旧myroom(香港電影的日常 '01/2/17〜'06/1/29)より移転。

 香港映画を中心に語っていますが、基本的には何でもアリです。
 なお日記に記載の内容は、無断転載、転用はお断りいたしております。ご理解下さい。(by fake)

 ・・・・あと、リンクもフリーではないんです。すんませんなぁ。

更新 [2005年08月06日(土)]

Name:fake
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 8/6日記更新。ずーーっと書いていたので気分転換
で少し休ませて貰いましたが、本日より再開です。
 劉家良特集第二十一弾!終りも見えて来たので今
月は気分も楽です。(笑)

Re:逃学威龍 [2005年08月06日(土)]

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>fakeさん、こんばんは!

 おはようございますっ!(笑・すんません、遅くなり
まして)

>日記でおっしゃっている通り、なぜこの作品が日本で公開されなかったのか、
>特に『1』は、ストーリー、ギャグ、アクションどれをとってもキレがよく、ていねいに作り込んだ感じがすべてのシーン、すべてのショットからにじみでてますね。

 当時の香港映画ファンはこれを受け入れる土壌がない
と思われたんでしょうかねー。そんなことなかったのに
な・・・。
 『1』は別格でしょう。ギャグのためのギャグになら
ない作りは、当時のシンチーファンにも驚きと喝采を得
たものでしたよ。

>(どこからどう見ても高校生に見えないのがまた良い 笑)。

 ↑は大事なところです。(笑)

>バリ・ウォンがいいですね脚本家とは思えない素敵な演技!彼が自分の銃のことを「とても心のやさしい銃なんだ」と言う所で、なぜかアメリカのドラマ『俺はハマーだ!』を思い出したのはなぜでしょうか(笑)。

 倪匡よりはずっと芸達者ですよ!(笑)
 『ハマー』はほとんど見ていないのですよ。当時
英語は既に原語で聞いていたので、吹き替えがかな
りウザくて、ほとんど見なかったんです。

>バリー・ウォンがシンチーにテストの答えを電話で教えるシーンですが、まったく同じシーンが『ゴッド・ギャンブラー3』にもありますね。

 ありましたね。調べたのですが『逃學』は7月の
公開、『賭侠2』は8月の公開となっています。当時の
香港映画なら1ヵ月で作れそうですけど。やっぱ王晶が
パクッたか?

>このテストのシーンでは、おそらく歴史上の人物の名前のギャグなどがあるんだと思うんですが、やっぱりその辺はわからないのがちょっと残念です。調べればいいのでしょうが、まいっか、と(笑)。

 そうですね。李克用(昔の武将)が李克勤(ハッケン・
リー)になったりするギャグでした。

>この「三狼」とは実在の事件かなにかなのでしょうか?

 「三狼」案件というのがありましたね、確か。そのこ
とかな?

>他に気になるのが、教頭先生っぽい教師役の人。サスペンダーに蝶ネクタイの、ちょっとだけ狄龍似の役者さんです。

 陳國新ですね。彼は70年代から出ているキャリアの長
い役者さんですよ。

>そして、呉孟達・・・永遠に我らの「達叔」です^^『1』では少し抑え気味の演技ですが、二人の間の化学反応というのは、それこそ唯一無二ですね。

 新作ではコンビ復活してくれるといいんですけど。

>以前は『2』の方がおもしろいかな、と思ってましたが、最近変わってきました。『2』はめずらしく張敏の生声が聞けるのが貴重ですが(ですよね?)。

 らしいギャグは『2』の方が多いですけど、やはり
作品としての深みは『1』に劣ります。
 張敏の声はどうかな?多分そうだとは思いますけど。
 最後のアクションは陳嘉上の趣味でしょうね。

>シンチーなら型破りな学園ものを作ってくれそうだと思うんですがね。新人もたくさん発掘できそうですし。

 現代ものだと制約も多いので、進士試験のような時
代を舞台にしても面白いかもしれませんよ。

>初期でいい作品もたくさんあるのに・・・と、やや賦に落ちない気もします。が、『算死草』の発売はありがたいです!

 『算死草』が出るのはうれしいですね。初期の作品
にこそ原点があるので代表作くらいは揃うようにして
欲しいですよ。

>fakeさんは『審死官』の英語字幕を起こして翻訳されたとのこと、本当に頭が下がります。私も『功夫』のロドショ公開中、自分でシナリオを書き起こしたりしていました(もちろん日本語字幕と吹替えを見てですが)。自分で書きながら笑ったり興奮したりしてました(笑)。

 正確には中文英字幕です。英語は仕事柄得意ですけ
ど、中文も読むだけならある程度は理解できますから。
とりあえず二段の中文英字幕を全部書き写してから、
改めて翻訳して映画の内容を理解したんですが、非常
に疲れましたよ。(苦笑)
 私も中学生くらいの時は映画館で字幕を読んで、そ
れをテレコに吹き込んでから家で書き起こしたりして
いました。まだまだビデオなんか珍しかった時代の思
い出ですけど。

>最後に・・・最近『少林足球』の各国版DVDのコレクションをちょびちょび始めました。
イギリス版はなかなか充実していて、一枚のディスクにイギリス公開版(インターナショナルバージョンとほぼ同じ)と香港版(というより日本公開版と同じもの)の本編両方が、特典映像もメイキングやNG集のみならず、少林隊それぞれの技をアニメーションにした"A Guide to the Shaolin Moves"やCGの解説まで、もりだくさんの内容です。

 それは素晴らしいです!自分は香港版のDVDしか持っ
ていませんが、公開当時に劇場で盗み撮りした海賊版な
ら持っています。別に珍しい映像がある訳ではないです
が、前の人の頭が映っていたり、笑い声が入っていたり
と、映画館気分は味わえますよ。(笑)

Re:遅ればせながらレスです [2005年08月06日(土)]

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>その後のハリウッド作というのは、逆に期待せざるを得ない思いもあるわけで。でも…、やっぱ『ラッシュアワー3』なの?

 『RH』シリーズそんなに駄目かなぁ?私個人はハリ
ウッド作品の中で一番面白いんですけど。(苦笑)
 これは私の見方が特殊なのかもしれませんが、私はア
メリカ映画はアメリカ映画たれ!という人なんですよ。
 ですからジャッキーのハリウッド作品で、シリーズの
最初がイースト・ミーツ・ウエストになるのは仕方ない
としても、それを繰り返した『シャンハイ』シリーズや、
『80デイズ』よりも、アメリカ映画の文法をキチッと守
った『ラッシュアワー2』や、香港映画を一切背負わな
かった『タキシード』の方を絶対指示するんですけどね。
 『3』があるとして、香港映画から完全に離れてアメ
リカの文脈を守れるのであれば、私は見たいですね。

>ただ彼らが実際JCと共演した場合、彼らの持っている個性を活かした演出がなされるかどうか、一観客としては一抹の不安を覚えたわけです。というのも数々の名演を重ねてきた女優陣がなぜかJCの映画ではさっぱりパッとしない、という事例がこれまでの作品でいくつか散見されますのでね。

 確かに女優は壁の花になることが多かったですけど、
ジュネックス世代は更に下の世代でしょ。彼等にとって
は"伝説"と共演する意義はあったと思いますけど。

>ですから尚更周囲では評価の低い『雙龍會』が、私にはスゴく新鮮に見えたんですよ。前半でテディ・ロビンと登場しただけで「あ、なんか違うな!」といい意味での軽い驚きがあったんです。
>でもその新鮮さが本当の意味で観客に実感させたのは『ゴージャス』以降でしょうね。アクションから離れたドラマ主体の演出が効を奏したともいえます。

 この流れは『香港国際警察』に通じるものがあります
ね。ジャッキー自身は純粋な香港映画の中に身を置いた
ことがほとんど無い訳ですが、『雙龍會』『ゴージャス』
と『香港国際警察』は純粋な香港映画にジャッキーが出て
いるという、新鮮な驚きと喜びが同時にありましたから。

>でも情緒的な部分が少ない香港人の気質としては、こういう見せ方は当時としえてゃ不慣れだったんだなあ、と如実にわかりますよね。

 古い文芸映画などを見ても『ファースト・ミッション』
ほど露骨な泣かせをしている作品も少ないですよ。その他
の感情表現に関しては必要以上にオーバーな香港映画も、
泣きに関しては抑制が効いているという見方も出来ますね。

>『トレース』は幸い見る機会に恵まれましたが、fakeさんが未見ということであれば、この作品については御覧になってからあらためてお話したいなと思います。

 神戸に見に行く予定にしているんですが・・・・。

>東京では8月から銀座シネパトスで公開が決定しました。自分も1を見逃してるんで、ついでに上映してくれればいいんですが…。

 なーーーーんと!『1』はこの8月20日に上映が決定です
よ!これだから田舎の映画館はなぁ。
 で、『2』はどうよ?やっぱ一年先かよ。(苦笑)

Re:遅ればせながらレスです [2005年08月06日(土)]

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>どうも、カエルです。前回は久々にfake師父とやり取りが出来て愉しかったです。またもやレスが遅れてしまい恐縮です。

 たまにはいいでしょ?(笑)

>ただ言えるのは、出るべき時には必ず出てくる、彼はそういう人です。

 もう出てくるも来ないも自己判断だと思うんで
すけどねー。

>『飛鷹計劃』と『火焼島』は次段階への過渡期というべきでしょうか。そして取り合えず(あくまで表面上ですが)俳優オンリーのJCによる『雙龍會』へ流れ込むと。

 製作時の裏話も込みにするなら、『飛鷹』はハー
ベストに最後通牒を突きつけられての製作でした
からね。
 『火焼島』はともかく、『雙龍會』以降は『飛鷹』
の結果がもたらしたものであります。
 そうなるとやはり『奇蹟』が最後であったろうーな、と。

>さまざまな形で新時代への橋渡しが進められた時期といえるでしょう。つい昨日のような気がするのですが、実はもう15年あまりも前の話なのですね。

 伊東さんが述べているのは、実際は90年からの流れ
ですね。全体の俯瞰としては確かにそういう流れにな
りますね。
 うちのHPは別に懐古趣味でやっているのではないの
ですが、香港映画の全盛期が20年前のことだったとい
うことに改めて驚かされますね。

>そのひとつが"何をやってもジャッキー・チェン"という部分であって。でもおっしゃる通りそれが彼自身の俳優としての最大のアイデンティティでもあったりするんですよね。

 でもこれはスターの最大条件ですから。ジョン・ウェ
インだってクリント・イーストウッドだって、何をやっ
ても常に自分自身であるわけですし。
 演技派と呼ばれるロバート・デ・ニーロにしたところ
で、彼の演技は"スター"デ・ニーロの演技ですから、何
をやってもデ・ニーロに見えるという点では同じなはず
ですよ。ジャッキーだけが責められるのは間違っていま
すよね。

>そのジレンマを解くカギはジェットのような節操のなさ=受動的な作品選択、なのかもしれないです。

 ベッソンでも構わないからまずやってみるべきではな
いでしょうか?違う風景でジャッキーが立ち位置をどう
修正するのかが見れるだけでもやる価値はあると思いま
す。

>気になるのはかなり前の映画ですが『舞台姉妹』という映画。未見なんですけど、DVDジャケの裏に眼鏡をかけたJCのスチールが載ってるんですよ。

 『舞台姉妹』に出ているんですか?!これ持っている
けどまだ見ずにほったらかしにしてあるんですよ。

>やはりその大きな責任は80年代までの香港映画ファンにあるといわれてもしょうがない所です。

 ニューウェイブ出現以降は、意識的に旧世代と差別(区
別?)した文章が多くて、配給会社や評論家の側で旧世代を
排除していました。ここが最大要因だったと思うのですが、
ファンの側でもこの流れに乗って断絶を生んでしまったの
が痛かったですね。

>、他のサイトへ行ってみたりミニマムですがオフ会の場に顔を出してみたりもしたのですが、同じカテゴリー内でも所謂派閥めいたものが乱立し、その間の"断絶"ぶりもかなり根深いものがございました。

 李小龍世代の派閥抗争も凄かったですけどね。彼等は同
じ李小龍ファン同士で潰しあいをしていましたから。
 まるで左翼の内ゲバやったな・・・。(苦笑)

>こうした方々のなかにそうした世間の偏見や香港映画の日本における末期的状況を受け入れようとしない、いわば"知ろうとしない不幸"というべき気質が根付いてしまってるのも事実であります。

 日本における・・・?香港映画界自体が末期なんて完全
に越えてしまっているでしょ。かつて我々が楽しんだ香港
映画は、97年で無くなってしまっているはずですよ。(返還
されたから、という意味ではない)

>また機会をあらためて語りたいですし、我々には絶対避けては通れない命題だと思いますし。

 ↑の続きになるのですが、今ある香港映画の姿、そこを
きちんと認識しないと、未来の展望なんて絶対にわからな
いですよね。その上で次の世代に伝えていけることはある
はずです。

>私も最近、ミニマムな仕事でカンフーとは違う別ジャンルのファンたちに、こうしたアプローチも含めた試みを自分ありに行ってみたのですが、果たして受け入れられたかどうか…(苦笑)。

 業界全体に韓国映画や台湾アイドルをプッシュするよう
な勢いは、香港映画には感じられませんね。一時代を築い
たから・・・・確かにそれもあるでしょうが、『少林サッ
カー』はあれほどヒットしたのだし、何がしかの仕掛けは
欲しかったですね。『インファナル・アフェア』にしても
『英雄』『LOVERS』にしてもそれなりにヒットしているは
ずですが、やはり単発扱いでは流れは絶対に起きません。
 せめても我々が細々とでも語り継ぐ以外に今のところ手
はないでしょうね。残念ですが。

劉家良(21) [2005年08月06日(土)]

劉家良(21)ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー『長輩』『掌門人』は主役こそ惠英紅&小候ら若い人材に譲ったが、両作品共に劉家良のショウブラ時代の集大成的作品となった。それは間違いなくラストのアクションに集約されているのだ。まずは『長輩』を思い出して欲しい。 盗まれた翡翠の印章を取り戻すべく乗り込んだ惠英紅は逆に捉われの身となってしまう。小候の知らせを聞いて立ち上がった劉家良を待ち構えるのは唐偉成と權永文。ふたりは王龍威の用心棒で、王龍威の待ち受ける部屋へ行くにはこの二人を倒さないと行けないのだ。それはまるで『螳螂』を思い起こさせるではないか!(唐偉成がいるのがポイントですね) 權永文は"鐵布杉"使いだ、劉家良だけでも苦戦するこの相手に、小候との親子タッグで立ち向かう姿は『洪熙官』における洪熙官&洪文定VS白眉道人の再現だ。 王龍威と対峙してからは更に凄い。劉家良は始め洪家拳(『陸阿采興黄飛鴻』『武館』)を使い、次に猴拳(『瘋猴』)で立ち向かう。続いて蟹拳(『中華丈夫』)で王龍威を痛めつけると、負傷した相手に合わせて片腕の不具拳(『爛頭何』)を見せる。 かつて自分の作品において、陳觀泰、汪禹、劉家輝が披露した技の数々を、たったひとりで再現してみせる劉家良の姿は鬼気迫るものがある。ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー作品的に『長輩』のバージョンアップである『掌門人』においても、その集大成的構成は変わらないし、その意味に於いてもバージョンアップがなされているのだ。それは出演者の顔ぶれからも明らかである。 劉家良の武館には五大弟子と呼ばれる門弟がいるのだが、その配役に過去の劉家良作品からのオマージュが含まれているのだ。"神打小子"汪禹、"三徳"劉家輝、"瘋猴"小候、"王隠林"麥徳羅。(劉家輝、小候はそれぞれの役をクライマックスで再現) 張展鵬の演じた役は本来なら"錦毛鼠"傅聲のものだったろう。 『掌門人』の撮影期間は82年10月から83年3月まで。傅聲の死は83年7月なので撮影には参加出来たはずだ。79年の『風流斷劍小小刀』、80年の『英雄無涙』と撮影中に事故が相次ぎ、体調が万全ではなかった傅聲は再起を掛けて、主演の他に製作・監督・武術指導を務めた『大侠蘇乞兒』に専念していたといわれている。傅聲に変わって『掌門人』に出演するのが、実弟である張展鵬でなければならなかった理由はそこにある。 彼等はいずれも劉家良作品のスターたちだ。これに絡むのが、『長輩』で大フィーチャーされた惠英紅で、合理的な若者たちと頑迷な年配者という構図が笑いを呼ぶのは『長輩』と同じである。ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー『掌門人』は劉家良初の現代劇である。過去に『中華丈夫』『長輩』と民国初片を製作しているが、これらの作品は現代劇でないという点で広義の解釈をすれば時代劇である。それ以外は全て古装片であり、純粋な意味に於いては、やはり『掌門人』が初の現代劇ということになる。 実は当時の新聞評に"『掌門人』は胡鬧劇「第一滴血」の現代化動作片"と書かれているのだ。浅学にしてこの出典を知らないのが申し訳ないが(一応調べはしたのですが、明確な解答を得られませんでした)、古典劇に出典があるのなら、初の現代劇だとしても冒険をしたわけではなさそうだ。 しかしこの経験値の無さが、ショウブラ以降の劉家良の弱点となってくるのだ。処女作『神打』から『掌門人』の前作『御猫三戯錦毛鼠』までは、簡単な野外ロケ以外、全てショウブラのスタジオとオープンセットで撮られている。 それでもこれだけのスケールの作品が作れてきたことがショウブラの凄さでもあるが、スタジオとセットに守られてきた監督は、ロケの苦労も野外撮影における空間把握能力にも欠けている。 "無"から"有"を生み出すイマジネーションは映像作家の生命線だ。『掌門人』の野外ロケにみる空間把握能力の低さは、ショウブラ以後の現代劇路線にも暗い影を落とすのである。ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー続く
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