旧myroom(香港電影的日常 '01/2/17〜'06/1/29)より移転。

 香港映画を中心に語っていますが、基本的には何でもアリです。
 なお日記に記載の内容は、無断転載、転用はお断りいたしております。ご理解下さい。(by fake)

 ・・・・あと、リンクもフリーではないんです。すんませんなぁ。

更新 [2005年04月27日(水)]

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 4/27日記更新。本日は『成記茶樓』続編の『大哥成』
です。前作と併せてお読み下さい。

 汪禹について書く余裕が無くなってしまったので、彼
についてはまた今度ということで。

Re:初期の洪金寶  [2005年04月27日(水)]

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>ただ韓英傑や『侠女』武指の潘耀坤(←この方、よく知りません。。)
>も加わっているようですね。

 潘耀坤は孟飛の『小老虎』で馮卒帆の手下や、梁小龍
の『十二潭腿』なんかにも出演しています。
 京劇出身だと思われますが定かではないっすね。
 武術指導家としては上官靈鳳の『鬼面人』や、陳觀泰
の『斬手指』などをメインで担当していました。

Re:香港のエリック・ロバーツ    [2005年04月27日(水)]

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>二人が相対するシーンで見ると二人の身長は同じくらいでした。膿豚は香港映画ではわりと長身に見えたんですけどねぇ。 

 そうですね。逆にノリスはやっぱりちっこいまん
まにしか見えませんし。

>こないだ見た2作にアーロンは出演or武術指導してましたが、どいつが彼かはわからずじまいでした。 

 大抵ノリスのスタントですよ。

>最近濃豚のプロフを読んだら、数多くの有名ミュージシャンのボディガードをやっていたそーで、僕が大好きだったデヴィッド・ボウイもやったっちゅー事に何だかウケちゃいました。  

 そーですか!それは面白い情報です。

>それは初耳っす。異種格闘技戦かなにかやったんですか? それとも勝敗は関係ないデモンストレーションみたいなもんですか?

 単なるゲストですよ。坂口との共演が縁で新日に
上がる話もありましたが・・・。

>あれが一番大きな役って・・・妹に負けとるがなぁ、エリック・ロバーツみたい。

 あの顔と技術ならもう少し・・・と誰もが思った
でしょうがね。妹を劉家良に差し出しておきながら
あのくらいの扱いだったということを考えれば、何
か別の事情があったのかも。

>『龍騰虎躍』で思い出したんですが、fake様はこの作品のイラスト版の海報を見た事ありますか? 

 見たことないっすね。

>とゆー事で、あれは『龍騰虎躍』の海報じゃないか。とゆー結論に達したんです。   

 『少女戦士』ですか、今度ヒマがあったら確認してみます。

>“近所のレンタルも回ってみました”とはお忙しい中すみません。今後僕が教えて君をした際は、家の中で出来る事だけにして下さいね。 

 いやちょっと気になったものですから。お気になさらず
に。
  
>こっちはラストで袁日初が五体バラバラになって闘う、とゆー展開が印象に残りそーなんですが・・・   

 それは見ていないですね。以前住んでいたところでもレン
タルに入荷されなかったんでしょうね。

>(笑)。この作品のばやい、もちろん殺陣には期待してません。エヴァン・C・キムの場合は出て来るだけでいいのです。意外に悪役だったりしたら面白いんですが。   

 第三シーズン発売までお待ちあれ!

>※ネタバレ注意 『香港国際警察』  

 もう構わないとおもいますけどね。上映は終わっています
し、劇場で見なかった人のことまでは知りませんよぉ。(苦笑)

>ただ、1番好きなシーンは署内で成龍が「お前は何者なんだ!」と言ってニコラスをド突くところで、ラストは現在の両カップルのシーンで終えてほしかったと思った。とゆーことだけは伝えておきます。   

 あんまりほのぼの系の終りは"警察故事系列"に相応しくな
いということかも。

>今頃『KILL BILL』(1)を見ました。書きたい(ツッコミたい)ことは40行くらいありますが、抜粋で書きます。 

 別けて書いても構いませんよ。

>まずOP前の"SHAW SCOUPE"に驚き、こんな事していいんか?を感じ、馬(ブライド)が着ていたTシャツと半蔵が作った刀の紋章にはウケてしまいました。それにしても、なんで沖縄在住(沖縄人?)なのかがわからん!  

 "SHAW SCOUPE"に関してはお金を払っているので大丈夫で
すよ。
 Tシャツはもしかして実在するデザインなのですか?いか
にも観光地にありそうなものを作ったのかと思いましたが。
 刀の紋章はシーサーでしたね。沖縄在住なのは、やはり唐
手の起源からの連想でしょう。まあ、それにしても服部半蔵
や刀鍛治とは何の関係もありませんが。

>池田屋・・・じゃなくて青葉屋で馬が地面を転がりながら88たちの脚を斬りまくるのは、『精武門』で李小龍が虹口道場で床に転がってヌンチャクで門下生を転ばしまくったシーンのオマージュだと取りました。

 ですね。囲まれるカットもそうでしょう。他にも『五毒』
『空飛ぶギロチン』なんかのネタもありますし、分からない
人にはさっぱりな映画なのは間違いありません。
 
>エンドロールに流れる曲がどっかで聞いたことがあるよーなメロディでエラく気に入ってしまいました。 

 エンドロール?梶芽衣子の「怨み節」の前にかかるやつか
な?あれはZAMFIRがカヴァーしたジェームス・ラストの「ロ
ンリー・シェパード」ですよ。

>余談ですが馬嬢は某雑誌のインタビューで、自分は馬が大好きだから(原音に近い)“ウマ”・サーマンと言って(書いて)イイよ。と言ってました。

 本人のインタヴューや他のアメリカ人が喋っているのを聞
く限り、ウマよりもウーマ(午馬)の方が近いように思います
ね。

Re:成記茶樓 [2005年04月27日(水)]

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>レビュー堪能させて頂きました。
>あの映画にはそこまでの深い社会描写があったのですね。

 お役に立ちましたか!

>娯楽映画でありながら香港人が抱える問題点をするどく突き刺したということでそりゃあ話題作になりますねぇ。

 桂治洪としてはギリギリの妥協点だとは思いますけ
ど、ラストの余韻も含めて良い出来でしたね。

>また1974年と思えないようなイカしたフィルムセンスは凄いなと思いました。

 逆にちょっとサイケな感覚はあの時代ならではであ
るかもしれません。香港映画としては珍しいですけど
ね。

>この頃は語学力の低さでなかなか物語を理解できないジレンマに苦しんでいるなるこうです。せめて英語勉強しなきゃ。

 私は映画を見ていて英語を覚えたのですが、勉強の
つもりでやっていたら駄目だったでしょうね。習うよ
り慣れろが理想ですね。

Re:「少林サッカー外伝」その2 [2005年04月27日(水)]

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>まあこんな感じでしょうか(笑)。
>旧作落ちしてから、借りてよかったです。
 
 だははははっ!

 どうもありがとうございます。これならたとえレ
ンタルにあったとしても、借りなくて良さそうです
ね。

 ファンはビックリのガックリだという話は聞いて
いたのですが、ここまでかけ離れた作品を生み出す
とは・・・・。今でもこういう作品が存在すること
を、ある意味喜ぶべきかはたまた悲しむべきか。

Re:記憶と忘却 [2005年04月27日(水)]

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>R・スコットの新作「キング・オブ・ヘブン」等、続々製作されますね。

 これって十字軍遠征の話なんですね。知らなかった!

>と、デビュー時の頃を尋ねているので、
>「あなたは独力で成功した男です。コネには頼らない。誰にも媚びない」
>でいいのでしょうかね。

 その訳だとそうなりますね。

>『マスク・2』には目をくれず、正しい映画鑑賞の在り方だと思います(笑)。

 『マスク2』は勘弁して!(笑)

>女性を上手く集客しているのは、
>日本の配給会社の宣伝が、効いていますね。

 みんな"騙された"とは思わないんでしょうか?それは
それで感性が鈍いと言われてもしょうがありませんけど・・・。

>それは『は○○○○んが○○』ですな(笑)。
>『キ○ン○○・○ャ○ディ』でも使われてたような・・・。

 そうそう!(笑) この手の元祖はロナルド・コールマ
ンの『心の旅路』(ハリソンとは無関係)だと思うのです
が、とにかく古典中の古典で、途中で読めてしまった私
はひたすらそうならないように祈って見ていましたよ。

>私はジュネ版『ひまわり』のような感じに捉えていたので、
>この手かそれか、どちらだろうかと観ていました。

 ビットリオ・デッシーカ!ヘンリー・マンシーニの
音楽も良かったなぁ・・・。

>予備知識なしで鑑賞に臨んだので、
>途中、子種を欲しがる女性の件で、
>「老けた感じのJ・フォスター似の仏・女優さんだなあ」
>と思ってたら、エンドクレジットでビックリしました(笑)。

 これは自分もまったく同じです。声がジョディだっ
たし、彼女がフランス語喋れることを知っていたので
途中で間違いなかろうとは思いましたが、まさかあん
な登場をするとはね。ハリウッドでは見かけないとは
思っていたのですが、出たくないのか、出られないの
か・・・。

>ラストにおいて、セリフがない点がとても好感が持てました。

 あそこはあれで終わるべきですね。今のハリウッド
なら記憶が戻った後の"蛇足"をつけるでしょう。

>シャマラン作品の登場以来、ストーリー展開に
>何でも勘ぐり深くなってしまった私ですが、
>キルスティンに関しては予想がつかなかったですね。

 キルステンとトム・ウィルキンソンのやりとりはお
かしいんですよ。いやにベタベタしたり、またはそう
でなかったり。だからみんながリセットしているのか
な・・・と勘ぐったんですが。

>『マルコビッチ』もそうでしたが、
>人間がそういう風になってしまう理由に関して、
>科学的な考証とか裏付けが、全然なくわけで、
>SF(サイエンス・フィクション)というよりは、
>シュール・ファンタジーといった感じですね。

 小説だとよくある手だとは思いますがね。カフカ
的な不条理劇は今まであまり"映像化"されなかった
だけで。

>その辺はやはり、CF出身監督の悪い癖ではありますよね。
>本人自ら、「僕にとって映画作りは、MTVビデオの延長なんだ」
>と語っているので・・・。

 "映像ありき"なのは悪いことではないと思います
が、TPOをわきまえないと効果的でないということく
らいは学んで欲しいです。

>個人的に面白かったのは、イライジャ・ウッドのキャスティングでした。
>いつも“イジメられキャラ”が多いので、ああいう姑息なヤツの役は新鮮でした。

 フロドは死んで転生した後、指輪の影響が残って
しまったんですよ。

『大哥成』 [2005年04月27日(水)]

『大哥成』'75年製作、監督:桂治洪、主演:陳觀泰ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー前作のクライマックスから始まる。打ち壊される成記茶樓、引退を決意する陳觀泰・・・・そして運命の二又路へ。74年の興收第10位をあげる大ヒットとなった『成記茶樓』は、その印象深いラストの余韻から続編を望まれての登場となった。しかし前作からおよそ一年(『成記茶樓』は74/10/19、『大哥成』は75/7/16公開)を経ての登場となった『大哥成』を取り囲む状況は、一年前とは一変してしまっていた。 社会風俗と現実社会の問題を、ギリギリにまで削り込んで娯楽作品の枠に収めた桂治洪の前作は、それ故にこそ高い評価とヒットをもたらしたのだが、なまじ出来が良かったばっかりに方向転換を迫られたのであった。まずはそのストーリーの変貌振りから見てもらいたい。ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー陳觀泰は去っても成記茶樓への攻撃の手は緩まない。度重なる襲撃についには死傷者も現れ、田舎に引っ込んでいた陳觀泰も再度出てこざるを得ない状況に追い込まれた。 陳觀泰と成記茶樓の心情を察する警察の[イ冬]林は自重を促すが、"もうがまん出来ない!"と完全に武闘派へ変貌した陳觀泰の反撃が始まる。敵組織の末端構成員を次から次へと死に追いやる陳觀泰。もはや誰も彼を止められない。 勢力を盛り返した成記茶樓は通常営業を再開。常連客の沈勞も息子の劉陸華を連れて通い始めた。そんな折、かつて刑務所へと送られていた汪禹が出所してきた。暖かく迎える陳觀泰と成記茶樓の面々。 働き手のウエイトレス・陳美華が結婚して店をやめると言い出したが、孤児の陳美華は陳觀泰に親代わりとして相手の両親に会って欲しいと頼む。婚約者の林偉圖はお金持ちのインテリ学生、父親の王克はふたりの結婚を反対し学費を打ち切られてしまう。夜の女として働き林偉圖の学費を支える陳美華だったが・・・・。ある日、古手のウエイトレス・呂紅から、林偉圖が別の女を連れている姿を目撃したとの報告が。調べてみると林偉圖は結婚詐欺師で、父親だと思われた王克も含めて全て芝居であったことが判明。信じない陳美華の前でその正体を暴く陳觀泰。ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー深夜、成記茶樓に泥棒が侵入。すんでの所で捕まえられたが犯人のひとりは常連客・沈勞の息子だった。警察沙汰になる前に沈勞を呼び出し、息子・劉陸華に仕事を世話してカタをつけたが、もうひとりの犯人・黄志強は陳觀泰を深く怨んだ。 従業員を殺した連中を炙り出してみれば、前回遺恨の生まれた宗燦枝の手下・強漢らだった。親分を刑務所に送られた怨みからの犯行だったが、陳觀泰の動きをマークしていた[イ冬]林は、あくまで法の下による裁きを優先する。死刑確定と請け負って連行する[イ冬]林。 ウエイトレスの邵音音が帰宅途中にレイプされ彼女は自殺。町を自警する必要を感じた陳觀泰は、成記茶樓の面々と共にレイプ犯を追い詰めていく。レポーターに取り上げられ、インタヴューを受ける町の人々は口々に「大哥成のおかげで町は平和になった」と語る。「果たして"大哥成"とは如何なる人物でありましょうや?」 ひったくりにあった陳立品を助けたが、ひったくり犯はいつかの泥棒・黄志強。怪我を負わされたと過剰防衛で陳觀泰を告訴する黄志強。助けられた陳立品は、警察の面通しで容疑者として並ぶ陳觀泰の前を素通り。悔しがる警察だが、[イ冬]林は事が大きくなってきたことを警告。ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーだが[イ冬]林の警告にも一理あることを察した陳觀泰、[イ冬]林と共同戦線を張り悪の壊滅を目指すのだった。かつての馮敬文のシマで悪質な賭場が開かれ、息子の落山も悪の道に。調べてみると陳觀泰が引退した間に馮敬文は死んでおり、現在はその手下の韋弘が実権を握っていた。そこへある情報がもたらされ、実は馮敬文がまだ生きていることを掴む。密かに会見し旧交を温めると、簒奪されたボスの座を奪い返すべく馮敬文を立ち上がらせた。ボスの登場に一斉になびくかつての子分たち。韋弘は己が腕を切り落とし詫びを入れるのだった。 死刑確定と思われた強漢たちは、死刑制度に反対する英国の横槍で釈放されてしまう。[イ冬]林に詰め寄る陳觀泰「人道措置だと!無実の人が殺されて、人殺しを釈放するのが人道措置か!?」事態は更に悪化し、彼らのボス・宗燦枝も娑婆へ出てくることになった。復讐を誓う宗燦枝は、陳觀泰の妻・葉靈芝を襲いこれを死に至らしめる。 葬儀の席で陳觀泰を諌める[イ冬]林に、「もはや俺を止めることは不可能だ」と宣言。それを聞いた汪禹は、ひとり宗燦枝の事務所を襲撃した。ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー解体された豚のような無残な姿となって、成記茶樓に送り返されてきた汪禹の死体。怒りに燃える陳觀泰は宗燦枝とその手下を追い詰めるが、後一歩のところで逃げられ、重傷を負って陳立品のアパートへと転がり込んだ。過去の因縁からこれを匿う陳立品と[赤+おおざと]履仁。先手を打って攻めてくる宗燦枝一味。 陳觀泰を逃がそうと宗燦枝一味に立ち向かう陳立品、[赤+おおざと]履仁夫婦。初めは見ているだけだったマンションの住人たちも立ち上がり、狭いマンション内で次第に追い詰められていく宗燦枝一味。恐怖にかられた宗燦枝は追い詰められて転落、工事用コールタールの中で憤死した。駆けつけた警察に向かい、コールタールの死体が陳觀泰だと証言する住人たち。死体を検分した[イ冬]林はそれが陳觀泰のものではないと見破ったが・・・・。 町の平和は守られた。"大哥成"の生死は不明で、町のギャングやチンピラはこの名前を聞いただけで震え上がるのだった。今日も犯罪あるところ暗闇に浮かび上がる"大哥成"の姿が!ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー[注意!ここからは驚愕のネタバレです]ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー場所は変わって警察病院内部。重傷を負った陳觀泰と、[イ冬]林、警察長官の3人が集まっている。「陳觀泰、よくやった!」と警察長官。陳觀泰は「市民の自警意識も高まり、"大哥成"の名前もシンボルとして生き残るでしょう」と語る。[イ冬]林は「これで潜入捜査の重要性も証明されましたな・・・」と延べ、長官に今後の身分の保証と秘密保持を頼み込むのだった。 このストーリーの変貌振りは一体どうしたことか?あくまで堅気の人間であり、自衛手段として暴力をちらつかせはしたものの、暴力そのものには否定的だった"大哥成"陳觀泰は復讐鬼と化し、あくまで警察の点数稼ぎに成記茶樓を利用しようとしていた[イ冬]林は人情家の刑事に。そればかりか"大哥成"はコードネームで、警察の潜入捜査官だった!?などという話があの前編から生まれる訳がないではないか!ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーこれには当時の警察側の事情も絡んでいる。警察官の腐敗問題はたびたび市民暴動の種となり、それを受けて公務員汚職追放のための組織「簾政公署」が設立されたのは前作『成記茶樓』公開の74年だった。まだまだ浄化はされず、市民にとっては汚職と腐敗の根源として見られていた警察ということを踏まえての前作の描写だったが、いちはやくクリーンなイメージを打ち出したい警察にとって、リアルに描かれすぎたヒット作の続編で、同じ扱いをされることは許されないことだったのだ。 もうひとつはショウブラ内部の事情だ。作家・桂治洪にとって娯楽映画と作家性の妥協点が前作のラストだった。明確な回答を暗示せず、自衛と暴力の中間地点で悩む主人公の心情を二又路の映像に込めた秀抜なラスト。そこにこそ『成記茶樓』のテーマが浮き彫りにされていたのだが、映画がヒットしたことから明確な回答(この場合、やっぱり復讐という暴力)を望まれてしまうのだ。 邵逸夫からは「あの訳の分からん映画がヒット?!ならもっと分かりやすい続編を作れ!」と尻を叩かれ、警察からは市民に優しい警察像を描くよう圧力がかかる。そうやって方向転換せざるをえなくなった桂治洪は、単純な娯楽作の中に『大哥成』を収めてしまったのだ。 桂治洪の心情や如何に?というところだが、『大哥成』は75年の興收第6位にして150万HKドルを越す大ヒットを記録。同年に公開された劉家良の『神打』を上回る結果だった。当人はさぞや複雑な心境だったことであろう。
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