旧myroom(香港電影的日常 '01/2/17〜'06/1/29)より移転。

 香港映画を中心に語っていますが、基本的には何でもアリです。
 なお日記に記載の内容は、無断転載、転用はお断りいたしております。ご理解下さい。(by fake)

 ・・・・あと、リンクもフリーではないんです。すんませんなぁ。

シャンハイナイト [2003年12月07日(日)]

Name:小愛龍
Email:jamjamcream@yahoo.co.jp
URL:

先週、伊東かんふーさん、龍拳さん、そしてジャッキーファンの皆様と見に行ってきました。私的にはかなり高ポイントな作品でした。
アクションも良かったけど、UKロックをきっかけにイギリス(唯一好きな西洋国家)ネタが満載だからってシンプルな理由なんですが。
ジャック・ザ・リッパとかね。それにキングスイングリッシュを聞けたのも個人的に嬉しかったです。英国を舞台にしたってことでセットもキレイだったし。紫禁城もキレイだった。まあ外人趣味の中華ってきもしますが。シャンハイヌーンは前半「レッドサン」に似てるなあって感じがして少しポイントが低かったりしたわけですが、こっちは割と自分の趣味に近かったので、マルなのです。しかし義和団(ボクサーズ)が
外人の手先になってるのはちょっと変かな。まあ清朝の皇族に使われていると解釈すればわからんこともないけど。でも義和団は反政府的な結社でもあったんですよね。飛行船の英語はいままでツェッぺリンかと思ってたんですが機種名だったんですね。赤いツェッぺリンって勘違いしたバカは多いでしょう。昔、もとはしまさひでのヤンキー漫画で「赤ツェッぺ」って暴走族が出てきました。所詮ヤンキーはUKロックなんて知らないんだろうけど。あの乱交シーンはビートルズのA HARD DAYS NIGHTが元ネタだったんですか。実際あのシーン、カッタるいなって思ってたんですけど・・・リチャード・レスターならちょっと見方を変えてみようかな。かなり現金な考え方です。
しかしfake師父は物知りですね。マイジェネレーションが流れたときは
嬉しかったです。あの歌の歌詞にもある「年喰う前に死んでやる」なんて青臭い、いかにもパンクがすきそうなスローガンがカッコいいなーんて思ってました。自分もバカだった時代・・・もうTOO FAST TO LIVE,
TOO YOUNG TO DIEなんてとても言えません。

Re:『死亡塔』 [2003年12月07日(日)]

Name:fake
Email:episodo1@iris.dricas.com
URL:http://myroom.isao.net/room164/0000001000019164

>「検証! 韓国版『死亡塔』の真実」読みました。大変お疲れ様でした。

 ありがとうございます。先月すぐにでも紹介したか
ったんですけど、特集に力を割いていたものですから。
その分の埋め合わせでがんばったつもりです。

>> 『燃えドラ』のジャッキーと同じように唐龍に襲い掛かり、同じように殺される衛兵に元奎が扮している。  
>そーだったんですか! ビデオで再見した時に絡み役チェックをしたんですが気付きませんでした。成龍はその衛兵役をオファーされていたのではないのでしょうか(なワケない)。またレンタルしなくちゃを感じました。 

 元奎さんの場面は、韓国版のレフ・フッテージについ
てなのです。国際版には無いシーンなのですよ。

>あと、カサノバさんのシーンは、やっぱり『死亡遊戯』用に撮られたシーンだったのかな?  

 モニターを二台並べて、国際版と韓国版を同時にチェ
ックしたのですが、カサノバさんの場面は『死亡遊戯』
用のものでしょうね。もっとも、何が『死亡遊戯』なん
だかわかったものではありませんけど。

 既に四半世紀がたってしまっているので、もはや関係
者の証言も曖昧なものになるでしょうね。真実は結局闇
の中かもしれません。


>それと「BJV」の件ですが、とうぶん国内海外問わずネット通販する気は無く、ただサイトを見るだけなので、大丈夫だと思うのですが・・・

 買うのも覗くのも個人の自由ですから、止めはしませ
んし、みなさんの責任の範囲で好きにすれば良いと思っ
ています。

 龍少爺さんはパソないでしょ、私もドリームキャスト
なのですよ。自前のパソ持ってる方は覗くのも気をつけ
た方がいいとは思いますけど・・・ね。 

Re:いんや。。。 [2003年12月07日(日)]

Name:fake
Email:episodo1@iris.dricas.com
URL:http://myroom.isao.net/room164/0000001000019164

>ふえーくさま、たいへんごぶさたしておりまふ。。。そりゃあぼくのこと何よりも気に掛けていてくれていたことはわかります(・・・)。

 気にかけてましたとも!

>まず思いつくのがヤングマスターですが、ジャッキーの手技は鮮やかでないし、相手も片足悪いので別のを考えてみようかと思います。

 これはわざと鮮やかにしなかったんでしょうね。(解
ってるって? まぁまぁ・・。)

>そうなると「南北醉拳」の<元奎対信義>しか思い浮かびません。
>あとは「身不由己(今考えるとカッコイイタイトル)」の<唐偉成対梁家仁>になっちゃうかなあ。

 誰か出すかなぁ・・・と思っていたんです。
 元奎対信義の方が好みですけど、唐偉成対梁
家仁は迫力がありました。

>ほしたら、あれやあれ、「阿羅漢」、これでオールオッケーや!

 ウーシュモノなら計春華VSジェットってのもア
リだったな。

>ちなみに「南拳北腿」とはもともと「南北に渡る拳や腿」ということで、「中国全土のいろんな武術の技」を表す言葉だそうです。

 そーでしたか。武術そのものの総称といった方
がいいんですね。

>ジャッキーのようなトリッキー(というか功夫ぽいというか)な足の使い方も見事だと思います。その点では「奇蹟/ミラクル」でのロープのシーンは素晴らしいですね。あはは、結局ジャッキーや(笑)。

 ジャッキーVSサモってのも功夫映画時代に見た
かったなと思いません?

>あはは・・・書いてますねえ笑・・・

 駄目って言ってるじゃんか・・・めっ!めっ!

>そんな話の後になんなんですが、ぼくの経営するてるちゃん亭に来れる方は来てね。カウントダウンやるよ。

 おーちゃん亭(仮称)は2004年1月3日まで無休です。
アメリカ人には年末年始っつーデリカシーがありませ
ん。(泣)

更新 [2003年12月07日(日)]

Name:fake
Email:episodo1@iris.dricas.com
URL:http://myroom.isao.net/room164/0000001000019164

 12/7日記更新。本日は、『シャンハイ・ナイト』を
もっと面白く見るための雑学、です。

 先月の五毒特集から韓国版『死亡塔』まで、全力投
球をしてきたので、ちょっと息抜きをさせて下さい。(笑)

『シャンハイ・ナイト』をもっと面白く見るための雑学 [2003年12月07日(日)]

『シャンハイ・ナイト』をもっと面白く見るための雑学☆『SHANGHAI KNIGHTS』03年製作、監督:DAVID DOBKIN、主演:成龍、OWEN WILSONーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー「1887年」前作の設定は1881年、あれから6年もたっているという設定なんですね。この時代の中国はまだ光緒帝、もちろん実権は西太后が握っています。劇中登場する義和団はもちろん実在の団体、有名な"義和団事件"は1900年のこと。彼らが歴史に顔を表すのは1897年くらいなんですが、"扶清滅洋"を掲げた義和団が英国王室の使い走りってのはどーかなー?ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー「自動車」ロイ(オーウェン・ウィルソン)が投資したこの時代最先端の乗り物ですが、産業革命によって飛躍的に伸びた科学、工業力の賜物。木炭燃料などの紆余曲折を経て、ガソリン自動車が発明されたのは1886年。ロイはいいとこに目をつけたようですが、自動車が庶民の足として大量生産されるのは1908年。気長に待てば儲けられそうですが、ロイじゃねぇ。ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー「飛行船」これもロイの投資対象。字幕ではただの飛行船でしたけど、セリフでははっきりと"ツェッペリン"と呼んでいます。1873年のバルーン浮揚実験により生まれた飛行船は、1890年にドイツのフェルナンド・グラフ・ツェッペリン伯爵によって実用可能なものに。以後、葉巻型の飛行船をツェッペリン型と呼ぶのです。ドイツアメリカ間の定期飛行が開始されましたが、有名なヒンデンブルグの事故などにより廃れていきます。あと3年ほど待っていればロイも儲けられたかも・・・。ロック・ファンには"レッド・ツェッペリン"のアルバム、"ツェッペリン 1st"の表紙を思い出しますかね。ちなみに"レッド・ツェッペリン"のレッドは、"赤(Red)"ではなく"鉛(Led)"のこと。鉛の飛行船なんですな。ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー「ビクトリア朝ロンドン」ビクトリア女王一世の在位期間(1837〜1901)のこと。大航海時代と産業革命の恩恵により、大英帝国は飛躍的に発展しました。大航海時代がもたらしたものは、輸出入による儲けは無論ですが、より当時の英国が積極的に進めたのはむしろ植民地政策。阿片戦争もこれの産物であるのは言うまでもありません。そして香港という土地の歴史もここから始まるのです。ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー「自由の女神」英国へ渡ろうとするチョン(成龍)とロイの船から見えているのがコレ。1884年にフランスで完成した女神は、フランス政府よりアメリカ独立を記念して贈られたもの。1886年にアメリカへ到着、10月にお披露目されたばかりだった。ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー「マック・セネットとキーストン・コップス」チャップリンを発見し、サイレント喜劇を育てたのがマック・セネット。もとは役者であったが、キーストン社に撮影所所長兼監督として迎え入れられる。喜劇映画の基本パターンは全てここで生まれたといわれ、チャップリンだけでなくバスター・キートン、ロスコー・"ファッティ"・アーバックル、マック・スウェインなどもこの会社で育った。この会社で有名なのが"キーストン・コップス"という間抜けな警察官たち。たいていは主人公を大勢で追いかけ回すが、ドジな彼らはさらに騒ぎを大きくするのだ。プラザ・ホテルの場面の警察官は間違いなくこの"キーストン・コップス"のイメージである。もっとも『A計劃/プロジェクトA』以降のジャッキーは、意識的にこの"キーストン・コップス"たちを自作に登場させてました。ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー「マルクス兄弟」ジャッキーはサイレント・スラップスティックを現代に継承する唯一の人間なのですが、サイレントからトーキーへの狭間に登場したのがマルクス兄弟。グルーチョ、チコ、ハーポの三兄弟は、動きと言葉の両方で見せる世界最初の(最後の?)コメディアン。パラマウント時代には二枚目のゼッポという兄弟も参加していましたが、MGMに移籍してからは三人のみ。そのカルト的面白さは誰にも真似が出来ません。だから彼らの後継者はいないのだ。市場でジャッキーが見せるコートを巡るやりとりや、ラズボーン卿の宝物庫でみせる壷の攻防などはハーポの得意技でした。ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー「黄飛鴻」その市場の闘いでジャッキーが見せる傘の技は"鐵傘功"。關徳興時代からの黄飛鴻のトレードマークで、李連杰にまで受け継がれています。『シャンハイ・ヌーン』がもともとは"黄飛鴻、西部へ行く"という企画だったことを思えば、これはジャッキーにとっての仁義だろうな。傘の動きはその後"雨に唄えば"に転じるのですが、ジャッキーとハリウッドが融合した見事な場面でした。ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー「切り裂きジャック」ビクトリア朝ロンドン最大の有名人といえばこの人。1888/8/31から11/9までの間に5人の娼婦が殺された事件が彼の仕業であるといわれている。第二と第三の事件の間に通信社へ投書があり、本人が"切り裂きジャック"と名乗ったとされています。今に至るも未解決であり、ケネディ暗殺事件と並んで世界の好事家の興味を捉えて離さない。解剖されるかのように切り刻まれた死体から、犯人は医学の知識があるものでは?と疑われた。事件の現場では高貴な人物の乗る黒い馬車が目撃されており、英国王室との関係も取り沙汰されている。これまでに容疑者としてビクトリア女王の孫・クラレンス公爵や、王室侍医・ウィリアム・ガルなどの名前も挙げられているが・・・。ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー「コナン・ドイル」この映画でスコットランド・ヤードの警部として登場するのはコナン・ドイル。いわずと知れた"シャーロック・ホームズ"の作者だ。1859年生まれで、医者を志していたドイルは開業医にまでになるものの、風刺画家だった祖父や叔父の血をより濃く引いてしまったようだ。1886年に執筆されたホームズ物第一作「緋色の研究」は、後のミステリー小説を一変させるほどの影響を与えました。医者だったドイルの経験はワトソン博士の方に生かされています。当時のヤードの警部として有名なのはフレデリック・ジョージ・アバーライン警部。何故有名かって?彼の担当だったのが切り裂きジャック事件だったからですね。ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー「シャーロック・ホームズ」そのホームズのトレードマークといえば、鹿撃ち帽子とインバネス・コート。ドイルを訪ねてきたロイたちがシルエット越しにこの格好をしています。しかしこの服装、ドイルの小説中には一行も書かれてはいないのだ。ホームズが連載されていたストランド・マガジンで挿絵を書いていたシドニー・パジットが、ホームズにこの格好をさせてしまい定着しました。切り裂きジャックとホームズは同時代の人間ということになりますから、多くの人がこの名探偵に迷宮入りした事件を捜査させようとしました。エラリー・クィーンの「恐怖の研究」はその代表作で、エドワード・B・ハナの「ホワイトチャペルの恐怖」など数多くの作品があります。映画ではクリストファー・プラマーがホームズを演じた『黒馬車の影』が、ホームズ物としても切り裂きジャック物としても傑作中の傑作!ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー「スウィンギング・ロンドン」アメリカ人の考えるイギリスの一般的なイメージは、頑固者、飯が不味い、スウィンギング・ロンドン。(全部ロイが代弁してくれます) 一般的には62年から70年ころの最先端カルチャーの発信地点だったロンドンの狂乱騒ぎをいいます。特に音楽面では、ブリティッシュ・インベージョンとまでいわれたビートルズなどの活躍が顕著。チョンと妹の会話を立ち聞きしたロイが落ち込んで、それを慰めるために乱交パーティを催す場面は、前作と対になる楽しい場面ですが、この場面の演出方法はリチャード・レスター風。ビートルズの初主演作『ビートルズがやってくるヤァ!ヤァ!ヤァ!』などを監督していますが、この映画こそ、この乱交場面の元ネタです。劇中バックでかかっているのは、ジョージー・フェイムの名曲「Yeh,Yeh」という64年のヒット曲。この他にも、ザ・フー、ゾンビーズの曲や、キンクスの「All Day And All Of The Night」が使われていて、ブリティッシュ・ロック・ファンは感涙です。ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー「ヒッチコック」ラズボーン卿の悪事は、テームズ河で花火を観覧中のビクトリア女王を船から暗殺するというもの。これはヒッチコックではないですか!船の上と観覧席をカットバックで見せる要人暗殺のサスペンスは、『暗殺者の家』や『三十九夜』などの諸作でお馴染みのヒッチコック・タッチ。ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー「甄子丹/ドニー・イェン」暗殺団の首領は甄子丹、この世に残されていた夢の対決がひとつ実現したことになります。この実現に熱心だったのはジャッキーの方で、『酔拳2』時に出演依頼したのをドニーが断り、ジャッキーはふたたび『ラッシュ・アワー2』にも出演依頼。またまたドニーは断ってしまうのですが、「今この時期に共演することもない」というよくわからない理由だった。アクションなら誰にも負けない!と豪語していたこともあるドニーだが、その実すごーく意識していたんでしょうね。(NG集では固まっているドニーさんが拝めます) 三度目の依頼はさすがに中国人として断れなかった(三顧の礼、ですから)のか、ついに対戦実現の運びに。ちょっと短いんだけども素晴らしい動きを披露してくれます。本当はもっと長く撮影されたらしく、アメリカ版DVDには特典としてロング・バージョンが収録。ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー「喜劇の王様」1889年生まれなんですよ、本当は。でもね、夢があるじゃないですか。市場でのジャッキーの闘い、それはマック・セネットからマルクス兄弟までのひとりスラップスティックでありました。それを眺めているのが後の喜劇の王様だなんて!彼がアメリカに渡るのは1910年であります。ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー『シャンハイ・ナイト』みんな劇場で見てくれたかな?
trackback Blog by isao.net