旧myroom(香港電影的日常 '01/2/17〜'06/1/29)より移転。

 香港映画を中心に語っていますが、基本的には何でもアリです。
 なお日記に記載の内容は、無断転載、転用はお断りいたしております。ご理解下さい。(by fake)

 ・・・・あと、リンクもフリーではないんです。すんませんなぁ。

『あずみ』 [2005年01月09日(日)]

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Email:episodo1@iris.dricas.com
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 ひとことで評価するなら、映画としても、時代劇と
しても、チャンバラとしても全くなっとらん!という
ことになる。アイドル映画だから構わないという事は
ないのだ。

 昔の角川映画だってアイドル映画であったが、作品
そのものの出来はともかく、殺陣だけはJACの協力もあ
って見れるレベルにあったものだ。

 時代劇の殺陣は静から動への変化に特徴があるの
であり、間合い構え(姿勢)腰溜め足運び刃
筋残心によって構築されている。
 素人が時代劇の殺陣に挑戦した場合一番見苦しい
ことになるのは、敵を斬った後の残心が決まらない
ことで、この映画は実にその点だけは気をつけて撮
っている。上戸彩が敵を倒すと刀をピッと伸ばした
姿勢でポーズを決めているアレですな。

 だが残心に気を使うあまり他がボロボロだ。間合
いも無茶苦茶なら、刃筋もヘロヘロ、充分な腰溜め
の出来てない状態からの足運びでは、とても人は斬
れない。これでは刺客としての"あずみ"が成立しな
い。

 時代劇役者に歌舞伎出身者が多いのは、舞台の経
験で役者間の立ち位置や、着物を着た状態での芝居
を体で学んでいるからで、これあってこそ成立する
ものである。

 歌舞伎出身者でなければ時代劇が出来ないのかと
言うとそんなことはないのであって、上戸彩はアイ
ドルにしてはがんばったと言えるかもしれないが、
やはり事前にもう少し準備をさせるべきであった。

 日本映画の欠点は制作期間の無さだろう。まず
はじめに公開日ありきで制作がスタートし、全て
が準備不足のまま撮影をしているからこんなこと
になるのだ。
 動きの少ない芝居だけの映画ならその制約も乗
り越えられようが、アクションやVFXなどはその粗
がモロに出てしまうのである。

 いつまでも同じことを繰り返している場合ではな
いと思うが。

 香港の連中が同じことをやり続けて世界に出たの
を見れば、日本は時代劇をもう少し大事にするべき
なのは一目瞭然だろう。

 『あずみ』という映画で気になったことがひとつ
ある。

 山奥で子供の頃から刺客となるためだけの生活を
してきた人間は、動物とてしの本能が研ぎ澄まされ
るばすである。

 またそうでなくては冷徹で優秀な殺人マシーンな
ど誕生しない。

 あずみを含む少年たちはあの環境で成長し、年齢
的にもそろそろ本能レベルでサカリがつく頃だ。そ
してそれは動物的本能を磨けば磨くほど避けられな
いものだ。

 だが映画『あずみ』にはセックスの匂いが全く無
い!(エンケンが犯そうとする場面はあったが、あず
み自身にはその匂いは無い)

 こんなことは有り得ない!

 これが現代なら薬で抑えたりも出来ようが、そも
そも性にはオープンであったはずの戦国時代ではこ
れは致命的なリアリティのなさだ。

 原作は読んだことなかったし、アイドル映画だか
ら・・・そうかとも思って原作も読んでみた。

 だが原作にもそんな気配はないではないか。気に
なったことはとことん調べないと気がすまない私は
『あずみ』という作品について調べを進めたが、そ
こでこんな原作者のコメントを見つけたのだ。

 「あずみの処女性についてはわざとボカしてある、
神聖にして不可侵の存在云々・・・」

 原作からそうだったのか!漫画家の腰も腑抜けだ
し出版会も堕ちたものだ。

 漫画とはいえ白土三平も横山光輝もセックスを避け
て通ったりはしなかったがな。第一女の刺客や忍者に
とってセックスは最大の武器のはずだ。そこを描かな
いで戦国時代の刺客家業にリアリティなんぞ生まれる
訳ねぇじゃんか!

 こんなのがベストセラーとして読まれてしまうなん
て・・・。読み手はこれに抗議しないんでしょうか?
これが原作だったのなら、この点では映画を責められ
ないなぁ。

 もうすぐ続編が公開されるようですが、ゴジラと時
代劇は日本映画界の財産であることを忘れないで欲し
いです。

Re:今年もよろしくでございます。 [2005年01月09日(日)]

Name:fake
Email:episodo1@iris.dricas.com
URL:http://myroom.isao.net/room164/0000001000019164

>「あけおめ」と言おうと思っていましたら、あっという間に“松”がとれてしまったので、省略いたします(笑)。

 では、「おめ」で。(笑)

>ワシのイトシイ「サンダーパンツ」が入ってるよ!
>ホビットさんはイヤだけど、師父には一生ついていくよ。

 ホビットなんかについていったらエライ目に遭います
よ。(笑)

>主人公は“決断”はしますが、最後までハリウッド的な成長をしないところが好きですね。出演者全員、マイペースなのも良いです。

 昨日まで職場で銃ブッ放していたようなボンクラ共が、
結果的に地球を救ったとはいえ、途端にヒーロー然とし
てしまう不自然さはありませんね。少年は地球を救って
も、いつもと同じ満面の笑みをみせるだけなのがいいん
ですよ。

>「モンスター」も良かったでざんしょ。最後泣かせに入ったのがアレですが、リッチ嬢の寄生虫ぶりがなんともいやらしい。

 途中からこれはラブストーリーなんだと思ってみてい
ましたから最後もあまり違和感はありませんでした。ウ
ォーノフ本人の映像もみたことあったので、アレと同じ
ものだとはとてもとても・・・・・。

>本作でヒロインと彼女がローラースケートするシーンは、
>「ミスリバ」のクライマックスで、ペン&ベーコンが、(子供の頃の)ロビンスの乗った車を追想するシーンと並び、今年印象に残ったシーンです。

 スケートの場面は自分も昨年のベストシーンでした。
おぼつかないふたりの足元が踏み切れない心情をうまく
表していて、その後ジャーニーの「Don't Stop Believin'」
に後押しされるかのように燃え上がっていくふたり。
♪"Just a small town girl, livin' in a lonely world
She took the midnight train goin' anywher..."♪

 泣きましたね!

>というわけで、その他、私のフェイバリットでは、順不同で「追憶」、「スクール・オブ」「シービスケット」「モンスター」、そして、師父とは唯一意見の分かれる「ビッグ・フィッシュ」ですな。
>作風は確かにアザトいですが、ラストの墓地での“全員集合”が良かったんで・・・。

 『ビッグフイッシュ』はバートンの映画でなかったら"是"
だったと思います。あの時の自分の気持ちは「バートンよお
前もか!」でしたね。

>師父のワーストに、「サンダーバード」入ってないんですけど、御覧にならなかったんですかね。
>私、特にTVシリーズのファンじゃないのですが、これは酷かった。
>これと「ヴィレッジ」が甲乙付けがたい私のワーストです。

 何度も劇場前までは行ったのですがどうしても見る
気にはなれなかったのです。ここでは何度も言ってい
るのですが、リメイクもしていいものと悪いものがあ
るはずですよ。

 『ヴィレッジ』は笑えた分罪は少なかったかなと。ま
あ、あんな映画作っちゃうのはどうかしてますけどね。
今回アメリカ本国ではポロくそに酷評されたので、シ
ャラマンも次は正念場でしょ。心ある人にはとっくに
化けの皮は剥げてたのでしょうが、この人くらい過大
評価されてる奴もいませんからね。

>「僕彼」自体は見てないので、何とも言えないですが、「猟奇的」の好きになれなかった、2段3段オチが、また今回もあったのかな?
>あれラブコメには邪道だと思うんですけどね。

 さらに酷いことになってます。見たら腹が立ちますよ。

>「ヴィレッジ」みたいな、1段だけのオチだと困っちゃいますけど(笑)。

 始まってすぐ読めてしまったし、途中からどうしようか
と思っちゃいましたよ。(苦笑)

>えっと、長くなりましたので、「カンフー・ハッスル」のお話はまた次回に。

 了解!

Re:こんばんは! [2005年01月09日(日)]

Name:fake
Email:episodo1@iris.dricas.com
URL:http://myroom.isao.net/room164/0000001000019164

>北野武監督みたいっすね。最近の北野さんはどうかと思うところ多いんですけど。

 たけしのように惑溺した映像ではありませんが、映像
の効果をうまく使っています。

>「悪漢笑撃隊/Mob Busters」これも原題があると思われます。
>話は悪くないのですが演出がイマイチでグチャグチャになってました。

 この映画は見たことないんですよ。中々レンタルには
置いていなくて・・・。

 原題に関しては『??龍虎門』というところまでは解
かっています。"??"はもしかしたら"寶"ではないか
と推測しているのですが、まだ確定できていないのです。

 この映画実際は台湾とアメリカの合作映画で、台湾側
の監督は陳俊良です。

>宋錦成は・・・
>「燃えよドラゴン」で一番目立っている後ろの人(笑)じゃないでしょうか。

 初公開当時も彼がアップで登場すると場内は爆笑でし
たよ。みんな思ってたんじゃないでしょうか?コイツは
誰や?って。(笑)

>「奇門天書」での彼の動きから殺陣師としてまで素晴らしかったですね。

 独立プロでは宋錦成と徐忠信は、毎回レベルの高い良
い仕事をします。決して袁家班や劉家班に劣るものでは
ないですよ。

>未だ「水晶拳」がちゃんとソフト化されてないのは残念です(入手は難しくありませんが)。

 数少ない主演作の半分がソフト化されているので、日
本でも彼をプッシュしていたのは間違いないんですけど
ね。

>fakeさん、「あずみ」はご覧になりましたか?
>私はあれ、第一印象としてほんとに”昔の真田忍者映画”のテイストを感じました。

 『あずみ』もちろん見ていますよ。真田の映画も基本
的にはアイドル映画でしたから、体裁は同じでしょう。
 
>チャンバラに対しては厳しい目をお持ちだと思いますので、ご覧になっている場合は是非ご感想伺いたいと思います。

 『あずみ』に関しては別項にて。

>「カンフーハッスル」のfakeさん評については、
>先に映画を観てからゆっくり拝見したいと思います。

 楽しんで下さいね。
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