旧myroom(香港電影的日常 '01/2/17〜'06/1/29)より移転。

 香港映画を中心に語っていますが、基本的には何でもアリです。
 なお日記に記載の内容は、無断転載、転用はお断りいたしております。ご理解下さい。(by fake)

 ・・・・あと、リンクもフリーではないんです。すんませんなぁ。

更新&レス [2002年08月03日(土)]

Name:fake
Email:episodo1@iris.dricas.com
URL:

 8/3日記更新。本日はダウナー系功夫映画の代表
作『怒れ!タイガー必殺空手拳』です。脱力必死の
この映画、今みると中々豪華なキャスティングでし
た。

 sinoyaさん、
 お台場小香港の情報ありがとうございます。

 スパイクもシネシティも残念です。香港映画のフ
ァンの絶対数自体は10数年前に比べて上がっている
はずなんですがね。こう不況が続けばどうしようも
ないかもしれません。

 シネシティは10年前にはまだまだ日本で香港グッ
ズを扱っているお店は珍しかったので、東京へ行っ
た時に訪ねたことがあります。しかし持っていた地
図が移転前のものであったため青山中を探すはめに
なってしまいました。当時は現地の人に聞いてもそ
んな店は知らん!といわれましたよ。

 伊東かんふーさん、
 シルビア情報ありがとうございます。私は衛星や
映画祭のみの作品とかは見ていないこともあるので
すよ。

 邪亜邪亜さん、
 『上海ブルース』は私からもお勧めしておきます
よ。これは私の元気のもとです。サリーの歌う『暖
風』という歌が凄く良いですね。

 『殺しのストッキング』はちょっとヒッチコック
・タッチの小品ですが、当時の香港映画ではまだま
だ珍しい作りだったのです。シネマシティと香港ニ
ューウェイブの雄・梁普智ならではの新しさは当時
十分に感じさせてくれました。

『絶招/怒れ!タイガー必殺空手拳』 [2002年08月03日(土)]

『絶招/怒れ!タイガー必殺空手拳』'74年製作、監督:徐大川(徐人川?)、主演:陳惠敏ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー従来この映画のタイトルは『招絶』であるとされてきたが『絶招』であるらしいことが判った。ただしこれも絶対ではないことをご了承下さい。また監督名も古い資料では徐人川であることが多く、後に本人が改名したものか誤植であるのかは判別不可能。以前、同じ陳惠敏(チャーリー・チャン)の主演作『空手ヘラクレス』を取り上げた際、20数年前に見たこの映画の感想を書いたところ結構な反応があった。何分小学生の時に一度見たきりの記憶であるため、定かではない部分も多々ある。当時は鑑賞後の後味の悪さは絶大であったが、20数年の時を経て再見した感想や如何に?ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー旅の母子がとある村に立ち寄った。この子供が後の陳惠敏でこの場面は子役が演じています。その村で金持ちの子供に功夫を教えている陳耀林がいる。陳耀林は『蛇拳』で颯爽と登場した割には王将演じる三省拳士にアッサリやられてしまう洪泰を演じていた俳優だ。『蛇拳』ではジャッキーの引き立て役に回ったが、呉思遠映画の常連でけっこう色々な映画にも出ている人です。母子は同年代の金持ちの子供にいじめられ気を失ってしまい、「嗚呼、たったひとりの息子なのに・・!」とオロオロする母親を憐れに思ったその金持ちの家に引き取られる。成長した陳惠敏は陳耀林から武術を学ぶが、相変わらず慢心している金持ちの息子に、陳惠敏ばかり可愛がるなとクビにされてしまう。町を去る陳耀林について修行の旅に出た陳惠敏は、陳耀林の師匠から特訓を受け一人前の功夫使いへと成長した。その頃その金持ちの家に"スリータイガース"(阪神ファンではない。たぶん。)ギャングが昔の借りとやらを取り返しに現れた。ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーこの"スリータイガース"のうちひとりは陳流でもうひとりは鄭麒膺だ。(あとのひとりは不明)鄭麒膺は主に「恒生電影」などのB級作品でよく散見する俳優で、日本では荘泉利(ビリー・チョン)映画でよく見る太っいモミアゲの俳優といえば解る人もいるのではないだろうか。圧倒的にワキ役ばかりだが、武術の腕前は中々で時折武術指導としても名前を見かける。要求に応じないとみるや"スリータイガース"は大暴れを開始、子供時代の陳惠敏によくしてくれた娘を人質に屋敷の包囲網突破を試みる。そこへ運良く陳惠敏が帰郷、"スリータイガース"を蹴散らしたばかりかイジメっ子だった息子たちの怪我も直してやった。ここまでが導入部である。かなり長い。しかも陳惠敏が修行して強くなったことを示す以外には、この導入部は後のストーリー展開にはまったく何の影響も及ぼさないのだ!もっと他の展開は考えられなかったものか?また陳惠敏がブルース・リーの物真似をやっているのも鼻につく。アクションの出来自体は関節技や投げなどを折り込み決して悪くはないのだが。ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーそれまでの展開は"置いといて"、とある町にやってきた陳惠敏は町で大道芸の親子(袁小田)が、町を支配する「五龍堂」のチンピラにショバ代を要求されているのを目撃する。持ち前の正義感からチンピラをやっつけた陳惠敏を町の娼婦・胡錦が熱い眼差しで見ていた。実はもうひとり鍛冶屋の息子も憧れの眼差しを送っていたのだが・・・。売春宿を自由に仕切りたい胡錦は、田舎育ちで武術オタの陳惠敏(童貞)を手玉に取ると、町の悪「五龍堂」制圧に向かわせた。あいにくボスは不在だったが、鄭雷や李家鼎や江島をボコり、姜南(しかしよく出ているなぁ)を脅してボスの居場所を聞き出した。「五龍堂」のボスである白鷹は、そんな事態になっているとは露知らず暢気に闘犬を楽しんでいた。この本当に犬が殺し合いをしている闘犬場面がまた異様に長いのだが、突然やってきて理不尽にも闘いを迫る男・陳惠敏に、人生の楽しみばかりか人生そのものまで奪われてしまう。ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーすっかり女体に溺れた陳惠敏、その力を背景に「五龍堂」に代わって町を仕切る胡錦。そして憧れるのはいいがすっかり陳惠敏ストーカーと化した鍛冶屋の息子。ちょっと母さんに会ってくると陳惠敏が町を離れたころ、雷慕士(トロバダー・R・ローマス)とその相棒の白人が死んだ白鷹の墓前で復讐を誓っていた。町に乗り込んで来た雷慕士は胡錦を血祭りにあげると陳惠敏の帰宅を待った。帰宅して事実を知った陳惠敏は雷慕士と白人に挑戦するが、友達思いの雷慕士と白人は正々堂々とこの挑戦を受ける。何とか白人ボクサーの方は倒したものの、雷慕士は恐ろしく強く陳惠敏は死んだ振りで逃げ延びた。それをストーカー鍛冶屋が落胆の面もちで見守っていた。さらに鍛冶屋を落胆させてしまったのは、その後の陳惠敏がすっかり自信を喪失し酒と女に溺れてしまったことだ。運の悪いことは重なるものだ、売春宿でまぐわいの最中、訪ねて来た母と幼馴染みの女の子にそのザマを目撃されてしまう。ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーかつての英雄の落ちぶれた姿に愛想をつかし、可愛さ余って憎さ百倍と化した鍛冶屋が挑戦を申し出る。「お前に本当の功夫を教えてやる!」というストーカー鍛冶屋と、人間としてのプライドの全てを失ってしまった陳惠敏との盛り上がらないクライマックスが始まる。もう一度言うがアクションの出来は悪くない、ストーカーはこれまでの陳惠敏の闘い振りを全て把握しており、陳惠敏の技をスカし次々と封じ込めていく展開はそこだけ見る分にはスリリングである。町ではこの噂で持ち切りだった。町でその噂を聞きつけた陳惠敏の母は、突然!鍛冶屋の息子が生き別れの我が子であることを思い出す。鍛冶屋の方も「そういやあの子は拾った子だっけ・・」と何ともいい加減な会話の後、こりゃ大変だとばかりに現場へ急ぐ一行。決闘現場では陳惠敏の渾身の"必殺・キンタマ潰し"が鍛冶屋ならではの方法で防がれ、逆に"キンタマ潰し返し"を食らってしまう。腰の抜けた猫のような情けない格好でキンタマ押さえてうずくまる主人公・陳惠敏。皆が駆けつけた時には既に遅く、内股でキンタマ押さえたまま兄弟の名乗りをしたのも束の間、息を引き取った。ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー結論、昔見た時よりは結構楽しめた。(まったく違う意味であるが。)バカ映画としては勧められるが、やっぱダメでしょ!これ。ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー<追加情報>資料では'74年となっているものあるのですが、日本での公開が'74年の3月であるため実際の製作年度は'73年ではないか?とのご指摘がありました。また白人ボクサーの名前はジョン・パットン(もしくはバットン)であるとの情報も頂きました。(情報提供は共にタイガーさん)
trackback Blog by isao.net