更新 [2003年12月24日(水)]

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 12/24日記更新。本日は・・・何を今更と思うなか
れ!李連杰の『少林寺』秘話だ。

 あっちこっちにちょこちょこ書いていたロングバ
ージョンについても、この際だからまとめておきま
した。

『少林寺/少林寺』 [2003年12月24日(水)]

『少林寺/少林寺』'82年製作、監督:チャン・シンイェン(張■炎=■は金の文字三つ)、主演:李連杰ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー最初はB級映画として企画されていた『少林寺』は、香港での第三次功夫片ブーム(劉家良から始まり、ジャッキーのブレイクでピークを向える時のブーム)に便乗しただけの企画であった。直接の影響は78年の『少林三十六房/少林寺三十六房』大ヒットにある。この映画の成り立ちが少々変わっているのは、香港側でその製作を受け持ったのが、大陸との関係に強い「長城電影」であったことだ。「長城電影」は、もともとから毛沢東率いる共産党政権の肝煎で誕生した映画会社だ。映画による影響力を重要視した毛沢東政権は、メディアを通じて東南アジアの華僑勢力(含む香港)にその政治思想を広めるべく、「長城電影」と「鳳凰電影」を設立した。(82年にこの二社は統合されて「銀都機構」となる) その「長城電影」が関係したことで、合作映画であるにしろ、香港功夫映画としては珍しく大陸ロケだけが決まっていたのだった。78年のことである。ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー大陸側との調整に難航していたことが、この映画の命運を大きく変えた。「日本少林寺拳法」というものがある。その成り立ちは中国武術からの影響を受けているにせよ、いわゆる「少林拳」とは違う武術だ。日本の武道・格闘技団体の中では、組織としての陣容・結束は最も高いといわれており、内輪もめばかりしている柔道・空手の組織より、よほどしっかりしているらしい。この「日本少林寺拳法連盟」が偶然耳にしたこの映画のニュースが、彼らを動かしたのである。日中友好を名目に「日本少林寺拳法連盟」が全面協力をする約束で、映画の構想は1から練り直された。この時点で日本の公開、そして宣伝にも「日本少林寺拳法連盟」の協力が取り付けられていた。既に香港のテレビ俳優・呉剛(『大地飛鷹』『烏金血劍』等)主演で撮影が開始されていたが、中国武術発展のために本物の武術家を起用すべし、という日本側の案を取り入れ、主演俳優となる武術家を探すべく新たなオーデションが行われることとなった。ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー8081年にかけて中国全土に渡って役者探しのオーデションが行われたが、一説には「長城」の功労者・傳奇の提案によるものとも言われている。チャン・シンイェンは当時を述懐してこう証言する。「最初のオーデションでは李連杰は落ちていたんだ、背が低いという理由でね・・・」結局は李連杰に落ち着くのだが、武術の腕ばかりではなく、主人公・小虎を演じるために必要な少年らしさが最大の決めてであった。唐の太祖・李世民と、彼を助けた少林十三根僧の話であるという骨子は変わらなかったが、当初は小虎が活躍の後に曇宗になるというシナリオであった。于海が演じた少林僧の師匠・曇宗は、実際に十三根僧を率いて王仁則軍と戦った人物だ。(唐王朝からは大将軍の称号を与えられ、少林寺では「頭輩爺(初代師範)」と崇められた。) さらに曇宗の代わりに、物語りの上で小虎らに武術を教える人物として緊那羅が登場する予定であった。緊那羅とは、李世民らの活躍した時代(620年)より遥かに後の元末(1300年代)に活躍したとされている少林寺僧で、これは考証上の問題から変更され、現在のような形で完成した。ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー「日本少林寺拳法連盟」は撮影にも協力、日本の拳士たちもスクリーン上で演武・格闘シーンを披露。連盟は『龍争虎鬥/燃えよドラゴン』公開時に、「少林拳法」となっていた字幕にクレームをつけ、「少林寺拳法」と直させることで、公開後に入門者が激増したことを覚えていた。映画の製作段階から関り、連盟挙げての宣伝活動を展開、結果国内の興行成績としては、昨年『少林足球/少林サッカー』に抜かれるまで中華系映画最大のヒット作品として君臨していたのである。この映画にはいくつかの別バージョンが存在する。大まかに分けて、大陸公開版、香港版及び日本公開版(インターナショナル版)、残酷場面をカットしたその他のバージョンの三タイプだ。実際には、同じランニングタイムでも別編集のカットが使われているものもあり、本当の意味での完全版の詳細は不明であるが、大陸版には2時間近いバージョンが存在する。冒頭のアクション場面から、最初の少林寺入門での特訓場面、寺を飛び出してから王将軍にやられ、再度の特訓場面での演武。後半の王将軍による襲撃場面などは大幅に編集が違っていて、アクションシーンも豊富だ。一説には123分が完全版(日本公開版は100分)であるとも言われているが、現在発売されているDVD等のフォーマットは全てインターナショナル版である。実際はOPの少林寺紹介フィルム(これは元々大陸版から存在していたもの)がカットされているものが多く、現在功夫片中のマスト・レア・アイテムとして、長編バージョンの発掘が期待されているのだ。
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