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更新 [2005年12月11日(日)]

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 12/11日記更新。本日は、ハーベスト初期のゲテモノ作
品『驅魔女』です。

『驅魔女』 [2005年12月11日(日)]

『驅魔女』'75年製作、監督:丁善璽、主演:李影ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー獨臂刀裁判で台湾に逃れたジミーを預かった丁善璽は、その伝でゴールデン・ハーベストでの仕事も任された。台湾映画界発展を願い、ショウブラへ出稽古に赴くほどの丁善璽にとって、それは願ってもいないチャンスだったろう。 義理を重んじるジミーは、自身の大作『鰐澤群英會』を任せてその恩に報いた。鄭佩佩ハーベスト契約作品『虎辯子』とこの『驅魔女』、それにジミー作品の三本が丁善璽のハーベストでの仕事だ。 74年に池玲子を迎えて制作した『心魔/悪魔の生首』でポルノとホラーに目覚めた・・・かどうかは不明だが、鄒文懐(レイモンド・チョウ)はこの手堅い台湾の職人監督にゲテモノ映画の監督を任せたのだった。 ところで、ハーベストといえば四枚のプレートがダンダーンと登場してGHと形作るOPが有名だ。初期のバージョンには別のものがいくつかあり、これは線画のアニメーションがGHとなる、ちょっとソウル・バス・チックなもの。このOPロゴ、同一作品でも違うバージョンが使われていたりするため、いまだその全容は不明なのだ。ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー10年前の惨殺事件から幽霊に呪われた町、そこへ事件の謎を探る李影が帰って来る。町の実力者・關山は、腹心の部下・王探(正字は玉へん)に命じて李影の目的を探らせるが・・・。 ミステリー・タッチの怪奇譚だが、ポルノあり、功夫ありのゲテモノ映画に仕上がっている。 殺された李影の母と祖父はかつて町を統べる人格者であったが、町の実権が關山に移ってから町は退廃の一途を辿っており、李影とその夫を名乗る盧國雄は、幽霊騒ぎから始まる町の暗部を暴きだすことに。 かつて李影の家に仕えた王莱が娼館を経営しており李影に協力する。薄幸の娼婦・森森には幽霊が取り付いているとの噂があり、彼女を買った客たちは皆帰り道に幽霊に襲われたりする。 10年前の惨殺事件で町に怪奇な事件が頻繁したのは事実だが、幽霊そのものは決して姿を現さない。幽霊騒ぎを利用する人物が跳梁し、更に話を複雑なものにしていくが、映画を見ている限りでは怪奇風味よりミステリー色の方が強い。ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー10年前の惨殺事件が幽霊騒ぎに発展した背景には、関係者の死体を詰めた棺が運べずそのまま屋敷に放置してしまったことにある。この棺には事件後に關山の手で殺された李影の祖父たちも入っており、李影はここに秘密があると睨む。 關山の甥で、密輸家業の劉永が部下の石天を連れて帰国。この劉永、『唐山大兄/ドラゴン危機一発』以来のボンクラ二代目役だが、その狡賢さはパワーアップ。棺の秘密に気づいた劉永と、幽霊騒ぎの終幕を同時に見せていく手腕は流石だか、主役であるはずの李影が存在を薄くしてしまった感は否めない(終盤で彼女が消えているのには理由はあるが)。 10年前の回想場面で黄家達が、町の乞食に田俊が扮し、劉永と共にハーベスト旗揚げ時代を彩る男優陣が、一同に会して競演しているのがファンにはうれしい。 なおこの映画は3D(立体映画)として撮影されており、通常版でも随所にその名残りは感じられる。香港・台湾3D映画の草分け『千刀萬里追/空飛ぶ十字剣』は77年作品であるから、この『驅魔女』は随分と早くに登場していたといえる。一説には怪作『TIGER MAN』が最初の立体作品だというが・・・。
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