そういう意味ではないと思いますよ [2005年11月22日(火)]

Name:愛香
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白扇仔様
いままでの投稿を拝読する限り、白扇仔さんの書き方ですと、キャラダインは「燃えよカンフー」で当り役をとったから、それを武道アクション番組と捉えて、アメリカ人だからマーシャル・アーツ俳優と同一視して論じているように見受けられます。

有名なところでは「デスレース2000年」という、全く違うジャンルのカルト映画にも主演したり、ウデイ・ガスリーも演じているキャラダインのキャリアを判っているのなら、彼は通常の俳優として評価するのが自然であり、それゆえに「アクション云々」と批判する意見は筋違いに思えるのです。

だからこそ、「あまり彼を悪く言わんでくれる?」と単純に気分を害されたのではなく「片腹痛い」というレスポンス十分理解できるのです。

どの様な視点で映画を鑑賞するのは、ご自由ですけど、批判するのであれば、その対象について、ある程度勉強してから行われた方がよろしいかと思います。

なお、私も千葉ちゃんのアクションはダサいと思ってましたけど、後に「直撃・地獄拳」や「戦国自衛隊」を見直してみると、やはり大したものだと思い直しました。要するに昔ダメだったのは当時自分が求めているスタイルではなかっただけなのでしょう。


吉原総名主 [2005年11月22日(火)]

Name:愛香
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関信様、私ごとき若輩者(チェリー・ボーイ)が東映を語ることなどおこがましいですよ。「忘八武士道」はある意味で有名作品ですから、多くの方が作品の魅力の主旋律を語っておりまして、先輩たちと被らないコメントを書くのは一苦労でございます。なにぶん文章力に乏しいものですので、読み辛い点はご容赦つかまつり候。

小池一雄先生の捻り出す原作は70年代の時代劇に多大なる影響を与えたようで、十手者なんて言葉も本来は存在しなかった呼称だそうです。しかし忘八、つまり八つの徳を忘れたケダモノという言葉は、カッコいいのですが、小池先生オリジナルではなく、私が初めて見たのは「狼の星座」という横山光輝の漫画でした。このさ漫画は日本人馬賊王、小日向白朗の中国時代をおそらく相当脚色した作品でして、その中で「忘八蛋(ワンパータン)」
と、小池先生の漫画と同じ説明をしておりました。
こういった中国語の表現を昔の日本で発見できるのも歴史物とか時代劇の楽しみでもあります。

小池先生は、この「忘八」というハードボイルドな哲学がお好きなようで有名作「子連れ狼」でも忘八者という集団を登場させておりました。当該「忘八武士道」はそんなハードボイルドな世界観をスタイリッシュな映像で撮った傑作なのですが、丹波扮する主人公が意外に八つの徳を捨てられないキャラクターだったりするのも味になっているかもしれません。
また、小池先生は吉原の廓、夜鷹、湯女、矢場女など江戸時代の風俗も研究した形跡が見られ、虚実入り混じったドラマの作り方にも感服する次第でございます。

石井輝男のこの時代の作品は、残酷とエロと、ある意味スインギン・ロンドンに通じるサイケデリックで毒々しい映像が、パンク、というか英国ロック嗜好の人間の感性を刺激する要素があります。輝男のイメージを映像化するにあたっては、東映京都の職人さん達の仕事振りも不可欠です。
この時期になると特別主演的な大物の役が多くなった丹波ですが、「忘八」での総髪のアウトロー役はカッコいいですし、物凄いアイシャドウと髭の濃いメイク、低音でドスの利いたの江戸弁を披露する伊吹吾郎とか、「グッフッフ」と、いかにも醜悪な老獪といった感じで大袈裟な芝居を見せる遠藤辰雄を見ているだけでも得した気分になれます。

最近、昔の時代劇を見直すようになったのですが、立ち回りとかアクションの作り方が後年のカンフー映画みたいなのですよ。向こうが真似したのでしょうけど。「忘八武士道」でもカンフー映画通じるアクションがございます。

80年代に出版された芳賀書店(昔ビニ本店)の香港映画の本で香港で公開された映画の一本として「肉林・浪子・快刀」という中国名で「國際巨星丹波哲郎」というキャッチとともに紹介された映画がありました。当時はバカだから「丹波も向こうの映画に出たんだな」としか思いませんでしたが、数年後それが「忘八武士道」という純然たる日本映画と知り一人赤面した次第で、このことは「誰にも言うまい」と日記に書いておこう・・・

香港でも公開された「忘八武士道」は香港の武侠アクションにも有形無形の影響を与えたのでしょうね。程小東の「妖刀斬首剣(生死決)」では明らかに引用している部分が確認できます。といっても「生死決」の方を10数年前に見てたのですけど。
ちなみに「忘八武士道」の冒頭でも丹波はワイヤーで跳躍してますね。

基本的に中国のカンフー、武侠と日本の時代劇は別個の視点で鑑賞していますけど、両者の間に共通点を見出したときは新鮮な気分になれます。
もっとも、私達は日本人ですから、日本はもちろんのこと、場合によっては中国の雰囲気も感じ取れるのですから、
「オウ!イエローが殺し合えばショーグンもカラテもカンフーも同じなのデース!」でごっちゃ混ぜに解釈してはアレですよね。

あまり書いていると「また愛香は何とかかんとかワぁー!ってスノッブなんだよ」って思われるのも気が引けますので、続きは次回の講釈で。

Re:夜鷹 [2005年11月22日(火)]

Name:関 信
Email:randy1982jp@yahoo.co.jp
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愛香様 はじめまして

東映系に精通してると推察いたします。

ベタだと思いますが石井輝男監督「忘八武士道」について

どのような見解をお持ちですか?

お時間ありましたらご意見ちょうだいしたいと思っております。

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