旧myroom(香港電影的日常 '01/2/17〜'06/1/29)より移転。

 香港映画を中心に語っていますが、基本的には何でもアリです。
 なお日記に記載の内容は、無断転載、転用はお断りいたしております。ご理解下さい。(by fake)

 ・・・・あと、リンクもフリーではないんです。すんませんなぁ。

Re:更新 [2005年12月22日(木)]

Name:kingking
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Fakeさん お邪魔します。
GH特集ありがとうございます!『戰神灘』は気になっていた作品だったです。
>まんま『七人の侍』なストーリー
>ボスの役名も"橋本忍"
すんごいな、これ。でも、面白そう。
当時のGHは面白い作品を作るっていう意気込みが伝わってきますね。
ばりばりの娯楽映画ばかりじゃないですか。

前回のGH特集のの影響でブートに手を染めてしまいました。
すみません、リアルタイムで飛びつかなくて。見たいものいっぱいあって・・・
ちなみにfakeさんの日記は印刷して電車のなかやお風呂で読んでます。
一度だけじゃわからないレビューも一年後に読み直すとわかったりして・・・
本当に凄いね、fakeさん。深いです。(お願いだからやめないで)

さて、昨日届いたお正月プログラムが「鬼流星」「奪命金劍」「刀不留人」「天龍八將」とじみさんの「ドラゴン武芸帖」。
ちらっと全部チェックしましたが「奪命金劍」「刀不留人」「天龍八將」は英語字幕が焼きつけで・・・よ・・よめない(泣)
きびしな。
「鬼流星」と「ドラゴン武芸帖」はDVDの英語字幕つきなのでばっちりOK。
今日から休みです!映画三昧だ!!!!!

更新 [2005年12月22日(木)]

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 12/22日記更新。本日は、ジミーさん主演のハーベ
スト大作『戰神灘』です。

 先月ショウブラばっかりでしたので、今月はハーベ
ストということで。

 今から寝ます、レスは今晩帰ってからでご勘弁を!

『戰神灘』 [2005年12月22日(木)]

『戰神灘』'73年製作、監督、主演:王羽ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーージミー王羽ハーベスト時代の作品。この作品の前後にジミーがハーベストで撮ったのは、ブルース・リーの代役で日本ロケした『冷面虎』(同時撮りの『海員七號』も)が本作の前、オーストラリア・ロケの『直搗黄龍/スカイハイ』がその後。つまりこの作品は、ジミーがハーベストでもっともブイブイ言わせていた時期の作品ということになるのだ。 映画は明朝・嘉靖年(15221566年)に起こった倭寇の中国進出を描いている。ということは胡金銓の『忠烈圖』と同じ題材だということだ。『忠烈圖』は公開こそ75年であるが、撮影は73年に行われており、胡金銓のプロダクションとハーベストの合作による。これは、『迎春閣之風波』と同じ時期にハーベストと契約したからで、撮影は『迎春閣之風波』と同じ時期に続いて行われたと胡金銓自身が語っている。 ハーベスト内で胡金銓のプロジェクトは公然であったろうし、ジミーがそのことを見逃すはずは無く、張徹の『馬永貞』に自身の『覇王拳』をぶつけたように、今回も同じ題材をぶつけて競作をアピール(便乗?)するつもりだったに違いない。 残念ながら胡金銓の『忠烈圖』は公開が75年となり、ジミーの目論みは崩れ去ったのだが。ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー『忠烈圖』と同じ題材とはいえ、歴史に造詣の深い胡金銓が倭寇の歴史を調べて作り上げた物語と、あくまで倭寇VSジミーという単純な図式だけで娯楽作品を作ろうとしたジミーとでは、当たり前のことながら映画の趣きは随分と異なる。 それでも一応は対倭寇で中国側の武将がとった戦法の一部が使われるなど、ジミーにしては気を配っている。やはり胡金銓を意識していたのだろうか? 倭寇にも前倭寇と後倭寇があり、前期と後期ではその組織も性格も大いに異なる。前倭寇は実際に日本の海賊船団であったとされているが、後倭寇は日本人の振りをした中国人の海賊だった。厳密には後倭寇にもフリーランスなあぶれ者の日本海族も混じっていたとされているが、前倭寇ほど組織だったものではなかった。 中国歴代王朝でこの時代だけ倭寇が中国に進出していたのには訳がある。この時代、日本は戦国時代であり、戦争で主家を失ったり、やがて統一に向って収束していくなかで、新たな戦いを海外に求めた水軍が倭寇化していった。ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーいっぽうの中国では、歴代王朝中でもっとも腐敗が進んでいたといわれている明朝で、倭寇と結託する中国海賊、盗品を売る商人、それを見逃す役人やその利鞘をせしめる官僚が結託。倭寇という名前の巨大悪事組織として成長していった。 まるで"国〇交〇省−自〇党〇派・伊〇公〇−財団法人・朝〇育〇会−奥〇税務会計事務所−総〇−木〇建設・平〇設計−ヒュ〇ザ〇−姉〇建築士(ヤバイので一部伏字)"のような構図は明朝にもあったのだ! 中国で倭寇と戦って有名なのは、戚継光、朱[糸丸]、胡宋憲、兪大猷の四人だ。そのうち、朱[糸丸]と兪大猷の戦いを描いたものが『忠烈圖』になる。 ジミーが元にしたのは戚継光のエピソードであるが、戚継光その人が出てくる訳ではない。戚継光編集した武術の名著「紀効新書」に対倭寇の戦術と戦法が示されている。現代にも戚継光の残した倭寇退治の戦法として"雙手刀(雙手帯)"という技が残されているそうだが、これは細身の刀を雙手で操る技とされている。 映画でジミーがみせるのがこの技で、ジミーなりに歴史に気を配っているというのはこの部分のことだ。ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーストーリーは、倭寇が攻めて来てジミーがそれを退治する・・・・・ではいけませんかね?(苦笑) 中国版"七人の侍"と呼ばれた『忠烈圖』であるが、実はこの『戰神灘』こそ"七人の侍"なのだ。倭寇に狙われたとある沿岸部の村を舞台に、倭寇退治を頼まれたジミーが、四人の武芸者を集めて倭寇に立ち向かっていく。 この武芸者集めの場面から、村民の訓練、村を要塞化して倭寇との決戦に至る過程が、黒澤明の『七人の侍』のリメイクと言っていいくらい、ほとんど同じなのである。 集められる武芸者の顔ぶれは、稲葉義男チックな薛漢は大刀使い、ブラッド・デクスター+ジェームス・コバーンな田野はナイフ投げ(死に方がコバーンと一緒!)、雙短槍の關洪はマックィーンか?、意外に美味しい役どころの張義貴は盾使いで特定モデルは無し。 これに村の長老・閔敏と、土屋嘉男的な董今狐。対する倭寇軍団は、軍団長格に山茅、蘇真平、蔡弘、史亭根、王永生。その他の手下に潘村鈴、柯受良、謝興など。倭寇のボスには龍飛が扮しています。ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー二刀を使うジミーの殺陣はいつになく格好が良く、動きにもひと工夫もふた工夫もされている。さすがにハーベスト作だけあってモブ・シーンなどには金がかかっており、砦の攻防戦は凄い迫力(武術指導は陳世偉)。だが、攻防戦が始まってからラストまで、ほぼノンストップで40分くらい展開されるアクションは、ややメリハリに欠けるのも事実。 最後はジミーと龍飛の一騎打ちなんですが、実物大のデカイ風車のセット(実際に動く)での立ち回りも中々魅せるため、全体のジミーの演出が今イチなのが残念なんだよなぁ。 ところでこの映画、脚本もジミーなんですが、まんま『七人の侍』なストーリーでオリジナル脚本と名乗られても・・・。ちなみに『七人の侍』の脚本を担当したのは、『日本沈没』や『砂の器』なども担当した橋本忍(黒澤、小国英雄と共同)。で、龍飛演じる倭寇軍団のボスの役名も"橋本忍"! ジミーさん、これって確信犯やん!(笑)
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