Re:角材叔的『十八般武芸』 [2005年03月13日(日)]

Name:白扇仔
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> 私は先祖に忍者がいるんですけど  

伊賀ですか? 甲賀ですか? いいなぁ、ちょっとロマンがある家系で。
ちなみに、僕の母方の祖先に“松茂良興作(まつもらこうさく 182989)”とゆー唐手(泊手)の達人がいます。沖縄芝居の題材にもなっているそーです。 

>> 逆に落合夫婦はどーでもいいのですが息子は大キライです。(笑) 
> 福詞くんは駄目ですか!?   

レポーターや若手芸人などが、ヤツから受けた被害の数々を聞いた事があって、ヤツを大っキライになりました。更生?したとの話も聞きませんし。 そー考えると親としての落合夫婦は「親バカ」とゆー言葉では済まされないから、「嫌い」に変更します。

> ミリアム・ヨンとか、もっと小娘だとテリー・クワンなんか気になってます。 

聞いといてなんですが、二人ともわかりません。出演作の名を挙げられてもわからないと思います。でも、fake様も小娘女優に興味を持つんだとわかってひと安心しました。(ナンのこっちゃ) 

> 20年前に見たっきりで・・・ 

なんだ、見てたんじゃないっすか。この作品での角材おじさんはどうでしたか? それについても覚えてなかったりして・・・? 

> チャック・ノリスの初期ものとしても今イチですね 

『ブレイカー・ブレイカー』では陽気な役で異色でした。映画自体は再見しようとは思いませんが、陽気な“胸毛むしり取られおじさん”はまた見てみたいとは思います。
そーゆえば『黄面老虎』はどーでしたか? 殺陣も作品も全然ダメでしたが、主題歌(羅文だったと思う)を気に入ってOPだけダビしました。日本版は未見なんですが、上の主題歌は聞けるのでしょーか?  

>> 夜のシーンで忍者装束なんで替身の可能性も。  
> でしょうね。やっぱりマイク・ストーンだったのかな?(笑)  

彼はどこかに顔を出してましたか? 僕は彼が出てる映画見てないようなのでどんな顔なのかわかりません(写真なら『101匹ドラゴン』にありますが)。そして角材叔の替身でもおかしくない背丈なのでしょうか?  

> スティーブ・ジェームスが出ているのなら見なくても想像がつきます!(笑)  

『レッド・コブラ』じゃありませんでした。調べたら『アメリカン忍者5』となってまして、デビッド・ブラッドレイ主演で間違いありませんがスティーブ・ジェームスは出てませんでした。ジェームズ・リュウ氏が“ヴァイパー”とゆー名の変な衣装を着た敵役で出てました。  

では、御約束?のNO豚と角材おじさんについて。 
膿豚は『フォース・ファイブ』にも出ているそーですね。この作品むかし東宝東和の公開予定作のラインナップに挙げられていながら、未だにビデオ化すらされてません(よね?)。
ベニー・ユキーデ、ジョー・ルイスが出ているんで、非東洋人格闘スターの映画の中では別格で見たい作品なんです。fake様が御覧になってましたら、感想をお聞かせ下さい。 
角材叔の主演作でお薦めは『SF聖剣異聞』です。見どころを列挙しますと、  
VS ヌ ンチャク  
VS 蹴り技の達人(ビル・ワラス)  
短棒 VS カリ  
棒 VS 棒 棒 VS サイ  
VS ダブル鎌&ダブル・バタフライナイフ  
鞘 VS サーベル 刀 VS サーベル、
とウェポン戦が豊富で、1番の見どころは女装での格闘シーン!
ほとんど全ての格闘シーンがなかなかで、ダビしたほどでした。この作品が僕が見た角材叔主演作の中ではベストです。僕はビル・ワラスしかわかりませんでしたが、fake様なら他にも知ってる空手家とかを発見出来るかも。ちなみに、ちっともSFじゃーありませんでした。  

角材叔の出身地は不明ですが、8歳から24歳まで沖縄にいて、自分のことは沖縄人とみなしているそーです。『燃えよカンフー』(パチモン・キャラダインの)にも出た事があるそーなんですが、その回を見た事ありますか? 

『香港国際警察』(以後『NPS』と書きます)は7日に見てきました。作品についてfake様と話したいんですが、どーしてもネタバレ無しでは書けません。未見の方のために、冒頭で“ネタバレ有り”と警告してから書けばよいのでしょうか?

Re:台湾版師弟出馬 [2005年03月13日(日)]

Name:kingking
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Fakeさん こんにちは!!
> 字幕の英語はイギリス英語表記なので難しいでし
>ょ?
あ、そういうことですか!でもこれをクリアしないとこれからSB作品
を楽しむのは困難ですね。少しずつ勉強すんべか。

>フィルムは一瞬を切り取って永遠の輝きを放っているの
>で尚更ですよ。
ですね。よく昔の作品で美しかった女優さんが特典で最新映像でインタビュー答えているのみると「みるんじゃなかった(泣)」ってのありますものね。でも女性の顔のふけ具合の勉強にはなります(^^

>ちゃんと読んで判るようにしておきたい
>なとは心がけています。鑑賞の手引きくらいの役に
>立てれば本望ですよ。

以前かんふーさんがレビューにストーリーはいらないって書いてましたが以前は僕もそう思っていたんですよ。でもこうやって英語字幕でしか見れない作品、古龍原作とかだと裏切り、陰謀、などで二転三転する物語だと理解するのが大変ですのでたすかりますね(^^

>こちらからは何とも言えなくて。
ま、しゃーないですね。でも僕はお風呂とかでプリントアウトしたレビューを読んでますから本よりも便利?(笑

> それは人それぞれ好き嫌いはあると思いますよ。
ですね。

> そちらで『大刺客』が少し判り難いと書いてらっし
>ゃいましたね。これはそのうち書くつもりでいました。
本日鑑賞しました。(全部)ドラマ重視な感じだったのは意外でしたよ。もっとアクションシーン多くあるのかと思ってたので少しダレました。この作品より気に入ったのが「断腸剣 Trail of Broken Blade」こっちのほうが好きでしたよ。ワン様の地味なスター性にはまってます。

> 『鐵觀音』シリーズですね!これは買いですよ。東
>宝の『国際秘密警察』とか『百発百中』なんかお好き
>なら是非!個人的には何莉莉の大ファンなので彼女を
>見ているだけでも自分は満足してますけど。(笑)

昨日注文しましたよ!鐵觀音「シリーズ」なんですね!残念ながら2作目はVCDのみってことでかなりのショック!台湾でDVD化されてないかな。『国際秘密警察』『百発百中』ともに未見なんです。
「国際秘密警察 鍵の鍵」だけはウッディアレン版が海外で発売されていたので購入しましたが字幕がなくてあまりちゃんと見てないです。

>黄梅映画なら悲劇のものより楽しいものから入ることをお勧めします。
了解です。いずれfakeさんが特集をくむでしょうから待ちましょう(^^
他にもたくさん見たい作品がありますので。

> 上海映画広東語映画ショウブラ・キャセイ対立時代
>ショウブラ覇権ハーベスト台頭ニューウエーブシネマシ
>ティという流れを抑えておきたいです。
海外のサイトでSB作品のれビュがあるのでとにかく面白そうな作品を購入してます。なにも考えずにまず映画を見て作品を好きになり、その後fakeさんのれびゅーを読むとその作品がなぜ生まれたのかがわかるので楽しいですね。そうすると他の作品も見たくなるっていう(^^
GH作品特集の1作目、香港版「里見発犬伝」はまじで見たいです。

今年発売されるfakeさんが傑作中の傑作と言っていた冷血十三鷹 Avenging Eagle(海外の人もいってますね)や日本ロケっていう惡客, THE ANGRY GUESTも楽しみです!

Re:横道に逸れます(すみません) [2005年03月13日(日)]

Name:fake
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>こんにちは。本来は#2791のfakeさんへの書き込みをすべきところ
>、今週木曜に鑑賞したショウブラ作品について、私の想いを伝えたい衝動に駆られました。

 いやそれでいいですよ。掲示板なんてそのために
あるんですから。リアルタイム性がネット最大の利点
でしょ。それは活用しなくては。

>購入したのは「八國聯軍」と「小雑種」でございます。
>本来の流れから前者の話をすべきところですけど「小雑種」の方が私の心に響きまして・・・

 早いなぁ、『八國聯軍』はこの間出たばっかりでし
ょ。私はイタリア語版しか持っていなくて今イチ評価
しかねるのですが。

>楚原作品は「楚留香」「書剣恩仇録」「愛奴」の三作のみの鑑賞でどれも手堅い演出だとは思ってましたが、代表作としては名前が挙がらない「小雑種」が私にとって忘れられない作品となったのです。

 『愛奴』は基本的に張徹映画ですからね。この時代
の楚原は『大殺手』とか、張徹映画を意識したものを
撮らされていましたから。

>最後に知ったものは人間の不条理さだったという筋立てを丁寧に描いてまして、久しぶりに映画で泣きました。

 鑑賞当時はまだ今ほど広東語映画の知識がなかった
ものですから、この筋立てが往年の広東語映画を意識
したものであるとの認識はありませんでした。

>もし「小雑種」を功夫片と呼べるのであれば、私としてはこれほど泣ける功夫片は存在しないと思います。

 これも間違いなく功夫片ですよ。

>ジャケットの裏面の解説では「楚原はこのアクション映画で文芸と粤語片への情意(の融合)を表明した」と書いてありました。
>文芸という点では納得できるのですが、粤語片という点では、まだ私には理解ができません。

 私なりの粤語片という解釈は、ちょっと左寄りのプ
ロレタリアート派的文脈による、家族の繋がりや市井
譚、世話物といったジャンルを広東ローカルに特化し
たものという風に思っています。
 黄飛鴻映画は?といった向きもあるでしょうが、關
徳興の映画こそ、アクションのある世話物といった感
じなんですよ。

>楚原の父は粤語片の大物、張活ヤウでしたでしょうか?この人は「孤星血涙」で後半の主役を務めていた人だったような気がします(前半の少年時代は李小龍が演じてましたね)。そうであれば、「小雑種」は父の姿を見て育った楚原の想いを反映した作品と解釈ができるような気がします。

 おっしゃる通りです。特にこの年は同時に『七十二家
房客』も撮るんですよ。ということは楚原の中に、北京
語映画に押された粤後片の復興という意味合いは絶対に
あったはずだと思いますね。

 楚原とその父については04/1/7からの李小龍童年往
時も参考にして下されませ。 

Re:残念ながら [2005年03月13日(日)]

Name:fake
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>とうとうこういう日が来てしまいました。
>京都でも「香港国際警察」やりません。
>私も大津まで遠征です。がく。

 王城の都でもやらないんですか・・・・。私の地元で
は『ラッシュアワー2』を最後にジャッキーの映画は上
映されなくなりました。それ以後は全部遠征ですよ。
 映画館数が少ない・・・とか、新宿ではやってない・・・
とか、シネコンはやだ・・・・とか贅沢言ってる東京も
んにこの状況を教えてやりたいですね。

 てめぇらは恵まれてんだよ!

 と、このくらいは言ってもバチは当たんないでしょ。

>昨日の「酔拳」放映でちょっとは少年人気も復活してくれると良いんですけどねー
>それだけす。

 一番欲しいのはそれですね。次の世代に見に来て欲し
いです。
 今回見に行った劇場では、平日の夕方にも関わらず親
子連れが多かったのでちょっとうれしくなりました。最
近の映画ではこういう光景はあまり見かけませんでした
から。

Re:台湾版師弟出馬 [2005年03月13日(日)]

Name:fake
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>fakeさん こんにちは。
>セレステDVD買いまくってるkingkingです。

 そのようですね。ショウブラファンが増えてく
れれば私もうれしいですよ。

>最近まともな画質のものが増えてきてうれしい限りです。
>もっと英語勉強しないと・・・

 字幕の英語はイギリス英語表記なので難しいでし
ょ?米口語にしてくれたら随分とわかりやすいので
すが。

>これ見終わってから再度fakeさんのレビューを読んで衝撃。
>自殺なさったんですか・・・なんとまぁ。

 映画の中からは想像もつきませんからねぇ。フィ
ルムは一瞬を切り取って永遠の輝きを放っているの
で尚更ですよ。

>最近はDVD見終わってからfakeさんのレビューを読むのが
>楽しくしゃないですよ。今まで僕にとっては全く意味不明なレビューでしたが今じゃ最高です!

 参考になったのならこちらもうれしいです。やは
り言葉の問題もありますし、ストーリーの複雑なも
のとかは、ちゃんと読んで判るようにしておきたい
なとは心がけています。鑑賞の手引きくらいの役に
立てれば本望ですよ。

>こりゃ本にしてもなんの遜色もないでしょ。

 ちょっとこの話は止まったままでして・・・・。ス
ポンサーになろうと言ってくれた人が今厳しいらし
くてね。こちらからは何とも言えなくて。

>武侠ものが好きな自分に気づいたのと同時に張徹監督の初期、後期
>以外の「ろまんちっく・ばいろれんす・げい・むーびー」は苦手だと
>わかりました。見ると結構面白いですけど何度も見たいとは思わないです。

 それは人それぞれ好き嫌いはあると思いますよ。私
も浪漫暴力路線は全肯定ではないのです。さすがに『
馬永貞』『大決鬥』『報仇』なんかはよく出来ていて
好きですが、後は焼き直しの感は強いですし。
 そちらで『大刺客』が少し判り難いと書いてらっし
ゃいましたね。これはそのうち書くつもりでいました。
まあ気長にお待ちくだされ。

>昔日本映画で和製007的な作品がありましたがSBにもいくつか
>あるみたいですね。しかも羅維監督で。これら今度購入しようと
>思ってますがお勧めの作品あります?

 『鐵觀音』シリーズですね!これは買いですよ。東
宝の『国際秘密警察』とか『百発百中』なんかお好き
なら是非!個人的には何莉莉の大ファンなので彼女を
見ているだけでも自分は満足してますけど。(笑)

>黄梅映画にはまっているということで質問です。77年作品の
>ブリジット・リン主演の「Dream of the Red Chamber」ってどうです?
>ジャケット見ただけで購入したくなっているんですが。これ自体は
>リメイクなんですよね。

 『金玉良縁紅樓夢』ですね。トランプのオマケに心
を奪われてしまって、本編の方はまだ見ていないっす!
 リメイクとはいっても「紅樓夢」自体は古典劇です
し、61年版とどれほど関係あるかはまだちょっと不明
です。黄梅映画なら悲劇のものより楽しいものから入
ることをお勧めします。

>SBの作品クオリティーの高さにはびっくりしました。
>ぶっちゃけどれを見ても面白いですね。こりゃアジアを制覇したのも
>うなずけます。

 上海映画広東語映画ショウブラ・キャセイ対立時代
ショウブラ覇権ハーベスト台頭ニューウエーブシネマシ
ティという流れを抑えておきたいです。

>さて表題ですが、みなさん「師弟出馬」レビューを心待ちにしている
>ようですので(僕も!)現在、台湾版師弟出馬を友人にお願いしてVHSに落としてもらってます。もう少しお待ちください。できあがり次第送りますので。楽しみにしてます。

 あっ!どうもご足労お掛け致します。

更新 [2005年03月13日(日)]

Name:fake
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 3/13日記更新。本日は長弓電影と小子片特集第三
弾『憤怒青年/罪惡陥穽』です。

長弓電影と小子片(3)『憤怒青年/罪惡陥穽』 [2005年03月13日(日)]

長弓電影と小子片(3)『憤怒青年/罪惡陥穽』'73年製作、監督:桂治洪、張徹、主演:王鐘ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー最初に事実関係を整理しておく。まず、この映画は「長弓電影」作品ではない。次に、監督は桂治洪と張徹の共同名義として発表されているが、実質の監督は桂治洪である。作品のテーマや撮影スタイル、演出面まで桂治洪によるものであり、張徹は関わっていないのだ。映画公開3日後に書かれた新聞評にも、桂治洪の演出によると明記されているため、公然の事実であったようだ。 この映画の直接的な製作面で張徹が果たしたのは、ショウブラでくすぶっている新人監督・桂治洪にチャンスを与え、自分の共同名義にすることで資金・興行面へのサポートをすることだった。子飼いの武術指導家・唐佳と劉家良を貸し出したのも、興行へのテコ入れだ。映画全体のテーマからすると、ちょっと不必要なくらい満載のアクション場面だが、これも当時の観客の好みを考えてのことである。 張徹は桂治洪を"小桂"と呼んで可愛がっていた、そしてその"憤怒青年"が持つ才能を惜しんでいたのである。ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー70年の『海外情歌』でデヴュー後、桂治洪は会社から押し付けられる企画にうんざりとしていた。当時33才の若手監督は、そのショウブラの旧態依然たるシステムそのものに憤りを感じていたのである。溜まりに溜まった鬱憤はもはや爆発寸前であった。そんな"小桂"を見かねた張徹は、自分の名前を使うことで桂治洪を売り出してやることにしたのだ。 桂治洪本人が抱えていた鬱屈を全て映画にぶつけた形となった『憤怒青年/罪惡陥穽』は、モノクロの短いフラッシュバック、サイケデリックな心象風景のセット、屈折した心理を代弁するカメラワークや魚眼レンズの使用など、これ一本で潰れてもいい覚悟で臨んだのだ。撮影当時の桂治洪の演出ぶりを細かく観察した手記が残されていることから、張徹も全てを任せたとはいえ、現場へは顔を出していたようだ。 この映画は香港で初めて若者の生態をリアルに描写した映画として高い評価を受けた。後に桂治洪はストリートキッズの言葉や彼らの風俗を大胆に取り入れた『成記茶樓』を監督。これが後に鄭伊健(イーキン・チェン)らをスターにした『古惑仔』シリーズの元祖となるのだ。ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーここまで見てきても分るように、この映画そのものは今回の特集とは離れたところで存在する。それでも取り上げるのは方世玉映画から小子片へと至る過程で、この映画が次のステップへと移るために仮借されたからである。 張徹も桂治洪から刺激を受けたのだ。当時の香港では"年輕人"問題が社会問題となっていた。"年輕人"とは読んで字のごとく"若い人"のことだ。当たり前だが香港も先の戦争から立ち直るのに幾年かの時を要した。戦後処理が落ち着き、人々はイチから生活をやり直し始めた。香港が高度成長期を迎えるのは日本と同じ60年代半ば頃からである。かつては裕福な家の子弟か、封建的特権階級だけのものであった進学という行為が一般化し、香港に限らず世界中で大量に"学生"という階層が発生した。 平和な時代の産物であるこの"学生"たちは、平和な時代ゆえの悩みを抱えているのだが、それは見方を変えれば戦争を体験した世代には無かった悩みなのである。ここに世代間ギャップが生まれ、親は子を、子は親を理解出来ないという断絶が生まれたのだ。ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー張徹よりもひと世代若い桂治洪の鬱屈ぶりと、それを叩きつけるかのような演出方法は、まさしくジェネレーションギャップであった。張徹はそれを青春の輝きととったのである。自作『叛逆』や『朋友』でも現代若者の青春群像を描いたが、それは遠く清朝まで遡っても普遍に存在するテーマであると気が付いたのだ。 「聖朝鼎盛萬年青」に見る方世玉は、広東民族の英雄像ではない。戒律を破り、師に背き、傍若無人に暴れ回り反抗する様は、正しく現代の"年輕人"である。 辛亥革命後に価値観が逆転すると、清朝と方世玉の立場も入れ替わった。全ての福建少林派は殺されるか捕縛されるかしていた物語も、洪熙官は逃げ延び90才まで生き永らえるよう改編されていく。しかし方世玉のみは、その若さを燃やし尽くすかのように死んでいくのである。 青春時代は誰にでも訪れるものだが、それは一瞬で過ぎ去り、そして二度とは返らない。それゆえにこそ美しい光芒の軌跡に人々は魅せられるのだ。方世玉の物語には、思う様に生きる"生"の輝きと、うたかたに消え行く青春が同居していた。 それをもう少し現代的なテーマを盛り込みつつ、方世玉伝説の枠に捉われない形で描くことは可能か?それが"小子片"として発表された作品群だ。そこには間違いなく桂治洪的"憤怒青年"が息づいているのである。ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー次回は『洪拳小子』です。 
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