第35回 RIM 新型BlackBerry "Bold"を発表 [2008年05月27日(火)]

[概要]

「iPhone2.0」の発表が近付いてきているが、その直前に、「RIM(Research In Motion)」の「BlackBerry」の最新モデルの発表が行われた。
「iPhone」が、コンシュマー向けのみならず、企業ユーザーを意識したネットワーク接続性の機能向上を取り入れた「iPhone2.0」の導入を発表したのに対抗して、より高度な企業ネットワークの「コネクティビティ」を強調する製品となっており、企業向けPDAの先頭を走っている「RIM」の「iPhone」突き放し作戦がどのように実を結ぶのか大いに注目される。

以下では、「BlackBerry Bold」の概要を紹介すると共に、「Apple」との競合状況にも触れることとしたい。

・参考資料
BlackBerry Bold
Be Bold

NETWORKWORLD
BlackBerry show fans high hopes

GIZMODO
BlackBerry Bold (aka9000)Officially Official

IBM
IBM and RIM Mobilize Web 2.0 Capabilities

ITmedia
RIM、BlackBerryハイエンドモデルを日本投入か

Forbes.com
Can iPhone Beat BlackBerry?

Forbes.com
Why Apple Can't Kill The BlackBerry

<BlackBerry Bold (BlackBerry 9000の概要)>

・接続性
 3 bands HSDPA & 4 bands EDGE
 WiFi(IEEE802.11a/b/g)
 Bluetooth
 Modem
 GPS
・CPU & メモリ
 624MHzCPU
 1GB オンボードメモリ
 アプリケーション用128MBフラッシュメモリ
・ディスプレイ
 480 x 320 (Half VGA/カラー)
・サイズ
 114x66x14mm
・重量
 133g
・バッテリー寿命
 通話5時間、待受け時間13日
・通信機能
 メール
 IM
 電話
・マルチメディア機能
 カメラ(2M画素)
 ビデオ
 メディアプレイヤー(iTunesとの同期可)
・ユーティリティ
 電子手帳
 ブラウザ
 SNS
 地図情報(位置情報込み)
 企業DBアクセス
・RIMアカウント
 2008年末で3700万アカウントであり、38%は従来の企業向け以外のユーザー層になる見込み。

<企業向け機能の拡充>
・Data Viz Document to Go
 Word/Excelの編集/Powerpointの表示
 Lotus Domino/MS Exchange Server接続
・IBM Lotus Sametime/MS Live Communication Server
IM相手へのワンクリック通話機能/アドレス帳統合
・BlackBerry Monitoring service
 管理者向け監視/警告/トラブルシュート/レポーティング/Wireless Update
・BlackBerry Web Desktop Manager
 PCとUSB2.0で接続し、ブラウザからBlackBerryソフトのインストール
・IBMとの連携IBM Lotus Connections
 Web2.0機能を付加し、SNS/コラボレーション/ビジネスインテリジェンスモバイル端末化を実現
・IBM WebSphere Portal
 Blackberry向けwebサイトの構築支援
・BlackBerry Enterprise Server(BES)強化
 Lotus Dominoのメッセージング/カレンダ機能の使用可とする。
・SAPとの連携
 企業向けのCRMソフトウェア開発で協業。
 ここでは、データベースとメール/アドレス帳/カレンダーなどの連携も含まれる。

<iPhone vs BlackBerry Bold>
・サーバー連携性
iPhone」は6月の「iPhone2.0」の導入で企業サーバーとの接続性、主としてメール連携での改善が見込まれているが、バックエンドとの連携の肌理の細かさ、Toolの豊富さの面においては、「Black Berry」に一歩譲ることとなろう。

・入力機能
iPhone」のtouch screen入力は、メールを主体とする企業ユーザーの使い勝手の面で、「Black Berry」には及ばない。

・総合的予測
大方のユーザーが予想するように「iPhone」はいずれ、「Black Berry」を打ち破ると思われるが、未だ、すぐにではないであろう。


[コメント]
HSDPAとWiFiの接続性で、Half VGAの表示画面と、Full Browser、Office Documentの表示が可能なMobile Deviceが、Notebook PCに代わるMobile Deviceの主役の座を占めるのは、
時間の問題であろうと思われる。
その意味で、既に永らくその座を占有してきた「RIMBlackBerry」と、新星としてデビューしてきた「AppleiPhone」の熾烈な戦いがまさに始まっている。

この決着は、Android端末も含めて、次世代の高速通信手段であるLTEあるいはWiMAXが本格的に使用可能になる2010年〜2012年の頃になるのではないであろうか。そこでは、電話もVoIP化され、IPv6よるIP Address Roamingがサポートされれば、一人一台のシングルナンバーの携帯電話によるパーソナルフォン化も技術的には可能である。
これが実現すれば、世界中どこにいても、パーソナルフォンで電話を受けることが可能となる。さらに、インターネットアクセスも自由に出来ることになる。また、この時代には、単なる電話/メールだけの簡易廉価な携帯電話と、web accessをもカバーする上位携帯電話機の2分化が進んでくるのではないであろうか。

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