「ゴールデンハーベストVSショウブラザース 夢の対決!<拡大版>嘉禾影片公司大戦邵氏兄弟香港有限公司」ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー'80年代頃までの功夫映画ファンにとっての最大の夢は、GH系の俳優とSB系の俳優が競演することでした。しかしこの両映画会社はライバル関係にあり(
3/4日記参照)、契約にしばられていた為、主力同士が直接映画で顔を合わせる事はなかなか実現しませんでした。実現しないとなればよけいに見たい!と思うのが人の常(プロレスファンにとっての「馬場VS猪木」見たいなもの。)、そこで少ないながらも実現した例を紹介して当時を振り返りましょう。ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーこの「対決」に一番熱心だったのは実はサモハンです。GHにSBのスターを呼べないなら外のプロダクションに自分で呼んでしまおう、ということで数多くのSBスターとの競演を果たしました。(ここら辺のサモの功績はもっと語られていいですね。)まず監督第一作『少林寺怒りの鉄拳』からは陳星、王侠(
3/13日記参照)、馮克安(
2/26日記参照)。陳星はブレイクしたのは呉思遠の映画に出てからなので独立プロの大物というイメージですが、デビューはSBです。ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー『燃えよデブゴン出世拳』において岳華(
4/17日記参照)、『燃えよデブゴン3』ではSBを支える劉氏兄弟のひとり家栄との競演を果たします。このふたりの協力関係は後に共同で映画会社を興すまでになります。ここで李海生も登場し、続く『燃えよデブゴン6』では張徹一家の梁家仁も合流、デブゴン一家は元SB出身者で固まりました。『プロジェクトD』で高飛、惠天賜とだんだん人選がマニアックになっていくサモは、『燃えよデブゴン7』で樊梅生、『燃えよデブゴン地獄の危機一髪』では武術指導家でもある唐偉成を、そして『お助け拳』において王龍威を呼び寄せ、屠龍の名前でSBでくすぶっていた狄威を『ドラ息子カンフー』で洪家班の対戦相手に抜擢、ブレイクさせた。ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー'85年にSBが活動を休止すると多くのスターがGHに仕事の場を移しました。『七福星』における倉田保昭、『上海エクスプレス』における小候(劉家良の内弟子で、劉家班を支えた名武術指導家。)、『愛と欲望の町/上海セレナーデ』における陳観泰の出演がこのことを物語っています。その後もサモは、『デブゴンの霊幻刑事』で姜大衛、莫少聰(
5/12日記参照)も出た『帰って来たデブゴン昇龍拳』でついに御大・劉家良と、
『富貴兵團』で劉家輝と朱鐵和と、もはやファンのためにやっているとしか思えない顔ぶれを連発、GHとSBの夢の対決の実現はかなりの部分がサモの功績なのです。(監督作でカメオ出演もした『一刀傾城』には狄龍が出てるのに顔合わせは無し。)ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーあと少し駆け足ながらジャッキーと元彪も書いておきましょう。'80年にGHに移籍するまでのジャッキーは台湾が本拠の羅維プロにいたため、SB系はおろかGH系との対戦も少なくメインは移籍後ですが、『レッドドラゴン』で陳星と、
『酔拳』等で徐蝦(
4/25日記参照)、『拳精』等で王青と、
『龍拳』で張有、王光裕、『笑拳』でSB以前の程天賜と競演しています。『蛇鶴』などで共演した李文泰は、ショウブラにも在籍していましたけど、彼は元々キャセイのスターだったから、純粋なショウブラ対決とは言い難いかな?ジャッキー・ミーツ・SBの本格的な開戦は『ヤングマスター』からで、韋白、李海生、馮克安、樊梅生、李麗麗、唐炎燦とかなり豪華。
『ドラゴンロード』では権永文、『プロジェクトA』で狄威、『大福星』では劉家栄、『ファートミッション』で高飛、そしてマニア必見の『プロジェクトA2』での王龍威、朱鐵和戦と『七福星』での倉田保昭戦へ。その後は『サイクロンZ』での汪禹との遭遇、意外に遅い出会いの『奇蹟』での羅烈(対戦は無しですが。)を経て、
『酔拳2』での劉家良、劉家勇、狄龍がクライマックスか。『レッドブロンクス』の岳華はうれしいゲスト出演でした。ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー元彪最大の功績はなんといっても『孔雀王』における劉家輝戦だと思うけど、撮影中に足を骨折して動きが今イチなのが残念。この人はサモやジャッキーの項と大分被ってしまうので、補足のみです。『蜀山奇傳 天空の剣』で徐小強(
5/12日記参照)、『チャンピオン鷹』で高雄、『妖刀秘伝』で李修賢(ダニー・リー)が変わったところか。『神勇雙[口向]炮續集/ユン・ピョウinポリス・ストーリー』や『龍在少林』においての惠英紅ってのも元彪だけの特権かな。面白いのは映画製作を再開したSB作品『暗黒街/若き英雄伝説』において、SBに所属していたため交流(映画の中では)の無かった、元・七小福の元徳との再会が印象深いですね。ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーたくさん書いたようですが、傅聲や
五毒組は結局一度も競演していませんし、'70年代初期の大物達(姜大衛、狄龍、陳観泰など)は全盛期がズレてしまうため、もう少し競演が早ければという思いもあります。劉家栄以外は本格的に絡む事の無かった劉氏兄弟も同様です。こうして見るとまだまだ夢の対決は残されていそうですが、さて功夫ファンはセルロイドフィルムのドラゴン(龍)の夢を見れるのでしょうか?ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーやべっ、ジミーさん入れるの忘れてた!