旧myroom(香港電影的日常 '01/2/17〜'06/1/29)より移転。

 香港映画を中心に語っていますが、基本的には何でもアリです。
 なお日記に記載の内容は、無断転載、転用はお断りいたしております。ご理解下さい。(by fake)

 ・・・・あと、リンクもフリーではないんです。すんませんなぁ。

今日の日記コーナーはジョン・ウーだよ。 [2001年02月26日(月)]

Name:fake
Email:episodo1@iris.dricas.com
URL:

 ちょっとカゼで今日は家にいます。日記コ
ーナー更新しました。今日は「ジョン・ウー
(呉字森)的」です。

 LEOさん、なるこうさん、
がんばってください。何時の世でも見たいと
願う情熱が力を持つはずです。
LEOさんは初めて起こし下さいましたね。最
近Holocaustさんのところでは見かけない
ので、どうしておられるのか?と思っていま
した。

 詠春さん、
ワイヤーワーク自体はもともと京劇から導入
されたものでしょう。小さいドサ廻りの劇団
ならともかく大きなところはみんな使ってい
ますから。映画に導入されたのは諸説あって
定かではないのですが、日本の時代劇が尾上
松之助の歌舞伎の実演をフィルムに記録する
ことから始まったように、もともと隆盛をき
わめた戦前の上海映画にその萌芽はあったの
ではないかと思われます。初代黄飛鴻クワン
・タクヒンの『黄飛鴻』が現れるまでは本格
的な武術家の立ち回りはなく、京劇の立ち回
りをそのまま使ったものだったそうで、多く
の京劇俳優&スタッフが映画界にいたことで
しょう。'20年代頃に流行った「神界武侠片
」に既にワイヤーワークが使われていた、と
いわれています。この辺の作品は現物を見れ
ないため確認のしようがありませんが。
ちなみに私のベスト・ワイヤーワーク賞は功
夫・武侠片ではなく『北京オペラブルース」
です。

フェイバリット・ワイヤーワークは・・・? [2001年02月26日(月)]

Name:詠春
Email:
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「大人になったらブルース・リーになる!」と当時誰もが思ったであろう事を考え、自作の割り箸ヌンチャクを振り回し頭にコブを作ってから早20年・・。現実の非情さから逃げ続けていた私を再び香港映画に呼び戻したのは徐克の「新龍門客棧」でした(中国歴史物&武侠小説が好きだったもので。それにしても今考えればなんとももったいないブランクですな・・汗)。そこで繰り広げられていたワイヤーワークに私はすっかり魅了されてしまいました。あの不自然な動きがたまりません!スリリングで優雅でなんともギコチないところが・・。
そこでこんな隙だらけの私に掲示板を御覧の皆様の「フェイバリット・ワイヤーワーク」映画をお聞かせ頂けないでしょうか。

fake様直々に御教授頂ける場合は(笑)、「映画におけるワイヤーワーク登場の歴史」なども含めていただけると猛烈にうれしいです(笑)。

「ジョン・ウー(呉宇森)的」 [2001年02月26日(月)]

「ジョン・ウー(呉宇森)的」ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー以前、呉宇森は『男たちの挽歌』以前は作風が定まっておらず、昔の作品(『アーメン・オーメン・カンフーメン』『滑稽時代』)は参考にならない、といわれたことがある。本当にそうか?確かに『アーメン』や『滑稽』は随分違うが、昔の呉宇森は本当に作風が今とちがうのか?もともと定まっていたのにある事情から違うタイプの映画を作らざるを得なかった、と考えるほうが自然ではないかと思うのですが・・・・・・・?ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー呉宇森は'69年に映画界入りし'71年にショウブラザース(以下SB)に入社、張徹監督の元で助監督を努め'73年にゴールデンハーベスト(以下GH)にて『カラテ愚連隊』で監督デビュー。彼が好んで描くのは裏切りと報復の中ではぐくまれる友情、ライバルとの主人公の実は裏表であるような関係や、かつての栄光を取り戻そうともがく男たちの最後のあがきだ。このことは『カラテ愚連隊』から『M:I-2』まで数本の例外を除きほぼ一貫していることだ。さらに遡れば呉宇森が今でも師匠と仰ぐ張徹監督が描き続けてきたことでもある(有名な『報仇』から最晩年の『西安殺戮』までずっと)。ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー呉宇森が助監督を努めていた張徹監督作『刺馬』『馬永貞』は功夫映画だが、そのまま現代のヤクザ映画にも出来るような内容で、とりわけ『刺馬』など『男たちの挽歌』そっくりである。『M:I-2』のバイクチェイスから功夫ファイトになるシーンと良く似たシーンが『西安殺戮』にもあるのは偶然でしょうか?ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーかようなまでに張徹的世界を敬愛してやまない呉宇森が初監督作で張徹的な内容を描くのは当然で、GH作品でありながらSBのスター干洋を主役に据え、同じくSBの功夫片で悪役をやっていた馮克安を配し、さらには張徹映画の常連俳優である王鍾をヤクザものの干洋と"義"で結ばれる秘密捜査官の役に配している点からも明白といっていい。今ではジャッキー・チェンの初期作として有名な『少林門』も内容は、少林を裏切ったかつての仲間(田俊)に復讐を誓った男(譚道良)が旅の途中で、かつて名剣士だったが今は落ちぶれた男(楊威)や圧政に義憤を感じる若者(ジャッキー)らと友情を深め、今や栄達を極めたかつての仲間に闘いを挑むという呉宇森的内容の映画ではないか!ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー極めつけは『豪侠』だろう。李海生、馮克安、王鍾、韋白(『五毒』+1のひとりとして張徹映画で活躍)、そして劉松仁ととてもGH作品とは思えないキャスティングの武侠片こそ呉宇森の作風が『挽歌』以前に定まっていた証だ!ここには後の呉宇森映画で描かれるもの全てがある、ハトこそ飛ばないまでも技の決めシーンではスローモーションで撮ってもいる。映画の最後、かっての仲間で最大の裏切り者のところへ乗り込んでゆく劉松仁と韋白。わが身をかえり見ず友の危急を救い力尽きた劉松仁のもとへ、白い功夫服を血で染めて這いずり近寄って行く韋白を捉えた構図は、まんま『狼・男たちの挽歌最終章』のチョウ・ユンファとダニー・リーの構図と同じである。ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーこの後『英雄無涙』(古龍原作の武侠小説に同題のものあり。楚源監督の手により'80年に傅聲主演で映画化。現在呉宇森監督作として見られる『ソルジャードッグス(『英雄無涙』)』改編された別物。)の撮影中にトラブルを起こして台湾へ落ち延びるのだが、初監督『カラテ愚連隊』の撮影中からその妥協を許さない制作態度から、スタジオ側とは度々衝突していたという。(有名な話だが『カラテ愚連隊』も『少林門』オクラ入りの憂き目を見ている。)こうなると作風の違う『アーメン』などは『挽歌』以前にスタイルが固まっていなかったのではなく、あるていど作風の定まった人があえて違う世界を選んだ、そう考える方がよほどスッキリします。ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーこの後の呉宇森についてはみなさんも知るところだと思います。『挽歌』以前には作風が一定していなかったという意見、私には承服しかねるのですが、みなさんはいかが?
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