旧myroom(香港電影的日常 '01/2/17〜'06/1/29)より移転。

 香港映画を中心に語っていますが、基本的には何でもアリです。
 なお日記に記載の内容は、無断転載、転用はお断りいたしております。ご理解下さい。(by fake)

 ・・・・あと、リンクもフリーではないんです。すんませんなぁ。

龍君兒 [2005年09月24日(土)]

Name:なるこう
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『大武士興小[金票]客』にはそんな裏話があったのですね。
あの映画の彼女はあまり良い役ではなかったなぁ・・・
元彪vs陳星というレア対決がありますけど。

>度々自殺騒ぎを繰り返した
明菜さんみたいですね。

ただ功夫映画を見るときに彼女が出ているとヒロインの質の安定感があります(なんじゃそりゃ)。
「この人ならいつも可愛いからね」という。
特に「英雄有涙」での彼女は可愛かったなぁ。「片腕カンフーvs空飛ぶギロチン」の彼女も初々しくて良かやなぁ・・・

http://ourhome.buznz.com/
↑こちらは芸術家・龍君兒のHPです。近影が見られます。

『上海灘馬素貞』 [2005年09月24日(土)]

Name:醒龍
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fakeさん、ご無沙汰しております。
しばらくこちらにお邪魔出来ずにいました。

遅くなりましたが、劉家良特集お疲れ様でした。
毎回楽しみで飽きる事は無かったです。

さて、『上海灘馬素貞』ですが、血、血、血、そして
斧を使っての壮絶なラストと思いきや『仇』と比べると
少しソフトなイメージ(と言っても結末は衝撃的ですが)でしたが、
全体的にもオーソドックスな作りの映画だったと思います。
また、テーマが決まっているから見易かったこともありました。
基本的にはシリアス路線ではあるものの聞江龍のキャラも
どこかコミカルに見えたりするので全体の雰囲気を変えるほど
大きく影響しているような感じがしました。
(楊洋は私にはよくわかりませんでした。。)

龍君兒は当時、星華玉女と呼ばれていたのでしょうか。
過去にはいろいろなドラマがあったんですね。
彼女の作品を数多く観ている訳ではないのですが、
この『上海灘』は初期のころの作品にしては、
良く出来ているのではないでしょうか。『仇』の嘉凌のような
派手さはないものの彼女の個性を上手く引き出しているような感じさえ
しましたね。
決してつまらない作品ではないと思います。
(見終わった後、安心したような・・・)
もしかして初主演作品とか?

あと『緋牡丹博徒』シリーズとの照らし合わせの考察は
面白かったです。やはり日本映画の影響はいろいろな
ところで観られるのですね。

別題の『十面威風』ですが、楊洋主演の別の映画があるみたいです。
VCDをみたのですが『十面威風』のタイトルではじまり、
英語のタイトルも同じTHE SHANGHAI BOXERとなっていました。


更新 [2005年09月24日(土)]

Name:fake
Email:episodo1@iris.dricas.com
URL:http://myroom.isao.net/room164/0000001000019164

 9/24日記更新。本日は、龍君兒主演の『上海灘馬
素貞』です。

 ずーーっと以前に龍君兒については書きたいこと
がある、と言ったのを覚えているかな?適当な主演
作(助演は一杯あるんですが・・・)が無かったため
いままで延び延びになっておりましたが、今回龍君
兒のちょっと可哀相なお話を混ぜ込んでおります。

 邪亜邪亜さんのスレにも話題が出ているのですが、
今日から神戸までジャッキーの『トレース・オブ・ア
・ドラゴン』をみるため遠征してきます。   

 レスは帰宅後ということになりますがご容赦下さい。

F(フリーク)1・グランプリ2005 [2005年09月24日(土)]

Name:邪亜邪亜
Email:
URL:

>来週は神戸に遠征して『トレース・オブ・ア・ドラゴン』を見るので・・・。

サッカー・サポーターや阪神ファンより熱烈で、
ヨン様追っかけよりハードで精力的ですね。
もう私には師父のような輝きはありません。
故に『ナーズの復讐』でも借りてゆっくり自宅で観ます・・・(笑)。



>素手顔面無しの極真選手が、グローブ顔面有りに転向するのは、
>キック無しのボクサーが転向するより難しいと

フェイトーザ、負けちゃいましたねぇ。
やはり、グローブ使用は極真選手に不利ですか・・・。
決勝トーナメントはロシアの選手がどこまで行くか、楽しみです。


>あー・・・私は汚れ系大好きなものですから(笑)。

女子バレー選手やフィギュア・スケート系のような中途半端さは、イカンと(笑)。


>他競技の技を協会挙げて練習に取り入れることはないだろう・・・ということでした。


なるほど。
しかし、このままじゃ苦しいですね。
もはや国際試合はキチっと技を決める本来の柔道ではなく、あくまでポイントを稼ぐ競技という方向ですものね。


>一般的には評価のされにくいことに情熱を燃やす人の伝記という点で、『マン・オン・ザ・
>ムーン』や『エド・ウッド』を思い出しました。

やはり伝記映画はその方が断然面白いですよね。
『アビエイター』もそうなのでしょうがヒューズの場合は財政的困難が無い分、感情移入出来ないんですよね。


>映画としての節度を越えないメッセージであれば容認する方向ではいますけど。

『キンゼイ』はその点は、さりげなくやってましたね。

シャロン・ストーン他出演の、『ウーマン ラブ ウーマン』という3本立てオムニバスのTVムービー(未・ビデオ)が、モロ、女性の同性愛がテーマなんですが、コミカルもの有りと巧い構成でした。
同じオムニバスでも、ニコールの『めぐりあう時間たち』は、シリアスな分ちょっとクドさは感じましたね。

因みにパンフでは、W町山氏が監督とのインタビューで、ジョン・リスゴーを『レイジング・ケイン』のキャラとダブらせて説いてましたが、私は『フットルース』を思い出しましたな。
そのリスゴー氏も『ガープの世界』のゲイ役でブレイクしたわけで(笑)。


>警察フェティッシュな描写と一部の演出が押井守の
『パトレイバー』と似ているというか

『パトレイバー』シリーズって未見なのですが『交渉人 真下正義』もやはりそうであることを監督が認めていますね。
他所での感想を見ると、今回はかなり丸パクリのようです。

私はストーリー云々より、シリーズで儲かってるんだから、番外編はもうちょっとブラッカイマー作品みたいにド派手でハッタリの効いた作品にしてくれないかなって不満なんですね。なんか貧乏臭いんですよ。
宣伝で金かける割には、作風がVシネ水準なんですよねぇ・・・。


>『ノロイ』はその週で終わってしまったし、平日に
遠征してパンフだけ買うことも出来ず、どうしてくれ
んねん!

『ノロイ』は評価がかなり割れてますが、いかがでしたか?
ちなみにパンフは郵送・返却して、交換してもらうとか・・・。


>原作のハチはバカのヤリマンで生中だしOKという凄いキャラ

ハハハ! そうなんですか。それ最高(笑)。

映画のハチはそれほどじゃなかったですよ。
なんだか、桃井かおりと壇ふみみたいなカップリングでしたけど(笑)。
私的には、B・ミドラー&バーバラ・ハーシーの『フォーエバー・フレンズ』の日本版みたいな感じで楽しみました。


>少年漫画はいつまでたってもジャンプ的メンタリティから抜け出すことがないという事実

日本の場合、少年誌、青年誌、エロコミと妙にそれぞれの倫理規定が決まっていますからねぇ・・・。
永井豪先生は昔から別ですけど(笑)。


>去年の『ビッグフィッシュ』で決定的になったことがハッキリ
したのでどうしようかと・・・。

あぁ、師父はそうでしたもんねぇ・・・。

隠れテーマは『ビッグフィッシュ』まんまだし、原作が子供の教訓話みたいなので、師父は今作もダメかもしれないス・・・。
私は内容をよく知らないで行ったので、『オースティン・パワーズ』のオープニングみたいなヘタウマ・ミュージカル・パートに驚いて、ウケが良かったのですよ。

というわけで、遠征がむばって下さい!

『上海灘馬素貞/上海灘/十面威風』 [2005年09月24日(土)]

『上海灘馬素貞/上海灘/十面威風』'72(74年説有り)年製作、監督:傅清華、余漢祥、主演:龍君兒ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーいわゆる"馬素貞"ものである。馬素貞や兄・馬永貞に関しては過去の日記(02/7/18,199/1504/2/1)を参照にして貰うとして、ここでは本作の独自な点を検証してみたい。 本作は、殺された兄の仇を討つべく上海に来た馬素貞(龍君兒)が、斧頭会と白癩痢が犯人であることを掴み、復讐するという基本的な骨子は他の馬素貞ものと同じである。 上海に到着した馬素貞に協力する若者(聞江龍)、彼は馬永貞の舎弟で、殺された兄貴分の仇を討とうと密かに情熱を燃やしていたのだ。 賭場で聞き込みをする馬素貞と聞江龍だったが、馬永貞殺しを掴まれたくない真犯人は二人の行く手を邪魔立てする。 賭場の客分で正体不明の男(楊洋)が登場。敵か味方か分らぬ楊洋は、賭場(翁小虎、易原)に協力して二人を追い詰めたり、時に逃がしたりする。 斧頭会が登場し、馬素貞に情報を与えた武館の館長・邵羅輝とその門弟を皆殺しに。やがて事件の黒幕として白癩痢(陳鴻烈)が浮かび上がり、謎の男・楊洋との関係も明らかになる。 最後は、白癩痢と斧頭会(呉東橋、顔玉龍)に殴り込みをかける馬素貞を、聞江龍と楊洋がバックアップ。 追い詰められた白癩痢は"馬永貞殺しの実行犯は楊洋だ!"と言い残して死ぬ。恩人に復讐の牙を向けられず躊躇う馬素貞、その一瞬を突いて聞江龍が楊洋に止めを刺した。一人取り残された馬素貞は悲しみにくれるのだった。ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーこの映画が独自なのは楊洋のキャラクターだ。敵か味方か判らぬままに登場し、その後もミステリアスな立場をとり続ける。馬永貞には憧れていたと告白し、馬素貞を助ける側に廻るが、その奥でかつて白癩痢に協力して馬永貞を手に掛けてしまった事に懊悩する。 仇討ちを躊躇う馬素貞に、止めを刺せと言うのだが、恩を感じていた馬素貞は手を下せない・・・・。 兄の殺害場面は回想でも現れないし、斧で復讐を遂げるということもない。白癩痢は黒幕だが、実行犯は別に・・・という具合にこの映画は馬素貞を主人公にしていながら、馬素貞ものの定番を排している。 とここまで書いて、この映画に見る既視感に行き当たった。これは東映の女侠客ものだ!それも藤純子の『緋牡丹博徒』シリーズだ。 父の仇を捜して"緋牡丹のお竜"こと矢野竜子(藤純子)は、付き従う若い衆・不死身の藤松(待田京介)と共に全国の賭場をさすらう。土地の悪い親分(天津敏、水島道太郎ら)と悶着を起こし、老侠客(嵐寛寿、片岡千恵蔵ら)の死を乗り越え、賭場の客分(高倉健、菅原文太ら)の力を借りて仇を討つ。 このシリーズが特筆すべきは、客分たちが殴りこみに行った緋牡丹のお竜を助けるため、文字通り身体を張って命を捨てたり、身代わりに出頭して刑務所に行く点だ。 これを『上海灘馬素貞/上海灘/十面威風』に当て嵌めてみよう。お竜=馬素貞、藤松=聞江龍、悪い親分=白癩痢、老侠客=邵羅輝、賭場の客分=楊洋と見事に当て嵌まるではないか!この場合、楊洋が命を捨てるのは『緋牡丹博徒』世界の論法から言っても真っ当なものだった。ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー主演の龍君兒は51年生まれ、71年に『鐵腿降魔/鐵沙掌決鬥空手道』でデヴュー。この映画が資料通り72年作だとなると、デヴュー二作目にして大抜擢を受けたことになる。 この72年は陳觀泰の『馬永貞』、ジミーの『覇王拳』の二本の馬永貞ものに、嘉凌の『仇/地獄から来た女ドラゴン』、燕南希の『馬素貞報兄仇』と本作『上海灘馬素貞/上海灘/十面威風』が競作した。馬素貞ものとしての代表作は『仇/地獄から来た女ドラゴン』だと思うが、本作は龍君兒のがんばりもあって、他の二作品に負けない仕上がりとなっている。 その愛らしい顔立ちから人気を博した龍君兒は、日本でもジャッキー作品『少林木人巷/少林寺木人拳』などでお馴染みだ。71〜75年頃は年間4,5本だったが、76年から飛躍的に出演作品が増え始める。 その人気の最盛期は77〜79年で、77年は12本、78年は8本、79年は11本と功夫・武侠片を中心に数多くの作品で活躍した。 同じような仕事ばかりで悩んでいたともいうが、80年は3本、81年は0本、82年は2本、83年は2本とその出演作品は徐々に減ってしまい、ついには83年の『邪撞邪』を最後に銀幕から姿を消す。ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー香港の古い映画雑誌「銀色世界」に一枚のスナップが載っている。龍君兒の出演した『大武士興小[金票]客』を監督した張旗とのツーショットだ。 映画撮影合間のものか、一見すると監督と主演女優の和やかな写真と見える。だが、この写真にこそ龍君兒の女優生命を消してしまった"女の業"が隠されているのだ。 龍君兒はこの機会に張旗と男女の関係となった、激しく結婚を望む女と、そこまでは踏み切れなかった男との間には何時の間にか温度差が生じ始めていた。 龍君兒という女性は非常に業が深く、情の密度が濃い女性だった。張旗との関係に悩んだ挙句、度々自殺騒ぎを繰り返した。こうなると男は逃げて行くばかりなのだが、更に追い駆け、追いすがった。 結局三度に渡って自殺を敢行、全て未遂に終わったものの、撮影には穴を空け、情緒不安定な彼女を使うスタジオはやがて皆無となった。 こうして龍君兒という女優は映画界から姿を消した・・・・・。銀幕に残る彼女のあどけない笑顔には痛々しい思い出が残るばかりだが、現在の彼女は台湾でも有数の芸術家として一名を成している。 石を使った工芸品や絵画、家のデザイン等、女優・龍君兒の面影は無い。今は彼女の再起を心から祝福するのみである。
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