旧myroom(香港電影的日常 '01/2/17〜'06/1/29)より移転。

 香港映画を中心に語っていますが、基本的には何でもアリです。
 なお日記に記載の内容は、無断転載、転用はお断りいたしております。ご理解下さい。(by fake)

 ・・・・あと、リンクもフリーではないんです。すんませんなぁ。

Re:『[足易]館』 [2004年12月07日(火)]

Name:fake
Email:episodo1@iris.dricas.com
URL:http://myroom.isao.net/room164/0000001000019164

 思い出しましたよ!ちょうど『[足易]館』について
書こうと思ってた頃にそちらでレヴューが出たので、
続けて同じのを載せることもないかと思って後回しに
したら、自分のとこに書くのをすっかり忘れてしまっ
ていたんですよ。(笑)

>私はこれ李麗麗の役どころが悪役だかなんだかって感じで不明瞭だったのですが、なるほどこういうことだったのですね。

 最後のオチが言いたくてああいう展開になったんで
しょうけど、作劇上李麗麗は寺院で殺されていた方が
すっきりするんですよねー。 

>仰るとおり知ってる顔がひょいひょい飛び出し、ほんとにちょろっと顔出すだけの太保や可哀想なやられ方をする火星くんとかも楽しいですね。

 太保も火星も当時既に『ヤンマス』の撮影に入って
いるはずなんです。『ヤンマス』の撮影期間は611月
で、『[足易]館』の公開は10月なんです。羅維プロが
早撮りなのは間違いありませんから、火星たちは両方
を掛け持ちしていたことになるんですよ。
 李麗麗も含めて、本当は『醒拳』に出る予定だった
のを『ヤンマス』にスライドさせたのか、またはその
逆か?気になるところです。

>また姜大衛が飄々とコミカルな演技に徹しているのも珍しいですね。

 これと『賊贓』の姜大衛は弾けてますね。どうもこ
れが『猫頭鷹』につながり、その時スタッフで引っ張
られたエリック・ツァン共々シネマシティへ、という
のが流れのようですけど。

>ラストバトルも三つ巴の良いバトルしてます。

 これのラストは水準高いですね。

>でもこれ、曾志偉は羅維プロにいたわけで彼にしたって羅維がここで自由に撮らせていれば「悪漢探偵」はここで生まれた?
>ってのは言い過ぎにしても、またしても素晴らしい逸材を逃していることになりますね。
 
 いくら羅維が変わったといっても、そこまでの裁量は
無かったでしょうね。この人は既成のジャンルの枠でな
ら何かを作れるのかもしれませんが、この人自身がジャ
ンルを生み出すことはなかった訳ですから。
 エリックがこのまま羅維プロにいても、似たような功
夫片を撮らされるのがオチですよ。
 『危機一発』や『怒りの鉄拳』が大ヒットしたことが、
この人の成長を止めてしまったともいえるでしょうね。

更新 [2004年12月07日(火)]

Name:fake
Email:episodo1@iris.dricas.com
URL:http://myroom.isao.net/room164/0000001000019164

 12/7日記更新。本日は、広東十虎・鐵橋三を描く梁
家仁主演作『廣東鐵橋三』です。

『廣東鐵橋三』 [2004年12月07日(火)]

『廣東鐵橋三』'79年製作、監督:李超、主演:梁家仁ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー広東十虎のひとり"鐵橋三"こと阿三は、南海県の生まれで、本名を梁坤という。"三"という呼び名があるのは、彼が兄弟の三番目だったからだとか。 少林派の覺因和尚から仏の道を教わり、意誠和尚より五点梅花棍を学んだ。洪熙官より洪家拳を学び、なかでも鐵線拳をよく使ったという。 胡海、馬南というふたりの達者を破ったことで名を挙げ、その噂を聞いて同地を訪れた洪熙官が同門であると知り、師弟の礼を受けた。 報知寺に拠を定め、仏俗と還俗を繰り返したとも言われているが、最後は海幢寺というところで圓光和尚の指導を受けていたという。1886年(1853年説有り)、三十六點銅環棍の練習中に70才で死んだ。長年の疲労によるものとも、阿片中毒であったともいわれている。 その鐵橋三の弟子に林福成という傑物が出た。この林福成に洪家拳を学んだのが黄飛鴻であった。 以上が南派少林拳による故事で、南派少林拳の創始伝説自体には、現在では疑問符が付けられている。 黄飛鴻が存在したのは事実なのだから、どこらかまでは真実として遡ることが出来るはずだが・・・・。ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーこの映画は"鐵橋三"についての映画だが、映画を見る限り、上の伝説とも何ら関係の無い作りのようだ。梁家仁の主演作としては有名なもので、欧米では人気の高い映画である。当方の所有するのは英語版であるため、"鐵橋三"以外の配役がどうなっているのかは全く掴めないのだが、どうも洪熙官は出てこないようなのだ。胡海、馬南のエピソードのような話は出てくるが、全体的には当時流行していたジャッキーの『※※拳』物のバリエーションといった感じ。 OPに広東十虎と"鐵橋三"についてのナレーションがあり、赤バックで梁家仁の演武がスタート。ここは中々格好良い。町の人気者・鐵橋三(梁家仁)は、今日も力自慢を鼓舞していた。胖三、荊國忠、丁華寵らと親交を結び、ライバルの李超とは互いの実力を認め合っていた。町の顔役で鐵橋三の師匠・王侠は彼の無鉄砲さを心配しているが・・・。 町に訪れた武芸者の馬金谷は、何者かの命を受けてやってきていた。その黒幕はどうやら清朝の人間らしく、市井に紛れた反清派のあぶり出しを狙っているのだった。 町に高札を立て、町民を煽って挑戦者を募るが、目当てとする人物は現れない。ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーそんな町に仕事を求めてやって来た人足・王鍾。それと入れ替わりに鐵橋三が仕事で町を出た。留守の間に、散々嘲笑された町の代表として李超が立ち上がり、馬金谷によって瀕死の重傷の目に遭わされた。帰宅した鐵橋三は、師匠・王侠の止めるのも聞かず馬金谷に挑戦。あわやの時に駆け付けた王侠によって救われたが、馬金谷は王侠の実力とその拳法を洪家拳と見破る。王侠は英語版でマスター・リンと呼ばれており、洪熙官とは関係ない人物と思われる。 王鍾も誰かを探してこの町へ来ていたのだが、馬金谷を後ろで操っている人物に目を付けた。挑戦して黒幕を引っ張り出そうと試みるが、『※※拳』物における石天的役割の李登財にからかわれるばかり。 馬金谷の報告から王侠暗殺計画を建てる黒幕。これを機会に町の実権も握るつもりなのだ。 馬金谷に敗れたことから、ひとり山に籠もって特訓を繰り返す鐵橋三。この映画はここでメインのストーリーと主人公が切り離されてしまう。ちょっとちぐはぐな印象を与えるのはそのためで、全体の統一感の無さが映画の完成度を下げているのだ。ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー鐵橋三の仲間も次々と殺され、王侠を闇討ちにした黒幕はついに町の顔役として姿を現した。王鍾の読み通り、その男は長年に渡って秘密捜査官・王鍾の追っていた人物であった。 師匠の死を聞いた鐵橋三は、馬金谷を締め上げ真犯人を探ろうとする。そこへ王鍾が現れ、黒幕・高飛の存在を告げる。共闘を呼びかける王鍾と約束を交わし、再び特訓に打ち込む。 決戦を控えた王鍾は、鐵橋三の仲間で肉屋の荊國忠(林世榮みたい)に手紙を託すが、女房に頭が上がらない荊國忠は、仕事を抜けられず手紙を渡せない。そうとは知らずひとり決戦に赴く王鍾、恐ろしい使い手の高飛と一進一退の攻防が続く。 特訓中の鐵橋三を尋ねた荊國忠はやっとのことで手紙のことを思い出した。急いで現場に鐵橋三が駆け付けた時には、既に王鍾は立ち上がれなくなっていた。ここからは鐵橋三・梁家仁VS高飛の決闘が10分以上続くクライマックスだ。さすがにこのふたりの闘いは素晴らしい出来で、ジェットの『ロミオ・マスト・ダイ』よりも20年以上早い"X-ray"バイオレンスが炸裂!文字通りボコボコで高飛を倒すのだ。 途中の展開が非常に惜しい映画である。
trackback Blog by isao.net