Re:幻惑されて [2005年11月09日(水)]

Name:fake
Email:episodo1@iris.dricas.com
URL:http://myroom.isao.net/room164/0000001000019164

>特に「恐怖奇形人間」は不朽のカルト作品なので、予備知識を得ている人が多いですからね(かく言う、私も同様ですが)。

 カルト映画っていうジャンルは本当は存在しないもの
なんですけどね。結果として一部のカルト(狂信)的ファ
ンを獲得した映画が、後世の世でカルト映画と呼ばれて
いるのに過ぎないのであって、それ以外のファンにとっ
てはカルト映画なんて"退屈"か、"難解"か、のどちらか
であることがほとんどだもの。

>本当に笑いに来ている観客はごく一部でしたので少し安心しましたし、不愉快にならずにすみました。予備知識があっても当時の観客と同じインパクトを感じたから(と信じたいです)。

 とはいっても、無理やりカルト映画のシンパになろう
とすることが、解っている行為だという風潮は、自主上
映華やかなりし頃より変わらないのもまた事実。

 本当は映画なんて、その映画が"好き"か"嫌い"か、も
しくは"面白い"か"面白くない"かのどちらかだけなのに・・・。

>冒頭で金剛が自分の小屋を爆破しただけで、大爆笑で拍手喝采
>でしたけど、別に普通のシーンじゃないかなと思いますけど。

 ですね、それも痛くて困ったもんだ。

>良くも悪くも観客の映画鑑賞法が変わってきたから、そして
>当時は、功夫(というか空手映画)映画というジャンルには、良くも悪くも、ブルース・リーが求められていたということもあるでしょうかね。

 当時、ブルース・リーとそれ以外を分けて考えられる
人は少なかった。リーが日本におけるパイオニアなのは
確かなんですが、リー以外の映画が映画として面白いか
否かを論じる以前に、ブルース・リーとは違う!という
ことから語られるのが、同じブルース・リー・ファンと
してどうしても妥協点が見出せなかった点です。

>食堂で偽の片腕を殺害した金剛に店の主が「気にしないでください、ただのバカですから」とか、そんな感じのがダラダラと。

 よく調べたらDVDも町山氏の監修でした。日本語字幕な
んか読んでなかったから気がつかなかったよ!

>オリジナルの小説、映画ともに見てませんので、詳細がわかりませんけど、映画だとすると、梶芽衣子ではなく岩下志麻かな?

 何度も映画にドラマに舞台にと取り上げられていますが、
時期的に言うとやはり、野村芳太郎&岩下志麻版('64)で
しょうね。

>まあ、団次郎の話は置いておいて、「破戒」はミステリー仕立てで、殺陣の振り付け、凝った暗器等見せ場が多くて面白かったですよね。この映画を梁小龍で語るのは片手落ちにもほどがありますよ。

 置いちゃうんですか、団次郎?(笑)
 アンジェラの代表作ですよ!

>となると、井上梅次の責任もあるということでしょうか。
>現在のレベルは、fakeさんが度々指摘する(例えば)ショウブラザースのスタジオシステムが崩壊した状況と似てるような気がします。

 当時の日本映画が早撮りでも高い技術力を維持できた
理由は、熟練の職人が全ての部門にいたからですよね。
 香港はその職人を育ててる前に早撮りだけ会得してし
まった(苦笑)。

 日本映画に限らず、世界の映画界がスタジオシステム
の崩壊と共に職人の技術を失ったんです。西部劇とチャ
ンバラと功夫の衰退は、時代の趨勢でもあるんです。

>「やさぐれ姐御伝/総括リンチ」を鑑賞、新東宝時代のモダンアクション、女任侠物、異常性愛路線(恐怖奇形人間を含む)、女番長、忘武士道、そして一年後の「地獄拳」まで網羅している万華鏡のような映画でした。

 一応、女番人気もひと段落した頃で、サンドラ・ジュリ
アンやクリスチナ・リンドバーグを呼んできてた頃の作品
でしたよねぇ。ご指摘の通り、新東宝時代の"女王蜂"映画
から、返す刀で東映任侠路線に向けられたエロ・グロの刃
が、石井輝男ならではの奇妙な味わいを残していたと思い
ます。 

 東映の本線はもう実録路線に向っているはず(たしか公開
は『仁義なき戦い』と同じ年)で、その中であえて手垢のつ
いた任侠路線を大真面目にエロで再構築した手腕は鮮やか
でした。

>意外に可愛らしい池玲子の歌声・・・これだけ見せられれば、観客は頭を垂れるしかありません。

 そうそう、池玲子は声が魅力的なんすよ!お蝶のブルー
ス聞きたいな・・・・。

>片山由美子(ジャイアント・ロボ異常性愛路線プレイガール)、いまの基準でも十分通用するルックスで、デニムのミニスカートでブーツが似合いそうだな・・・と。

 うん、片山由美子なぁ・・・。今でもイケますかね?
色褪せた昭和の風景にしか出てこねぇや(苦笑)。

>初老の作家・愛香は、少女・由美子の稚気と魔性に魅せられ、阿片中毒者のように肉体と精神蝕まれていくのであった・・・
>こんな映画を撮ってみたいのです。

 これじゃ"にっかつ"ですよ!じゃあ初老の作家は高木均
で(笑)。
trackback Blog by isao.net