Name:伊東かんふー
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どうも、伊東かんふーです。王家衛の件、よくわかりました。では引き続きfakeさんへのレスの続きを。
>私にも下がった時期ありますよ。というよりも、私の期待を香港映画の方が下回った、というのが正しいかも知れませんが(中略)。私のボルテージはそんなに変わらないんですけどね。これには理由がありまして、それは私が地方在住者だから、でしょうね。(中略)私の生まれ育った愛媛県松山市はつい数年前までは(中略)見れる映画はホント限られていました。(だから)海外ビデオに活路を求める以外に選択の余地は無かったのです。
私がうかがいたかったのは香港映画の流れではなく、あくまでfakeさんの心境の変化についてなので、お話によればテンションは下がらなかったようですね。はあ…(感嘆)。で、fakeさんはその理由として御自分が地方在住者であることを挙げてますが、私も地方の出身なので解る所はあります。情報や映像ソフトの入手が逼塞された状況の方が逆に情熱をかき立ててしまう部分てあると思うんですよ。私は80年代後半まで宮城県仙台市という所に住んでましたが、当時は東京ローカルの映画枠放映スケジュールが掲載されている某テレビ情報誌(後に自分がその雑誌の記者になるとは夢にも思いませんでしたが)を立ち読みしながら未だ見ぬタイトルに思いをはせる日々を過ごし、その後前述した「ビデオでーた」や「月間ビデオコレクション」が出回るようになると、香港映画の新作ビデオプレビューや「ビデコレ」の宇田川幸洋先生の連載に加えて全国のテレビ放送洋画スケジュールをチェックするのが習慣でした(「ビデコレ」はこのコーナーも宇田川先生が監修してたので香港映画についてはスゴイ肩入れした濃厚な解説をしてくれてたんですよ)。そこでお目当ての未公開カンフーが地元でオンエアされるのを発見した日には、心の中で喜びの舞を踊ってましたね。TV放送のみの未公開カンフーに関しては、fakeさんに比べればまだ恵まれてたかもしれません。12チャンで放送された映画は過半数やりましたし(大体東京より3ケ月遅れのペースで金曜の深夜や土日の昼間にOAされたんですよ)。でもfakeさんのスゴイ所は、輸入ビデオに目を付けたことですね。私はTV放映の吹替香港映画と国内版ソフトにドップリつかってたせいか、そこまでの発想は出なかったですね。fakeさんは吹替版や国内版字幕モノにはあまり興味はもたれなかったのかしら…、それはいいとして(輸入ビデオに目を付けた)きっかけは何ですか? やっぱり映画雑誌に掲載されてた西本商事とかの広告ですか? 最初に手に入れたソフトは何でしたか? 今度教えて下さいね。そうそうfakeさん、「ビデオファン」って雑誌読んだ事あります? 80年代半ばに出てた、当時としては珍しい輸入ビデオ専門誌で、結構マニアックなネタも多かったんですよ(私はこの雑誌でかなり早く『ミラクルカンフー阿修羅』の国内ビデオ化情報を得たんです)。すぐ廃刊になりましたけどね…。まあ、話はいろいろ飛びましたが、もうひとつ、これだけの知識を得られた上で拙著も含めてたくさんの香港映画本を目にされて“オレだったらもっとイイ本作れる”というようなライター願望みたいなモノはfakeさんの中にわいてくることはなかったですか? 実際香港映画の本作りに関わったモノとしてコレは是非聞いてみたいです。
…いろいろ失礼な発言も多く恐縮ですが、いずれにしてもその情熱を30年以上持続させるというのは、もはや地方出身の反動だけではないと思うんですよ。私だって上京してからの数年間は地元以上に香港映画熱は盛り上がってましたから。fakeさんの周囲には香港映画に理解のある友人の方とか結構いらっしゃったんですか(御家族の“協力”も大きいと思うんですが。)? でもこれまでの話をうかがうとやはり、海外ビデオを選んだ所が持続のカギだと思うんですけど…。って、なんだかヤな尋問みたいになってきたんでこの辺で…ね。とにかく、あなたのそのエナジーにリスペクト!です。
>(ショーブラに目をつけたきっかけは)劇場で見た『嵐を呼ぶドラゴン』でしょうね。(中略)とにかくこれをきっかけにただのブルース・リーファンから、香港映画全般に興味が涌いたのです。
なるほど…。『嵐を呼ぶドラゴン』は、私も2、3年前にやっと目にすることが出来ました。で…、結果的にはゴメンなさい、あまりノレなかったんだなあ。fakeさん同様リアルタイムに見たら、こうではなかったんでしょうけど…。うーん、やはり見るのが遅過ぎたのかな!? スゴイ期待してたんですよ。色んな本見てもブルース・リー以外だと『嵐を呼ぶ…』か『帰ってきたドラゴン』って書いてあったからね(『帰ってきた…』は地元で何年も前に見てました)。ただわかったのは当時浸透してたいわゆる“ドラゴンアクション”ではなくて、オレらジャッキー世代がいうところの“カンフーアクション”(このニュアンスの違い、fakeさんなら解ると思います)の源流、つまり古典的な中国拳法の型を前面に押し出して映画の立回りにアレンジした最初期の作品なんだということ。ただやっぱし取っ掛かりの映画ってことで今見ると、未成熟の部分が目立つんですよね。もう既に優れモノの80年代カンフー映画をさんざ見てきた後ですから。だから、逆にfakeさんには、リアルタイムで見た方の御意見として『嵐を呼ぶ…』のどこに感銘を受けたのかを伺いたいですね。この時は同時に『キングボクサー』も見ましたが、キツかった。よくこんなのが米国で受けたなー…と。ローリエのアクション…うーん(あのー、何だかケンカ売ってるような物言いですけど、全然そんなつもりじゃなくて)。やっぱね、この手の作品を見る場合、やはり物語や設定云々よりもまずアクション描写に目がいくわけですよ、この時期になると。もうミーハーの時期は卒業してるんで。それは一応理解して頂きたい。決して単にケチつけてるわけじゃないですから。で、その時何本か見たショーブラものが皆肌に合わなかったかというとそうではなくて、へえ面白いじゃんというのもありました。それがジミーさんの『龍虎闘』、つまり『吼えろ!ドラゴン起て!ジャガー』だったんですね…。というわけで、またも長くなりましたがfakeさんからの回答に対するレスはこれにて一応終了。ありがとうございます。ではまた。