旧myroom(香港電影的日常 '01/2/17〜'06/1/29)より移転。

 香港映画を中心に語っていますが、基本的には何でもアリです。
 なお日記に記載の内容は、無断転載、転用はお断りいたしております。ご理解下さい。(by fake)

 ・・・・あと、リンクもフリーではないんです。すんませんなぁ。

周星馳(9)『唐伯虎點秋香/詩人の大冒険』 [2005年01月31日(月)]

周星馳(9)『唐伯虎點秋香/詩人の大冒険』'93年製作、監督:李力持、主演:周星馳ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー『審死官』に続く周星馳古典劇シリーズ第二弾だ。第二弾とはいってもスタッフも製作会社も違うのだが、『審死官』の成功あっての企画なのは間違いない。その意味においてはやはり外国人にとって最も敷居の高い周星馳映画の筆頭で、この映画の真の面白さは広東人にしか解からないのが本当のところだろう。まあ、そこで投げ出しても何なので、ちょいとばかり解読を試みてみましょうか。 唐伯虎は実在の人物で、秋香とのロマンスは民間伝承として長らく伝えられてきた。それを粤劇にしたものが「三笑姻縁」という演目で、香港で映画化された唐伯虎ものは、基本的に粤劇「三笑姻縁」を元にしている。一番古い映画化は37年の[廣+おおざと]山笑&梁雪霏(左が唐伯虎役、右が點秋香役、以下も同)版、唐伯虎ものが大流行した50年代には、53年に何非凡&芳艶芬、54年に司馬緑郎&鄭碧影、56年に劉[王奇]&葛蘭、満を持して登場した57年の任劍輝&白雪山は、粤劇の名優ふたりによって演じられ決定版となった。69年にはショウブラによってカラー版が作られ、黄梅調映画として公開。凌波&李菁のカップルはその時考えうる最高の組み合わせであった。ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー江南第一風流才子として名を馳せ、明朝を代表する画家・詩人のひとり唐伯虎は、八人の妻を持ちながらも、金持ち夫人の召使い秋香に一目惚れ。その家の書生として入り込み、見事、秋香の心を射止めるというのが、良く知られた伝承で、映画『唐伯虎點秋香/詩人の大冒険』のストーリー。 本当の唐伯虎は、当たり前だがいささか違う。唐寅が本名だが、格好をつけて唐伯虎なんて名乗っているし、六如居士なんて号も持つ。1470年江蘇の生まれで、桃花庵という屋敷に住んでいた。30才の時、科挙の試験に主席で合格、解元となる。科挙の試験にも段階があり、県試−府試−院試−歳試−科試−郷試−挙人−覆試−会試−会試覆試−殿試−朝考で、朝考を超えると制科になる。会試を首席で合格すると会元と呼ばれ、殿試を首席で合格すると状元と呼ばれる。(時代によって違う場合もある) 唐伯虎が合格したのは郷試で、この首席合格者が解元なのだ。唐伯虎の住んでいた江蘇は教育熱の盛んなところだったとか。 この科挙の試験に絡んだ不正事件に関与したとして入獄、無実の訴えを起こして闘うが、この頃から通常の出世コースを歩くのが嫌になったようだ。ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー詩人仲間の祝枝山、文壁、張靈(もうひとりは徐禎卿とする説有り)と共に"江南四才子"として持て囃されたが、唐伯虎は地方を遊歴しながら見聞を広め、貧しい人々のために画や書を切り売りして歩いたと言われている。画は始め周臣という人に学び、後年は沈周に入門。山水、人物画を得意とし、花鳥画はあまり得意ではなかったとも。 映画で見られる様に秋香を加えて九人の妻を持った、なんてことは無いが、結婚生活が不幸だったのは本当のようだ。最初の妻・徐氏娘(字は不明)との結婚中、相次いで両親に死なれ、妹夫婦にも不幸が相次ぎ、あげくには妻は流産。徐氏娘とは後に離婚し、何氏娘(字は不明)と再婚したが、入獄したのはこの直後のこと。 落魄し落ち込んだ唐伯虎は何氏娘とも離婚するが、彼を精神的に支えた友人の女性・九娘と結ばれる。この九娘が九人の娘と曲解されたもので、これに祝枝山と賭けをして書いた時の「九美圖」という絵が、後世の彼にプレイボーイというイメージを与えたのだ。九娘との間に一女を授かったが、疲労がたたったのか1524年に54才で唐伯虎は無くなった。その時九娘は37才だったと伝えられている。ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーここからはギャグ解説。冒頭、唐伯虎(周星馳)を訪ねてくる友人・祝枝山(陳百祥)との会話は、セリフ回しから仕草までまるで"黄梅調"で、祝枝山が金に困って絵を書いてくれと頼み込んでから急に現代語になって笑わせる。 絵を書く方法はまるで武侠片タッチで、祝枝山の体に墨を塗りつけ、体の一部分をモチーフにして書き上げる。「乳首は花に、手足は岩木に・・・鷹は何?」問われた唐伯虎「用的是閣下的命根子(閣下のチンコを用いました)」それを聞いた祝枝山「雄壮にして熱情、伝うること神の極みだ」と喜ぶ。唐伯虎呆れて「我説的是鷹咀上吻的那修小蠱(私が説明したのは鷹が咥えているミミズの方でございます)」 不幸な結婚生活でいつも憂鬱そうな唐伯虎、八人の妻から「何でいっつもそんな顔してんの?あたし達に何か不満があんの?」と詰め寄られ、何も無いなら笑顔を見せろ!と要求される。笑いたくもないのに無理に笑顔を作った唐伯虎、もっと!と言われて、自分の指で頬の筋肉を持ち上げて見せる。 これの元ネタはバスター・キートン。笑わぬコメディアンとして有名だったキートンには、その売りとなる無表情を守るため映画の中で笑ってはいけないという契約条項があった。これを逆手にとったのが『キートンの西部成金』で、ガンマンに銃を突きつけられたキートンは、自分の指で頬を持ち上げ無理やり笑顔を作るのである。ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー寧皇派の使者が自派への勧誘にきて仮病を使う場面。ここも"黄梅調"です。医者に聞かせる脈の音は、密かに修行した内功によって脈拍を操り誤魔化す。"ウイリアム・テル序曲"から"将軍令"までテクノ調なのが可笑しい。 実は唐家には仇敵がおり、その一人がその名も"奪命書生"(劉家輝)!回想場面で着ている服はまるで50年代の神怪武侠片のよう。この"奪命書生"に父が殺された為、武林武器名鑑には唐家の秘伝・覇王槍は三位として載っていると母から聞かされる。ちなみに二位は奪命書生、四位は李尋歡の飛刀、一位は李尋歡の母の飛刀だとか。李尋歡は古龍の武侠小説の有名主人公。武林武器名鑑云々・・という設定も李尋歡の登場する小説「多情劍客無情劍」(01/7/26日記参照)より。 回想場面で母の使う技・霹靂雷珠はありそうなネーミングだが恐らく周星馳オリジナル。この"有りそうな"というところがセンスの良さで、奪命書生が使う"面目全非脚"やそれに対抗する唐伯虎の"還我漂亮拳"などもそう。ただし秋香(鞏俐)の部屋に忍び込んだ唐伯虎に、秋香が見舞う棒術"十字追魂棍"は「水滸傳」の盧俊義の得意技。ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーお参りにきた華夫人(鄭佩佩)のお供で寺院に現れた秋香に一目惚れ、御神籤を引いている秋香に唐伯虎が話し掛ける場面は粤劇の名場面。ここで粤劇なら歌になるのだが、唐伯虎が歌おうとすると僧侶の物凄いローリングソバットが。"寺院ではお静かに"だって、そりゃーそうだ!(笑) 門前で父が死んだと泣いて書生にして貰う場面は、これも粤劇にある場面から。もう少しで就職できそう・・・というところで更に不幸な人物が登場するあたりが笑わせるのだ。 雇われた唐伯虎が武状元(梁家仁)という書生頭に番号を付けられ、シゴかれる場面はスタンリー・キューブリックの『フルメタル・ジャケット』から。"ジェリー・ドーナツが好きであります!"とは言わされなかったけど。 屋敷に忍び込んだ盗賊たちは自称"江南四大淫侠"その頭目格は"小淫蠱・周伯通"。金庸先生が怒ってきそうなこのネーミングは、「射G英雄傳」より。ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー忍び込んだ部屋で実は秋香が唐伯虎に憬れていたことを知る場面、秋香が思わず口ずさんだ詩に唐伯虎が続ける。「桃花塢裏桃花庵」「桃花庵裏桃花仙」これは唐伯虎の"桃花庵歌"より。 ここで秋香に何で私を追いまわすの?と問われ「あなたの三笑に情を感じた」運命の出会いを強調。これは唐伯虎が「九美圖」を書いていた時、町で見かけた豆腐屋の娘・阿娃が何気に微笑んだのを見て、九人目の美女として後を追った故事からきている。この"三笑留情"が、秋香が三度微笑んだ話から結婚に結びつく粤劇「三笑姻縁」になるのだ。 息子の家庭教師に昇進した唐伯虎が、バカ息子たちに何が出来ると問われて答える場面も「三笑姻縁」から。ショウブラ版だと「弾琴、焚香、對奔、做文章、吟絶首風花雪月、弾一曲鳳求凰、畫幾筆山水人物、奏一套簫管管黌、未卜占地、風流自明、竊玉偸香」となっているが、これが周星馳版では「吹口琴、玩玉簫、泡泡紐、看情、占卜相観人眉字、風流個償、竊玉偸香」となる。吹口琴とか玩玉簫とか、全然いい加減じゃん!ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー替わりに元の家庭教師は首になるんですが、オリジナルだと唐伯虎の方が有能なため老齢にして追い出されるちょっと可哀相な場面。"回歸田園養天年"とかいって歌もあるんですよ。周星馳版だと刺青だらけのヤクザで刃物を持ち出した上に勝手に死んでしまうんですがね。 鄭佩佩の華夫人と劉家輝の奪命書生が闘う場面は功夫ファンお待ちかねのところ。ショウブラの先輩後輩ですが、ショウブラ時代に共演はないレア対戦。唐伯虎が書生として雇われると華家のしきたりに従い"華"の字をつけた名前を拝命する。結局は"華安"に落ち着くものの、当初与えられそうになった名前は"華勝"。「その名前は・・・」といって固辞する唐伯虎だが、それもそのはずで、この映画を製作した「永盛娯楽」は向華勝と向華強の兄弟による経営。このふたりは・・・まあ、ヤクザ・・以下自主規制。 その華夫人、唐伯虎の父に振られたことをいつまでも怨んでいた。唐家のものは皆殺しとばかりに劇毒・一日喪命散を使う。それに対抗して唐伯虎も家伝の劇薬・含笑半歩癩を使用。このネーミング・センスは武侠小説の手段。七種類の毒虫が混合されるという一日喪命散だが、一緒に混ぜるのは"鶴頂紅"。普通、蓮の花のことだが、中国では丹頂という種類の金魚のことでもある。でもオイラはこれ古龍の小説「絶代雙驕」に出てくる秘丹・鶴頂紅のことだと思うんだが。ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー谷徳昭との対詩合戦。「一郷二里三共夫子、不識四書五径六義」この後「意敢教七八九子、十分大胆」と続くことから、最初の一、二から数字を数えている語呂合わせだと解かる。意味があるのは"不識四書五径六義"のところ、"不識四書五径(四書五径を知らず)"というのは良くある詩文だが、そこに"六義"とつくところが捻ってある。四書五径というのは中国人にとって勉強をするならまず習わなければならないもので、四書=大学・中庸・論語・孟子、五径=書経・易経・詩経・春秋・礼記のことだ。"五径六義"は武侠小説のタイトルでよく使われる「三侠五義」とかの言い回しを真似たもの。 唐伯虎が四回目に詠む詩「賞花賞月賞秋香」というのは似たようなものはオリジナルにも多々あり。「思秋香愛秋香、日日夜夜想秋香」とか、これもショウブラ版から。 ついに結婚を許された唐伯虎だったが、華夫人の嫌がらせは続く。使用人としての契約書を持ち出し、最初に騙したのは唐伯虎の方だという。「契約書の行の頭文字を並べて読め」という唐伯虎に従って見れば"我為秋香"の文字が!これも粤劇に原点があって、戯れに書いた唐伯虎の絵を華夫人に詰問され、書き直しを命じられる。そこで絵の上に載せた詩文の頭文字を並べると"我為秋香屈居僮僕(秋香のために僕は書生になった)"と読めるように書き入れるのです。 ラストの花嫁選びで唐伯虎が使うのは"如来神掌・一式"でも何で"一式"かな?とどめは"萬佛朝宗"ではなく"カメハメ波"。ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーこれ日本語化不能でしょ?どうやったのかなークロックワークス?ということで、周星馳特集これにておしまい!  

『審死官』 [2005年01月30日(日)]

Name:なるこう
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楽しく読まさせて頂きました。
例えば、全盛期のダウンタウンのネタがアメリカで通用するかと言われればそう簡単にはいかないわけで、
やはりこの作品も香港ローカルな部分を強く刺激した作品だったのですね。
個人的に「ゴッド・ギャンブラー/完結編」がそれよりヒットしたことはもっと納得行かないところありますけれど。これはユンファカムバックの影響がデカかったんでしょうね。

しかしジョニー作品なら「十萬火急」も含めて日本でも出して欲しいですね。

更新 [2005年01月30日(日)]

Name:fake
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 1/30日記更新。本日は、周星馳特集の第八弾。いよ
いよ『審死官』登場。今回、セリフを全部書き出して
自分なりに翻訳してこの映画を見直してみました。ち
ょっと更新に時間がかかったのはそのためです。

周星馳(8)『審死官』 [2005年01月30日(日)]

周星馳(8)『審死官』'92年製作、監督:杜h峰、主演:周星馳ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー『少林足球/少林サッカー』登場までの周星馳最大のヒット作。90年『賭聖/ゴッドギャンブラー外伝』で突如ブレイクした周星馳は、それまでの香港映画界の興行記録を更新。前人未到の4千万香港ドルという記録を打ち立てる。91年には『逃學威龍/ファイト・バック・トゥ・スクール』で記録更新の4千3百万香港ドル、そして『審死官』での4千9百万香港ドルという、途轍もない記録を歴史に刻んだ。(これは94年に5千2百万香港ドルという興收で周潤發の『賭神2/ゴッドギャンブラー完結篇』に破られるまで、もう抜けないのではないか?とまで考えられていた) 単に一本あたりの収入の問題だけではない。90年には『賭侠/ゴッドギャンブラー2』『無敵幸運星』の2本、91年には『整蠱専家』『賭侠2上海灘賭聖/ゴッドギャンブラー3』の2本、92年に至っては『家有[喜喜]事』『鹿鼎記/ロイヤルトランプ』『鹿鼎記2神龍教/ロイヤルトランプ2』『逃學威龍2/ファイト・バック・トゥ・スクール2』の4本が興收ベスト10にランクイン。92年は『審死官』を含めてベスト10中半分を独占するという異常人気であった。ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーその『審死官』であるが、今に至るまで劇場公開もビデオ発売もされたことがない。更につけ加えるならば、今をときめく杜h峰(ジョニー・トゥ)作品でもありながら、である。 この『審死官』ほど外国人にとって敷居の高い作品もない。確かに良く出来ているし、実際に面白いのだが、他の作品に比べてこの映画だけが何故それほどまでに大ヒットをしたのかは正直いって解からない。 ヒットの要因だけなら推察できる。当時流行の古装片に初めて挑戦した作品であり、粤劇として良く知られた題材を選んだことが挙げられる。喜劇は本来生活や文化に密接して初めて面白いものであるから、良く出来た喜劇ほど外国人には理解し難いものである。それを香港ローカルに純化したところに『審死官』の面白さがある、という点だけは理解出来るのだ。 だがこれでは作品そのものを理解したことにはならないし、話し言葉としての広東語の面白さを縦横に駆使したこの作品では、たとえ日本語字幕がついたとしてもネイティブ以外には理解不能である。例えば、ずっと時代劇口調で喋っていた周星馳が突然現代語調で喋り始める面白さは、字幕でも吹き替えでも表現は出来ない。この映画の真の面白さは、我々には永遠に不明なのだ。ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー粤劇「審死官」はもともと京劇「四進士」を翻案したものである。京劇も粤劇も地方演劇である点は同じであり、中国各地には他にも越劇、崑劇、川劇、呂劇など様々な地方演劇がある。これは中国語が各地方語によって声調に違いがあるからで、声調の変化によって歌の表現方法が異なってくるからなのだ。 京劇はその物語内容によって幾つかのジャンルに別けられるが、裁判ものである「四進士」は「捜孤求孤」や「法揚換子」となどと同じ"公案劇"というジャンルに属する。だが、親子・夫婦の情愛を描いたり、主人公が知恵と才覚で苦難を乗り切ったりという"人情劇"や"知謀劇"の側面も持つ複雑な作品なのである。 粤劇は乾隆年間(1736〜1795)に佛山を中心に興ったといわれている。元は桂林語で演じられていたというし、後の"紅船戯班"の発達を見るにおいて、広西省から珠江を辿って広東省へと流れ着いたのではないか? 19世紀末に広まったといわれている"紅船戯班"は、元彪の『敗家仔/ドラ息子カンフー』や劉家良の『洪熙官』で見ることが出来る、船で移動する劇団のことだ。反清復明の闘士が役者に身をやつして参加していたといわれ、弾圧を受けたりもしたのは映画だけの話ではない。大戦と文革を逃れて香港へと多くの役者が移住。ブルース・リーの父・李海泉もそのひとりだ。香港を経て海外の華僑文化圏へと広まったが、現在、後継者不足は深刻で存亡の危機に瀕している。ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー『審死官』は48年にも映画化されている。粤劇の名優・馬師曾と紅泉女(周星馳版の梅艶芳と同じ役、当時は実際に夫婦であった)による主演で、粤劇「審死官」はもともと馬師曾の代表作であった。事実、馬師曾の死後「審死官」を演じるものはいなかったといわれ、十年の歳月を経て馬師曾の劇団にいたこともある梁醒波によって演じられるまで後継者のいない演目なのであった。 それほどの題材に挑戦するのは周星馳にとって実験ともいえる大冒険であったはずで、この映画の成功はこの辺りのことも押さえておかなければ理解できない。 この映画の成功が彼を真の意味での香港No.1スターにしたのは確かだが、あまりにも香港ローカルに特化してしまったため、広東語文化圏以外への進出が閉ざされてしまったのは皮肉である。 ストーリーは、状師の(弁護士みたいなもの、もちろん悪徳弁護士である)周星馳が、夫殺しの嫌疑をかけられている呉家麗を弁護して、その地方の役人たちの不正を暴くというもの。弁護士という口八丁の職業は正に周星馳にピッタリで、立て板に水のごとくまくし立て、相手を言いくるめて行く姿は痛快である。それだけに言葉の問題が大きく立ちはだかるのだが。ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー自分より背も高く、武術の達人である妻・梅艶芳(アニタ・ムイ)に頭が上がらないが、その梅艶芳の方も、学が無いため字もロクに書けず、インテリの夫を心から尊敬している。 この"書く"という行為は劇中において度々笑の種になっているのだ。子宝に恵まれず(といってもその数1ダース以上死なせている)、風水によって子供のために絶筆することになった周星馳は、召使の黄一飛が字を書くのを見ていて下手糞で手が動いてしまう。「子供が欲しくないんですか?」と止められた周星馳、掃除用のモップを水に浸し地面に見事な字を書いてみせる。この時の周星馳の顔と動きは關徳興版・黄飛鴻の物真似で、黄飛鴻ものの定番"筆戰"の再現である。 呉家麗の身の上に同情した梅艶芳は、勝手に訴状を書き裁判所へと突貫をかける。字が書けないため、判らないところは"〇×"で済ませているのだ。訴状を読み上げる秘書官と判事のやりとりが笑わせる。あきれた判事は「あんたの身内には字の書ける人はいないのかね?」と問う。「えーっ五百里向こうになら居ますけど・・・夫は状師なんです、駄目ですか?」結局、平手打ち三十回で放免される梅艶芳。裁判所を出てきた梅艶芳に周星馳が一言「濟公みたいだ」。"濟公"は翌年『濟公/マッドモンク』として映画化、その"濟公"を導く観音様役でゲスト出演したのが梅艶芳。ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー冒頭、金持ちの犬に噛まれた露天商の男が、犬を殴って逃がしてしまう。言いがかりをつける金持ちのところへ颯爽と登場した周星馳、最初「五百両は払うのは当然だ」として金持ちの肩を持つ。ところが召使の黄一飛がその金持ちに噛み付き、金持ちもまた黄一飛を殴ってしまう。走り去る黄一飛。「あなた私の召使を逃がしてしまいましたね?犬に五百両なら召使には千両は払って貰わないと」「あの犬はアメリカ産でこの辺には一匹しかいないぞ」「私の召使もフランス生まれで、この辺にはひとりしかいませんよ」結局金持ちは周星馳に言い包められてしまう。 続いて裁判の場面。前日に買収されている周星馳は、明らかな殺人事件をも無罪にしてしまう。阿片窟の息子と喧嘩して死なせてしまった両替商の息子を弁護「殴った時に出来た傷でこんなに腫れています」と周星馳。「でも私の息子は死にました」「ひとは誰でも死にます。彼は短命だったのです・・・」「そんな!短命だったなんてどうしてわかる!」「では何故?短命ではなかったといえるんです?」 この論旨のすり替えがこの映画の真骨頂で、それは最後の裁判でも応用される。ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー呉家麗の夫を殺したのは義兄夫婦で、義姉には山西省の役人・梁家仁がついている。梅艶芳が法廷で侮辱されたのに発奮した周星馳は弁護に立ち上がるが、梁家仁に買収されている新任の呉孟達判事によって逆に投獄されてしまう。 買収に来た役人の手紙をこっそり書き写した周星馳、それを裁判の場で持ち出す。「私が写したものが判事に渡りました、本物はこれです」「それが証明できるのか?」「筆跡を鑑定して下さい」「しかし公文書の盗み見は重罪だ」「判事あなたにそれが出来ますか?」そこで梅艶芳の懐から銀塊が転がり出る。「これは?」「呉孟達判事の奥さんから貰ったものです、私は不動産をやっていますから家の代金で貰いました」「どこにそんな金が?」と呉孟達。「梁家仁に買収された時の金でしょ」「俺は使っていないぞ!」「私もよ!」語るに落ちるふたり。周星馳は畳み掛ける「私の言っていることは仮説かもしれません、法廷侮辱罪で罰を受ける覚悟はあります。しかしこの手紙を読みさえすれば全てが明らかになるのですよ。さあ!さあ!」全員が尻込みして手紙を受け取らない。周星馳の言うとおり読んで本物なら梁家仁らは罰せられるし、公文書を盗み見の罪も逃れられない。かといって読まないと本物かどうかもわからない。立場の悪くなった役人たちは、殺人罪で義兄夫婦を死刑にし、呉家麗の無実を晴らすことで妥協案を提示。自分たちの保身を図る彼らに散々嫌がらせをした周星馳は、当初の目的である呉家麗の無実を証明して、爽やかに法廷を去っていくのだ。(次回へ)

伝説のユー・ソー・チャウ [2005年01月29日(土)]

Name:邪亜邪亜
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どうも!
ジアマッティ氏の代わりにイーストウッドのサプライズ、いかがお過ごしでしょうか?
本番はたぶん、"MDB" は無冠に終わりそうですが、まあいいや(笑)。


>あのジョーク、ブッシュ政権下のアメリカではカットですよ。(笑)

前の授業でも、神父兼教師にけっこうタブーなこと言ってますね。(笑)


>アレック・ギネスやピーター・クックは誰が演じるんでしょーかねー?(出るとしてですけど)

私もこの映画、今年見たい作品ですね。
IMDBを見ると・・・、上記のおふたりは出ないようですね。

代わりに、ブリット・エクランドがシャーリーズ・セロン、ブレイク・エドワーズが、ジョン・リスゴー(笑)で、
デヴィッド・ニーブンが、Nigel Havers、キューブリックが、Stanley Tucci とのこと。
実名人では、ハル・アシュビーの名もあったんで「チャンス」の話とかも出てくるんでしょうね・・・。楽しみです。

>その手のインタヴューでまともに答えている人の方が少ないのですよ。

なるほど、ジャッキーやトム・クルのように営業上手じゃないんですな・・・。

>みんな事務所で、しかも面倒くさそうですよ。(笑)

そうなんですか(笑)。それにしてもホント汚いところでした・・・。

>私も全体のニュアンスが今イチ掴みづらかったので、職場のアメリカ人に教えて貰いました。

毎度御丁寧に翻訳していただいてありがとうございます! そのアメリカの方にも、お礼と“「キャット・ウーマン」最高ですよね”とお伝え下さい。

>映画用語というか業界用語で喋っているんだろう、とのことでした。

なるほど・・・。 んじゃ辞典だけだと、かなりわかりづらいですな。
今回はボクシングの映画にちなんで、ボクシング用語にひっかけた表現も多いんですよねぇ。


さて、いつも訳を解説していただいているお礼というわけではないですが、「逃學威龍2」の日記で触れられていた、セリフ2点について、またビデオ借りてきてチェックしました(笑)。

まず、「メリーポピンズ」の“C”の件。

字幕では、

(主人公が「C?」と聞き返すと・・・)

「×××××のCだ」

となります。

この、×××××の部分には、無学なのでわかりませんが、イスラム系諸国の言葉のフォントが入っています。
(点とヘビのような曲線で構成された、筆記体ですな)

吹き替えでは、

「ほら、♪スィー、スィー、スーダラダッタ、のCだ」

御存知「スーダラ節」なのですが、この場合、

“スー”と言わず、“スィー”と発音させているのがポイントですね。

次は、于素秋の件。

字幕、吹き替えとも、“ユー・ソー・チャウ”となってますが、
原音聞いても、そう聞こえるので、于素秋は日本のカナ表記で、
ユー・ソー・チャウで、そのままなんでしょうね。

ちなみに、その後のセリフは、

字幕:

「見ての通り、体売ってんのよ。香港人気ナンバーワンよ。この“伝説の巨乳”を知らない人はいないわ。ベテランよ、一度いかが」

となっており、

吹き替えでは、

「わかってるでしょうけど、体売ってんの!これでも、この香港で、知らない人はいないのよ。巨乳のユー・ソー・チャウちゃんといえば、伝説の巨乳NO.1なんだから。25年のベテランよ。アンタも一度試してみない?」

となっています。

やけに“巨乳”にこだわってますが、原音もそうなんでしょうか?(笑)。

しかし、ずっとシリーズ借りて来て見てたのに、吹き替え音声収録されていたのに気がつきませんでした(笑)。
改めて吹き替え音声で見ると、デフォルメされていて面白いですね。

ではでは。

Re:逃學威龍2&3 [2005年01月26日(水)]

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>ミシェル・ファイファーの恥ずかしい作品(笑)。

 当時の鑑賞記に「この女は将来必ずくる!」と書
いたのですが(笑)、「FBB」までは長かった!

>さすがに、今見ると、「T2」と「氷の微笑」ネタは失笑ですね(笑)。

 時代が出てますよね。

>逆に2での、キリストの磔ギャグは、メルギブの「パッション」みたいで笑えましたが。

 あのジョーク、ブッシュ政権下のアメリカではカッ
トですよ。(笑)

>しかし、「T2」&「氷」って2本ともカロルコ・プロ作品ですな(笑)。

 「ショーガール」もやって欲しいですね!(笑)


>アンソニー・ウォンのオフィスビルに潜入して、掃除夫に化け、
>掃除機で鳥を吸い込んだり、女性の胸に吸い込み口を当てる部分は、
>「ピンク・パンサー2」と、全体的にピーター・セラーズを意識してるのかなと思われる箇所がいくつかありました。

 あー、ピーセラ!ホイ兄弟みたいだなーと思ったので
すが、ホイ兄弟のネタ作り自体がピーセラの影響受けて
いますから、ピーセラだったであっていると思います。

 ジェフリー・ラッシュがピーセラになる伝記映画が公
開されますね。アレック・ギネスやピーター・クックは
誰が演じるんでしょーかねー?(出るとしてですけど)

>女署長が、叔母に扮装する場面は、于素秋とは表記されず、有名女優と同性の高級娼婦だと名乗っていたと思いましたが・・・。

 そういう手を使っていましたか。

>「1」は比較的まともに答えてますが、
>「2」「3」では、はっきり失敗作、つまらない作品と答え、
>印象に残るエピソードを聞かれても、ないよと答える始末。

 そりゃー面白いですね。でも「2」「3」は失敗作だと思
っているんだ。

>確かに正直で良いとは思いますが、実際に購入したファンにとっては、そりゃないだろう・・・という感じですね。
>事務所のデスクみたいなところで、面倒くさそうに話すちゅうのは、
>いけませんぜ、シンチーさん。

 それは香港映画人の特徴でしょうね。その手のインタヴュ
ーでまともに答えている人の方が少ないのですよ。袁和平、
呉思遠、洪金寶しかり。みんな事務所で、しかも面倒くさそ
うですよ。(笑)
 身振り手振りで熱演していた劉家良師傅、ちゃんと少林僧
の格好でスタジオ撮影していた劉家輝なんか珍しい方だと思
います。

>"It's just that I know what I see when I see it.

 know what I when I は、そこに"see"以外、"do"や
"think"が入っても訳としては同じものです。ただ、前後の文
章でニュアンスが変わるだけですね。

 だからこの場合は早撮りであることを受けて、"ただ(それは)
自分が、やるべき時にやるべきことを分かっている"からで、

>I'm not afraid to print and move on. But, by the same token, I stay till I get it."

 だから、"進めることを恐れてはいない、それがそこで(結果
として)得られるであろう(ことは分かっている)から"

 私も全体のニュアンスが今イチ掴みづらかったので、
職場のアメリカ人に教えて貰いました。文章としてはこ
の場合二段でひとつの意味を考えるんだそうで、かなり
遠まわしな言い方らしいです。

 それからひとつ教えて貰ったのですが、"see"のとこ
ろは"do"でも構わないと書きましたが、全体的に"print
and move on"など、他の言葉でも代用が聞くはずなの
にこういう表現をしているということは、映画用語とい
うか業界用語で喋っているんだろう、とのことでした。

>美術スタッフがイーストウッド好きなのか・・・(笑)

 かもしれませんね。

Re:再度ご無沙汰でございます [2005年01月26日(水)]

Name:fake
Email:episodo1@iris.dricas.com
URL:http://myroom.isao.net/room164/0000001000019164

>同じ内容の文章を作成しようとも考えまましたが、既に違う話題が飛び交う中、空気の違うとも感じてしまい返答もしないままで過ぎてしまいました。大変申し訳ございません。

 遅くなっても伝えたいなら書くもよし、もう書かな
いでよいと思われるなら、それもまた良し。ご判断は
御任せ致します。ただ、ここはいつでも開放しており
ますことだけはお伝えしておきます。

>私が行った旺角の映画館のビルでは複数の部屋(というのでしょうか)で「カンフーハッスル」を上映していました。実はこの時期の香港では、他の香港映画は一切公開されていなかったのです。

 シネコンですね。洋画扱いということなんでしょう
か?それに加えて、年末興行を避けたというか、競争
力がなくなったというのですかね?

>私が行ったのは午前11時であり、客層の大部分が小中学生で、あとはカップルだったりしました。複数の部屋で上映していたにも関わらず満席でしたよ。観客の反応もよく、どのギャグシーンも受けておりました。

 子供に受けていれば未来はありますね。

>作品自体に対する所感も皆様と共通しております。

 受ける印象は同じようなものでしょう。

 日記では触れなかったのですが、周星馳の年齢の問
題もありますね。もう下町のチンピラを演じること自
体に無理がありますよ。62年生まれの周星馳は今年も
う43才。本人は「作りたい映画を作らせてくれ」と言
っているそうですし、穴があることは承知でやってい
るのかも。

>香港人以上に香港映画を熟知されている方にとっても味なネタが詰まっていること

 このHPでは前もって『如来神掌』や李小龍の童星時
代、ショウブラ暴力路線を紹介しておいて良かったで
すよ。

>作品自体を「APPRECIATE」した上で、批評しているのならともかく
>特訓が無いことをマイナス材料にする人もいるのは困りますね。

 一番困るのは好き嫌いと批評を間違えていることで
しょう。『少林』の方が好きなのは構わないのですが、
だから『ハッスル』が駄目ではね。

>私は「ブルース・リャンの足技が少ない」とか、もっともらしいこと言い出す人がいるのではないかと思いました。またはCGとワイヤーを否定材料にする人とか。そんな人がいたとしたら「まだそんなこと言ってるのか」と寒く感じてしまいます。

 以前ここで何度も書いたのですが、昔ながらの功夫・
武侠片はスタジオシステムの崩壊と共に消滅しているん
です。
 徐克映画を経て『風雲』の登場が、将来のスタンダー
ドになることが読めていれば、今に違和感はないはずな
んですけど。

>香港ではVCDを大量に購入してきました。新旧合わせて40本くらいでしょうか。ショウブラザース物は10本程度で、これらの作品については追って書きたいと思います。

 おっ!沢山購入されましたね。感想、レヴューは何時
でもどうぞ!

>どの店もショウ作品はあまり置いてなく、あちこち探し回った挙く、銅鑼湾駅構内にあるCD屋で偶然発見いたしました。

 ショウブラのメインターゲットは大陸なんです。だか
らリージョン3にしてあるんですよ。

>割と新しい作品で「大事件」と「忘不了(セシリアの)」ですが、面白かったですよ。あと「新警察故事」も中々充実しておりました。

 『大事件』は傑作ですね。『PTU』と共に是非日本公開
を実現して欲しいです。ジャッキー作品は劇場で見たい
ので待ちの段階です。公開が楽しみですよ。


>「萬佛朝宗」を受けた周星馳がのたうちまわりながら「龍剣飛、さすがだな」という台詞を発するシーンは香港の観客も吹いてしまったことでしょう。

 『如来神掌』は本当に面白いんですよ。
 彼は何度も「萬佛朝宗」を自作に登場させてますね。あ
のセリフは私も吹いてしまいましたよ。

>香港のHPでは「周星馳自創武功」とも書いてありましたので彼がギャグで考え出したのかもしれません。今度、香港人出所をに聞いてみますね。
 
 その字面なら多分オリジナルでしょうねー。

逃學威龍2&3 [2005年01月24日(月)]

Name:邪亜邪亜
Email:
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どもども!

>「Back to School Again」

そうそう、そうでした!
ミシェル・ファイファーの恥ずかしい作品(笑)。

>あの「カニバサミ」の広東語は「奪命剪脚」ですね。

愛香さん、説明ありがとうございます。
何度も繰り返し、出てきた言葉なので、何か深い意味があるのかなと思っていました。

さて、「ファイト・」2・3拝見しましたよ。

さすがに、今見ると、「T2」と「氷の微笑」ネタは失笑ですね(笑)。
逆に2での、キリストの磔ギャグは、メルギブの「パッション」みたいで笑えましたが。
しかし、「T2」&「氷」って2本ともカロルコ・プロ作品ですな(笑)。

「2」では「1」で不足していた、甘酢系要素とアクション部分を強調してましたが、「3」ともなると、ホントZAZ映画みたいでしたね。

主人公の相棒が床を円状にノコギリで切って落下するネタ。
アンソニー・ウォンのオフィスビルに潜入して、掃除夫に化け、
掃除機で鳥を吸い込んだり、女性の胸に吸い込み口を当てる部分は、
「ピンク・パンサー2」と、全体的にピーター・セラーズを意識してるのかなと思われる箇所がいくつかありました。

「2」の日記で触れられていた会話におけるセリフのギャグはわからなかったですね。
字幕でどうなってるか確認しようにも、返却してしまった後に日記を読んだんで・・・失敗しました。

女署長が、叔母に扮装する場面は、于素秋とは表記されず、有名女優と同性の高級娼婦だと名乗っていたと思いましたが・・・。
「シティハンター」と「Drスランプ」はそのまんまでしたね。

>その後の展開を見る限り周星馳の望んでいたものかどうかは疑問ですが

レンタルしたのはDVDでして、それぞれの作品に特典としてシンチーさんの短いインタビューが収録されているのですが、これが超お粗末。

「1」は比較的まともに答えてますが、
「2」「3」では、はっきり失敗作、つまらない作品と答え、
印象に残るエピソードを聞かれても、ないよと答える始末。
確かに正直で良いとは思いますが、実際に購入したファンにとっては、
そりゃないだろう・・・という感じですね。
話が途切れて困った聞き手は、強引に「ゴッドギャンブラー2」の話題を持ち出してましたよ(笑)。
事務所のデスクみたいなところで、面倒くさそうに話すちゅうのは、
いけませんぜ、シンチーさん。
ほとんど中身のない話なら、かえって入れない方が良かったと思うのですが。


てなわけで、毎度のお願いで申し訳ないです。
また英文の解説をばよろしくです。

------------------------------------------------------
Eastwood is known as an economical director, often coming in under budget and ahead of schedule.

"I'm not as fast as the reputation," he insists.

"It's just that I know what I see when I see it.

I'm not afraid to print and move on. But, by the same token, I stay till I get it."


イーストウッドは、ほとんどが予算内で、そしてスケジュールより早く仕上げる、倹約的な監督として知られている。
「私は評判ほど早くはないよ」とイーストウッドは強調する。

それがわかれば、気をつけることを覚えているだけだよ

「フィルムを焼きつけて、どんどん進むことを恐れていないんだ。その証拠にそれが得られるまでは動かないよ」
---------------------------------------------------------
上2段は問題ないと思うのですが、下2段がどうも不明です。
ひとつひとつの単語自体は簡単なのですが、全体のニュアンスがピンと来ないもので、よろしくお願いします。
---------------------------------------------------------
あっそうだ!「ファイト・バック」の「2」の主人公の新居には、「ダーティハリー2」における射撃大会でのハリーの銃撃ポーズのイラスト・オブジェ、「3」では、署長室に、ハリー・シリーズのポスターが貼ってましたな。
美術スタッフがイーストウッド好きなのか・・・(笑)

再度ご無沙汰でございます [2005年01月23日(日)]

Name:愛香
Email:
URL:


ご無沙汰しております。
「ラストサムライ」についてのお答え、また成龍の現状についてご意見について私なりの考えの文章を作成したのですが、投稿時に操作を間違えてしまい書き込みが抹消されてしまいました。同じ内容の文章を作成しようとも考えまましたが、既に違う話題が飛び交う中、空気の違うとも感じてしまい返答もしないままで過ぎてしまいました。大変申し訳ございません。

昨年12月下旬に香港に行ってまいりました。幸いにも自分の旅程が「カンフーハッスル」の公開日に被っており、初日に劇場で見ることができました。私が行った旺角の映画館のビルでは複数の部屋(というのでしょうか)で「カンフーハッスル」を上映していました。実はこの時期の香港では、他の香港映画は一切公開されていなかったのです。
私が行ったのは午前11時であり、客層の大部分が小中学生で、あとはカップルだったりしました。複数の部屋で上映していたにも関わらず満席でしたよ。観客の反応もよく、どのギャグシーンも受けておりました。

作品自体に対する所感も皆様と共通しております。ストーリーの
消化不足、特に耳の聞こえないヒロインとの展開が中途半端に思えた
ために、(それでも彼女だと判明する場面では、客席で泣いてしまったのですが)映画全体として充実度に欠けてしまうのです。「少林サッカー」より劣る点であります。同様の批評は既に皆様がお書きになられているので今更私が語っても仕方無いのですけど。

武侠・功夫片に興味の無い一般の観客への分り易さと同時に、香港人以上に香港映画を熟知されている方にとっても味なネタが詰まっていることを考慮すれば、ある意味でバランスが取れているのかもしれませんね。少なくとも日本人でこの作品世界の出典を看破したのはfakeさん、浦川とめ女史と、あとは一握りの方達でしょう。
作品自体を「APPRECIATE」した上で、批評しているのならともかく
特訓が無いことをマイナス材料にする人もいるのは困りますね。
私は「ブルース・リャンの足技が少ない」とか、もっともらしいこと言い出す人がいるのではないかと思いました。またはCGとワイヤーを否定材料にする人とか。そんな人がいたとしたら「まだそんなこと言ってるのか」と寒く感じてしまいます。

香港ではVCDを大量に購入してきました。新旧合わせて40本くらいでしょうか。ショウブラザース物は10本程度で、これらの作品については追って書きたいと思います。どの店もショウ作品はあまり置いてなく、あちこち探し回った挙く、銅鑼湾駅構内にあるCD屋で偶然発見いたしました。割と新しい作品で「大事件」と「忘不了(セシリアの)」ですが、面白かったですよ。あと「新警察故事」も中々充実しておりました。また遅まきながら「龍的傳人」を購入させていただきました。冒頭でテレサ・モウが見せる「萬佛朝宗」について、香港では定着したギャグなのですね。同じセリフを「賭覇」でドゥドゥ・チェン(超能力者の振りをした)が大袈裟に叫んでました。「萬佛朝宗」を受けた周星馳がのたうちまわりながら「龍剣飛、さすがだな」という台詞を発するシーンは香港の観客も吹いてしまったことでしょう。

ちなみに、あの「カニバサミ」の広東語は「奪命剪脚」ですね。
「剪」はハサミですから、カニバサミとは上手い翻訳です。
香港のHPでは「周星馳自創武功」とも書いてありましたので彼がギャグで考え出したのかもしれません。今度、香港人出所をに聞いてみますね。

更新 [2005年01月23日(日)]

Name:fake
Email:episodo1@iris.dricas.com
URL:http://myroom.isao.net/room164/0000001000019164

 1/23日記更新。本日は、周星馳特集第七弾『逃學威
龍三之龍過鶏年/ファイト・バック・トゥ・スクール3』
です。
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