVA。
当時は特に興味も持てずに未見だったんですが(※ただしドリキャス版ゲームだけはプレイ)、少し前にBSで放送されていたので録画して観てみた次第。

う〜ん、いまいち面白くないなぁ。
30分×4話で描くには無理がある話にキャラを無駄に配置しすぎてドラマの入る隙を無くしてます。

速水は主役だし、まあ良しとして。
問題は紀之真弓(CV:ゆかな)の存在意義。

そもそも、てっきりビジュアル露出の多かった真弓が主人公と思っていた私。そういえばドリキャス版ゲームも「なんで速水が主人公なんだろう?」と思ってたっけ(※OVA以前のサルベージを生業としてた頃の速水が主人公)。


真弓は私の苦手なエキセントリックな言動をするキャラですが、中でも第2話で、つい先日知り合ったばかりの男(=速水)の自殺行為な出撃に涙を流すに至っては、まったくもって理解不能でした。

真弓にとって速水が過去密かに慕っていた近所のお兄ちゃんだったとかなんとか、そんな設定でもあれば理解も出来ますが、それでもいかにもなシチュエーションにいかにもな感情を配置しただけに過ぎないでしょう。

この物語であれば、速水と敵の女性ミューティオをドラマの中心に据えて、過去を知る艦長と死んだと思っていた相棒を潤滑油にストーリーを運べば十分……というか時間的に精一杯。

ラストに限れば、速水&真弓とベルグ&ミューティオを対比として描こうとしていたようにも見えますが、もちろんそのように機能することは一切なく、何も描けないまま終わってました。


ちなみにゆかなの声(演技)には深みを感じないので、こうした等身大の女性には合わないと私は思う。別に好き嫌いとかじゃなく。『あずきちゃん』は良かったし、『出撃!マシンロボレスキュー』のアリス等のような勝ち気少女キャラにこそピッタリだと思うので。


本作の脚本・演出の拙さは、観せることよりも買わせるために作るOVA作品が陥りがちな仕上がり具合。

結局は製作のGONZOがセルフプロデュース用に作ったプロモーションアニメですね。こんなキャラ描けます、こんなメカ動かせます、こんなデジタル処理出来ます、という見本品。

なので、作品に求めるものが「村田蓮爾キャラが動いてウキウキ」とか「CGメカが疾走する様にワクワク」という類いであれば評価もまた違うものになると思います。

ホラー映画ベスト25 [2007年11月03日(土)]

一昨日、米誌「TIME」が《ホラー映画ベスト25》を選んだとのこと。以前、他誌の《アクション映画ベスト25》について書いた時に「次はホラー映画ベスト25が見たい」と書きましたが図らずも実現した形に。

ただし、こちらの企画では順位付けはせずに上位25作品を選んだ形になっています(※リストの並びは年代順)。


ホラー映画ベスト25
  タイトル
ショーン・オブ・ザ・デッド
Shaun of the Dead (2004)
レッド・ドラゴン
Red Dragon (2002)
オーディション
Audition (1999)
ブレインデッド
Braindead/Dead Alive (1992)
黒い太陽七三一/戦慄!石井七三一細菌部隊の全貌
Men Behind the Sun (1988)
ザ・フライ
The Fly (1986)
エイリアン
Alien (1979)
ハロウィン
Halloween (1978)
キャリー
Carrie (1976)
10 ジョーズ
Jaws (1975)
11 悪魔のいけにえ
The Texas Chain Saw Massacre (1974)
12 エクソシスト
The Exorcist (1973)
13 ナイト・オブ・ザ・リビングデッド
Night of the Living Dead (1968)
14 血の祝祭日
Blood Feast (1963)
15 血塗られた墓標
Black Sunday (1960)
16 サイコ
Psycho (1960)
17 血を吸うカメラ
Peeping Tom (1960)
18 ボディ・スナッチャー/恐怖の街
Invasion of the Body Snatchers (1956)
19 悪魔のような女
Diabolique (1955)
20 バンビ
Bambi (1942)
21 フリークス(怪物團)
Freaks (1932)
22 フランケンシュタイン
Frankenstein (1931)
23 オペラの怪人
The Phantom of the Opera (1925)
24 吸血鬼ノスフェラトゥ
Nosferatu (1922)
25 ラシオタ駅への列車の到着
Arrival of a Train at La Ciotat (1896)


まあまあ納得の並びでしょうか。
古い作品は歴史的価値を踏まえて選ばれている感じです。

それに比べて時代の新しい作品が少々趣味的なチョイスなのは、ホラー、スプラッター、スラッシャー等々がジャンル内に溢れかえる時代では仕方のないところでしょうか。

それにおそらくはオリジナルを優先して、リメイク&続編は意図的に除外して選んでいると思われます。でなければジャンルを不動のものにした『ゾンビ』が入っていないのは納得できませんからね。


ホラーに分類されない作品からも「恐怖を与える」という理由でいくつか選ばれています。

特に目を引くのが『バンビ』でしょう。この並びに入れちゃうのはちょっとやりすぎな感も否めませんが、論評を見るとバンビに限らず初期のディズニー作品がいかに子供の恐怖心を煽るように作っていたかという話になっています。

そういう目線で見れば、確かに無軌道な行動を取った若者が殺されていくスラッシャー系映画と作り方は大差ないような気もしちゃうから不思議です(苦笑)。

逆に『レッド・ドラゴン』が選ばれていることは論評を見てもいまいちピンときません。どちらかといえばレクターというキャラクター造形への評価のような気がします(米映画協会で悪人No.1に選ばれたそうですし)。


邦画からは三池崇史監督の『オーディション』のみランクイン。私は未見なので評しようもないんですけど、三池監督の海外での人気を感じます。やっぱり他のJホラーって理路整然としすぎていてアチラの人には薄味だったりするんでしょうか?


DVDのおかげで、今やここに挙がったタイトルは観ようと思えば全て観ることができるとは凄い時代になったものです。

昨今のショック映像を見慣れた若い人には辛い作品も多いでしょうが、こういうものは時代性を踏まえて観るものなので。リメイクを観るという手段もありますし(ハズレ多いけど)。

ちなみに最後のタイトルだけはちょっと特殊で、これは駅に列車が入ってくる50秒足らずの記録映像です。当時の人は本物のように迫ってくる列車に恐れおののいたというお話。誰もがどこかで一度は目にしていると思います。YouTubeで見られるので「?」な人はご自分の目でご確認ください。

アクションスターベスト25 [2007年11月01日(木)]

以前、《アクション映画ベスト25》を選んだ米芸能誌「エンターテインメント・ウイークリー」が今度は《アクションスターベスト25》を選んだと耳にしたので早速チェック。


アクションスターベスト25
ブルース・ウィリス
Bruce Willis
シガニー・ウィーバー
Sigourney Weaver
ハリソン・フォード
Harrison Ford
メル・ギブソン
Mel Gibson
キアヌ・リーブス
Keanu Reeves
ラッセル・クロウ
Russell Crowe
チョウ・ユンファ
Chow Yun-Fat
10 アーノルド・シュワルツェネッガー
Arnold Schwarzenegger
13 ウィリアム・ホールデン
William Holden
10 14 ピーター・ウェラー
Peter Weller
11 15 ブルース・リー
Bruce Lee
12 17 マット・デイモン
Matt Damon
13 18 エロール・フリン
Errol Flynn
14 20 ユマ・サーマン
Uma Thurman
15 23 ジャッキー・チェン
Jackie Chan
16   ジャン・レノ
Jean Reno
17   トム・クルーズ
Tom Cruise
18   シルベスター・スタローン
Sylvester Stallone
19   バート・ランカスター
Burt Lancaster
20   アントニオ・バンデラス
Antonio Banderas
21   アンヌ・パリロー
Anne Parillaud
22   カート・ラッセル
Kurt Russell
23 19 ショーン・コネリー
Sean Connery
24   スティーヴン・セガール
Steven Seagal
25 三船敏郎
Toshiro Mifune

赤数字:アクション映画作品順位


なんと、ベスト5まで前回の作品ランキングと全く同じ結果です。これは当然の結果なのかどうなのか。

よく見てみると作品と比べて順位がひっくり返ったのは下位に落ちたショーン・コネリーと三船敏郎だけ。これはつまるところ、選者らの物差しが「作品>俳優」という現れでしょう。

う〜ん、それはちょっと違うんじゃないのかなぁ。

一応、作品で1本も入っていなかったスタローンやセガールオヤジらが下位とはいえ入ってきたのは評価できますけど(スタローンは作品も入っているべきと今でも思ってますが)。


ちなみに8、12、21、25位の作品からはランクインせず(まあ25位はアニメだから当たり前)。


結局、アチラの人たちにとっては「アクションに分類される映画に主演する人=アクションスター」でしかなく、ブルース・リーやジャッキー・チェン、真田広之らの肉体アクション群を観て育ったアジア人とは根本が違うのだと今回ハッキリしました。

あ、そういやジェット・リーも入っていませんな。これはハリウッドではまだまだ新参者だからなのか、A級主演作が無いからなのか。……なんだか後者な気がします。

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