総合柔道 [2008年08月11日(月)]
タイトルにした“総合柔道”という言葉、こんな言葉はありません。私の造語なんです。・・・なんですが、今の柔道はもはや“総合柔道”という言葉でしか表わせなくなっているものになっています。
アテネでの日本柔道の強さは、柔道本来の組む強さによる柔道でした。
アテネ以前、海外の柔道選手がしっかり組まずに、掛け捨てでポイントを取ることに対して処置がなされたもので、組まない選手や、かつてはポイントになっていた掛け捨てに指導を与えることで、組まないと負けるという状態を作っていた訳です。
これが日本本来の柔道の強さを引き出すことに繋がり、金8、銀2という結果を生みました。金メダルなんてアテネ大会全体で獲得の半分が柔道ですから、いかに柔道が強かったか解る訳です。
こんなに勝ったら海外の選手は当然研究をしてきますよ。アテネ(04)直前の03年に行われた世界大会の日本人優勝者は6人、それがアテネ以後、05年、07年には3人に減るのです。
05年から海外選手が持ち込んだのがレスリング技。レスリングのタックルや飛行機投げをベースにした、中間間合いから組まずに低く潜り込んでくる投げ技に、日本人選手はコロコロ転がされたことを、当時ウチの掲示板でも指摘しましたよね。
そもそも海外選手は、サンボ、レスリングからの転向組が多く、本来の柔道技にはない間合いやタイミングで技を仕掛ける変則選手は多かったのですが、05年世界大会での、対日本の成果を受けて各国の選手が積極的に柔道以外の技を取り入れるようになってきました。
今年の北京を観ていても、柔術のような引き込みから関節技を仕掛けたり、サンボの動きでひっくり返したり、レスリングのタックルからグラウンドに持ち込んでのポジショニング取りの動きなどがみて取れます。
こうなってくるとこれはもう柔道ではなく、“総合柔道”という言葉で表す以外無い、完全な別物でしょう。打撃と足関節が無いだけで、立ち技から始まる“総合柔道”という別の競技。
日本選手及び関係者が、これをどのように捉えて対策を練っているのかはしれませんが、オリンピック選考会での各代表の動きを見る限り、現状ではあまり出来ているとは言い難い。
将来に渡っての禍根ともなるこの事態を静観しているとも思えないので、若い世代にはそれなりの指導をしていると信じたいのですが、柔道本来の姿を消滅させてでも勝つ方を選択していくのか?、それとも、たとえ世界大会で勝てなくても“柔の道”を守るのか?重大な岐路に立たされているのですよ。
そんな中で、昨日は内柴正人選手が見事に金メダルを獲得、中村美里選手も銅メダルと健闘をみせました。
実はこの二人には共通することがあるんですが、皆さん判りますかね?
それは、“総合柔道”に対応が出来ている選手ということです。
中村選手は足技を得意としていますが、バランスを崩した相手をグラウンドに引きずり込むタイミングが抜群で、その後の寝技にも多彩なものがありますし、内柴選手の寝技の強さはかねてより定評のあるところです。金を獲った試合も寝技による一本だったでしょ!
寝技が強いだけでは現代の“総合柔道”には対応できないんですが、日本選手の投げを切り返したり、タックルでバランスを失った後の攻防がその後の展開を大きく左右する以上、寝技が強いことに越したことはないのです。
その上で、レスリングやサンボなどの動きにも対応できる反射神経がこれからの柔道に求められているのですが、内柴選手も中村選手も、この点に非常に強かったのですよ。
だから昨日の試合は安定しいて、二人ともメダルへの道が見えていたんですね。
本音を言えばアテネのような勝ち方で勝ってくれた方が、日本人としてはうれしいことは言うまでもないのでしょうけど、現状ではこの二人のような戦い方以外に道はないような気もします。
さて、今日登場の佐藤愛子選手と金丸雄介選手はどんな戦い方をみせるのでしょうか?
アテネでの日本柔道の強さは、柔道本来の組む強さによる柔道でした。
アテネ以前、海外の柔道選手がしっかり組まずに、掛け捨てでポイントを取ることに対して処置がなされたもので、組まない選手や、かつてはポイントになっていた掛け捨てに指導を与えることで、組まないと負けるという状態を作っていた訳です。
これが日本本来の柔道の強さを引き出すことに繋がり、金8、銀2という結果を生みました。金メダルなんてアテネ大会全体で獲得の半分が柔道ですから、いかに柔道が強かったか解る訳です。
こんなに勝ったら海外の選手は当然研究をしてきますよ。アテネ(04)直前の03年に行われた世界大会の日本人優勝者は6人、それがアテネ以後、05年、07年には3人に減るのです。
05年から海外選手が持ち込んだのがレスリング技。レスリングのタックルや飛行機投げをベースにした、中間間合いから組まずに低く潜り込んでくる投げ技に、日本人選手はコロコロ転がされたことを、当時ウチの掲示板でも指摘しましたよね。
そもそも海外選手は、サンボ、レスリングからの転向組が多く、本来の柔道技にはない間合いやタイミングで技を仕掛ける変則選手は多かったのですが、05年世界大会での、対日本の成果を受けて各国の選手が積極的に柔道以外の技を取り入れるようになってきました。
今年の北京を観ていても、柔術のような引き込みから関節技を仕掛けたり、サンボの動きでひっくり返したり、レスリングのタックルからグラウンドに持ち込んでのポジショニング取りの動きなどがみて取れます。
こうなってくるとこれはもう柔道ではなく、“総合柔道”という言葉で表す以外無い、完全な別物でしょう。打撃と足関節が無いだけで、立ち技から始まる“総合柔道”という別の競技。
日本選手及び関係者が、これをどのように捉えて対策を練っているのかはしれませんが、オリンピック選考会での各代表の動きを見る限り、現状ではあまり出来ているとは言い難い。
将来に渡っての禍根ともなるこの事態を静観しているとも思えないので、若い世代にはそれなりの指導をしていると信じたいのですが、柔道本来の姿を消滅させてでも勝つ方を選択していくのか?、それとも、たとえ世界大会で勝てなくても“柔の道”を守るのか?重大な岐路に立たされているのですよ。
そんな中で、昨日は内柴正人選手が見事に金メダルを獲得、中村美里選手も銅メダルと健闘をみせました。
実はこの二人には共通することがあるんですが、皆さん判りますかね?
それは、“総合柔道”に対応が出来ている選手ということです。
中村選手は足技を得意としていますが、バランスを崩した相手をグラウンドに引きずり込むタイミングが抜群で、その後の寝技にも多彩なものがありますし、内柴選手の寝技の強さはかねてより定評のあるところです。金を獲った試合も寝技による一本だったでしょ!
寝技が強いだけでは現代の“総合柔道”には対応できないんですが、日本選手の投げを切り返したり、タックルでバランスを失った後の攻防がその後の展開を大きく左右する以上、寝技が強いことに越したことはないのです。
その上で、レスリングやサンボなどの動きにも対応できる反射神経がこれからの柔道に求められているのですが、内柴選手も中村選手も、この点に非常に強かったのですよ。
だから昨日の試合は安定しいて、二人ともメダルへの道が見えていたんですね。
本音を言えばアテネのような勝ち方で勝ってくれた方が、日本人としてはうれしいことは言うまでもないのでしょうけど、現状ではこの二人のような戦い方以外に道はないような気もします。
さて、今日登場の佐藤愛子選手と金丸雄介選手はどんな戦い方をみせるのでしょうか?







