仕立屋に挑む元仕立屋暗殺者 [2005年02月02日(水)]
Name:白扇仔
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fake様こんにちわ。
今年初の書き込みが2月になってしまいました。遅ればせながら、今年も相手してやって下さいませ、宜しくお願いします。
『功夫』の感想ですが、何回か見た上で、fake様の日記も読みこんでから書こうと思っていたら今頃になってしまいました。字幕版にこだわっていたので結局2回しか見られませんでしたが、1回目は『映画秘宝』からの情報のみで見て、2回目は『カンフーハッスル インサイダー』とfake様の日記を読んで得た知識を踏まえた上で見ました。
周星馳迷歴13年で自称第一次功夫ブーム世代の人間でもある僕なんで、過去最長の文になってしまいました。出来ればそれなりのレスをいただけたら有り難いです。
ワイヤー嫌いを常々公言している僕ですが、成龍、李連杰、甄子丹といった実力派武打星がやるのは賛成しかねますが、武打星ではなく喜劇俳優である星哥がやるんだから、彼の思い描く“画(え)”をスクリーンに再現するためなら、ワイヤーでもCGでも、どんどん使ってぇーチョーダイッ、と思っていました。結果、画だけで言うなら『少林足球』よりも面白いと思いました。
やっぱり香港映画だけあって人間をCG化するのは極力抑え、『馬鶏X・痢』の「ネオの百人(スミス)組手」のパロディらしい数十人のギャングが空を舞うシーンも、全て本物の人間だったのではないでしょうか? 少なくとも主人公をフルCGにしてはいない分『馬鶏X・痢』と雲泥の差だと思います(梁小龍がガマになるCGはやめてほしかった)。
やはり、ストーリーについては、シンが覚醒に至る過程を僕でもスンナリわかるよーに描いて欲しかった。だってシンは三達人が倒される現場も見ていないし、大家夫婦が闘う姿はカジノで初めて目の当たりにするわけなんで、彼らにシンパシーを抱く動機としては説得力に欠けます。悪にはなりきれない男という描写は何度もありましたが、大家夫婦の闘いぶりが、自分が万に一つもかなうわけがない相手に命を捨てる覚悟で向かって行かせるほどの動機付けになるのか、と。
あと些細な点では、眼鏡のサラリーマンのくだりと、サッカーのシーンをカットし、冒頭の警察署のシーンと斧頭会のダンス・シーンを半分の長さにして、その分の時間をラストバトルにあてて欲しかった。やっぱり主役の星哥の活躍をもっと見たかったっすよ。
あと気になるのはOPタイトルとクライマックス前に登場する蝶の事です。まず誰でも真っ先に考えるのが、覚醒するまでのシンはさなぎで、蝶は覚醒して百年に一人の達人に生まれ変わったシンを象徴しているのではないか。なのですが、そんな単純なもんじゃあないと思うのです。
も一つ気になるのは袁祥仁は子供を騙すただのペテン師なのか、実は達人なのかどうか、です。『武状元蘇乞兒』を見た人(僕)なら、実は達人で本当に素質の有る子に声をかけている。と考えちゃうでしょうね、実際シンは達人になったわけだし。 fake様はどう思われますか?
アイス売りの娘とのくだりではボロボロ泣いてしまい、2度目の鑑賞では食い逃げのシーンから泣いてしまいました。ラストは渦巻きキャンディー屋になったシンだったんで、続編は作らないで欲しいを感じました。
本作は何かと『少林足球』と比較され、雲泥の差とか評されてますが、僕としては、僅差で負けたかなとゆー評価です。作品の完成度では確実に負けていますが、画とギャグ度では勝ってると思ってます。感動とか泣かせの面では、『少林足球』は趙薇の存在が、物語の本流であるチームの勝利に直接絡んでくるので、ラストでは感動しました。一方、本作のアイス売りはシンの覚醒と勝利とはほとんど絡んでいない分感動はしませんでしたが、彼女とのシーンでは自分でも驚くほど泣いてしまいました。
ワイヤーやCGを多用しているとはいえ、星哥が満を持して作り上げた武打片ですもの。欠点はありますがヒジョーーーに!(←もちろん財津一郎ふうに)楽しめました!!
星哥作品のベスト3には入ります。
ここからはfake様の日記について
> 趙志凌は実は林世榮の弟子で黄飛鴻直系の本物・洪家拳使い 。兄・趙威は 戚冠軍の師匠にして香港に黄飛鴻の技を伝える名門武館の館長。
趙志凌が道場で指導している様子を、むかし日本のTVで見たよーな気がします。で、『蛇拳』に出てたあの人って本物の功夫の先生だったんだぁと驚いたよーな記憶がかすかにあります。兄の件は初めて知りました。
> 全体の武術指導は袁和平だが、上の名場面の武術指導はサモハン。だからこの場面のみアクションのトーンが違うのだ。しかしこの場面を見る限り全編サモハンによる指導も見てみたかった。
僕も同感です。三達人が手合わせするシーン(の、とくにラスト)にはグッと来ましたが、あそこはサモハンっぽい気がしたんですが、やっぱ袁和平ですかねぇ?
ハナからシーン別に武術指導家を分けて使うとは考えなかったのかなぁ? 三達人が手合わせするシーンは、もおちょっと長くして劉家良。古琴波動拳は程小東。趙志凌VS馮克安は馮克安。とか。←このシーンで馮克安が仕立て屋に現れて布地を広げた時、『勇者無懼』の時と逆の展開になったら・・・と一瞬期待してしまったのは僕だけでしょう。
あと、古琴波動拳のシーンで、何で譚腿人足は活躍させず殺したのかがちょっと不満です。彼だけ武器やプロテクター的なものを使わない人だったからかな?
> 馮克安の雄姿を再びスクリーンで見られたことも驚きだが、元華との本格的なタイマン勝負はありそうでなかったレア対戦。
せっかく彼のアクションをスクリーンで見られるのに、彼らしくない動作がちょっと残念。元華との絡みって初だったんすか?!
星哥と作品上での共演は『義膽群英』と2度目ですが、今回も絡み無しで残念!
> 『燃えよ』のビッグバトルから地下牢ファイト、『精武門』の虹口道場殴り込みを再現する動きで闘う周星馳。さぞかし気持ち良かったことでしょう。
地下牢ファイトには気付きませんでしたが、ビッグバトルで後ろから襲って来た相手に肘打ちで腹裏拳で顔面、のシーンはスグにわかりました。
それにしても、その衣装なのにズボンのすそをくびって(タイトルロゴのイラストはくびっている)ないのはどーしてなんでしょうね。 時代考証的に敢えてやらなかったと推理していますが。
> 車の中で斧頭会のボスを脅す元秋の仕草は『猛龍過江』で料理店を乗っ取りに来た外人に脅しをかけるブルースそっくり。
やっぱりとゆーか、最後の鼻にさわるところで笑う客はいましたが、手の骨を鳴らすところの前から笑う客はいなかったよーです。
> 「最後の闘い」如来神掌を会得した李小龍が、ショウブラの象徴・斧頭会を引き連れた、金庸小説の技を使う独立プロの雄・梁小龍と闘うという構図は、それだけで"神怪武侠片新派武侠片ブームショウブラ・張徹李小龍 独立プロ時代"という功夫・武侠片の歴史そのものである。これを見事に一枚の絵の 中に収めたのは、周星馳の限りのない愛情の成せる技だろう。
この部分大感動しました!! 是非星哥本人に聞かせたいもんです。こんなに完璧に理解している外国人がいたのか! と感激し、熱い抱擁は間違いないでしょう。
> 後光の差す周星馳にひれ伏す梁小龍に、喬宏の姿に涅槃を見た韓英傑が倒れる胡金銓の『侠女』を見たのは俺だけか?
ここ大ウケしちゃいました。敵役にとどめを刺さないのも本作のスンバラCとこだと思います。
そーゆえばあの花のよーな武器は実在するんでしょうか? 『図説 中国武術史』にも載ってないし、初めて見るんで。
それでは再見。
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fake様こんにちわ。
今年初の書き込みが2月になってしまいました。遅ればせながら、今年も相手してやって下さいませ、宜しくお願いします。
『功夫』の感想ですが、何回か見た上で、fake様の日記も読みこんでから書こうと思っていたら今頃になってしまいました。字幕版にこだわっていたので結局2回しか見られませんでしたが、1回目は『映画秘宝』からの情報のみで見て、2回目は『カンフーハッスル インサイダー』とfake様の日記を読んで得た知識を踏まえた上で見ました。
周星馳迷歴13年で自称第一次功夫ブーム世代の人間でもある僕なんで、過去最長の文になってしまいました。出来ればそれなりのレスをいただけたら有り難いです。
ワイヤー嫌いを常々公言している僕ですが、成龍、李連杰、甄子丹といった実力派武打星がやるのは賛成しかねますが、武打星ではなく喜劇俳優である星哥がやるんだから、彼の思い描く“画(え)”をスクリーンに再現するためなら、ワイヤーでもCGでも、どんどん使ってぇーチョーダイッ、と思っていました。結果、画だけで言うなら『少林足球』よりも面白いと思いました。
やっぱり香港映画だけあって人間をCG化するのは極力抑え、『馬鶏X・痢』の「ネオの百人(スミス)組手」のパロディらしい数十人のギャングが空を舞うシーンも、全て本物の人間だったのではないでしょうか? 少なくとも主人公をフルCGにしてはいない分『馬鶏X・痢』と雲泥の差だと思います(梁小龍がガマになるCGはやめてほしかった)。
やはり、ストーリーについては、シンが覚醒に至る過程を僕でもスンナリわかるよーに描いて欲しかった。だってシンは三達人が倒される現場も見ていないし、大家夫婦が闘う姿はカジノで初めて目の当たりにするわけなんで、彼らにシンパシーを抱く動機としては説得力に欠けます。悪にはなりきれない男という描写は何度もありましたが、大家夫婦の闘いぶりが、自分が万に一つもかなうわけがない相手に命を捨てる覚悟で向かって行かせるほどの動機付けになるのか、と。
あと些細な点では、眼鏡のサラリーマンのくだりと、サッカーのシーンをカットし、冒頭の警察署のシーンと斧頭会のダンス・シーンを半分の長さにして、その分の時間をラストバトルにあてて欲しかった。やっぱり主役の星哥の活躍をもっと見たかったっすよ。
あと気になるのはOPタイトルとクライマックス前に登場する蝶の事です。まず誰でも真っ先に考えるのが、覚醒するまでのシンはさなぎで、蝶は覚醒して百年に一人の達人に生まれ変わったシンを象徴しているのではないか。なのですが、そんな単純なもんじゃあないと思うのです。
も一つ気になるのは袁祥仁は子供を騙すただのペテン師なのか、実は達人なのかどうか、です。『武状元蘇乞兒』を見た人(僕)なら、実は達人で本当に素質の有る子に声をかけている。と考えちゃうでしょうね、実際シンは達人になったわけだし。 fake様はどう思われますか?
アイス売りの娘とのくだりではボロボロ泣いてしまい、2度目の鑑賞では食い逃げのシーンから泣いてしまいました。ラストは渦巻きキャンディー屋になったシンだったんで、続編は作らないで欲しいを感じました。
本作は何かと『少林足球』と比較され、雲泥の差とか評されてますが、僕としては、僅差で負けたかなとゆー評価です。作品の完成度では確実に負けていますが、画とギャグ度では勝ってると思ってます。感動とか泣かせの面では、『少林足球』は趙薇の存在が、物語の本流であるチームの勝利に直接絡んでくるので、ラストでは感動しました。一方、本作のアイス売りはシンの覚醒と勝利とはほとんど絡んでいない分感動はしませんでしたが、彼女とのシーンでは自分でも驚くほど泣いてしまいました。
ワイヤーやCGを多用しているとはいえ、星哥が満を持して作り上げた武打片ですもの。欠点はありますがヒジョーーーに!(←もちろん財津一郎ふうに)楽しめました!!
星哥作品のベスト3には入ります。
ここからはfake様の日記について
> 趙志凌は実は林世榮の弟子で黄飛鴻直系の本物・洪家拳使い 。兄・趙威は 戚冠軍の師匠にして香港に黄飛鴻の技を伝える名門武館の館長。
趙志凌が道場で指導している様子を、むかし日本のTVで見たよーな気がします。で、『蛇拳』に出てたあの人って本物の功夫の先生だったんだぁと驚いたよーな記憶がかすかにあります。兄の件は初めて知りました。
> 全体の武術指導は袁和平だが、上の名場面の武術指導はサモハン。だからこの場面のみアクションのトーンが違うのだ。しかしこの場面を見る限り全編サモハンによる指導も見てみたかった。
僕も同感です。三達人が手合わせするシーン(の、とくにラスト)にはグッと来ましたが、あそこはサモハンっぽい気がしたんですが、やっぱ袁和平ですかねぇ?
ハナからシーン別に武術指導家を分けて使うとは考えなかったのかなぁ? 三達人が手合わせするシーンは、もおちょっと長くして劉家良。古琴波動拳は程小東。趙志凌VS馮克安は馮克安。とか。←このシーンで馮克安が仕立て屋に現れて布地を広げた時、『勇者無懼』の時と逆の展開になったら・・・と一瞬期待してしまったのは僕だけでしょう。
あと、古琴波動拳のシーンで、何で譚腿人足は活躍させず殺したのかがちょっと不満です。彼だけ武器やプロテクター的なものを使わない人だったからかな?
> 馮克安の雄姿を再びスクリーンで見られたことも驚きだが、元華との本格的なタイマン勝負はありそうでなかったレア対戦。
せっかく彼のアクションをスクリーンで見られるのに、彼らしくない動作がちょっと残念。元華との絡みって初だったんすか?!
星哥と作品上での共演は『義膽群英』と2度目ですが、今回も絡み無しで残念!
> 『燃えよ』のビッグバトルから地下牢ファイト、『精武門』の虹口道場殴り込みを再現する動きで闘う周星馳。さぞかし気持ち良かったことでしょう。
地下牢ファイトには気付きませんでしたが、ビッグバトルで後ろから襲って来た相手に肘打ちで腹裏拳で顔面、のシーンはスグにわかりました。
それにしても、その衣装なのにズボンのすそをくびって(タイトルロゴのイラストはくびっている)ないのはどーしてなんでしょうね。 時代考証的に敢えてやらなかったと推理していますが。
> 車の中で斧頭会のボスを脅す元秋の仕草は『猛龍過江』で料理店を乗っ取りに来た外人に脅しをかけるブルースそっくり。
やっぱりとゆーか、最後の鼻にさわるところで笑う客はいましたが、手の骨を鳴らすところの前から笑う客はいなかったよーです。
> 「最後の闘い」如来神掌を会得した李小龍が、ショウブラの象徴・斧頭会を引き連れた、金庸小説の技を使う独立プロの雄・梁小龍と闘うという構図は、それだけで"神怪武侠片新派武侠片ブームショウブラ・張徹李小龍 独立プロ時代"という功夫・武侠片の歴史そのものである。これを見事に一枚の絵の 中に収めたのは、周星馳の限りのない愛情の成せる技だろう。
この部分大感動しました!! 是非星哥本人に聞かせたいもんです。こんなに完璧に理解している外国人がいたのか! と感激し、熱い抱擁は間違いないでしょう。
> 後光の差す周星馳にひれ伏す梁小龍に、喬宏の姿に涅槃を見た韓英傑が倒れる胡金銓の『侠女』を見たのは俺だけか?
ここ大ウケしちゃいました。敵役にとどめを刺さないのも本作のスンバラCとこだと思います。
そーゆえばあの花のよーな武器は実在するんでしょうか? 『図説 中国武術史』にも載ってないし、初めて見るんで。
それでは再見。








