旧myroom(香港電影的日常 '01/2/17〜'06/1/29)より移転。

 香港映画を中心に語っていますが、基本的には何でもアリです。
 なお日記に記載の内容は、無断転載、転用はお断りいたしております。ご理解下さい。(by fake)

 ・・・・あと、リンクもフリーではないんです。すんませんなぁ。

再度ご無沙汰でございます [2005年01月23日(日)]

Name:愛香
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ご無沙汰しております。
「ラストサムライ」についてのお答え、また成龍の現状についてご意見について私なりの考えの文章を作成したのですが、投稿時に操作を間違えてしまい書き込みが抹消されてしまいました。同じ内容の文章を作成しようとも考えまましたが、既に違う話題が飛び交う中、空気の違うとも感じてしまい返答もしないままで過ぎてしまいました。大変申し訳ございません。

昨年12月下旬に香港に行ってまいりました。幸いにも自分の旅程が「カンフーハッスル」の公開日に被っており、初日に劇場で見ることができました。私が行った旺角の映画館のビルでは複数の部屋(というのでしょうか)で「カンフーハッスル」を上映していました。実はこの時期の香港では、他の香港映画は一切公開されていなかったのです。
私が行ったのは午前11時であり、客層の大部分が小中学生で、あとはカップルだったりしました。複数の部屋で上映していたにも関わらず満席でしたよ。観客の反応もよく、どのギャグシーンも受けておりました。

作品自体に対する所感も皆様と共通しております。ストーリーの
消化不足、特に耳の聞こえないヒロインとの展開が中途半端に思えた
ために、(それでも彼女だと判明する場面では、客席で泣いてしまったのですが)映画全体として充実度に欠けてしまうのです。「少林サッカー」より劣る点であります。同様の批評は既に皆様がお書きになられているので今更私が語っても仕方無いのですけど。

武侠・功夫片に興味の無い一般の観客への分り易さと同時に、香港人以上に香港映画を熟知されている方にとっても味なネタが詰まっていることを考慮すれば、ある意味でバランスが取れているのかもしれませんね。少なくとも日本人でこの作品世界の出典を看破したのはfakeさん、浦川とめ女史と、あとは一握りの方達でしょう。
作品自体を「APPRECIATE」した上で、批評しているのならともかく
特訓が無いことをマイナス材料にする人もいるのは困りますね。
私は「ブルース・リャンの足技が少ない」とか、もっともらしいこと言い出す人がいるのではないかと思いました。またはCGとワイヤーを否定材料にする人とか。そんな人がいたとしたら「まだそんなこと言ってるのか」と寒く感じてしまいます。

香港ではVCDを大量に購入してきました。新旧合わせて40本くらいでしょうか。ショウブラザース物は10本程度で、これらの作品については追って書きたいと思います。どの店もショウ作品はあまり置いてなく、あちこち探し回った挙く、銅鑼湾駅構内にあるCD屋で偶然発見いたしました。割と新しい作品で「大事件」と「忘不了(セシリアの)」ですが、面白かったですよ。あと「新警察故事」も中々充実しておりました。また遅まきながら「龍的傳人」を購入させていただきました。冒頭でテレサ・モウが見せる「萬佛朝宗」について、香港では定着したギャグなのですね。同じセリフを「賭覇」でドゥドゥ・チェン(超能力者の振りをした)が大袈裟に叫んでました。「萬佛朝宗」を受けた周星馳がのたうちまわりながら「龍剣飛、さすがだな」という台詞を発するシーンは香港の観客も吹いてしまったことでしょう。

ちなみに、あの「カニバサミ」の広東語は「奪命剪脚」ですね。
「剪」はハサミですから、カニバサミとは上手い翻訳です。
香港のHPでは「周星馳自創武功」とも書いてありましたので彼がギャグで考え出したのかもしれません。今度、香港人出所をに聞いてみますね。

更新 [2005年01月23日(日)]

Name:fake
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 1/23日記更新。本日は、周星馳特集第七弾『逃學威
龍三之龍過鶏年/ファイト・バック・トゥ・スクール3』
です。

周星馳(7)『逃學威龍三之龍過鶏年/ファイト・バック・トゥ・スクール3』 [2005年01月23日(日)]

周星馳(7)『逃學威龍三之龍過鶏年/ファイト・バック・トゥ・スクール3』'93年製作、監督:王晶、主演:周星馳ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー前二作とは代わって監督は王晶。きちんとしたストーリー作りで"脱・周星馳"映画を目指した陳嘉上は、結果的にコメディアン周星馳の役者としての可能性を広げ、周星馳を名実共に90年代の香港を代表するスターへと押し上げた。周星馳を世に出したという功績では『賭侠/ゴッドギャンブラー2』など監督した王晶も同じかもしれないが、"面白ければ何でもあり"な王晶の姿勢は、このシリーズ全体の流れにはそぐわないものであった。 90〜93年というのは周星馳にとって最も大衆的人気のあった時期で、『賭聖』ブレイクの90年、『逃學威龍』で評価を高めた91年、『審死官』で当時の興行記録を打ちたて天下を取った92年、ディフェンディング・チャンピオンとして興行記録を守り抜いた94年の『唐伯虎興點秋香/詩人の大冒険』。香港映画界にとっても返還前の最後のバブル景気、古装片ブームと共にそれを牽引したのが周星馳であったというのが歴史の真実だ。ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー翌年の94年は『賭神2/ゴッドギャンブラー完結篇』と『酔拳2』で、周潤發とジャッキーがベスト1,2を争うデッドヒート。それぞれがビッグカムバックを果たした。この年、周星馳は『國産凌凌漆/0061北京より愛をこめて!?』で3位が最高。95年の『和平飯店』を最後に香港映画を離れる周潤發はともかく、ハリウッド映画に押され始めた香港映画界で、唯一の対抗馬としてジャッキーが再評価される。95(『紅蕃區/レッドブロンクス』),96(『警察故事4簡單任務/ファイナルプロジェクト』),そして返還イヤーの97年(『一個好人/ナイスガイ』)と、周星馳は1位の座を奪い返すことは出来なかった。 『審死官』と『唐伯虎興點秋香/詩人の大冒険』の間に製作された映画は2本、それが『濟公/マッドモンク』と『逃學威龍三之龍過鶏年』で、王座に居た時の周星馳の映画としては低調だったこの2本の成績が、94年から『少林足球/少林サッカー』でのビッグカムバックまでのスランプの前兆であった。ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー『逃學威龍三之龍過鶏年』は出来としてはそこそこのレベルにはある。世界的大ヒット映画『氷の微笑』のパロディを主軸に、視覚的で分かりやすいギャグを満載。我々外国の人間が観賞するにはこのくらいの方がありがたいとも言える。 だがこの映画が当時の周星馳ファンの求めていたものであったかどうかというと疑問符は付く。さすがに三本目ともなると三たび学校へとはいかなかったのかもしれないが、タイトルの"逃學"は最早何も意味をなさないものとなった。シリーズの流れを継承するのは張敏の存在だけで、呉孟達、黄一山らレギュラーメンバーの顔が無いのは寂しい。洋画のパロディをメインにしたとはいえ、レズビアンの横行する猟奇殺人事件という題材はこのシリーズに相応しいものであったのか? 容疑者の妻に扮した梅艶芳(アニタ・ムイ)の熱演に救われたため、映画の後味こそ救われたものの、このシリーズ自体がこれで打ち止めになってしまったのは製作・脚本・監督を兼任した王晶の責任であろう。ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー視覚的なギャグが多いためあまり解説するほどでもないと思うが、冒頭の病院で刺客を仕留めるキック(実は足のギブスをつけた手)のアングルは、『燃えよドラゴン』でオハラに"出て行け!"という場面。 署長の梁家仁に潜入捜査を命じられた周星馳、前二回の件もあって張敏からは潜入捜査だけはしないよう約束させられている。膝まづいて哀願し、マドンナ風に色仕掛け、それでも駄目なら壁に叩きつけ「俺は"虎鶴雙形拳"冠軍にして"鬼仔無影手"の使い手だ、"九陰白骨脚"を幾十年学び・・・云々」と脅し。周星馳には本当にこういうセリフが多い。 死んだ梅艶芳の夫に成り済まして屋敷へと帰ってきた周星馳、取り合えず記憶喪失ということにしてあるが屋敷の使用人と対面し珍妙なやりとりを繰り返す。感激のあまり泣いている婦人を母かと思えば、実は日本人の家政婦・[ロ尼]巻廁子。意味は"トイレットペイパ子"。 飼い犬が現れ襲い掛かるが、名前を思い出せといって梅艶芳は逃げてしまう。適当に名前を連呼してみるが、その中に"王晶・呉孟達・陳嘉上!"の名前が。ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 夫は偽者だと言い張る梅艶芳、警察に苦情を言うため梁家仁に電話。取り合って貰えないと「あんた本当に警察?」と文句。ここで梁家仁「ああ、俺は本当は黎明(レオン・ライ)だよ」と電話を切る。張家仁の役名は"黎Sir"だった。続いて直接乗り込んできた梅艶芳、別の警官・陳欣健(フィリップ・チェン)にも文句。ここでも埒が明かず「あの人もあなたも警官なの?」、それに対して陳欣健「俺も実は劉徳華(アンディ・ラウ)なんだ」。 もうひとりの容疑者・黄秋生(アンソニー・ウォン)登場。テイラーという名前で呼ぶと「いつもはそう呼ばなかったじゃないか!」と詰め寄る。あきれて"この野郎"と言うと、「そうそう"この野郎"だよ、なあ"バカ野郎"」と黄秋生。「えっ"ばか野郎"だって?」と言えば梅艶芳がすかさず「それは私のことよ、"マヌケ"」。「誰が"マヌケ"だよ、"この野郎"」「"この野郎"は俺(黄秋生)、"ばか野郎"は彼女(梅艶芳)、"マヌケ"はお前(周星馳)だ"ばか野郎"」「えっ!誰が"ばか野郎"だって?」これが延々と繰り返される。ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー黄秋生に誘われポーカーへ、掛け金のレートが恐ろしく高く、捜査費用と称して梁家仁から調達。調達して帰ってくるまでに負けてしまい、再び金を調達に。取調べを先に手伝えと言われて容疑者を見れば、洪爺(秦沛)と大軍(程東)。『賭侠』シリーズからの客演のふたりの力を借りて、"賭聖"へと変身した周星馳、黄秋生をまる裸に。 事件の経過を尋ねる梁家仁、一番怪しい容疑者は犯人ではないとの持論を力説。「私がロンドンに留学していた頃扱った事件には"オリエント急行殺人事件"、"ナイル殺人事件"、"危険な情事"等々・・・」これ以外にもうひとつ出てくるの"香港[火土]底藏案"というのは、当時流行していた"奇案片"からか?ちょっと元ネタ不明だが、実在の事件を材にとった猟奇事件の映画化が流行するのはこの93年。前年から序々にその兆しは現れていたが、黄秋生の『八仙飯店之人肉饅頭』で完全にブームとなる。"オリエント"、"ナイル"はそれぞれ映画化もされたアガサ・クリスティの小説。『危険な情事』は87年のマイケル・ダグラス主演作品から。うん、こうして書き並べるとギャグもいまいち不発だなぁ。(次回へ)  
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