旧myroom(香港電影的日常 '01/2/17〜'06/1/29)より移転。

 香港映画を中心に語っていますが、基本的には何でもアリです。
 なお日記に記載の内容は、無断転載、転用はお断りいたしております。ご理解下さい。(by fake)

 ・・・・あと、リンクもフリーではないんです。すんませんなぁ。

Re:re: [2005年08月31日(水)]

Name:fake
Email:episodo1@iris.dricas.com
URL:http://myroom.isao.net/room164/0000001000019164

>なるほど。もうこの時は台湾に行った後だったのですね。

 公開はほとんど同時期ですから、早撮りの張徹
組の方が先に終わっていたはずですね。

>疑問というかジャッキーってそこまで傲慢なのかと思いましたが、ギャラ要求の問題があったのですね。

 かなり後のインタヴューまで怒ってましたが、ど
っちみちあの組み合わせでは旨くはいかないでしょ
う。みんな殿様ばっかりっていうのは良くない現場
ですよ。

>やっぱり。
>ラストはそれなりのリスペクトは感じられるものの、ジャッキー監督ですよねぇ。

 アニタ・ムイと最初に酒を飲んで酔拳で闘う場面も
自分がやったと答えていました。背景のセットはハー
ベストのものですし、ここもラストバトルと同じ頃に
撮影したのかもしれません。

>まさしくその通りですね、ここだけ「報仇」の世界で異質のジャッキーが戦うというヴァーチャルショーブラ。

 もし全盛期のショウブラでジャッキーがスターだっ
たら・・・・見るたびに興奮と感動に震えてしまう凄
い場面です。

Re:ミルコ!! [2005年08月31日(水)]

Name:fake
Email:episodo1@iris.dricas.com
URL:http://myroom.isao.net/room164/0000001000019164

 負けちゃいましたね・・・。

>そのかわり27日から、各作品がどっと公開されて、ゆっくり観られないッス・・・。

 映画も短期間しか上映しない単館ものが増え
たので、公開日が重なるとキツイっすよね。

>その事故とはどんなものだったのでしょうか??

 80年代、楊紫瓊(ミシェール・ヨー)の『皇家師姐/
レディハード』からスタートした女性アクションは、
楊麗(シンシア・カーン)、大島由加里などの人気
スターを輩出。
 李賽鳳(ムーン・リー)も『天使行動』シリーズで
その路線に参戦、他の女性スターと違ってアイドル
ルックスの李賽鳳は独自の人気を博していたのです。

 89年、同路線で活躍する胡慧中(シベール・フー)
と共演した『獵魔群英/群狼大戦』撮影中、燃えるビ
ルから飛び降りるスタントを女優自ら演じていたと
ころ、新米の効果係りが爆薬のスイッチを人が出て
くる前に押してしまい、女優ふたりは火達磨のまま
悲鳴をあげてビルから落ちて行った・・・・。

 同映画は完成せず、そのフィルムをそのまま使っ
てスキャンダラスに商売をするという非道ぶりをみ
せました。日本で出ている版にもその映像があるか
は未確認のため不明。

 李賽鳳も胡慧中も全身大火傷に見舞われましたが、
全身の皮膚を移植し直して何とか役者に復帰しまし
た。その時の映像はあまりに酷くてちょっと正視し
かねるほどです。

 彼女には幸せになって欲しいでしょ?

>日本では特に他にめぼしい公開作は無いなら、この“おっぱいポロン”でランクインですか(笑)。

 おっぱいは強し!ですな(笑)。

>ヘップバーンやJ・ディーンのような故人なら別ですが、韓流全盛の今、75歳のジジィの写真集ですからね。

 写真集パラパラと見ましたよ。今月はPRIDE貧乏
で買えませんが、来月は買おうと思っています。

>91年2月の公開ですから、92年頃が単品公開の移行期なんでしょうね。

 ということになりますか。じゃ今のところに引っ
越してからはずっとそうなんだなー。

>日本では林寛子(笑)主演のそのまんまのTVドラマもありましたね。

 『がんばれレッドビッキーズ』!(笑)
 ところでリメイクの『ベアーズ』は監督が『スク
ール』のリチャード・リンクレイターのようです
ね。考えることはいずこも同じか・・・。

>試合やコンテストではなく「発表会」という形式で順位を敢えて付けないですね。

 時代の流れですかな。2位のトロフィーを叩き付
けたオリジナル"ベアーズ"の気概よ今いずこ?

>なるほどぉ・・・。
>でもよく考えると、東洋人をデフォルメしてギャグにしているエドワーズの作風がウケるというのは、面白いですね。

 そういやぁそうですね。ピーセラのわかり易くて
クドイ笑いは、確実に香港に継承されたのは間違い
ないですが。

>『ブルース・リー物語』では『ティファニーで朝食を』を観て不愉快になる場面がありましたが、実際はウケていたりして。

 リーは別でしょうね。散々差別された怨念が彼を
強くしたんでしょうし。

>『ピンクパンサー』自体も『4』ではモロ『燃えドラ』の影響を受けていましたね。

 香港ロケだったのは『4』でしたかね?一番面白
くなかったことだけは覚えているのですが。ちなみ
にコメディとしては『暗闇でドッキリ』が一番だっ
たと思いますが、これピンクの豹は出てこないんで
すよね。

>ラブコメとアクションコメディ以外は観ることが出来ませんよね・・・。

 香港映画華やかし頃なら発売されたんじゃないか
と思いますけどね。

>そういえば、この前話題に出た柔道を扱った映画もビデオになっていないですね。

 『柔道龍虎榜』は劇場公開の予定もあるんじゃな
かったかな?これは少なくともDVDは出そうですよ。

>スコセッシがリメイクして、オスカー獲って欲しいですよね。
>主人公を俳優じゃなくて映画監督にして(笑)。

 で、やっぱりオスカーは貰えない!?(笑)

>とりあえずジョー・ペシみたいな人じゃなくて良かったですね(笑)。

 チンピラでしたから(苦笑)。後でお金は請求して
取り返しましたけどね。

劉家良特集最終回!? [2005年08月31日(水)]

Name:fake
Email:episodo1@iris.dricas.com
URL:http://myroom.isao.net/room164/0000001000019164

 8/31日記更新。本日は、劉家良特集第二十九弾にし
て最終回でございます。『酔拳3』から現在まで、一気
にいきます!

 えー、五月から長々と続いておりました劉家良特
集もひとまず終りです。興味の無い人とか"いい加減
そろそろ他の映画もやれよ!"と思っておられたこと
かと思いますが(苦笑)、これまでお付き合い頂きまし
て誠にありがとうございます。

 どこにも書かれていない「劉家良傳」にはなったと
自負はしておるのですが(笑)、どうですかね?皆様面
白かったでしょうか?

 特集に関しての、ご意見ご感想等ございましたら、掲
示板かメールにてお寄せ下さいませ。

 特集文責、著:fake

re: [2005年08月31日(水)]

Name:なるこう
Email:
URL:

>彼等も彼等なりの仕事先を見つける必要性があったんですよ。
なるほど。もうこの時は台湾に行った後だったのですね。

>どうでしたか?
>袁和平がかなり高額なギャラを要求したため(日記より)
袁和平はジャッキーに比べ、徐克、ハリウッド、「グリーン・デスティニー」、サモハン降板の「カンフーハッスル」の後釜など、柔軟性に富んでいる様に見受けられたので、「酔拳2」でウマが合わなかったことに疑問というかジャッキーってそこまで傲慢なのかと思いましたが、ギャラ要求の問題があったのですね。

>劉家良抜きで撮影を仕上げてしまう
やっぱり。
ラストはそれなりのリスペクトは感じられるものの、ジャッキー監督ですよねぇ。

>そのショウブラ的シチュエーションの真っ只中に、たったひとりでジャッキーを放り込むという実験
まさしくその通りですね、ここだけ「報仇」の世界で異質のジャッキーが戦うというヴァーチャルショーブラ。

ミルコ!! [2005年08月31日(水)]

Name:邪亜邪亜
Email:
URL:

夏休みが終わり、やっとファミリー・ピクチャーが減少しましたね。
そのかわり27日から、各作品がどっと公開されて、ゆっくり観られないッス・・・。


>不幸な事故に遭われたのでお幸せになって欲しいですね。

その事故とはどんなものだったのでしょうか??


>ディディは『ピックポケット』でおっぱいポロンの現:元彪夫人のことっす。

ありがとうございます。
なるこうさんの投稿にも、ちゃんと話題に出ていましたね。すみませぬ。
日本では特に他にめぼしい公開作は無いなら、この“おっぱいポロン”でランクインですか(笑)。


>アイドルだった・・・どっちがぁ?(笑)

いやCEですよ(笑)。シンシア・ギブとCEが見られた、イイ時代だった・・・。
でも最近も「スクリーン」から別冊で写真集(というかグラフ誌)発売されましたのですよ。
ヘップバーンやJ・ディーンのような故人なら別ですが、韓流全盛の今、75歳のジジィの写真集ですからね。

>『ルーキー』と『メンフィス・ベル』は一緒ではなかったですか?

OH!! おっしゃる通りでございました。
91年2月の公開ですから、92年頃が単品公開の移行期なんでしょうね。

>女子ピッチャーの子はユニフォームのままア〇ルを犯されてしまいますよ!(笑)

ハーベイ・カイテル同様のアブナいコーチ(笑)。

>『天使にラブソングを』を混ぜれば『スクール・・』に
なりますね。スポーツでなくともこれだからなぁ。

日本では林寛子(笑)主演のそのまんまのTVドラマもありましたね。
先日話題にした矢口史晴監督作品もこの流れを多少引いてるのでしょうが、
試合やコンテストではなく「発表会」という形式で順位を敢えて付けないですね。
(この点もやはり、周防監督作品と決定的に違いますね)

>『ピンクパンサー』は香港の大抵の人が影響を受けていると述べています。

なるほどぉ・・・。
でもよく考えると、東洋人をデフォルメしてギャグにしているエドワーズの作風がウケるというのは、面白いですね。
『ブルース・リー物語』では『ティファニーで朝食を』を観て不愉快になる場面がありましたが、実際はウケていたりして。
『ピンクパンサー』自体も『4』ではモロ『燃えドラ』の影響を受けていましたね。


>劉雲の『絶世好BRA』とか面白いんだけどなぁ。

ラブコメとアクションコメディ以外は観ることが出来ませんよね・・・。
そういえば、この前話題に出た柔道を扱った映画もビデオになっていないですね。


>今とはオスカーのあり方自体が変わってしまってい
るはずですから、絵空事として捕えてくれると思うのですけどねー。

スコセッシがリメイクして、オスカー獲って欲しいですよね。
主人公を俳優じゃなくて映画監督にして(笑)。

>結局タクシー代から治療費まで肩代わりしてやってね、散々でしたよ(苦笑)。

とりあえずジョー・ペシみたいな人じゃなくて良かったですね(笑)。
ご自愛下さいませ・・・。

Re:re: [2005年08月31日(水)]

Name:fake
Email:episodo1@iris.dricas.com
URL:http://myroom.isao.net/room164/0000001000019164

>あの話はあくまでも石天さんメインになっていて、
>左右から大筋を挟んでいる感じで、左右の話はほとんど重ならない。

 シネマシティの重役として石天が現場混乱の
責任をとったということかな?どっちにせよズ
タズタにカットされたこの映画からは、呉字森
が撮った元の映画がどんなであったかは想像も
つきませんね。 

>生き生きしてましたね!
>だってあの映画功夫職人大集合ですもん、狄龍も含めて。

 最初に見たときは、李元覇来るのか?もしか
して来たのか?と思いましたけど、ヌカ喜びだ
ったことが判明して・・・(笑)。

>これってあのポールに飛びつこうとして失敗しているシーンでしょうか?
>あれは重傷どころか死んでてもおかしくない危なすぎるシーンですね(しかもそのまま使ってる)。

 記事にはその場面だとは書かれていないので
すが、やはりあの場面なんじゃないでしょうか?
 使ってしまうという倫理観の問題はさておき、
成功していても凄い場面だったのは間違いない
ですね。

>おかんが言うんですよ、
>「ああ、いつものスタジオ」
>って。彼らにもいつもそこを使わざるを得ないことで、緊迫感が薄れたりマンネリを感じてしまうきらいはありましたね。だって、ほとんどが中2Fの構成ですから。

 マンネリ化の問題は役者やスタントの顔ぶれ
が同じであることも含んでいますけれど、少な
くとも(成功であるかは別として)同じセットを
別の色に見せるべく努力はしていましたね。劉
家良の場合(現代劇は)別のセットが同じ色にな
っていた。 

>ただ仰るとおりそこなんですよね、だから「酔拳2」の・・・いや、更新を楽しみにします(笑

 どうでしたか?

>質問というか疑問なんですが、簡単に言うと
>「掌門人」の孫健(スン・ジェン)出演がなぜ実現してるのかな?
>ってことなんです。数少ない劉家班vs五毒対決がありますよね、ここに。

 これは張徹の方に理由があるんです。
 五毒組が最後に五人で仕事をしたのは『大殺
四方』までなんですよ。その後はユニットとして
は解散状態の上、『掌門人』の作られた83年に
は、張徹は『神通街興小覇王』を最後にショウ
ブラを出て行くんですね。

 台湾で最後になる「長河」を設立して最晩年
の活動に入るのですが、これに付いて行ったの
は郭追、江生、鹿峰の三人だけなんです。
 孫建と羅莽は香港に残った訳ですから、彼等
も彼等なりの仕事先を見つける必要性があった
んですよ。

劉家良(29) [2005年08月31日(水)]

劉家良(29)ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー『酔拳3』は、"『酔拳2』を途中降板させられた劉家良がジャッキーへの対抗心で、ジャッキー抜きの『酔拳』続編を作った・・・"といわれていた。これは真っ赤な嘘である。『酔拳3』が最初から『酔拳3』であったのかどうかは判らないし、そればかりか、黄飛鴻を主人公にした映画であったかどうかも不明なのだ。 当初この映画を指揮していたのは蕭榮というベテラン映画人である。ショウブラで助監督として程剛作品『十二金牌』に関わり、独立してからはケ光榮の『血洗唐人街』や、秦祥林の『追殺』などを監督。 その蕭榮が新人・季天笙を主演に、『酔拳2』に便乗した映画を撮ろうとしていたのだけは確かなのだ。ところが、季天笙のネームバリューを考えて大物ゲストを客演(劉徳華、任達華)させていたことが現場を混乱させてしまった。その混乱を抑えるためか、最初からそれが目的で混乱させていたのかは不明ながら、『酔拳2』を外された劉家良が呼ばれた時点で、この映画の方向性が決定したのだ。現場に到着した劉家良を待っていたのは、底の着いた製作費に、出演契約日数が残っていない客演俳優だった。ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー劉徳華は2日、任達華は3日しか現場に残れず、大陸ロケの武術指導を担当していた胡堅強もずっと現場にいる訳ではない。 仕方なく劉家輝や劉家勇を呼び寄せて協力させたが、これではまともな作品に仕上がるはずもなく、劉家良にとっても悔いの残る作品となってしまったのである。 映画の出来を見て判断されたものか、それとも最初から狙って仕組んだものか、劉家良が作品に加わったことでこの映画は"『酔拳2』への対抗心で作られた・・・"という宣伝プランが立てられた(元・成家班の李建生が製作に加わっていたことも噂に拍車を掛けた)。それ以外に売る方法が無かったとはいえ、『酔拳2』公開後に手打ちを済ませた劉家良とジャッキーにしてみれば、随分と心外だったに違いない。後に蕭榮はやはり季天笙主演で『小酔拳』という映画を撮っているが、蕭榮が本来やりたかったのはこれだったのではないだろうか? 『酔拳3』の話を伝え聞いたジャッキーは、自分なりの黄飛鴻三作目として"黄飛鴻西部へ行く!"のアイディアをインタヴュー中で語っていたが、このネタを話した徐克とサモによって『黄飛鴻之西域雄獅/ワンス・アポン・ア・タイム・イン・チャイナ・アンド・アメリカ天地風雲』としてパクられてしまう。 結局このネタは『SHANGHAI NOON/シャンハイ・ヌーン』として実現するが、これが当初の企画通り『酔拳3』であったとしたらどうであろうか。ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーこの映画の後、劉家良は沈黙をしてしまう。理由は喉頭癌である。94年の『酔拳3』撮影時点で57歳、10代から映画界で働いてきた劉家良は、ゆっくりと静養して身体を労わる事にしたのだ。 90年代に花開いた古装片ブームは、94年の『酔拳2』を最後に収束したが、80年代の一時期のように銀幕から消えてしまうようなことにはならなかった。新しい手法が確立されたこと、CGなどの技術も発達して全然別の映像表現が可能になったことも大きかった。 2000年初頭、『風雲 雄覇天下/風雲ストームライダーズ』や『臥虎藏龍/グリーン・デスティニー』のヒットに刺激された徐克は、今一度の古装片ブームを仕掛けるべく「電影工作室」の次期ラインナップに『天涯』(古龍武侠小説「天涯・名月・刀」01/7/20日記)、『三少爺的劍』などの企画を立ち上げる。 手始めに自作のリメイクである『蜀山傳』を製作し、続いて金庸の武侠小説『書劍恩仇録』を映画化すると発表。徐克の長い映画人生の中で、唯一接点の無かった劉家良との仕事を切望していた徐克は、病気療養後快復に努めていた劉家良を武術指導に選んだ。ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーキャスティングも固まり、ロケ班も行い、劉家良は武術指導以外にも同作中最大の悪役である張召重を演じることまで決まっていたが、『蜀山傳』が思いの外ヒットしなかったことで資金が集まらず、また長期に渡る砂漠でのロケに劉家良の体力がもたないとのことで撮影直前にキャンセルされてしまったのだ。結局この企画は日の目を見なかったが、徐克は劉家良との仕事を諦めた訳ではなかった・・・・。 長い沈黙を経て劉家良が再出発の場に選んだのは古巣ショウブラであった。 『酔馬[馬留]/酔猴』は大陸の映画会社と合作ながら、因縁の方逸華(モナ・フォン)もプロデューサーとして参加した作品で、長い年月がふたりの恩讐を押し流していたのだった。映画の内容は79年の『瘋猴』からほとんど進歩していないことに、かえって新鮮な驚きを覚えるくらいの作品で、2002年に作られた映画には全く見えない。 信頼していた人間に裏切られ、負傷して世間から身を隠し、街の若者に猴拳を教えて復讐に乗り出すというストーリーの骨子もまるで『瘋猴』そのままで、違うのは『瘋猴』の主人公は酒で身を持ち崩し、『酔馬[馬留]/酔猴』は酒で新技を編み出すのだ。いうなれば、これこそが劉家良にとって『酔拳3』への弔い合戦でもある。 それにしても猴拳少女・姚瑤は、劉師傅好みの・・・・作中の描写もアブねぇな(苦笑)。ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー『酔馬[馬留]/酔猴』はあまりヒットはしなかったが、劉家良ここにあり!を満天下に示すことには成功した。さすがにロングの絵やスタントにはダブルを使っているものの、撮影当時67歳とは思えない劉家良の動きは実に素晴らしいものであった。 古装片ブームは起きなかったが、『臥虎藏龍/グリーン・デスティニー』以降海外資本で大作として作られるようになる。『英雄/HERO』『十面埋伏/LOVERS』などがそれで、徐克がこの動きを見逃すはずはなかった。 金庸、古龍と並ぶ新派武侠小説御三家のひとり梁羽生(代表作は映画化もされた『白髪魔女傳』や『雲海玉弓縁』)原作の「七劍下天山」を映画化すると発表。武術指導として劉家良の名前が発表されたが、徐克はついに念願のコラボレーションを果たしたことになる。 映画は既に完成し香港で先頃公開されたばかりだが、甄子丹(ドニー・イエン)も共演するこの映画がいかなるものかは、近々(2005/9下旬ワーナー系)日本でも『七劍/セブン・ソード』として公開されるので各自確認されたし!ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー五月から続けていた劉家良特集も一旦はここで筆を起きます。彼の映画人生の総括はまだ行わない(だからNo.も29のままなのだ)。これからも多くの映画を製作して欲しいし、現に最新作が公開される目前なのだから。 劉師傅、いつまでもお元気で!

更新 [2005年08月30日(火)]

Name:fake
Email:episodo1@iris.dricas.com
URL:http://myroom.isao.net/room164/0000001000019164

 8/30日記更新。本日は・・・・ってもう日付変わっ
てしまうけど何とか今日中に書き上げました。劉家良
特集の第二十八弾『酔拳2』です。

劉家良(28) [2005年08月30日(火)]

劉家良(28)ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー『酔拳2』の話をする前に、その当時のジャッキーを巡る状況から抑えておく。 89年の『奇蹟/ミラクル』の後、自分が思い通りに全てをコントロールして作った作品『飛鷹計劃/プロジェクト・イーグル』は、撮影前にハーベストから最後通牒を突きつけられた作品だった。そろそろ日本におけるジャッキーの人気にも陰りが見えており、配収5億を下回ることもしばしばになってきた。日本での人気を反映していたから、ハーベストはジャッキーに予算もスタジオもスタッフも使い放題にさせてきたのだ。 "これが当らなければ製作のあり方を変える"というのが最後通牒で、予算も撮影日数も大幅に超過した『飛鷹計劃/プロジェクト・イーグル』が、ジャッキーにとって最後の監督作品となったのは言うまでもない。 統括プロデューサーとして最終的な権限は振るうことで作品をコントロールはするものの、作品本数と製作スピードを上げ主演に専念せざるを得なくなった。ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー「香港電影導演會(香港映画監督協会)」は、監督同士横の交流を図りつつ、協会員の利益や権利を護るため設立されたものだ。89年、「香港電影導演會」の自己資金確保のため、映画を製作しようという動きが協会の間で起こった。その資金を事務所の建設費などに充てるという計画で、当初は爾冬陞(イー・トンシン)監督でスタート。この計画は頓挫し、南燕、劉徳華、洪金寶らに話が廻ったが、結局は徐克(ツイ・ハーク)のところで話が纏まった。 協会員は参加義務があるのでボランティア出演をし、製作費を抑えて儲けをプールするという概要が発表された。こうしてプロジェクトが動き出すと、協会員の中から目玉になる出演俳優が必要になった。白羽の矢を立てられたのがジャッキーで、協会の初代会長・呉思遠がハーベストと協議。ハーベストがフィルムの権利を有するという形で資金提供とジャッキーの貸し出しを了承した。 こうして製作された『雙龍會/ツイン・ドラゴン』は、最終的に3300万HKドルという当初目標の三倍を売り上げる結果を残したが、本来の目的であった協会本部は建設されなかった、といわれている。ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー同様の企画として今度は「香港影視武師協会(香港武術指導・スタントマン協会)」から、協会本部設立資金を作るための協力要請が、今度は直接ジャッキーに持ち込まれた。 時あたかも古装片ブームである。このブームを苦々しく思っていたジャッキーは、ひとつの企画を実現するべく動き出す。 徐克によって銀幕に甦った英雄・黄飛鴻だが、撮影前にジャッキーは徐克に向けて「中国人の英雄・黄飛鴻を軽々しく撮るな、ワイヤーで飛ばすようなことだけはしないでくれ!」と懇願するも、徐克は自分のスタイルを貫いた。 映画自体は素晴らしいもので、これにより古装片ブームが起きたのは事実だ。スタジオ・システム崩壊後、改めて製作された武侠・功夫片だが、ブームの牽引車である徐克によって、北派の武術家・李連杰が南派の英雄・黄飛鴻を演じても構わないという既成事実を作り上げた。 映画の撮影技術が上がったこともあるが、功夫が出来なくても、踊りやスポーツの素養すらなくても、普通の歌手や俳優が高度な編集技術によって超人に変身した。ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー『バトルクリーク・ブロー』『プロテクター』は成功しなかったが、85年以降ジャッキーの下にはアメリカ映画界からの出演依頼が舞い込んではいた。そのひとつがフランシス・フォード・コッポラより持ち込まれた企画で、"中国の英雄が西部開拓時代のアメリカにやってくる"というものだった。 この時からジャッキーの頭の中には"黄飛鴻西部へ行く"という発想があったはずで、その延長線上に出世作『蛇形刀手第二集 酔拳/ドランクモンキー酔拳』の続編という考えも生まれたのだろう。 「香港影視武師協会」から依頼があった際、過熱する古装片ブームに一石を投じる機会が訪れたと感じたジャッキーは、正式なプロジェクトとして『酔拳2』を始動させるのである。 『雙龍會/ツイン・ドラゴン』製作時と同じく、「香港影視武師協会」会員は参加義務があり出演は全てボランティアとして製作がスタート。前作『酔拳』の16年ぶりの続編というだけでなく、「香港影視武師協会」全面バックアップ体制により、監督:袁和平、主演:成龍、武術指導:劉家良という、考えられないような顔合わせが実現するのが当初のウリであったのだ。ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーところが、撮影が開始されてから監督の袁和平がかなり高額なギャラを要求したため、怒ったジャッキーは袁和平を解任(現場で指揮する袁和平のスチールがあるため、一部は彼が撮影したのは間違いない)。急遽ではあるが、現場の指揮を取る羽目になってしまったのが劉家良だったのだ。 ジャッキーが納得をして任せたのか、業界でのキャリアからいって任せざるを得なかったのかは不明だが、最初からこの船出では現場が上手くいくはずはない。 この映画は「香港影視武師協会」のために活動資金を集めるのが目的であること、そのために公開の日付だけは一番の書き入れ時である旧正月ということが最初から決定していた。 しかし劉家良は構わず自分の流儀を貫き通した。ジャッキーにとっても大事なものであるかもしれないが、劉家良にとっても黄飛鴻という題材は大事なものである。中国本土でのロケやショウブラの撮影所に組んだオープンセットの撮影こそ劉家良に任せていたジャッキーだったが、映画撮影が進まないことと、劉家良の古典的な武術指導スタイルに、ジャッキー・チェンの映画としての色が付かない事をジリジリとしながら堪えていたのだった。ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー公開期限は迫っていた。ハーベストに組んだラストバトルのための工場セットに戻った時、統括プロデューサーとしてのジャッキーは自分のスタッフだけを集め劉家良抜きで撮影を仕上げてしまう。 劉家良は当然これに怒った。ここからは二説あるのだが、怒った劉家良自身が監督としてのクレジットを外せと言ったとする説と、ジャッキーが外そうとしたとする説だ。 公開された映画は大ヒットを樹立し、94年に公開された映画の中では興収2位を記録した。映画公開後、批評家にも絶賛されたことから、詫びを入れたジャッキーを劉家良は受け入れた。第十四回香港電影金像奨・最優秀動作設計部門の授賞式には二人で出席し、壇上で賞を受け取っている。 他のノミネート作品は『精武英雄/フィスト・オブ・レジェンド』(武術指導は袁和平)、『東邪西毒/楽園の瑕』(武:洪金寶)、『中南海保[金票]/ターゲット・ブルー』(武:元奎、元徳)、『洪熙官/新少林寺伝説』(武:元奎)と錚々たる顔ぶれを抑えての受賞だった。ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーージャッキーは劉家良のスタイルを古臭いと言ったが、この映画が大ヒットした理由は正にその"古臭さ"である。後にジャッキーも謝罪した訳だから、その事を自覚はしたのだろう。 『飛鷹計劃』までのジャッキーもマンネリ化していたが、その後の主演作『雙龍會』『警察故事3/ポリスストーリー3』『城市獵人/シティハンター』『重案組/新ポリスストーリー』は、『警察故事3』を除きどの映画も結局ジャッキーが主導権を奪い返して完成させたため、中途半端な出来になってしまっていた。それにアクション部分はどっちみち成家班が担当するのだから、ハーベストにとっては製作スピードはあがったにせよ、マンネリ化からは逃れられないでいた。 『酔拳2』の武術指導はジャッキーから見て古典的ではあったとしても、ファンには新鮮に映ったのであった。それは久しぶりの古装片であったこともそうだが、ジャッキーにとって実質初めてと言っていい、劉家良の構築したショウブラ世界に起因しているのだ。ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー『酔拳2』で一番象徴的なのはこの場面だ。間違えて黄飛鴻(ジャッキー)が持ち去ってしまった印章を取り返しに来た劉家良と、ふたりが二階建ての食堂で闘う場面である。かつてのショウブラ全盛期の象徴が、ショウブラでしか構築できない巨大セットと、画面を埋め尽くす武師たちの群れだ。同時代のハーベストや独立プロでは、ここまでのセットを作ることも、これだけの人員を揃えてアクションを作ることも不可能であり、とりわけ張徹映画における破壊と殺戮の象徴として、斧を振り回す黒服男の群れは存在した。 その場面を武術指導してきたのが劉家良であり、それは『報仇』『馬永貞』などの作品においてその完成型を見ることが出来るのだ。 『酔拳2』における食堂の場面は、そのショウブラ的シチュエーションの真っ只中に、たったひとりでジャッキーを放り込むという実験だ。映画の中でこそ劉家良と二人で闘うのだが、ショウブラ世界未経験のジャッキーにとって、過去のどんな映画よりも孤立無援感が漂っている。ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーこの場面を成立し得ただけでも、この映画は劉家良が担当した価値はあったが、更に素晴らしいのは、そこからジャッキーが自分流の動きで闘いを成立させていく場面にあるだろう。 多勢に無勢で囲まれたジャッキーは、劉家良と共に否応なしにショウブラ世界に巻き込まれていく。高所スタントや落下、椅子の二刀流といったジャッキー的動きで活路を見出そうとするが、相手の数が多くうまくいかない。 そこでバラバラに闘っていた二人は、やがて竹を使った劉家良的武術指導で協力し合うが、映画上で劉家良が負傷すると、割れ竹を使った成家班的アクションに切り替えて窮地を脱するのだ。 功夫映画史上に残ると言っても良いこのスリリングな場面は、かつては決して交わることの無かったショウブラザースとゴールデンハーベストが、一体化して見せた歴史的瞬間であった。 この映画は、劉家良にとってもジャッキーにとっても90年代最良の仕事であると共に、長らく功夫映画を応援してきたファンにとっても夢に見た場面が現実となった至福の映画でもある。ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー続く

re: [2005年08月29日(月)]

Name:なるこう
Email:
URL:

白扇仔さんへレス

>これ見えてましたっけ?
ほとんど見えてるような気がしますよ。
特にどのメーカーってのは無いですが。

>警察故事の火星に襲われるシーン
これって今になってみると貴重なシーンですよね。

>妄想のシーンでBT見えてましたっけ?
いやぁ出してないと思いますけど。
ルーシーさんはストリッパーやりましたね。すっぽんぽん。

>ボディダブルらしいんで残念!
映画自体が二重三重とどんでん返しがあって面白いですよ。
ノラさんの熱演も必見ス。
--------------------------------

fakeさんへ(日記から)

>周潤發と狄龍はほとんど同一画面には映っていないのだ
ですよね。
あの話はあくまでも石天さんメインになっていて、なぜか主役であるはずの
周潤發と狄龍が両サイドにいるような印象です。それも左右から大筋を挟んでいる感じで、左右の話はほとんど重ならない。

>李元覇のみが生き生きと描かれ
生き生きしてましたね!
だってあの映画功夫職人大集合ですもん、狄龍も含めて。

>李元覇がスタントの失敗から重傷を負ってしまう
これってあのポールに飛びつこうとして失敗しているシーンでしょうか?
あれは重傷どころか死んでてもおかしくない危なすぎるシーンですね(しかもそのまま使ってる)。

>ジャッキーやサモだって、クライマックスのアクションはスタジオのセットであるし、いつも倉庫や工場のようなところだった
おかんが言うんですよ、
「ああ、いつものスタジオ」
って。彼らにもいつもそこを使わざるを得ないことで、緊迫感が薄れたりマンネリを感じてしまうきらいはありましたね。だって、ほとんどが中2Fの構成ですから。

>現代アクションは、スタントと功夫の動きが有機的には結びついておらず
ただ仰るとおりそこなんですよね、だから「酔拳2」の・・・いや、更新を楽しみにします(笑

で、ですね。
質問というか疑問なんですが、簡単に言うと
「掌門人」の孫健(スン・ジェン)出演がなぜ実現してるのかな?
ってことなんです。数少ない劉家班vs五毒対決がありますよね、ここに。
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