更新 [2005年02月16日(水)]

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 2/16日記更新。本日は、郭南宏のオールスター作
品『少林兄弟』の謎に迫ります。

『少林兄弟/湘西、劍火、幽魂/劍火金羅衣』 [2005年02月16日(水)]

『少林兄弟/湘西、劍火、幽魂/劍火金羅衣』'77年製作、監督:郭南宏、主演:唐威、黄家達ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー郭南宏全盛時代の作品だ。76年の『少林寺十八銅人/少林寺への道』『火焼少林寺/少林寺炎上』『雍正大破十八銅人/少林寺への道2』、77年の本作、78年の『少林小子』などのオールスター映画を撮っていた時期が、質量共に最も郭南宏が輝いていた時期ではなかったろうか。 とはいえ、香港・台灣における彼の評価ほどには、日本での評価は高くない。その作品のほとんどが未公開である点を除いても、いくつかみられる再編集作品の存在が、彼の評価を下げているのではあるまいか? 『少林寺十八銅人/少林寺への道』はいうに及ばず、別バージョンの存在も噂される『少林小子』、再編集というよりツギハギといった方が良い『酒仙十八跌/ドランクマスター酒仙拳』や『迷拳三十六招』、そしてこの『少林兄弟』にも再編集作品が存在するのである。ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー『少林兄弟』の再編集作品は、過去に日本でも発売されたことがある。『彊屍先生/霊幻道士』に始まったキョンシー・ブームに沸いた87〜89年、日本でも30本近くの作品がビデオ発売されたが、その中には、もともと普通の功夫片だったものに後からキョンシーを付け足しただけの作品も含まれていた。それが、劉忠良の『好水的下一括/キョンシー・キッド霊冥道士1』と、『少林兄弟』の再編集作品である『湘西[走早]屍/キョンシー・ブラザース精霊兄弟』なのだ。 『湘西[走早]屍/キョンシー・ブラザース精霊兄弟』は再編集作品とはいえ、ほとんどオリジナルの『少林兄弟』と同じである。もとの『少林兄弟』中盤に登場するキョンシー・キャラバンに、明の遺臣が隠れるという展開を利用。冒頭にもキョンシーを登場させ、ナレーションで繋げることで、キョンシー映画としてブーム時に売りつけたのだ。こういう商売をしているからこの人の評価は低いのだろう。褒められたものではないのは確かである。ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーオリジナル『少林兄弟』も、『湘西[走早]屍/キョンシー・ブラザース精霊兄弟』とほとんど変わりはない。功夫片としての水準はそれなりだが、オールスター映画としての魅力は損なわれてはいない。 明の遺臣に唐威と董力、その協力者たちに洪流、易原、薛漢、曾超、原森など。唐威の妹に秦夢、唐威とは少林寺の同門で、裏切って清朝の将軍となった黄家達がメイン悪役を務める。黄家達の手下に解元、雷峻。キョンシーを率いる道士に洪化郎、その手下に葛小寶。キョンシーが泊まる宿屋の主人に雷鳴が扮していたりと、バラエティに飛んだ顔ぶれが楽しめる。 最近発見された台灣映画の資料によれば、50年代から多くの作品を撮っており、現在ではそのほとんどが発掘されていない。そのためこの人の本当の評価はまだ下せないところなのであるが、このオールスター映画時代を経て、袁家班と組んだ『太極元功/ドラゴン太極拳』『虎豹龍蛇鷹絶拳』を連作し、傑作をものにした78年までが、映画人としての郭南宏最後のピークだったことだけは確かである。
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