旧myroom(香港電影的日常 '01/2/17〜'06/1/29)より移転。

 香港映画を中心に語っていますが、基本的には何でもアリです。
 なお日記に記載の内容は、無断転載、転用はお断りいたしております。ご理解下さい。(by fake)

 ・・・・あと、リンクもフリーではないんです。すんませんなぁ。

Re:『激凸! 馬券塾』の謎 [2005年09月14日(水)]

Name:伊東かんふー
Email:kungfubaka@yahoo.co.jp
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白扇仔さん、こんにちは。
横レス失礼します。
『激突!魔拳塾』(Devil Killer)については、過去私が何度かこちらの掲示板"迎春閣"にて書き込みをし、fakeさんと質疑応答をしております。要はそのときの過去ログを確認して頂ければいいのですが、大分前の話ですし、膨大なログの中からそれだけ抽出するのは至難の技でしょうから、ここはfakeさんにあらためてお応えいただく手間をかけさせることなく、私の方で現時点でわかる範囲対応させて頂きたいと思います。

>彼を助ける視察官役の人が唐龍(金泰中)似でした。もしかして彼がもう一人の唐龍
>(羅鋭の兄とかゆう人)なのでしょうか?
そうです。彼は実弟の羅鋭が活動する前から台湾で『死亡界線』などの功夫片に出演しており、『スーパーニンジャ(忍者無敵)』などでも羅鋭と共演しています。

>その二人が殺され羅鋭が登場するのですが、彼と共闘する駱とゆー刑事役の人の髪型が
>『笑拳』の頃の成龍と同じで、顔は成龍プラス張學友って感じの顔でした。もしかして
>成龍のそっくりさん武打星とゆー王大偉か程龍とゆー俳優でしょうか? 
100%の確約はできませんが、韓国出身のJCそっくりさん俳優王大偉である可能性が非常に高いです。
この映画ではRICKY LAM(林大偉)名義でクレジットされていますが、同一人物である可能性大です。
ちなみにビデオ発売時梶原和男氏の解説では、彼のことを"シャンカン・ワンルン"と紹介していましたが、これはこの作品に出演した当時の羅鋭の芸名(上官隆)の英語表記を氏が取り違えたものと思われます。

>羅鋭が活躍した時代は柯受良さんが武打星として活躍した時代とは確実にズレていると
>思うので、この作品は2個イチ映画だと思うのですが、随分年月の離れた2作を繋げてる
>ってー事になりますよね。   
羅鋭と柯受良の功夫片での活動時期ってデビュー時期こそ異なれ、実はそれほどズレはなく重複してる時期もあるのですが、いずれにしろこの映画は、70年代初めもしくは中期に撮影された柯受良&唐龍の出演作に、羅鋭&林大偉&徐忠信の場面を追加撮影(時期は70年代後期80年代初め)、再編集したツギハギ作品であることは間違いありません。両方の場面に悪役の易原が出演していることが混乱に拍車をかける一因となっています。

更新 [2005年09月14日(水)]

Name:fake
Email:episodo1@iris.dricas.com
URL:http://myroom.isao.net/room164/0000001000019164

 9/14日記更新。先月までの反動で何も書く気がし
なかったのですが、取り合えず何か書かないと始ま
らないので・・・・本日は鍾楚紅の『男興女』です。

 すんません、もう寝ます。レスはまた後ほど。

『男興女』 [2005年09月14日(水)]

『男興女』'83年製作、監督:蔡繼光、主演:鍾楚紅、萬梓良ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー鍾楚紅(チェリー・チェン)はショウブラ出身の女優ではない。張曼玉(マギー・チャン)などと同じくミスコン(コンテストは落選)からスカウトで女優になった口だ。デヴューは「銀都機構」作品『碧水山奪命金』、監督は杜峰(ジョニー・トゥ)だった。 続いて選んだ作品が許鞍華(アン・ホイ)の『胡越的故事/獣たちの熱い夜 ある帰還兵の記録』で、この時期にニューウェイブを代表する作品と接したことが、彼女に普通の香港女優とは違う独自の路線を歩ませることになったのではないか。 この時代ではまだ非常に珍しいことながら、ハーベスト(『人嚇人』『巡城馬』)にも出たし、シネマシティ(『難兄難弟』)にも出た。ショウブラと契約したのは83年だが専属契約ではなく、同時期に他社作品にも出演している。 そろそろ各会社の壁はなくなりつつある頃だったにせよ、安易に専属契約を結ばなかった彼女の生き方に強い意志を感じる。ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーこの演技力もあるコケティッシュな女優を、ショウブラはなぜかセクシー路線で売り出した。ショウブラと契約した最初の作品『星際鈍胎』では、マリリン・モンローもどきの役柄を振られている。 『男興女』はショウブラでの彼女の代表作だが、濡れ場の連続で彼女も全裸でラブ・シーンを演じている。ニューウェイブ派の蔡繼光(クリフォード・チョイ)作品で、この時期に社会問題となっていた大陸からの不法移民を題材として取り上げているが、これが社会派のドラマであったから脱いだという訳でもない。続く『窺情』は他愛も無いサイコ・スリラーながら、必要以上に全裸になってみせる鍾楚紅の女優魂には感服させられる。バストトップまで見せている訳ではないとはいえ、メジャーな大物女優はセクシー路線とは程遠いことが多い香港の女優の中で、稀有な存在といえるだろう。 とりわけこの『男興女』は、大ヒット作『奇謀妙計五福星/五福星』の次に出演した映画だけに、単に売れるだけの女優を目指してはいなかったことがハッキリと浮かび上がってくるのだ。ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー大陸からの不法移民・鍾楚紅は、他の不法移民達とバラックス(『警察故事/ポリスストーリー』でジャッキーがブチ壊すバラックス)で共同生活をしている。正規の仕事を貰えないその日暮らしの彼等は、老若男女スシ詰めのバラックスで、明日を夢見て暮らしている。しかしすることもロクに無いため、博打に高じるか、フリーセックスで快楽を貪るかのどちらかだ。 親戚を頼って町へ出た鍾楚紅だったが、不法移民はお断りと追い返されてしまう。バラックスの博打場へと現れた萬梓良は、賭場荒らしとして追われるが、シャワー室に飛び込み裸の鍾楚紅と遭遇。何故か鍾楚紅は萬梓良を見逃してやった。 街で移民狩りが行われていた。一人歩きの鍾楚紅は窮地に陥るが、そこを通りかかった萬梓良に救われるのだった。賭けボクシングで金を得た萬梓良は、正装して鍾楚紅を誘いに来るが、傷だらけの顔を見た鍾楚紅は彼を拒否するのだった。ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーバラックスから這い出るには身体を売って店からIDを取得して貰うか、結婚して国籍を取得するしかない。花嫁を捜している中年の男やもめ・關海山に紹介された鍾楚紅、相手に魅力は感じないながらも結婚を承諾してしまう。若く美しい女を貰った關海山、中年男特有のネットリとしたSEXで身体を求めるが、愛を感じない鍾楚紅には満たされない思いが残った。 賭けボクシングからキックボクサーとして伸し上がった萬梓良は、ギャンブル仲間の羅烈をトレーナーにチャンピオン・シップを目指していた。生まれて初めての安定した暮らしは、それなりの幸せを鍾楚紅にもたらしていた。夫に連れられてキックボクシングの試合を見さえしなければ・・・・。ふたりの再会が破滅へのカウントダウンを鳴らしてしまったのだ。ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー最初のバラックスの描写が非常に強烈で、あそこから抜け出すには男も女も犯罪に手を染める以外方法が無いことを窺わせる。不法移民による犯罪"省港人問題"が世間を賑わし始めるのが82年で、傑作『省港旗兵/九龍の獅子』が登場するのは84年である。この映画はその狭間にいち早く不法移民を取り上げている点は高く評価されても良い。 男はチャンピオンとして大金を手にして米国に移住しようとするが、そこで待ち受けているのはやはり移民として受ける苦渋であるだろうという皮肉。それでも今よりマシだと思って大陸から移住してきた点は女も同じであった。女が受けた苦労と、男が受けるであろう苦労は一対であり、これでまだチャンピオンになっていればこのドラマも救われるのだが、蔡繼光は決して陽の当ることのない"男と女"には、ただ悲劇のドラマしか残してはいなかったのだ。
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