第39回 発売1年,欧米に見る初代iPhoneの本当の実績 [2008年07月15日(火)]
はじめに、以下の3つの発言に象徴されるように、「iPhone」は、新たなパラダイムシフトを起こし、ライフスタイルの変革を実現するIT機器として、華麗な実績を積みつつある。この動向を解説する「林信行氏」の日経BP社「ITpro」での記事の概略を紹介する。
「あなたは3番目となるメジャー・コンピュータ・プラットフォームの誕生を目撃しようとしている。Windows、Mac OS X、そしてiPhone」
byデビット・ポーク@ニューヨーク・タイムズ
「電話のあるべき姿を永久に変えてしまった電話」
byスティーブ・ジョブス@2008WWDC
「Appleは電話を再発明する」
byスティーブ・ジョブス@2008WWDC
[参考記事]
発売1年,欧米に見る初代iPhoneの本当の実績/ITpro
[概要]
日本に上陸する「iPhone 3G」の底力を紹介しながら、これからの我々のライフスタイルや携帯電話業界にどのような影響を与えるか考察してみたい。まず、2007年6月29日の発売から1年で「iPhone」が、ライフスタイルをどう変えたか、欧米の状況を中心に紹介する。
人々の暮らしぶりを変えた初代iPhone
筆者はよくサンフランシスコを訪問するが、その際に友人の家に泊めてもらうことが多い。
この友人、以前は夕食が終わると、2階の書斎にこもって仕事をしていることが多かった。だが、最近は食事が終わった後も、ダイニングやリビングにいる時間が長い。なぜだろうとよく観察してみたら、iPhoneを使っているのだ。
ダイニングでコーヒーを飲みながら下を向いていると思ったらiPhoneでメールをチェックし、リビングのソファに腰掛けて何かを読んでいると思ったらiPhoneでニュース・サイトを巡回している。
日本の携帯電話の中にも、パソコン用のWebページを閲覧できるフルブラウザを搭載していたり、パソコンの電子メールを扱えたりする機種がある。
しかし,携帯電話のフルブラウザを常用している人は少ないだろう。
機能があるということと、それを使うということは、実は別の次元の問題だ。

■iPhoneはWebページ上の段組みを認識し、段幅に合わせてズーム
iPhoneには,フルブラウザ対応携帯電話になかった使いやすさがある。「Safari」と書かれたアイコンをタップすると、即座にWebページが全体像を見渡せる形で縮小表示され、読みたい場所をチョンチョンと2回タップすると、段組みの幅に合わせて「すーっ」とズームをしてくれる(上記写真)。多くの人が「これなら十分使える」と実感しているのは確かだ。
iPhoneのメールは、Webブラウザとの連携も難なくこなせるため、従来の携帯電話のメールとは異なり、Office書類やPDFの書類を扱えるだけでなく、リンク先の表示も簡単に行える。即ち、iPhoneは,パソコン用Webと電子メールそして電話をという今日の仕事のやりとりの大半を占める重要ツールを1つに集約した。
「iPhoneでライフスタイルが変わった。」
と言うのは、私の友人だけではない。
iPhone購入者の顧客満足度は90%で、ユーザの98%がWebブラウザ機能を、94%がメール機能を使っている。
iPhoneのグーグル検索は他ケータイの50倍
米国でiPhoneを使っている別の友人が、
「これまでよりもインターネット検索をする機会が増えた」
と言う。
「キッチンで何を料理しようかと悩んだ末に、ポケットからiPhoneを取り出して、レシピを検索する。子供の腕にできた湿疹をみて、何の症状だろうとポケットから出したiPhoneで調べる。この近くで打ち合わせにいいカフェがないかとiPhoneのGoogle Mapで調べ、ついでにそこまでの道順を検索する。カフェで話題に上った新製品をYouTubeで検索して、そのCMを見る。自分のお気に入りの曲を、相手が知らないというので、iTunes Wi-Fi Music Storeで検索して30秒間試聴させる。こんな風にiPhoneがあると、生活のあらゆるシーンで、あらゆるタイプの情報を検索できるんだよ」
と言うのだ。
実際、iPhone発売から7カ月後の2008年2月、米Googleのモバイル事業のトップ、ヴィック・グンドードラ氏が、
「iPhoneが登場したことで,携帯電話からの検索よりも、iPhoneからのWeb検索の量は、50倍も多い」
という面白い統計を明かした。
Flickrの投稿でiPhoneが1位に!
特筆すべきは,iPhoneが検索した情報を共有しやすいことである。
米国に住む友人達と夕食をともにすると、会話の途中でiPhoneを出してきて、どこかの地図だったり、バカンスで撮った写真だったりを見せるシーンによく出くわす。
iPhoneは、搭載している液晶画面が明るく見やすい上に視野角が広いので、テーブルの真ん中に置いて、みんなで覗き込むことができる。
これまでの携帯電話では、何か情報を表示させても、画面が見にくいので、携帯を回覧して一人ひとり見るのが普通だった。ちなみに、iPhoneの登場で写真を撮る機会が増えた、という人も多い。500万画素のカメラ機能を持つ機種もある日本の携帯電話と比べると、iPhoneの内蔵カメラは200万画素と画素数も少ない。それでも、撮った写真を簡単に呼び出してきれいな大画面で楽しめるというメリットがあるからか、かなり活用されているようだ。
特に、これまで携帯電話のカメラすら使いこなせなかったという機械アレルギーの人が、iPhoneの登場で写真を撮る喜びを知ったという声を聞く。

■Flickrに投稿される写真を撮影したデジカメ。
(画像をクリックすると拡大表示されます)
3番目のグラフのように、携帯電話ではiPhoneとNokiaのN95がトップ争いをしている。
米国で人気の写真共有サイトの「Flickr」では,写真に埋め込まれたメタデータから、投稿された写真がどのカメラで撮られたものか統計を取れるが(Camera Finder)、カメラ付き携帯電話部門では,2008年5月以降はiPhoneが1位となり,フィンランドのNokiaが販売する「Nokia N95」とトップ争いを繰り広げている。(上図)
携帯キャリアの意識を変えた
iPhoneは言うなれば,手のひらに収まる小型のパソコンだ。このポケットから取り出して,どこでもWeb、メール、YouTube、Google Mapにアクセスできることの便利さを「発見」した人々は、こうしたインターネットのサービスをこれまで以上に積極的に活用し始めた。
しかし,これまでのiPhoneでは,GSM+EDGEという通信速度の遅い技術を使っており、携帯ネットワーク経由ではYouTubeの動画を再生できなかった。画像の多いWebページの表示でさえ,それなりに時間がかかっていた。
そこで注目を集めたのが,公衆無線LANサービスだ。
自宅や会社以外でも無線LANを通してiPhoneを使えば,快適にインターネットのサービスを利用できる。
元々,公衆無線LANのサービスを積極的に展開していたSTARBUCKS COFFEE(米)は、Appleと組んで,店内で流れている音楽を表示し、その場で購入できるサービスを提供中。
これまでSTARBUCKS COFFEEで公衆無線LANのサービスを提供していたのは、iPhoneを売るAT&Tとはライバル関係にあるT-Mobileであった。
しかし、最近,機会損失をしていることに気付いたAT&Tは,新たに公衆無線LANサービスに力を入れ始め,全米のSTARBUCKS COFFEEでのサービス展開にも本腰を入れ始めた。
パケット定額制の料金が基本で,インターネット上の無料コンテンツを見られるiPhoneは,キャリアにとって通信費による収益が見込めない端末。
おまけに、コンテンツ販売の収益もキャリアではなく、Appleに入るしくみで「おいしくない」ビジネスである。
しかし、AT&Tが公衆無線LANサービスを提供すれば、iPhoneユーザから無線LANの利用料を受け取れる。さらに、データ容量の大きいインターネットサービスへのアクセスを無線LAN経由にすれば,携帯ネットワークの負荷が軽くなる。
つまり、無線LANはAT&Tにとって,ARPU(ユーザ一人当たりの月間平均収入)を上げ、携帯ネットワークへの負荷を下げられる大事なビジネスだと気付かせたのである。
iPodが3年半かかった台数をiPhoneは1年で達成
このように、iPhoneは、欧米で人々の暮らしを変え、携帯電話業界のビジネスの慣習を変え、世の中の風景まで少し変えてしまった。
初代iPhoneが使えなかった日本にいると実感がないかもしれないが、海外に出るとiPhoneの影響の大きさを感じずにはいられない。
発売から丸1年を迎えた6月までのiPhoneの出荷台数は600万台。
海外の主要都市を訪れると、必ずと言ってよいほどiPhoneを使っている人を見かける。
実際、筆者が先日訪れたイタリアのミラノでは、iPhoneが正式発売前にもかかわらず、多くのiPhoneユーザがいた。
2008年6月、「iPhone 3G」を発表した講演で、スティーブ・ジョブスCEOは初代iPhone発売からの1年を振り返り、こう語った。
「iPhoneは電話のあるべき姿を永遠に変えてしまった」
だが、iPhoneによる携帯電話の変革は、まだまだ始まったばかりかもしれない。そして、その変革は今まさに日本に訪れようとしている。
[コメント]
林信行氏の解説記事は、3回に渡る連載との予告があるので、今後の展開を期待したい。
いずれにせよ、世界でもっとも機能が豊富で、ブロードバンド環境と多大なアプリケーションに恵まれている日本のユーザが、iPhoneを得て、どのように変わっていくのか、今後の推移が大いに期待されるが、これも、どのようなアプリケーションが提供されるかにかかっていると言っても過言ではないであろう。
従って、各種のサイトオーナが、iPhoneに向けてどのような対応をするかに注目したい。
即ち、iPhoneの良さを引き出すためのユーザインターフェイスが、従来の携帯専用のサイトとしてではなく、使い勝手のよいPC中心のサイトにどのように追加されてくるかにかかっているように思われるからである。
結果として、PC向け、携帯向けに2種のサイトがあったものが、PC/iPhone向けでは、1種のサイトに収斂することが可能となるので、より多くの優れたアプリケーションが提供され、新たな競争環境の生まれることが期待されるからである。
そして、この動きは、ノートブックPCにマルチタッチパネルが標準的に搭載される時代をもたらす誘因となることも予想される。
以上
「あなたは3番目となるメジャー・コンピュータ・プラットフォームの誕生を目撃しようとしている。Windows、Mac OS X、そしてiPhone」
byデビット・ポーク@ニューヨーク・タイムズ
「電話のあるべき姿を永久に変えてしまった電話」
byスティーブ・ジョブス@2008WWDC
「Appleは電話を再発明する」
byスティーブ・ジョブス@2008WWDC
[参考記事]
発売1年,欧米に見る初代iPhoneの本当の実績/ITpro
[概要]
日本に上陸する「iPhone 3G」の底力を紹介しながら、これからの我々のライフスタイルや携帯電話業界にどのような影響を与えるか考察してみたい。まず、2007年6月29日の発売から1年で「iPhone」が、ライフスタイルをどう変えたか、欧米の状況を中心に紹介する。
人々の暮らしぶりを変えた初代iPhone
筆者はよくサンフランシスコを訪問するが、その際に友人の家に泊めてもらうことが多い。
この友人、以前は夕食が終わると、2階の書斎にこもって仕事をしていることが多かった。だが、最近は食事が終わった後も、ダイニングやリビングにいる時間が長い。なぜだろうとよく観察してみたら、iPhoneを使っているのだ。
ダイニングでコーヒーを飲みながら下を向いていると思ったらiPhoneでメールをチェックし、リビングのソファに腰掛けて何かを読んでいると思ったらiPhoneでニュース・サイトを巡回している。
日本の携帯電話の中にも、パソコン用のWebページを閲覧できるフルブラウザを搭載していたり、パソコンの電子メールを扱えたりする機種がある。
しかし,携帯電話のフルブラウザを常用している人は少ないだろう。
機能があるということと、それを使うということは、実は別の次元の問題だ。

■iPhoneはWebページ上の段組みを認識し、段幅に合わせてズーム
iPhoneには,フルブラウザ対応携帯電話になかった使いやすさがある。「Safari」と書かれたアイコンをタップすると、即座にWebページが全体像を見渡せる形で縮小表示され、読みたい場所をチョンチョンと2回タップすると、段組みの幅に合わせて「すーっ」とズームをしてくれる(上記写真)。多くの人が「これなら十分使える」と実感しているのは確かだ。
iPhoneのメールは、Webブラウザとの連携も難なくこなせるため、従来の携帯電話のメールとは異なり、Office書類やPDFの書類を扱えるだけでなく、リンク先の表示も簡単に行える。即ち、iPhoneは,パソコン用Webと電子メールそして電話をという今日の仕事のやりとりの大半を占める重要ツールを1つに集約した。
「iPhoneでライフスタイルが変わった。」
と言うのは、私の友人だけではない。
iPhone購入者の顧客満足度は90%で、ユーザの98%がWebブラウザ機能を、94%がメール機能を使っている。
iPhoneのグーグル検索は他ケータイの50倍
米国でiPhoneを使っている別の友人が、
「これまでよりもインターネット検索をする機会が増えた」
と言う。
「キッチンで何を料理しようかと悩んだ末に、ポケットからiPhoneを取り出して、レシピを検索する。子供の腕にできた湿疹をみて、何の症状だろうとポケットから出したiPhoneで調べる。この近くで打ち合わせにいいカフェがないかとiPhoneのGoogle Mapで調べ、ついでにそこまでの道順を検索する。カフェで話題に上った新製品をYouTubeで検索して、そのCMを見る。自分のお気に入りの曲を、相手が知らないというので、iTunes Wi-Fi Music Storeで検索して30秒間試聴させる。こんな風にiPhoneがあると、生活のあらゆるシーンで、あらゆるタイプの情報を検索できるんだよ」
と言うのだ。
実際、iPhone発売から7カ月後の2008年2月、米Googleのモバイル事業のトップ、ヴィック・グンドードラ氏が、
「iPhoneが登場したことで,携帯電話からの検索よりも、iPhoneからのWeb検索の量は、50倍も多い」
という面白い統計を明かした。
Flickrの投稿でiPhoneが1位に!
特筆すべきは,iPhoneが検索した情報を共有しやすいことである。
米国に住む友人達と夕食をともにすると、会話の途中でiPhoneを出してきて、どこかの地図だったり、バカンスで撮った写真だったりを見せるシーンによく出くわす。
iPhoneは、搭載している液晶画面が明るく見やすい上に視野角が広いので、テーブルの真ん中に置いて、みんなで覗き込むことができる。
これまでの携帯電話では、何か情報を表示させても、画面が見にくいので、携帯を回覧して一人ひとり見るのが普通だった。ちなみに、iPhoneの登場で写真を撮る機会が増えた、という人も多い。500万画素のカメラ機能を持つ機種もある日本の携帯電話と比べると、iPhoneの内蔵カメラは200万画素と画素数も少ない。それでも、撮った写真を簡単に呼び出してきれいな大画面で楽しめるというメリットがあるからか、かなり活用されているようだ。
特に、これまで携帯電話のカメラすら使いこなせなかったという機械アレルギーの人が、iPhoneの登場で写真を撮る喜びを知ったという声を聞く。

■Flickrに投稿される写真を撮影したデジカメ。
(画像をクリックすると拡大表示されます)
3番目のグラフのように、携帯電話ではiPhoneとNokiaのN95がトップ争いをしている。
米国で人気の写真共有サイトの「Flickr」では,写真に埋め込まれたメタデータから、投稿された写真がどのカメラで撮られたものか統計を取れるが(Camera Finder)、カメラ付き携帯電話部門では,2008年5月以降はiPhoneが1位となり,フィンランドのNokiaが販売する「Nokia N95」とトップ争いを繰り広げている。(上図)
携帯キャリアの意識を変えた
iPhoneは言うなれば,手のひらに収まる小型のパソコンだ。このポケットから取り出して,どこでもWeb、メール、YouTube、Google Mapにアクセスできることの便利さを「発見」した人々は、こうしたインターネットのサービスをこれまで以上に積極的に活用し始めた。
しかし,これまでのiPhoneでは,GSM+EDGEという通信速度の遅い技術を使っており、携帯ネットワーク経由ではYouTubeの動画を再生できなかった。画像の多いWebページの表示でさえ,それなりに時間がかかっていた。
そこで注目を集めたのが,公衆無線LANサービスだ。
自宅や会社以外でも無線LANを通してiPhoneを使えば,快適にインターネットのサービスを利用できる。
元々,公衆無線LANのサービスを積極的に展開していたSTARBUCKS COFFEE(米)は、Appleと組んで,店内で流れている音楽を表示し、その場で購入できるサービスを提供中。
これまでSTARBUCKS COFFEEで公衆無線LANのサービスを提供していたのは、iPhoneを売るAT&Tとはライバル関係にあるT-Mobileであった。
しかし、最近,機会損失をしていることに気付いたAT&Tは,新たに公衆無線LANサービスに力を入れ始め,全米のSTARBUCKS COFFEEでのサービス展開にも本腰を入れ始めた。
パケット定額制の料金が基本で,インターネット上の無料コンテンツを見られるiPhoneは,キャリアにとって通信費による収益が見込めない端末。
おまけに、コンテンツ販売の収益もキャリアではなく、Appleに入るしくみで「おいしくない」ビジネスである。
しかし、AT&Tが公衆無線LANサービスを提供すれば、iPhoneユーザから無線LANの利用料を受け取れる。さらに、データ容量の大きいインターネットサービスへのアクセスを無線LAN経由にすれば,携帯ネットワークの負荷が軽くなる。
つまり、無線LANはAT&Tにとって,ARPU(ユーザ一人当たりの月間平均収入)を上げ、携帯ネットワークへの負荷を下げられる大事なビジネスだと気付かせたのである。
iPodが3年半かかった台数をiPhoneは1年で達成
このように、iPhoneは、欧米で人々の暮らしを変え、携帯電話業界のビジネスの慣習を変え、世の中の風景まで少し変えてしまった。
初代iPhoneが使えなかった日本にいると実感がないかもしれないが、海外に出るとiPhoneの影響の大きさを感じずにはいられない。
発売から丸1年を迎えた6月までのiPhoneの出荷台数は600万台。
海外の主要都市を訪れると、必ずと言ってよいほどiPhoneを使っている人を見かける。
実際、筆者が先日訪れたイタリアのミラノでは、iPhoneが正式発売前にもかかわらず、多くのiPhoneユーザがいた。
2008年6月、「iPhone 3G」を発表した講演で、スティーブ・ジョブスCEOは初代iPhone発売からの1年を振り返り、こう語った。
「iPhoneは電話のあるべき姿を永遠に変えてしまった」
だが、iPhoneによる携帯電話の変革は、まだまだ始まったばかりかもしれない。そして、その変革は今まさに日本に訪れようとしている。
[コメント]
林信行氏の解説記事は、3回に渡る連載との予告があるので、今後の展開を期待したい。
いずれにせよ、世界でもっとも機能が豊富で、ブロードバンド環境と多大なアプリケーションに恵まれている日本のユーザが、iPhoneを得て、どのように変わっていくのか、今後の推移が大いに期待されるが、これも、どのようなアプリケーションが提供されるかにかかっていると言っても過言ではないであろう。
従って、各種のサイトオーナが、iPhoneに向けてどのような対応をするかに注目したい。
即ち、iPhoneの良さを引き出すためのユーザインターフェイスが、従来の携帯専用のサイトとしてではなく、使い勝手のよいPC中心のサイトにどのように追加されてくるかにかかっているように思われるからである。
結果として、PC向け、携帯向けに2種のサイトがあったものが、PC/iPhone向けでは、1種のサイトに収斂することが可能となるので、より多くの優れたアプリケーションが提供され、新たな競争環境の生まれることが期待されるからである。
そして、この動きは、ノートブックPCにマルチタッチパネルが標準的に搭載される時代をもたらす誘因となることも予想される。
以上







