『あずみ』 [2005年01月09日(日)]
Name:fake
Email:episodo1@iris.dricas.com
URL:http://myroom.isao.net/room164/0000001000019164
ひとことで評価するなら、映画としても、時代劇と
しても、チャンバラとしても全くなっとらん!という
ことになる。アイドル映画だから構わないという事は
ないのだ。
昔の角川映画だってアイドル映画であったが、作品
そのものの出来はともかく、殺陣だけはJACの協力もあ
って見れるレベルにあったものだ。
時代劇の殺陣は静から動への変化に特徴があるの
であり、間合い構え(姿勢)腰溜め足運び刃
筋残心によって構築されている。
素人が時代劇の殺陣に挑戦した場合一番見苦しい
ことになるのは、敵を斬った後の残心が決まらない
ことで、この映画は実にその点だけは気をつけて撮
っている。上戸彩が敵を倒すと刀をピッと伸ばした
姿勢でポーズを決めているアレですな。
だが残心に気を使うあまり他がボロボロだ。間合
いも無茶苦茶なら、刃筋もヘロヘロ、充分な腰溜め
の出来てない状態からの足運びでは、とても人は斬
れない。これでは刺客としての"あずみ"が成立しな
い。
時代劇役者に歌舞伎出身者が多いのは、舞台の経
験で役者間の立ち位置や、着物を着た状態での芝居
を体で学んでいるからで、これあってこそ成立する
ものである。
歌舞伎出身者でなければ時代劇が出来ないのかと
言うとそんなことはないのであって、上戸彩はアイ
ドルにしてはがんばったと言えるかもしれないが、
やはり事前にもう少し準備をさせるべきであった。
日本映画の欠点は制作期間の無さだろう。まず
はじめに公開日ありきで制作がスタートし、全て
が準備不足のまま撮影をしているからこんなこと
になるのだ。
動きの少ない芝居だけの映画ならその制約も乗
り越えられようが、アクションやVFXなどはその粗
がモロに出てしまうのである。
いつまでも同じことを繰り返している場合ではな
いと思うが。
香港の連中が同じことをやり続けて世界に出たの
を見れば、日本は時代劇をもう少し大事にするべき
なのは一目瞭然だろう。
『あずみ』という映画で気になったことがひとつ
ある。
山奥で子供の頃から刺客となるためだけの生活を
してきた人間は、動物とてしの本能が研ぎ澄まされ
るばすである。
またそうでなくては冷徹で優秀な殺人マシーンな
ど誕生しない。
あずみを含む少年たちはあの環境で成長し、年齢
的にもそろそろ本能レベルでサカリがつく頃だ。そ
してそれは動物的本能を磨けば磨くほど避けられな
いものだ。
だが映画『あずみ』にはセックスの匂いが全く無
い!(エンケンが犯そうとする場面はあったが、あず
み自身にはその匂いは無い)
こんなことは有り得ない!
これが現代なら薬で抑えたりも出来ようが、そも
そも性にはオープンであったはずの戦国時代ではこ
れは致命的なリアリティのなさだ。
原作は読んだことなかったし、アイドル映画だか
ら・・・そうかとも思って原作も読んでみた。
だが原作にもそんな気配はないではないか。気に
なったことはとことん調べないと気がすまない私は
『あずみ』という作品について調べを進めたが、そ
こでこんな原作者のコメントを見つけたのだ。
「あずみの処女性についてはわざとボカしてある、
神聖にして不可侵の存在云々・・・」
原作からそうだったのか!漫画家の腰も腑抜けだ
し出版会も堕ちたものだ。
漫画とはいえ白土三平も横山光輝もセックスを避け
て通ったりはしなかったがな。第一女の刺客や忍者に
とってセックスは最大の武器のはずだ。そこを描かな
いで戦国時代の刺客家業にリアリティなんぞ生まれる
訳ねぇじゃんか!
こんなのがベストセラーとして読まれてしまうなん
て・・・。読み手はこれに抗議しないんでしょうか?
これが原作だったのなら、この点では映画を責められ
ないなぁ。
もうすぐ続編が公開されるようですが、ゴジラと時
代劇は日本映画界の財産であることを忘れないで欲し
いです。
Email:episodo1@iris.dricas.com
URL:http://myroom.isao.net/room164/0000001000019164
ひとことで評価するなら、映画としても、時代劇と
しても、チャンバラとしても全くなっとらん!という
ことになる。アイドル映画だから構わないという事は
ないのだ。
昔の角川映画だってアイドル映画であったが、作品
そのものの出来はともかく、殺陣だけはJACの協力もあ
って見れるレベルにあったものだ。
時代劇の殺陣は静から動への変化に特徴があるの
であり、間合い構え(姿勢)腰溜め足運び刃
筋残心によって構築されている。
素人が時代劇の殺陣に挑戦した場合一番見苦しい
ことになるのは、敵を斬った後の残心が決まらない
ことで、この映画は実にその点だけは気をつけて撮
っている。上戸彩が敵を倒すと刀をピッと伸ばした
姿勢でポーズを決めているアレですな。
だが残心に気を使うあまり他がボロボロだ。間合
いも無茶苦茶なら、刃筋もヘロヘロ、充分な腰溜め
の出来てない状態からの足運びでは、とても人は斬
れない。これでは刺客としての"あずみ"が成立しな
い。
時代劇役者に歌舞伎出身者が多いのは、舞台の経
験で役者間の立ち位置や、着物を着た状態での芝居
を体で学んでいるからで、これあってこそ成立する
ものである。
歌舞伎出身者でなければ時代劇が出来ないのかと
言うとそんなことはないのであって、上戸彩はアイ
ドルにしてはがんばったと言えるかもしれないが、
やはり事前にもう少し準備をさせるべきであった。
日本映画の欠点は制作期間の無さだろう。まず
はじめに公開日ありきで制作がスタートし、全て
が準備不足のまま撮影をしているからこんなこと
になるのだ。
動きの少ない芝居だけの映画ならその制約も乗
り越えられようが、アクションやVFXなどはその粗
がモロに出てしまうのである。
いつまでも同じことを繰り返している場合ではな
いと思うが。
香港の連中が同じことをやり続けて世界に出たの
を見れば、日本は時代劇をもう少し大事にするべき
なのは一目瞭然だろう。
『あずみ』という映画で気になったことがひとつ
ある。
山奥で子供の頃から刺客となるためだけの生活を
してきた人間は、動物とてしの本能が研ぎ澄まされ
るばすである。
またそうでなくては冷徹で優秀な殺人マシーンな
ど誕生しない。
あずみを含む少年たちはあの環境で成長し、年齢
的にもそろそろ本能レベルでサカリがつく頃だ。そ
してそれは動物的本能を磨けば磨くほど避けられな
いものだ。
だが映画『あずみ』にはセックスの匂いが全く無
い!(エンケンが犯そうとする場面はあったが、あず
み自身にはその匂いは無い)
こんなことは有り得ない!
これが現代なら薬で抑えたりも出来ようが、そも
そも性にはオープンであったはずの戦国時代ではこ
れは致命的なリアリティのなさだ。
原作は読んだことなかったし、アイドル映画だか
ら・・・そうかとも思って原作も読んでみた。
だが原作にもそんな気配はないではないか。気に
なったことはとことん調べないと気がすまない私は
『あずみ』という作品について調べを進めたが、そ
こでこんな原作者のコメントを見つけたのだ。
「あずみの処女性についてはわざとボカしてある、
神聖にして不可侵の存在云々・・・」
原作からそうだったのか!漫画家の腰も腑抜けだ
し出版会も堕ちたものだ。
漫画とはいえ白土三平も横山光輝もセックスを避け
て通ったりはしなかったがな。第一女の刺客や忍者に
とってセックスは最大の武器のはずだ。そこを描かな
いで戦国時代の刺客家業にリアリティなんぞ生まれる
訳ねぇじゃんか!
こんなのがベストセラーとして読まれてしまうなん
て・・・。読み手はこれに抗議しないんでしょうか?
これが原作だったのなら、この点では映画を責められ
ないなぁ。
もうすぐ続編が公開されるようですが、ゴジラと時
代劇は日本映画界の財産であることを忘れないで欲し
いです。








