旧myroom(香港電影的日常 '01/2/17〜'06/1/29)より移転。

 香港映画を中心に語っていますが、基本的には何でもアリです。
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 ・・・・あと、リンクもフリーではないんです。すんませんなぁ。

『ペットントン』 [2008年04月02日(水)]

『ペットントン/ペットントン・スペシャル』'84年製作、監督:坂本太郎、主演:高橋利安

 1983/10/02からフジテレビ系列で放送された東映不思議コメディ・シリーズの第三弾。'81年の『ロボット8ちゃん』から始まった同シリーズは、『バッテン ロボ丸』、『ペットントン』を経て、傑作『どきんちょネムリン』などを生み出した。

 原作は石ノ森章太郎、企画制作は東映で、名プロデューサーの平山亨も関わっている。平山亨は八手三郎の方が有名か?『仮面ライダー』シリーズや、『秘密戦隊ゴレンジャー』などを生み出した八手三郎だ。

 『ペットントン』の放送は84/8/26で終わったが、日曜朝の子供番組帯という放送形態は、東映不思議コメディ・シリーズの成功なくしてあり得なかったといわれている。TVシリーズの人気に後押しされる形で、本編終了後の8/27に1時間半のスペシャルとして放送されたのが、今回取り上げる題材。

 まずは番組を観たことない人のための『ペットントン』基礎講座から。

 スティーブン・スピルバーグの『E.T.』は世界中の興行記録を塗り替え大ヒット。そのおかげか、世界中で同作のパクリ、パロディ、フォロワーが量産された。現在公開を待つばかりの周星馳の新作『長江七號』も影響を受けているという。初公開から20年以上がたつというのに、その影響力のほどが窺える。

 『ペットントン』も『E.T.』の影響下に生まれた。主人公一家・畑家の裏庭に捨てられた異星人のペットであるペットントン。身長1m足らずで、緑色の体、そのほとんどが頭部といういびつなデザイン。頭には金色の毛が生えており、これを抜くと超能力を発揮するのが特徴。
 新しい飼い主となった畑家の長男・ネギ太(高橋利安)と、その友達(美少女・小百合、ホモっ気のあるガン太、メガネの根本くん)が巻き起こす珍騒動が描かれる。 

 着ぐるみのペットントンは人語を解するので、声を担当したのが丸山裕子で、着ぐるみを着ていたのが高木政人という方々。着ぐるみ担当の高木氏は、ペットントンの他にも、ロボット8ちゃんやロボ丸も担当したらしいが、'86年に24歳という若さで亡くなられた。1mの着ぐるだったからなぁ・・・。

 東映不思議コメディ・シリーズのほとんどを手掛けたのはメイン・ライターの浦沢義雄。鈴木清順、大和屋竺門下で脚本を学び、TVアニメ『ルパン三世』シリーズや『新ド根性ガエル』などを手がけ、東映不思議コメディ・シリーズで熱狂的なファンを掴む。
 一口に言って彼の作風はシュールのひとことにつきる。『ペットントン』にも子供番組でありながら、小学生の主人公の友達がホモというとんでもない設定を持ち込むくらいだから、後は推して知るべし!
 最近も『爆竜戦隊アバレンジャー』や、師匠・鈴木清順の『オペレッタ狸御殿』を担当してファンに健在ぶりをアピールしてくれたことは記憶に新しい。

 さて、本題の『ペットントン・スペシャル』である。

 当時『おしん』で人気だった小林綾子をゲストに迎えて、夏休みの最後にファンへのプレゼントとして放送されたエピソードだ。
 畑一家と信州へ夏休みの旅行に行ったペットントンは、牧場で少女と出会う。それがさやか役の小林綾子で、一目惚れしたペットントンは東京に帰ってもさやかが忘れられない。
 そのさやかが東京の親戚の家に遊びに来たついでに、ペットントンに相談を持ちかける。
 「私あれからUFOに襲われて・・・誰も信じてくれないし・・・」さやかの言葉を信じて捜査を開始したペットントンは、『未知との遭遇』そっくりの状況で、マザーシップそっくりのUFOに出合う。

 UFOと交信したふたりは、「おしん」を観て女優・小林綾子に一目惚れした宇宙の大王が、小林綾子を嫁に迎えるために遣わしたというのだ。ところがUFOは小林綾子を発見できず、小林綾子そっくりのさやか(当たり前だ!・笑)を大王の元に連れて行くという。
 さやかを渡さないと地球を爆破すると宣言する大王に驚愕するペットントンとネギ太たち。私が犠牲になれば・・・というさやかを、ペットントンたちは救えるのか?地球と全人類の運命を賭けて、ペットントンたちの戦いが始まった・・・。

 ところで、「香港電影的日常」としてはこんなの取り上げちゃってどうよ?と、ここまでお読みになった方は思っていらっしゃることと思います。

 本当の本題はこれからなのだ!

 UFOの行方を追ったペットントンは、UFOが香港に潜伏していることを突き止める。中国語ペラペラというガン太をガイドに連れたペットントンは、香港でUFOの捜索を開始。

 さあ、東映制作のTV番組で、夏休みの香港ロケといえば、間違いなく『Gメン'75』を思い出すだろう。

 この番組でも登場しますよ、アノ人が!

 そう、香港ロケ最多出演俳優、ご存じボロ楊斯!

 すげぇよなー、香港ロケだからってわざわざ楊斯に依頼する東映も東映だけど、外国の子供番組で着ぐるみ相手にアクションを披露する楊斯も男だよ(涙)。

 この番組が凄いのはこれだけではありません。香港に到着したガン太とペットントンが、まず訪れるのがゴールデン・ハーベスト撮影所。この番組の撮影時期を考えて下さいよ、そう'84年ですね。嘉禾のオープン・セットはまだ『プロジェクトA』のもの!更にふたりは『燃えよドラゴン』で李小龍の乗った小舟に揺られ、街を歩けば李發源と杜偉和にからかわれる。

 どうです、コレ香港迷必見でしょーが!

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コメント

> 当時(84年頃まで)、東映TV作品って自社映画の予告をスポンサーとしてつけていることが多かったんですよ。
> ジャッキーの映画公開が近づくと「宇宙刑事」シリーズや「戦隊」モノをチェックしていたんです。

なるほど。ってこたぁ、予告篇をいくつか録画されているんですか?
僕は(東映作品ではありませんが)『龍少爺』の予告篇しか持ってません。あと成龍ではありませんが『少林寺』も持ってました。音楽がカッコよかったんですが、本篇でその曲は流れないでやんの。

>「Gメン」には出ているかもなぁ・・。まとめてチェックしなおそうとは思っているのですが、中々その時間もとれなくて。

この質問も、即答出来るなら、の質問だったので、わざわざのチェックなら不要ですよ。でも、「日本のTVドラマに出た香港アクター」みたいな企画をやってくれるのでしたら、もっちろん大歓迎っす。
Posted by:白扇仔  at 2008年04月30日(水) 16:04

 白扇仔さん、

>何故このような子ども向け番組を見ているのか

 当時(84年頃まで)、東映TV作品って自社映画の予告をスポンサーとしてつけていることが多かったんですよ。
 ジャッキーの映画公開が近づくと「宇宙刑事」シリーズや「戦隊」モノをチェックしていたんです。「不思議」シリーズもその一連の行動のひとつで観ていました。
 番組そのものを熱心に観ていた訳ではないですね。

>東映は『Gメン』でボロやんをよく使ってたからパイプがあって、知らない俳優を使うよりも手続きなどが楽だったからなのか。

 これが正解だと思います。

>それと、李發源と杜偉和って、日本のTVとか合作映画or東映が協力した日本ロケ香港映画などに出たことありますか?

 「Gメン」には出ているかもなぁ・・。まとめてチェックしなおそうとは思っているのですが、中々その時間もとれなくて。

 TFさん、

>大野剣友会とカンフーアクション俳優のカップリングって、ほかにも例があるのでしょうか。

 「Gメン」以外だと東映とのコラボは難しいですね。林迪安は「ザ・ハングマン」のレギュラーでしたが、あれは松竹ですもん。
Posted by:fake  at 2008年04月19日(土) 19:34

ペットントンの「中の人」だった高木政人さんって、アクションも担当していて、大野剣友会の人だったですよね。大野剣友会とカンフーアクション俳優のカップリングって、ほかにも例があるのでしょうか。あるとすればもちろん東映でしょうけど。
Posted by:TF  at 2008年04月16日(水) 00:32

白扇仔様

おっしゃる通り、東映「Gメン」以来のコネクションだから・・・という点が濃厚ですね。

しかし、倉田さんが「Gメン」を降板した79年以降、日本では成龍がカンフーを代表するスターになった時代も、楊斯さんは悪役として毎回出てましたから(自分の記憶が確かなら「Gメン82」まで」、ペットントンの出演時期より、さほどタイムラグもなく、ひょっとしたら、当時の子供たちにも楊斯さんの出演にピンと来きた子もいたかもしれませんね。
Posted by:愛香  at 2008年04月10日(木) 19:50

まず疑問に思うのは、TVを見ないと仰っているfake様が何故このような子ども向け番組を見ているのか、です。誰かにVを戴いたとか?

あと、ボロやんが出た『Gメン』や『闘え!ドラゴン』は、一応ドラゴンブームの頃の番組だったので、彼をキャスティングする意味はあったと思いますが、この番組は成龍ブーム以降の番組なんで、見ている“子ども”たちにとってボロやん登場は何の意味も有り難みも無いと思われます。
スタッフが香港ロケをいいことに、自分たちのヒーロー(悪役としての)だったボロやんを出した。とゆー悪い意味で言えば“職権乱用”的なキャスティングだったのか、それとも単純に、東映は『Gメン』でボロやんをよく使ってたからパイプがあって、知らない俳優を使うよりも手続きなどが楽だったからなのか。
それと、李發源と杜偉和って、日本のTVとか合作映画or東映が協力した日本ロケ香港映画などに出たことありますか?

> 外国の子供番組で着ぐるみ相手にアクションを披露する楊斯も男だよ(涙)。

「仕事を選ばない男」ここに極まれり、ですね。ますます尊敬しちゃいます。是非とも見たいっすね〜。どなたかがYouTubeにUPしてくんないかなぁ。
Posted by:白扇仔  at 2008年04月07日(月) 16:17

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