旧myroom(香港電影的日常 '01/2/17〜'06/1/29)より移転。

 香港映画を中心に語っていますが、基本的には何でもアリです。
 なお日記に記載の内容は、無断転載、転用はお断りいたしております。ご理解下さい。(by fake)

 ・・・・あと、リンクもフリーではないんです。すんませんなぁ。

更新 [2002年08月30日(金)]

Name:fake
Email:episodo1@iris.dricas.com
URL:

 8/30日記更新。本日はバカ映画の女王・上官靈鳳
の『十二生肖/十二生南』です。これは「夏休みチビ
っ子ドラゴン劇場」か?

 うーん、レスの方は明日で勘弁して下さい。もう
寝ます。・・・・ZZZZZZZ

『十二生肖/十二生南』 [2002年08月30日(金)]

『十二生肖/十二生南』'78年製作、監督:侯錚、主演:上官靈鳳ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー泣き屋(葬儀の参列者に交じり派手に泣くことで葬儀を盛り上げる商売の人。本当にあるんですよ。)の上官靈鳳、共同葬儀場のようなところで手当たり次第に金儲け。葬儀に来ているとある剣士のところで泣いて見たが、これが全く反応が無い。袖を引っ張って泣いても相手はそ知らぬ顔でこう答えた。「何の用?おれ耳が聞こえない(Deaf)んだけど・・。」「えっ!あんた死んで(Death)るの?」上官靈鳳の口の動きを読んだ剣士は怒って立ち去った、だがこれが後に始まる世にも奇怪な事件の発端になろうとは・・・まー、誰であろうと読み取るのは不可能であります。(笑・↑のやりとりは英語版でないと成立しないんですが、中国語版では何といっていたのかなー?)ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー上官靈鳳といえばバカ映画である。これまでにも数々のバカ映画を生み出してきた上官靈鳳であるが、これまた極め付きのバカ映画の登場だ。しかし上官靈鳳とて端っからバカ映画ばっかり作っていた訳ではない。ある時は恋と革命の間で悩む女剣士であったり、復讐に燃える闘士であったりもしたのだ。だがいつの頃からか彼女はバカ映画道に邁進を始めたのだった。♪空を飛び、タコの怪獣と闘い、ある時は透明人間の野望を打ち砕いた。いったい何が彼女をそうさせてきたのか?実はこの作品を見終わった時、その秘密の一端を垣間見たように思うのだが・・・・結論を持ち出す前にもう少し作品の紹介をしておきましょう。ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー立ち去った剣士は財布を落としていった。儲かったと喜ぶ仲間たちを制し、拾った財布は届けないといかん!と、律儀にもくだんの剣士を探しに行った。途中聞こえてきた怪しげな琴の音色にビビった上官靈鳳、洞窟に駆け込むと金銀財宝の入った宝箱と死体を発見した。喜ぶ上官靈鳳だったが、先に死体を埋めてやろうと柔らかいところを掘り返していると、またまた箱発見!そこには短剣に手紙が添えられており、それこそが本当の秘宝であること、欲に目がくらんで先に宝箱に手を付けていれば死んでいたことが書かれていた。おーっと、これは金庸の「碧血剣」そっくりの展開ではないですか。よく見ると先の剣士は欲に目がくらんだのか宝箱の後ろで死んでいるではないか、やっぱり律儀にも財布を返し、崩れそうな洞窟を後にした。その後、丸木橋を渡ろうとして谷へ落ち、琴を弾いていた女のところへ運びこまれた。ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー女は自称"ハートブレイクガール"と名乗り、上官靈鳳の持っている短剣に目を止めた。あぁそれこそ私の待ち続けていた運命の人、すっかりなんのこっちゃな上官靈鳳であるが、自称"ハートブレイクガール"はその短剣を持つ者こそ父の仇討ちをしてくれる人である、と語った。裏の洞窟にある十二支の壁画に描かれた拳法の形のうち、龍の形だけはまだ誰も会得していない、それを身につけて父の組織を乗っ取った裏切り者の"タイガーシャーク"を倒してちょうだい。でもなんであんたが自分でやんないの?と、もっともな疑問をぶつける上官靈鳳。自称"ハートブレイクガール"は「ゴホッ、ゴホッ・・・私、体弱くて・・。」オイ!そうこういっているうちに無理やり洞窟に押し込まれる上官靈鳳であった。出てきたころには、ごっつ龍みたいな格好になってしまっているが、どうやら技の方は会得したようだ。ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー"タイガーシャーク"は自称"ハートブレイクガール"に惚れているらしく、迎えに5エレメンツというものを寄越していた。いやよ!行かないわ!あっ、という間に谷底へ身を投げてしまった。侍女も続いて身を投げると、仇は討ってねと言い残した。憎っき5エレメンツを倒すため旅に出たが、上官靈鳳ひとりでは歯が立たん。町の占い師の助言で、他の十二支の形を会得している者たちを探すことに。でもどこにいるの?とりあえず鶏の形を探そう!でもどーして?鶏の鳴き声でお引き寄せられるからだ!んな、アホな。コーッコッコッコッ!コーッコッコッコッ!鶏そのまんまの格好をした男がやってくるではないか!色仕掛で迫る上官靈鳳、発情した鶏男が追っかけ回す。実力で鶏男をネジふせると、他の仲間を探してちょーだい、茶店を待ち合わせの場所に選ぶと、がってんだ!と鶏男は消えてしった。ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー茶店で小耳に挟んだ情報を頼りに大道芸人を探してみると、モンキー、うさちゃん、蛇姐さん、を発見。鶏男に牛くん、羊くん、ブタさん、寅雄、あぁめんどくせぇ!犬、猪、ネズミも集合だ。(こいつら全員着ぐるみです、念のため。)「干支戦隊アニマルレンジャー」と化した一団は、東映がいつもロケに使ってそうな海岸で5エレメンツと対決。これを倒したところへ、地方の村起こしにでも使いそうな派手な山車に乗った"タイガーシャーク"(羅烈)が将軍令をBGMに登場!上官靈鳳にとっては頼まれた仇討ちの相手であるが、勢揃いした着ぐるみ軍団を前にした"タイガーシャーク"のセリフが、この映画の全てを象徴していた。「ところでお前ら誰や?」・・・もはや物語の存在意義すら否定してしまっている問いかけには誰も答えないまま、"タイガーシャーク"の手下・カニ人間と「干支戦隊アニマルレンジャー」との死闘が開始された。手下のピンチを鮫ミサイルで援護する"タイガーシャーク"だったが、長いこと陸の上にいたので干上がってしまった。(ほ、本当ですよう。) 必死の思いで海に帰ろうとする"タイガーシャーク"をみんなで陸に引き留めて干からびさせた・・・・"タイガーシャーク"は死んだ。誰に、何の理由で殺されたのかも解らずに。ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーこの映画を見終わった後、すっかり呆然としてしまった。いくらなんでも"バカ"にもほどがある、まともな感性で作っているとはとても思えない。当時の観客のどんな層がこんな映画を支持したというのだ。と、ここまで考えていてハっ!とした、もしかしたらこの人は子供向け作品を作っていたのではないだろうか?と。それならば彼女の数々のバカ映画も納得がいく。上官靈鳳、ひょっとしたら彼女はある特定の世代にとって、親しみやすい功夫のお姉さんだったのかも。(推測に過ぎないのかもしれませんが。)
trackback Blog by isao.net