旧myroom(香港電影的日常 '01/2/17〜'06/1/29)より移転。

 香港映画を中心に語っていますが、基本的には何でもアリです。
 なお日記に記載の内容は、無断転載、転用はお断りいたしております。ご理解下さい。(by fake)

 ・・・・あと、リンクもフリーではないんです。すんませんなぁ。

2007年度版ベスト&ワースト [2008年01月09日(水)]

2007年度版ベスト&ワースト

 もったいぶった訳ではないのですが、やっと2007年度版ベスト&ワーストです。何分、手順をきちんと踏まないと自分自身が納得できないもので・・・。口上はコチラ。'07年の総タイトル・リストはコチラ。

 まずはワースト10から。

1位『ハンニバル・ライジング』

 何年か前にもこのシリーズをワーストに挙げたっけなぁ・・・。その時よりもまだ酷い出来です。出来も酷いですが、やってはいけないことをやってしまいましたよ。
 そもそも、具体的には“彼”の過去に何があったのか?!がはっきりしないからこそ、ハンニバル・レクターという男は映画界におけるヒールのアイコンとして君臨出来たのですよ。
 その神秘性を剥ぎ取られてしまっては、シリーズの全てがおじゃんになってしまう。作るべきではなかったですね。

2位『パッチギ2/Love&Peace』

 何が一番あきれたかって、あわよくばヒットしたらシリーズ化をってのがミエミエの作りな点。あれだけ大騒ぎした子供の病気も、きちんと話の上で決着をつけずにチャンチャン!

 舐めとんのか!

3位『300』

 この映画が、アメリカのイラク派兵のメタファーで、それを賛美するプロパガンダとして作られていることを指摘するプロも見当たらなかったな・・・絶賛している人はいたけど。
 まあ、プロパガンダなのは良しとしよう。支持する人は支持すればいいのだから。

 問題なのは、彼らの肌の色だ。ペルシア戦争当時、ペルシアとギリシア(スパルタ)に、ほとんど差はないはずで、どちらかというとまだあんまり混ざっていないペルシア側の方がアーリア系白人種に近かったはず。
 これを捻じ曲げて、白人が蛮族と戦う映画に仕上げているからプロパガンダなんですが、いくらなんでもこれはなぁ・・・・。 

4位『エラゴン』

 中学生のノートの落書きを映画化すんじゃねぇーよ!

5位『マリー・アントワネット』

 外国でひとりぼっちで、つまんなーい!これって『ロスト・イン・トランスレーション』と一緒じゃん。ということは、この映画のアントワネットは、監督のソフィア・コッポラ自身の投影ということ。

 キルステン・ダンストがアメリカ人にしか見えなくても、現代風の作りでも、流行歌をBGMに使っても構わないけど、マリー・アントワネットみたいな歴史的有名人を描く以上、フランス革命が与えた影響と、彼女の最後だけは描かないと。

 それが描けないのは、この映画が基本的にソフィア・コッポラ自身の物語だから。自分の首チョンパは見たくないってか?!だったらやるな!

6位『サイボーグでも大丈夫』

 これってまずくないか?統合失調症の患者の描き方がこれで許されるなんて。韓国内で許されてるのは構わなくても(それはアチラの事情だから)、我が国で上映するのはまずいでしょ。
 普段、TV番組なんかにせっせとクレームをつけて、「ウルトラセブン」12話や、「怪奇大作戦」24話なんかを封印作品にした団体は、こういう映画にはクレームをつけんの?

7位『椿三十郎』

 ほとんどオリジナル通りなのに、どうしてこうも面白くないものが出来上がるかなぁ・・・?リメイク云々の是非については、もう言いたくないです。少なくとも時代劇には仕上げて欲しかった。

8位『鉄板英雄伝説』

 これはレベルが低いでしょ。ビデオ・スルーで日本でも出たけど、こんなの出すくらいならもっと面白い映画はいっぱいあるはずだけどな。

9位『カタコンベ』

 いやもう純粋につまらなかったです。最初からネタが割れてしまって、まさかあの腰砕けオチ(過去『エイプリル・フール』やフィンチャーの『ゲーム』で使われた)をやるんじゃないだろーな?と序盤から心配していたら・・・やっぱり。

10位『デス・プルーフinグラインドハウス』

 不幸にして、こちらでは単品公開版の方が先になってしまい、USA版を後から見ることになってしまったのですが、USA版の編集ならアリの映画だと思います。

 続いてベスト10

1位『ゾディアック』

 脚本、演出、編集、演技etc、何もかも良く出来ている完璧な映画でしょ。全ての映画がこうあって欲しいけどなぁ。

2位『アヒルと鴨のコインロッカー』

 「ディラン?」この2回使われるたった一言が、一周した時点で全く違った意味に聞こえる映画のマジック!

3位『松ケ根乱射事件』
4位『天然コケッコー』

 同じ監督の、それもネガとポジのような映画が並びました。どちらの作品も田舎の閉鎖性がテーマとなっているのですが、方やシニカルなブラック・ユーモア、方や甘酸っぱいラブコメと描き分けていてお見事。皆さんも二作品続けてどーぞ!

5位『リトル・チルドレン』

 満員の映画館で観たんだけれど、誰一人クスリとも笑わなかったなー。コメディですぜ、コレは。昨年以上に不作なアメリカ映画の中で、1位の『ゾディアック』とコレが、かろうじてアメリカの威信を持ちこたえた感じ。その位良く出来ています。

6位『ラストキング・オブ・スコットランド』

 一見“スクォマン”ものかと思いきや、暗黒大陸アフリカ(その象徴たるアミン)の恐怖に飲み込まれて行くバカな白人の坊や。最近ちょいとしたブームだったアフリカものでも、圧倒的迫力で描く恐怖のエンターテイメント。本当に怖いのは、アミンの時代から30年以上がたった今も、一部に君臨する独裁政権を抱える今のアフリカ。21世紀中にも解決するまいな。

7位『腑抜けども、悲しみの愛を見せろ』

 3、4位と同じく田舎の閉鎖性がテーマ。今年の邦画はこういうの多かったが、今の日本を描くなら格好の題材でもあるのは確か。
 しかし、地方の田舎に住んだことない人は、この閉鎖性のリアリズムがピンとこないんでしょうね。ここが映画の肝なんだけど。

8位『サンシャイン2057』

 何年かしたらカルト映画になってそう・・・。こういうのこそ好き嫌いの最たるものでしょうが、細かいSF的描写の羅列に妙な懐かしさを感じました。

9位『ブラッド・ダイヤモンド』

 こっちは完全に“スクォマン”もの。難しいアフリカの情勢を、わかり易い形で再構成して見せるエンタメ系作品だが、意外にグッとくる描写が多く、燃える映画に仕上がっています。

10位『楽日』

 潰れゆく昔ながらの映画館の、最後の上映を描いた作品。セリフもほとんど無く、非常に客観的に淡々と、観客席や映写室を映し続けているだけなんだが、かつてこれほど雄弁な無言があっただろうか!
 劇場至上主義者にとっては、昔懐かしい映画館が閉鎖されていく姿には、体を切られるような痛みがあります。泣けました、マジで!

 <総括>

 1位こそ譲ったけど、全体的にここ数年調子の良い邦画の圧勝だったと思う。

 ただこの場合の邦画という意味は、『日本沈没』とか『どろろ』とか『海猿』とか『蒼き狼』とか『恋空』みたいな映画は含まない。こういう映画も作るノウハウは必要なので、やる意義はあるとは思いますが・・・。

 良質の作品は単館系の映画が多いため、地方によっては全く公開されていない作品も多々あることだと思います。

 単館系で公開されるような作品だから、小じんまりとした映画が多いのですが、今の日本と日本人(便宜上こう呼ぶ)を等身大で描けば、大体が小じんまりとせざるを得ないのが事実。

 日本映画のペイできるキャパは、ハリウッド映画とは比べモノにならないくらい小さく、ここでも身の丈にあった作りをすればどうしても小品になってしまう。ですから、脚本段階で捻った、昔だったら小劇団で演じられていたようなテーマの作品を、ATGのような作りで再現する方向になってしまうんですね。

 しかし、邦画の生きる道はコレしかないんじゃないでしょうか?

 かつて、暗黒時代と呼ばれた'80〜'90年代の邦画界は、この部分が全然駄目で、日本も日本人も全く描けていなかったものであります。それに比べれば、今のクリエイター達はがんばっていると思うな。
 後は時代劇だけはちゃんと作ることだよな。海外に映画を売る時の武器は、チャンバラ以外ないんだから。香港映画のマネや、『マトリックス』モドキはもういい。

 アメリカ映画は・・・・酷いな(苦笑)。

 ランク・インはしなかったけど『ホステル』シリーズとか『Halloween(未公開)』などホラー映画と、圧倒的に未公開のコメディにはオリジナリティのあるものが多かったけどなー。

 いい加減もうリメイクや続編に頼るのは見直さないと、さすがの私でももう無理して(地方では片道1時間30分以上かけて映画館通いですぜ)まで観ることないかと思ってしまいそう。

 '07年もドキュメントは好調で、マイケル・ムーアの『シッコ』や『不都合な真実』、『エンロン』『TOKKO特攻』など、劇映画の限界と比例しているかのようです。

 えー・・・まあ、色々書いていますが、口上のところにもあります通り、ベスト10なんてお遊びでございます。書いてある内容は違いますよ、順位を付けるという行為がです。  

 皆様の昨年はどんなでしたか?劇場で観てなくても構いませんので、同じような“ベスト&ワースト”ありましたら教えて下さい。

2007年映画 [2008年01月08日(火)]

 2007年映画

 昨年、私が劇場で観た映画です。DVD、TV、ビデオ等で観た映画は一切含まれていません。何度も申しますが、私は“極右の劇場至上主義者”であります。劇場以外の場所で映画を観るのは基本的にキライなんです。

 私は特殊な職場で働いているため、日本未公開の映画も含まれていますが、ちゃんと劇場で観た作品です、念のため。

 後日発表のベスト&ワーストは、この中から選ばれます。あくまで参考資料ということで。

 邦画
 『どろろ』『愛の流刑地』『市川昆物語』『それでも僕はやってない』『バブルへGO!!タイムマシンはドラム型』『さくらん』『悪夢探偵』『ヅラ刑事』『叫』『アルゼンチン・ババア』『蟲師』『口裂け女』『松ケ根乱射事件』

 『大帝の剣』『神童』『カインの末裔』『しゃべれどもしゃべれども』『風林火山』『大日本人』『パッチギ2/Love&Peace』『監督バンザイ』『素晴らしき休日』『舞妓Haaaan!!!』『憑神』『歌謡曲だよ人生は!』『あしたの私の作り方』『吉祥天女』『怪談』『鉄人28号白昼の残月』『アヒルと鴨のコインロッカー』

 『Genius Party』『天然コケッコー』『ベクシル』『伝染歌』『キサラギ』『ヱヴァンゲリヲン新劇場版・序』『図鑑に載ってない虫』『腑抜けども、悲しみの愛を見せろ』『ストレンヂア』『スキヤキウエスタン・ジャンゴ』『サウスバウンド』『サッドヴァケイション』『めがね』『エクスマキナ』『クワイエットルームへようこそ』

 『仮面ライダーNEXT』『自虐の詩』『やじきた道中てれすこ』『黒帯』『クローズZERO』『ミッドナイト・イーグル』『椿三十郎』『エクスクロス』『魍魎の匣』『茶々』『0093女王陛下の草刈正雄』『転々』


 アメリカ
 『ナイト・ミュージアム』『ボラット』『エラゴン』『プレステージ』『ホステル』『UNKNOWN』『不都合な真実』『エンロン』『イカとクジラ』『マリー・アントワネット』『硫黄島からの手紙』『幸せのちから』『ロッキー・ファィナル』

 『ディパーテッド』『キング罪の王』『守護神』『ボビー』『団塊ボーイズ('08/2月公開)』『The Hitcher('08公開予定)』『ドリーム・ガールズ』『ゴースト・ライダー』『プレスリーVSミイラ男』『鉄板英雄伝説(ビデオスルー)』『300』『セレブの種』

 『デジャヴ』『ブラッド・ダイヤモンド』『俺たちフィギュア・スケーター('08公開予定)』『Reno 911:Maiami(未公開)』『サンシャイン2057』『ハンニバル・ライジング』『バベル』『ラブソングができるまで』『スパイダーマン3』『ラストキング・オブ・スコットランド(英)』『華麗なる恋の舞台で』『主人公は僕だった』

 『リーピング』『パイレーツ・オブ・カリビアン/ワールド・エンド』『ロング・グッドバイ』『今宵、フィッツジェラルド劇場で』『ゾディアック』『ダイ・ハード4.0』『アポカリプス』『Brick(未公開)』『ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団』

 『シュレック3』『オーシャンズ13』『呪怨パンデミック』『毛皮のエロス』『ラッシュアワー3』『トランスフォーマー』『デス・プルーフinグラインドハウス』『消えた天使』『TOKKO特攻』『ミリキタニの猫』『ブリッジ』『ファンタスティック・フォー銀河の危機』

 『パーフェクト・ストレンジャー』『プラネット・テラーinグラインドハウス』『さらばベルリン』『リトル・チルドレン』『ローグ・アサシン』『カタコンベ』『キングダム見えざる敵』『ゴースト・ハウス』『インベージョン』『シッコ』『Balls of Fury(未公開)』

 『グッドシェパード』『インランド・エンパイア(ポーランド・フランス)』『Halloween(未公開)』『Shoot'em Up(未公開)』『ブレイブワン』『スターダスト(英)』『ヘアスプレー』『バイオハザード3』『3:10 to YUMA('08公開予定)』『Mr.Woodcock(未公開)』『ボーン・アルティメイタム』『ディスタービア』『モーテル』

 『SAW4』『ナンバー23』『ベオウルフ3D』『グラインドハウスUSA版』『アイ・アム・レジェンド』『ホステル2』『酔いどれ詩人になるまえに(ポーランド)』『ゾンビ3D』『AVP2』『ナショナルトレジャー/リンカーン暗殺者の日記』

 アジア
 『西瓜』『楽日』『迷子』『ドラゴン・スクワッド』『百年恋歌』『幻遊伝』『墨攻』『プロジェクトBB』『かちこみ!ドラゴン・タイガー・ゲート』『女帝エンペラー』『エレクション』『傷だらけの男たち』『絶対の敵』『強敵』『卑劣な街』『公共の敵2』『サイボーグでも大丈夫』『SOMEサム』

 フランス
 『あるいは裏切りという名の犬』『ダニエラという女』『13ザメッティ』『恋愛睡眠のすすめ』『ルネッサンス(英・ルクセンブルグ)』『パラダイス・ナウ(独・オランダ・パレスチナ)』『ストーン・カウンシル』『TAXI-4』『エディット・ピアフ(英・チェコ)』『石の微笑(独)』

 イギリス
 『007カジノロワイヤル』『グアンタナモ』『クィーン』『あるスキャンダルの覚え書き』『ルワンダの涙(米)』『大統領暗殺』『タロットカード殺人事件(米)』

 その他
 『パフューム(独・仏・スペイン)』『スケッチ・オブ・フランク・ゲーリー(独・米)』『ブラック・ブック(オランダ・ドイツ・イギリス・ベルギー)』『中国の植物学者の娘たち(カナダ・仏)』『それでも生きる子供たちへ(伊・仏)』『パンズ・ラビリンス(メキシコ・スペイン・米)』

 以上194本。( )内は共同製作国。

2006年度版ベスト&ワースト [2008年01月07日(月)]

2006年度版ベスト&ワースト

 2006年度版ベスト&ワーストです。口上はコチラ。遅ればせなので、年間の総タイトル表はつけません。

 まずはワースト10から。

1位『マイアミ・バイス』

 TVシリーズもつまらなかったけど、輪をかけてつまらない。そういう意味では良くできたリメイクといえるか(笑)。悪しき'80年代の古びた遺産。
 この映画アメリカ人の劇場で観たんだけど、ほとんどの客が途中で帰って行きましたよ!最後まで残ったのは、私と連れの東洋人二人のみでした。

2位『ライフ・イズ・ミラクル』

 40年近く映画を観てきたけど、この映画くらい理解不能だったものは無い。誰か私にこの映画の見方を教えてくれ!

3位『タイフーン』

 最近の韓国映画はもうこんなのばっかり。いつかどこかで観たような場面の羅列と、絶対あり得ない展開。これでどうしろというのだ?

4位『デュエリスト』

 いくらなんでも少女漫画のようだ・・・・と思っていたら、本当に漫画が原作だった。漫画という文化が悪い訳ではないけど、悪い意味での比喩に使われるようなメンタリティそのままの映画。
 少しだけ弁護しておくなら、日本での公開は恋愛映画に特化した再編集バージョンとのこと。完全版でもさほど印象は変わらないとは思うが・・・。

5位『ラストデイズ』

 カート・コバーンのような人物の、カート・コバーンみたいな死を、分からない事実を想像だけで描ききった疑似人物伝。それをカート・コバーンの映画として売ったらイカンだろ!
 薬中の人間が死の間際にグスグスしているだけの映像を、これといった説明もほとんどなく、カート・コバーンの死を想像して下さいという他力本願な酷い映画です。

6位『着信アリ final』

 毎年毎年ワースト1に輝いていたこのシリーズも、最後に至って少し順位を下げました。でもこれってスティーブン・キングじゃん!

7位『デストランス』

 日本映画のあるべき道はこっちじゃねーよ!

8位『エイリアンVSヴァネッサ・パラディ』

 これを観たのは1月でねぇ・・・。これより面白くない映画が↑こんなにあるなんて思いもしませんでしたよ。

9位『DOOM』

 ゲームが原作の映画を観ていて思うことはいつも一緒。自分がプレイしたら、こんなヘタはうたない!ということです。

10位『キング・コング』

 やっぱ長ぇんだよ・・・・この映画。

 続いてベスト10

1位『Beerfest』

 理由は本文で。

2位『デビルズ・リジェクト/マーダー・ライド・ショー2』

 ギリギリまで1位とどっちか迷った。ただ、この作品の本旨が基本的にノスタルジィの方向に向かっているのに対し、『Beerfest』は全く新しいものを提示した点を買った。好き嫌いにしても差はないです。

3位『ゆれる』

 真木よう子の映画でしょ。彼女には『雨の町』という作品もあったのだが、どちらの作品も田舎の美人を好演しておりました。彼女がみせる“場末の華”的存在感の凄味、中々出せるもんではありません。

4位『ヨコハマ・メリー』

 伝説の“ハマのメリー”を追ったドキュメンタリー。もはや若い人にとっては都市伝説化した感もある実在の人物が、いったい彼女はどうやって戦後の日本を生き抜いたのか?
 見るべし!!

5位『うつせみ』

 純愛を描く方法が“難病”しかなくなった感もある昨今、こういう方法論で描いて見せるのが作家の仕事でしょ。韓国映画もまともに観れるのはキム・ギドクだけ・・・・か。

6位『嫌われ松子の一生』

 日本でこういう映画が出来るとはなぁ・・・。ミュージカル・ナンバーが成功しているのが大きいにしても、ありとあらゆるテクニックを駆使した実験作でありながら、きちんとエンタテイメントとして成立しているのが凄い。

7位『ブロークン・フラワーズ』

 ビル・マレーレイのワンマン・ショウ。ほとんどがアドリブだったらしいですから、芸人としてのビル・マーレイが好きな人には堪らんでしょ。

8位『メタル ヘッドバンガーズ・ジャーニー』

 ドキュメントが二本もランクインしているということは、劇映画は不作だったってこと。音楽のジャンルとしてのメタルにはあまり興味がないのですが、この映画は偉大なる文化人類学の成果ですよ!

9位『初恋』

 背景としての三億円事件に目を奪われると、この映画の持つ切なさが理解できなくなります。タイトルが『初恋』であることの意味を考えるべき。

10位『アサルト13/要塞警察』

 映画史上最も成功したリメイク作品では?これはいずれブログで取り上げる!

「ベスト10について」 [2008年01月06日(日)]

「ベスト10について」

 以前のmyroom時代から、映画ファンらしく、その年に観た映画のベスト&ワースト10を発表していました。その名残りなのですが、毎年のことなので、その趣旨をテンプレ化するため口上を別に書いている次第。

 基本的に、その年に劇場で観た作品の中からベスト&ワースト10を決める訳ですが、私(fake)は地方に住んでいるため、映画の公開時期に若干のタイムラグが生じる場合があります。その場合は、当地で初公開であるならその年に観た映画として勘定しています。旧作のリバイバルに関しては初見でもその限りではありません。

 別掲で一年間に観た映画のタイトルを載せていますが、ビデオ、TV、DVD等で観た映画は一切含まれていません。私は“極右の劇場至上主義者”でありますので、そういう形で鑑賞した映画につきましては、評価の対象外とさせていただきます。

 ところで、各映画雑誌などでも、この時期になれば映画評論家の方々が選ぶベスト&ワースト10が発表されているかと思います。映画ファンの方ならば一度ならず眼にされた方も多いと存じます。

 このベスト&ワースト10選出方法の問題点について、皆さんは考えたことがおありでしょうか?

 基本的にこのような仕組みで作られています。

1位・・・・・10点

2位・・・・・9点

3位・・・・・8点

4位・・・・・7点

5位・・・・・6点

6位・・・・・5点

7位・・・・・4点

8位・・・・・3点

9位・・・・・2点

10位・・・・・1点


 評論家100人なら100人のサンプルを採り、100種類のベスト&ワースト10を以下の得点形式によって再集計されたものが、雑誌に載っているベスト&ワースト10ということになります。基本的にはどの雑誌もこれと同じですね。

 これのどこに問題があるのか?

 そう思う方もいるでしょう。

 実は大ありなのですよ!

 これは極端な例だと思って下さい。ですが、最も分かり易い例で問題点を説明しますから。実際のベスト&ワースト10がこの通りになるという(可能性はあっても)訳ではありません。

 100人の映画評論家からベスト&ワースト10のサンプルを採ったとしましよう。

 そのうち過半数を超える59人が『恋空』をベスト1に推したとしましょう。1位の得点は10点ですから、『恋空』の得点はこの時点で590点。

 一方、100人の評論家100人ともが5位が妥当だろうと考えた映画があったとします。タイトルは別に何でもいいのですが、仮に『クローズド・ノート』としておきましょうか。100人が5位に推せば、5位の得点は6点で総計600点となり、過半数が1位と考えた映画を超えてしまうのですよ!

 勿論、実際には2位に入れる人や、10位に入れる人もいるので、最終的な得点はもっと上下するものです。しかし、この得点形式での集計だと、実に凡庸な(100人が5位に推すような)作品が、年間のベスト1に選出されてしまうことが、実のところ多々あるのですよ。

 手近にこの雑誌しかないので、「映画○宝」'06年度のベスト&ワーストを例にとります。この年のベスト1は『グエムル』だったのですが、これを1位に推したのはわずかに3人。2位票が一番多く6人で、次いで6位票が5人と続きます。10位以外はまんべんなく1〜2票入っているのですが、これにより総合得点で『グエムル』が1位となった訳。以下、『硫黄島からの手紙』『トゥモロー・ワールド』『ヒストリー・オブ・バイオレンス』『007/ガジノロワイヤル』『デビルズ・リジェクト』『ホステル』『父親たちの星条旗』『ユナイテッド93』『ヒルズ・ハブ・アイズ』と続きます。

 1位票を取った作品だけを集めて、つまり一票の重みを大切にしてベスト10を作り直すとこうなります。

1位『トゥモロー・ワールド』

2位『ヒルズ・ハブ・アイズ』

3位『007/ガジノロワイヤル』

4位『ユナイテッド93』

同率『硫黄島からの手紙』

同率『グエムル』

同率『スーパーマン・リターンズ』

8位『ミュンヘン』

同率『父親たちの星条旗』

同率『時をかける少女』

同率『Exiled放・逐』

同率『ホステル』

同率『ヒストリー・オブ・バイオレンス』

同率『スキャナー・ダークリー』

同率『レディ・イン・ザ・ウォーター』


 以下、一票のみ獲得した作品が31作品続きます。

 まあ、上の集計だけを見ても、最終的には中庸な作品が1位になるということがおわかりいただけますでしょうか?

 何故、こんなことになるのか?

 自分でベスト10を作っていてわかるのですが、結局はこんなもの個人の好き嫌いだけで出来ているからですよ!

 1位に一票だけ入った作品が31本もあった!ということがそれを裏付けていますね。これは「映画○宝」を例にとりましたけれど、集計方法が一緒なら他の雑誌も似たり寄ったりの展開になるのです。

 我々ファンは、映画雑誌の選ぶベスト10なら、何やら権威めいたものを感じがちですが、実際は映画評論家も好き嫌いで選んでいるのです。好き嫌いではなく質(技術的なことや、映画史的観点からの作品の位置や価値のこと)だけを優先させた評価によるなら、実はもう少し同じような作品に票が集中するはずで、一票のみ獲得した作品が31作品も並ぶようなことにはならないはずなのですよ。

 結局は、ベスト10であろうとワースト10であろうと、個人の好き嫌いが反映された結果であり、そのことによって票がバラつくのを考慮した結果の得点方式による集計方法であり、その結果、中庸な作品がベスト1に輝くベスト10が生まれるのです。

 ベスト&ワースト10の本当の楽しみは、集計された結果の中庸なベスト&ワースト10ではなく、集計前の個人のベスト10の方にあるのです。

 それすらも好き嫌いに過ぎない訳ですから、好きな作品の評価が低くても、嫌いな作品の評価が高くても、目くじら立てるほどのことも無いのですよ。

 映画にコレ!といった解答など無いのですから、年に一度のお祭りとして楽しむ方が宜しいのではないでしょうか。

2005年ベスト [2006年01月02日(月)]

Name:fake
Email:episodo1@iris.dricas.com
URL:http://myroom.isao.net/room164/0000001000019164

 2005年ベスト

 1.亀は意外と速く泳ぐ
 日本映画は日本でしか出来ないことをやるべし!何
年もそう言い続けてきた。今年の邦画豊作を象徴する
映画がコレ。
 平凡な主婦の生活を脱するべく、スパイになった若
奥様に与えられた指令は、平凡な主婦として生活する
ことだった。このプロットを考え付いた時点で映画の
成功は保証されたようなものだ。

 2.理由
 ディスカッション・ドラマの変形なんだが、質量物
量共に映画史上最大だろう。この映画の世界観も邦画
でしか有り得ない世界で、その上でエンターテイメン
トに仕上げるのは至難の業だが、コーナーいっぱいに
決まった変化球。

 3.ユダ
 ピンク映画は評判が良くずっと見たかったのだ。
 近年実際にあった少女惨殺事件を材にとり、それを
追うレポーターと、DV夫から逃げてきた主婦、性同一
性障害の少女(少年?)が織り成す奇妙なロードムービ
ーなんだが、その完成度という点では今年No.1であっ
た。空間も時間軸もバラバラに語られる物語の最後の
ピースが埋められる瞬間、観客全てに戦慄が走る。


 4.パッチギ!
 邦画が左翼系映画や自主映画以外では避けてきた、在
日ネタで作り上げた、歌あり、笑いあり、涙ありの娯
楽作品。これが出来るようなら邦画は大丈夫だ。

 5.輝ける青春
 この映画は上映時間6時間ということで話題になった
が、映画は長ければ良いというものでも、短ければ良
いというものでもない。
 その物語を語るのに必要なだけの長さが、この映画
の上映時間だったということだ。
 かつて栄華を誇ったイタリア映画史(マカロニやイタ
リアン・ホラーとは別のイタリア映画史)、デ・シーカ
からモレッティまでを包括する、イタリア映画の集大
成的構成で、戦後の近代イタリア史を描ききった力量
も素晴らしい。

 6.インファナル・アフェア
 これは三部作通しての評価。今年三部作通しての上
映会で見て改めて感じたのだが、全てを見終わった瞬
間、もう一度一作目を見たくなったということは、一
作目がいちばん面白いんでしょうね。毎年公開順に見
た時は二作目が一番かと思ったんですが。

 7.サラいつわりの祈り
 これは痛い。実は自分の母親はこんな感じでして、
この映画の少年はかなりの部分で自分と重なります。

 8.セルラー
 映画は独創的なプロットだ!昨今のハリウッド映画
が完全に失ってしまった良心がここにある。

 9.ラブ キル キル
 これもピンク映画なんだが、DVDも出ているので興
味がある方は是非。
 エロとしても、青春映画としても、恋愛映画として
も、コメディとしても傑作!最後オチの決まり方も絶
妙なんだな。

 10.サマー・タイムマシーン・ブルース
 タイムマシーンがあったら何をする?ほんのちょっ
としたことからズレてしまった些細な事柄を、こじん
まりとささやかに描くことに着眼した映画。邦画はこ
の路線を開拓して欲しい。 

2005年ワースト [2006年01月02日(月)]

Name:fake
Email:episodo1@iris.dricas.com
URL:http://myroom.isao.net/room164/0000001000019164

 2005年ワースト10

 1.オーシャンズ12
 2.着信アリ2
 02年のワースト1と、04年のワースト1の続編が目出
度くワンツーフィニッシュ!

 オーシャンの方は、映画史上最低のリメイクと呼ば
れた前作の続編を作るというのも凄いが、前作にも増
してつまらないというのも中々出来ることではない。
 コン・ムービー自体作るのが難しいジャンルなのに、
ネタの根本のところで完全に読めてしまう上に、もう
一回捻らないといくらなんでもヤバイと思っていたら、
全く捻らないまま終わらせる杜撰さ。ソダバーグの60
年代フランス映画タッチな演出も全くの無駄!

 着信は、前作の時も書いたのだが、怨念の元を遡れ
ば遡るほど分岐していくのでは怖くなくなってしまう
のだ。

 3.アレキサンダー
 粗筋だけ、ドラマというものが全くない映画だった。
その上ドラマの無い部分をナレーションで繋ぐという、
映画として一番やってはいけないことをやってしまっ
た。

 4.オペラ座の怪人
 ミュージカル場面に魅力がないミュージカルは話し
になりません。これ舞台の手法でこそ成功するミュー
ジカルで、同じ旋律の別バージョンを状況によって使
いわけ、丹念にその旋律で主人公の感情を表現してい
くのは舞台作品ならではのはず。
 映画として有名だった作品(かつては古典ホラー)を
舞台ミュージカル化したことに意義があったはずなの
に、それをまたもう一度ミュージカルのまま映画化す
る意味は見出せない。

 5.スカーレット・レター
 サスペンスでもなく、恋愛映画でもなく、ミステリ
ーでもなく、官能映画でもない。全ての要素だけはあ
るが、そのどれもが映画の中では成立していない。今
年公開の韓国映画はみんなこんな感じ。

 6.デーモン・ラヴァー
 『ビデオドローム』を狙ったんだろうけどなぁ・・・。
最初っからカルト映画を目指したって上手くいくわけ
ないじゃん。

 7.南極日誌
 5と同じだよな。どの映画にも似ているが、何の映画
にもなっていない。この映画独自のというものが何ひと
つない点は、昨今のハリウッド映画と同じだが、そこそ
こすら面白くないのではね。

 8.ブラザーズ・グリム
 ひとりの作家が死んだ。ハリウッド作品を撮るのなら、
もっと割り切って撮らないと。いんちき道士が事件に巻
き込まれ、やがて真実のヒーローになっていく。手垢の
ついたハリウッド・ヒロイズムを映画化するのに、いや
しなくては自分の作家生命が危ないのに、その上作家主
義も貫けなかったでは・・・・。

 9.仮面ライダーTHE FIRST
 いや、もうね、これはつまらないでしょ。みんなアメ
コミが原作のハリウッド映画について何も言わないけど、
実はこの映画と同じようなものなんだよ。漫画の実写化
という行為の本質は、自国の文化内でならよくわかる。

 10.親切なクムジャさん
 実のところ三分の二くらいまでは面白かったのだ。で
もオチの復讐の場面で椅子からコケ落ちてしまった。こ
れはいかんでしょ!パクリとかそういうレベルを超えて
いるし、世の中にはやっていいことと悪いことってのが
あるんだから!
 三分の二は面白かったと書いたが、パク・チャヌクの
復讐三部作(『復讐者に憐れみを』『オールド・ボーイ』)
もさすがに三本目も同じ手法だと飽きてきた。才能はあ
る人だと思うし、もうすこし違うものにチャレンジして
欲しい。 

Re:2005年映画下半期 [2006年01月02日(月)]

Name:fake
Email:episodo1@iris.dricas.com
URL:http://myroom.isao.net/room164/0000001000019164

 7月
 『宇宙戦争』『SW EP3』(日本語字幕通常上映)『バ
ットマン ビギニング』『いらっしゃいませ患者さま。』
『ライフ・アクアティック』『デーモン・ラヴァー』
『愛の神、エロス』『サマリア』『ダニー・ザ・ドッグ』
『逆境ナイン』『戦国自衛隊1549』『姑獲鳥の夏』『
コーヒー&シガレッツ』『SW EP3』(デジタル上映)『ア
イランド』『人形霊』『コーストガード』『品行ゼロ』
『リチャード・ニクソン暗殺を企てた男』『ライトニ
ング・イン・ア・ボトル』
 8月
 『受取人不明』『ワンダーランド』『ライターをつけ
ろ』『ジェイル・ブレイカー』『インファナル・アフェ
ア』『同2』『同3』『ツインズ・エフェクト』『妖怪
大戦争』『ヒトラー最後の12日間』『サラいつわりの祈
り』『ランド・オブ・ザ・デッド』
 9月
 『マルチュク青春通り』『スカイ・オブ・ラブ』『ス
ター・ランナーズ』『マジック・キッチン』『南極日誌』
『愛についてのキンゼイ・レポート』『サマー・タイム
マシーン・ブルース』『亡国のイージス』『ノロイ』『
情け無用の刑事まつり』『電脳刑事まつり』『新人刑事
まつり』『トレース・オブ・ア・ドラゴン失われた龍の
系譜』『頭文字D』
 10月
 『忍SHINOBI』『チャーリーとチョコレート工場』『セ
ブンソード』『亀は意外と速く泳ぐ』『タナカタダシのす
べて』『The 40 Year-Old Virgin』(2006年公開予定)
『フライトプラン』(2006年公開)『ステルス』『蝉しぐ
れ』『運命じゃない人』『メリンダとメリンダ』『ルパ
ン』『ファンタスティック・フォー』『さよならさよなら
ハリウッド』『ふたりの5つの分かれ路』『ジャッカス・
ザ・ムービー』『ブラザーズ・グリム』『蝋人形の館』
『SAW2』『PTU』
 11月
 『The Cave』(日本未公開)『The Man』(日本未公開)
『トランスポーター2』(2006年公開予定)『SUPERCROSS』
(日本未公開)『The Exorcism of Emilly Rose』(日本
未公開)『ロード・オブ・ザ・ウォー』『ヴェニスの商人』
『奇談』『仮面ライダーTHE FIRST』『Serenity』(日本
未公開)『Jarhead』(2006年公開)『親切なクムジャさん』
『エリザベス・タウン』『イントゥ・ザ・サン』
 12月
 『レジェンド・オブ・ゾロ』(2006年公開)『イントゥ・
ザ・ブルー』『ハリー・ポッターと炎のゴブレット』『ベ
ルベット・レイン』『輝ける青春』『ドミノ』『The Fog』
(日本未公開)『男たちの大和YAMATO』『ポビーとディンガ
ン』『SAYURI』『ディック&ジェーン復讐は最高!』『乱
歩地獄』『Mr & Mrsスミス』

2005年映画上半期 [2006年01月02日(月)]

Name:fake
Email:episodo1@iris.dricas.com
URL:http://myroom.isao.net/room164/0000001000019164

 1月
 『カンフー・ハッスル』『ゴッドファーザー』『ゴ
ッドファーザーPart2』『ターミナル』『ULTRAMAN』
『約三十の嘘』『ターンレフト、ターンライト』『ニ
ュースの天才』『ともしび』『月猫に蜜の弾』『ソド
ムの市』『ユダ』『ラブ キル キル』『片目だけの
恋』『稀人』『運命人間』『オーシャンズ12』『アレ
キサンダー』
 2月
 『TAXY N.Y.』『北の零年』『レイRAY』『レイクサ
イド・マーダーケース』『スパイバウンド』『ふたり
にクギづけ』『着信アリ2』『ボーンスプレマシー』『
ミリオンダラー・ベイビー』『ネバーランド』『オペラ
座の怪人』『パッチギ!』『ヴェロニカ・ゲリン』『サ
スペクト・ゼロ』『THE JUON咒怨』『バッドサンタ』
 3月
 『一撃ICHIGEKI』『スーパーサイズミー』『セルラー』
『香港国際警察NEW POLICE STORY』『ローレライ』『ナ
ショナルトレジャー』
 4月
 『理由』『ロングエンゲージメント』『鉄人28号』
『エターナル・サンシャイン』『少林サッカー』『食
神』『喜劇王』『チャイニーズ・オデッセイPart1』『同2』
『ライフ・イズ・コメディ ピーター・セラーズの愛
し方』『マニシスト』
 5月
 『コンスタンチン』『Shall We Dance?』『真夜中
の弥次さん喜多さん』『バッドエデュケーション』『
ブレイド3』『コックリさん』『インファナル・アフェ
ア3終極無間』『バタフライ・エフェクト』『キングダ
ム・オブ・ヘブン』『デンジャラス・ビューティー2』
『ザ・インタープリター』『ハウス・オブ・ザ・デッ
ド』『レモニースニケットの世にも不幸な物語』『ス
ター・ウォーズ エピソード3シスの復讐』(字幕無し)
 6月
 『サハラ死の砂漠を脱出せよ!』『悪魔の棲む家』(
2006年公開)『フォーガットン』『ホステージ』『エ
メラルド・カウボーイ』『炎のメモリアル』『エレク
トラ』『オペレッタ狸御殿』『サイドウェイ』『甘い
人生』『シンシティ』『バンジージャンプする』『
大統領の理髪師』『スカーレットレター』『美しい夜、
残酷な朝』

Re:2004ベスト&ワースト [2005年01月02日(日)]

Name:fake
Email:episodo1@iris.dricas.com
URL:http://myroom.isao.net/room164/0000001000019164

 2004年ベスト&ワーストです。まずはワーストから。
 一応お断りしておきますがネタバレあり、です。

 1.着信アリ
  いつかどこかで見たネタばっか。おまけに怖くな
い、つまらない。怨念の理由が一口で説明が出来ない
のも駄目でしょ。

 2.僕の彼女を紹介します
  映画として成立してないでしょ、これ。死人が甦
るという映画の嘘は構わないんです。それは映画だか
ら。ただ、犯罪現場で一般市民を誤射した警官が、自
殺未遂を繰り返した挙句、49日以内に刑事に昇格出来
るという嘘は、映画そのものを成立させなくするんで
す。そもそも誰が撃ったかなんて、弾道検査すりゃ一
発じゃん!っていうか、しろよ!

 3.SAW
  これも成立しませんな。不治の病で病院に入院し
ている男が、あんな手間暇をかけた犯罪できる訳ねぇ
じゃん!よしんば出来たとしよう。彼の犯罪理由は生
きている価値のない人間への制裁であったはずなのに、
主役ふたりはともかく、罪の無い医者の家族や心優し
い病院の用務員を巻き込んだ理由は説明つかない。こ
れは頭の中だけで映画を構築する人間が陥る初歩的ミ
スだ。合理的説明が出来ないことを一般的にはご都合
主義というんです。

 4.ロストメモリーズ
  ただただ単純につまんない。この映画を面白くす
るにはもっと日本を悪役として徹底的にしなきゃね。

 5.スカイキャプテン ワールド・オブ・トゥモロー
  ハリウッド映画だけに限らないんだが、音楽業界
もすっかり牛耳られてしまっているため、政治的にど
っちかに組み込まれることは避けられない。映画ファ
ンにとっての本当の悲劇は、ワーストで論じることす
らされない垂れ流し大作しか存在しないということだ
が・・・。

 6.ビッグフィッシュ
  自分が保守化してしまったことの言い訳を聞かさ
れてしまった。多分に私小説的ではあるものの、こん
なティム・バートンが見たかった訳ではない。

 7.メダリオン
  これだからアメリカ資本が入ると・・・・とは言
いたくない。普通の男が当たり前に超人である理由は
描く必要はないと思うのだがな、ジャッキーの場合。

 8.テイキングライブス
 9.ツイステッド
  羊たちの沈黙→セブンと続いたサイコサスペンス
で面白かったためしはない。SAWもそうなのだけど、意
外な犯人というのも、まず意外ありきからスタートし
ている作品作りは本末転倒である。更に最悪なのは、そ
の意外な犯人が消去法で読めてしまう点だ。きちんとし
た脚本作り、その原点に立ち返らなければ永遠に同じ愚
を繰り返すのみである。

 10.ヴィレッジ
   笑った。彼の全ての作品は過去に使われたネタの
拡大再生産なのだが、ある意味、まさかこれをやるとは!
である。アーティスティックな小学生の落書き、それが
シャラマンの正体だ。

 続いてベスト。

 1.殺人の追憶
  映画は総合芸術であることを改めて思い知らされる
傑作。ひなびた農村に押し寄せる工業化の波、それは同
時に犯罪の都市化ももたらす。未曾有の恐怖に愕然とす
る田舎の刑事は、同時に観客が感じた恐怖でもあるのだ。
ほとんどを映像で語りきった監督と役者の力量に脱帽。

 2.サンダーパンツ
  どんな人間にもたったひとつくらい良いところがあ
る。落ちこぼれの少年は、平凡な人生を続ける代わりに
自分の夢を実現させる一瞬のチャンスに賭けた。そうし
て少年は地球の英雄として凱旋したのだ。映画ってこれ
で良いのだ。

 3.モンスター
  シリアルキラー・アイリーン・ウォーノフの実録モ
ノとしては中途半端であるし、この映画がゲイのアイコ
ンとしてプロパガンダの役割を与えられているのも確か
である。だが、この映画には本物の人間の愛が描かれて
いる。主人公の死を描くことでしか純愛を訴えられない
『セカチュー』や『今会い』、絵空事のハリウッド・ラ
ブロマンスや韓流にはない本物の愛が。本来人を愛する
という行為はそれだけでヒリヒリとした痛みを伴うはず
なのだ。そこから目を背けていて何が純愛だ!

 4.スウィングガールズ
  完成度としては↓の『ミスリバ』に遠く及ばないの
だが、この映画の魅力はその荒削りにもあるのは事実。
役者が実際に楽器を弾けるようになるまで特訓したとい
う事実も好感度大だ。暗い世相の中で、この映画のよう
な元気の良さは必要である。

 5.ミスティックリバー
  少年時代のエピソードから、大人になるまでをもう
少し描けていたら・・・。何故彼らがあの位置に立って
いたのかは分からなくはないのだが。とはいえ、今年の
ハリウッドメジャー作品としては圧倒的な完成度であっ
た。俳優たちの演技合戦も心地良い。

 6.スイミングプール
  意外な犯人とか、意外な結末とかばっかりに囚われ
ている製作者達に見せてやりたいですな。映画はこうや
って作るもんですよ。それにしてもリュディビーヌ・サ
ニエは育ったなぁ・・・。(エロおやぢモード)

 7.ヒューマンキャッチャー
  映画は独創的なプロットだ!田舎のティーンエイジ
ャーVSジーパーズVS復讐に燃えるレッドネック、三つ巴
による畑の大攻防戦!今やアメリカ映画から失われつつ
ある燃えるB級映画魂がここにある!ランクインはしな
かったがこれと『ランダウン』『マーダーライドショー』
が現代アメリカの良心だ。

 8.オールドボーイ
  今年日本を席捲した"韓流ブーム"にも、おばさんた
ちの"韓流"の他にもうひとつ、オレたちの"韓流"がある。
『殺人の追憶』や『悪い男』、そしてこの映画がそうだ。
男の慟哭が突き刺さる映画なのだ。

 9.東京原発
  邦画は今良質の映画を作ろうとがんばっている。こ
れもそんな一本で、ちゃんとエンターティメントの枠に
収まっているところが◎。

 10.チームアメリカ:ワールドポリス
   現在日本では未公開で申し訳ない。ギャグの面白
さは抜群だが、長編劇映画としての評価はこの位置だろ
う。旬のネタなんで旬のうちに公開して欲しいが。

 こんなのはお遊びですので、みなさまのお気に入りが
ワーストの方に入っていてもご勘弁を!

 同様のベスト10ございましたら、発表して下さいね。別
にビデオ鑑賞作品でも構いませんので。

2004映画 [2005年01月02日(日)]

Name:fake
Email:episodo1@iris.dricas.com
URL:http://myroom.isao.net/room164/0000001000019164

 2004年にfakeさんが劇場で見た映画でございます。
今年のベスト&ワーストはこの中から選びます。私は
極右の劇場至上主義者ですからビデオ鑑賞の作品は入
っていません。

 1月 『タイムライン』『サンダーパンツ』『リクル
ート』『着信アリ』『ミスティクリバー』『ミシェルヴ
ァイヨン』

 2月 『パレットモンク』『半落ち』『ハリウッド的殺
人』『ラブアクチュアリー』『シービスケット』『ロード
オブザリング王の帰還』『ドラッグストアガール』『ゼブ
ラーマン』『MUSA武士』『ハリウッドホンコン』『フルタ
イムキラー』『ヘブンアンドアース天地英雄』

 3月 『まらそん侍』『花の白虎隊』『ドドンパ酔虎伝』
『新悪名』『とむらい師たち』『イノセンス』『ゴシカ』『
レジェンドオブメキシコ デスペラード』『ラブストーリー』
『アイデン&ティティ』

 4月 『ペイチェック』『マスターアンドコマンダー』『テ
キサスチェーンソー』『殺人の追憶』『ディボースショウ』
『東京原発』『CASSHERN』『ホーンテッドマンション』

 5月 『Kill Bill Vol.2 ラブストーリー』『白い巨塔』
『砂の器』『ドーンオブザデッド』『スクールオブロック』
『オーシャンオブファイヤー』『レディキラーズ』『トロイ』
『ヒューマンキャッチャー』『キューティハニー』『パッシ
ョン』

 6月 『クリムゾンリバー2黙示録の天使たち』『シルミド』
『ビッグフィッシュ』『ランダウン ロッキングザアマゾン』
『メダリオン』『ハリーポッターとアズカバンの囚人』『ブラ
ザーフッド』『デイアフタートゥモロー』

 7月 『ロストイントランスレーション』『花嫁はギャング
スター』『悪い男』『友引忌』『スパイダーマン2』『4人の食
卓』『H』『アタックナンバーハーフ2全員集合!』

 8月 『69 Sixty Nine』『パリ ルーブル美術館の秘密』『
ロストメモリーズ』『マッハ!!!!!!!!』『キングアーサー』『シュ
レック2』『箪笥』『スチームボーイ』『アラウンドザワールド
イン 80デイズ』『スイミングプール』『スターシップトゥル
ーパーズ2』『エイリアンVSプレデター』『怪談 新耳袋TV傑作選
ホラーマスター編』『怪談 新耳袋劇場版』『悪魔の刑事まつり』
『華氏911』『リディック』

 9月 『ヴァン・ヘルシング』『LOVERS』『バイオハザード
2アポカリプス』『ヴィレッジ』『テッセラクト』『ディープ
ブルー』『スウィングガールズ』『ドッジボール(現在日本未公
開)』『アイ、ロボット』『テイキングライブズ』『インファ
ナルアフェア無間序曲』『隣りのヒットマンズ全弾発射』

 10月 『スカイキャプテン ワールドオブトゥモロー』『ア
ラモ』『ツイステッド』『アメリカンスプレンダー』『感染』
『予言』『クライモリ』

 11月 『隠し剣鬼の爪』『トルク』『エクソシスト ザビギニ
ング』『コラテラル』『2046』『シークレットウインドウ』『キ
ャットウーマン』『オールドボーイ』『TUBEチューブ』『誰に
でも秘密がある』『ハウルの動く城』『モンスター』『SAW』

 12月 『血と骨』『パニッシャー』『笑いの大学』『ゴジラ
ファイナルウォーズ』『僕の彼女を紹介します』『Mr.インク
レディブル』『レディジョーカー』『マーダーライドショー』
『チームアメリカ:ワールドポリス(現在日本未公開)』『大脱
走40周年デジタルリマスター』『マイボディガード』

 以上、123本。ベスト&ワーストは↑のスレに。なおリバイ
バル旧作はベスト&ワーストに含みませんので。 
| 次へ
trackback Blog by isao.net