『唐人[金票]客/拳鬥王』 [2004年12月16日(木)]
『唐人[金票]客/拳鬥王』'73年製作、監督:劍龍、主演:王羽ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーータイトルの[金票]の文字は、一部資料だと"票"になっているものもありますが、台湾の北京語版ビデオパッケージで[金票]だと確認しました。また欧米では『龍虎鬥』の続編『The Chinese Boxer 2』として売られていますが、全く関係ありません。これも欧米ですが、監督が張徹名義にされているものも有ります、張徹はビタ一文関係しておりませんので、誤情報に惑わされぬよう。 ジミー台湾での主演作で、同年はハーベストで『冷面虎』や『戦神灘』等を撮りつつ、『英雄本色/ドラゴンVS不死身の妖婆』や『黒白道/ドラゴン武芸帖』を撮っていた時期にあたる。いわばジミー全盛期な訳で、この映画もノリノリでがんばるジミーの姿が確認できるのだ。 『死闘伝説』にも収められた龍飛との列車ファイトが出てくるのがこの映画で、この場面は本当に凄い!嫌になるくらい存在する龍飛との闘いの中でも、この映画がベストバウトであろう。ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー日本にやってきたジミー、おのぼりさんよろしく祭り見物だ。羅斌を頭とするスリ集団"熊一家"、下働きの女スリ・張清清はここが稼ぎ時と張り切っていた。 ジミーの懐を狙った熊一家、ジミーに見つかりボコられる。その様子を見ていた虚無僧の古軍、ジミーの後をつけて説教をかます。日本人と見れば誰彼構わず殴りかかるジミーに、俺は中国人だ!と名乗る古軍。 虚無僧の中国人?何故日本に?(笑) 「何故そこまで日本人を嫌う?」という虚無僧に、「奴らは俺の村を全滅させたんだ!父の張亦飛も妹の金蓮も・・・」と己の過去を語るジミー。「でも犯人は分からんのやろ?皆殺しにするつもりか?」と問われ、「そのつもりだ!」と答えるジミー。そんなひとりジェノサイドなジミーに、「昔は植民地だったしさぁ、同じ人間じゃん」と全く効き目のなさそうな説得を試みる虚無僧。でもなんとなく良心が疼くジミーなのであった。ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー祭り見物を続けるジミーの懐を狙う張清清、気づいたジミー「返せよ、俺の財布」と詰め寄る。持ってないとマニュアル通りの答えをする張清清に、「やんのか?」と脅しをかける。やってきた熊一家共々、ジミーの日本人無差別攻撃に曝される。そんなジミーの姿を遠くから見つめる虚無僧、突然一心に尺八を吹き鳴らした。プロフェッサー・ギルの笛の音に苦しむジローのように、突然苦しむジミー。良心回路か?そんなジミーを満足気に見守る康凱であった・・・・って誰やねん! 隙を見て逃げ出す張清清を追うジミー、元締めの拷問にスリ仲間が殺されるのを見て立ち上がる。 また逃げる張清清を追いながら、屋台の前で立ち止まり「腹減ったから払えよ!」持ってないんだってば!そんなやりとりの後、嫌がる張清清の体をまさぐり、財布を発見するジミー。浴衣をめくり下着を見て彼女が中国人だと知る。隣りでは朝鮮服の魯平が"わんこそば"を平らげていた・・・・。 財布はみつけたが屋台の親父は差別主義者で、中国人のジミーには食べ物をくれない。 祭りの相撲大会に飛び入りし更なる大金を掴み、金に物を言わせて屋台の親父に目に物を言わせようとするジミー。相撲取りは鄭富雄、葛小寶などデブ専おなじみの役者たち。殴る蹴るの反則で勝ちを収めたが、最後は乱闘となり賞金は無理やり奪い取った。 そんなジミーの様子を見ていた張清清、ジミーの財布と一緒に掏り取ったお守りを落としたところを羅斌に見られる。父殺しの犯人に繋がる唯一の証拠に興味津々の羅斌。ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー賞金を盗んでホクホクのジミーを待ち伏せる熊一家、蔡弘、薛漢、呉東橋など、いつもの面子だ。後ろを取られたジミーを助けたのは朝鮮服の魯平。「油断するな」と言い残して立ち去るが、今度は自分が狙われる。そこを助けたのはジミー、そんなジミーを満足気に見守る康凱であった・・・・って、だからあんた誰やねん! 疲れたジミーは宿に帰ったが、風呂が混浴と知って驚く。日本は全部混浴なのよ、いい加減な説明でジミーを裸にしようとする張清清。 そこへ飛び込んできたのは魯平、宿の親父をド突き回している。訳を聞くジミーに、宿の親父は「朝鮮人は金払わないで逃げるから、前金で払えっていっただけなんです」それを聞いたジミーは魯平に「彼が正しい、払えよ」 あっ、いやーこの時代の日本人のメンタリティとしては正しいかもしれませんがね、他の民族が差別されているのは無視なんですか? そんなやり取りにも関わらず仲良くなったジミーたちは宴会を始めた。その席に満足気に座る康凱であった・・・・って、だからあんた誰やっちゅーねん!一切の説明はないまま宴会は盛り上がることなくお開きに。言い出しっぺの魯平はひとこと「俺、明日早いんで・・・」いるよな、こーいう奴。ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー魯平の用事は仇討ちであった。とある道場に乗り込んだ魯平、山茅や黄飛龍などいつもの面子に囲まれて登場する道場主・龍飛。道場生はみんな熊一家だ。父の仇!・・・あっけなく返り討ちに遭う魯平。瀕死の魯平を助けて匿う康凱。彼の父は地元の名士で剣道場を開いている馬驥。龍飛とは浅からぬ因縁があるのだ。 魯平を渡せ!道場に乗り込んできた龍飛一味を毅然と追い返す馬驥。「なら決闘だ!負けたら道場は閉めろよ!」二日後に決闘が決まってしまったが、寄る年波には勝てない・・・というか端っから龍飛には勝ったことない馬驥は悩むのだった。 羅斌がお守りに興味を持っていた裏を探っていた張清清は、龍飛が昔中国にいたことを探り出す。動きを探られ龍飛に監禁されてしまう張清清、情報を基に黄飛龍をおびき出し、殺すまで尋問するジミー。 龍飛のところを逃げ出してきた張清清だったが、何者かに弓で殺される。瀕死の彼女は龍飛こそ黒幕であると勝手なことを言い残す。 回復した魯平は康凱に仇討ちを手伝うよう頼むが、父に内緒では闘えないと悩む康凱。「父さん、父さんって、この腰抜け!」とても頼みごとをしている人間のセリフではないが、これに発奮した康凱は立ち上がり、ふたりは道場へと向かった。ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー龍飛と馬驥の決闘の日。決闘場所に現れない父を心配する紫蘭と門弟たち。そこへ馬驥自殺の報が届く。勝ち目の薄い闘いに自信を失い自殺してしまったというのだ。やってきた龍飛は戸板をふたつ担いでいた。そこに乗せられていたのは魯平と兄・康凱。悲憤にくれる紫蘭の前に、一面識も無い男・ジミーが現れた。「龍飛、お前を倒すのはこの俺だ!」 門弟を引き連れて数で勝るはずの龍飛は、何故か一騎打ちを要求、しかも門弟達の邪魔が入らない場所へとジミーを誘導していく。まるで負けるのを承知しているかのように。 走る列車に飛び乗り、貨物列車の上での闘いが始まる。かなり猛スピードで走る列車の上を、トランポリンを使ってノースタントで貨車から貨車へと飛び移るふたり。凄ぇな! 列車から飛び降り闘いの舞台は鉄橋へと移り、足を滑らせたジミーを渓谷へと叩き落す。 ポチャ、落ちたジミーが立ち上がるが、浅っ!膝までやん! 続いて飛び蹴りで飛んでくる龍飛、野を超え、谷越え、河越えて闘うふたりの決着は、でっかい岩で後頭部を殴られた龍飛が滝壷に転落して、幕。 ジミー映画やなぁ。








