第42回 モバイルインターネットアプライアンスのもたらすもの  [2008年08月26日(火)]

既に、第41回のブログでご紹介したように、iPhone 3Gというパーソナルコンピュータの分野から携帯電話を取り込んだ新しい端末が発表され、販売されつつあります。
また、未発売ながら、Androidコンソーシアムから、Android端末向けアプリケーションが次々と開発され、11月10日と目される北米での初のAndroid端末の販売が開始される見込みです。

日本は、i-modeという、日本固有の携帯電話のネットワークサービスを開発し、8000万台以上に及ぶ、携帯インターネットの独自の文化を築き上げてきました。
しかし、欧米では、iPhoneに続いてAndroidというパーソナルコンピュータ文化をベースとする新しい携帯電話のコンセプトを創造し、
「コンピュータ→パーソナルコンピュータ→モバイルインターネットアプライアンス」
という第三世代に属すべき「ネットワークとコンピュータ技術を融合」した新たなIT機器を定義し、新たな時代の幕開けを行ってきています。

日本では、iPhone 3Gの評価は、必ずしも高くなく、様々な批判がなされてますが、「クラウドコンピューティング時代」を迎える今後のネットワーク社会でのアプリケーションの高度化/複雑化を考えると、従来のi-modeに見られる単純さを旨とするアプローチでなく、パーソナルコンピュータと共通な技術の上に、「マッシュアップ」によりユーザフレンドリーで高度に複雑化した使い易いアプリケーションの提供が必須となる時代が近づいてきていると思われます。

その意味で、パーソナルコンピュータと同じ土俵でWeb/mail/IM/VoIPなどを駆使して、様々なサービスを統一的に構築/提供するだけでなく、マッシュアップ技術で、水平展開する各種のサービスを複合化して、より高度なサービスとして提供していく、iPhone/Androidのアプローチが主流となっていくのは、抗い得ない方向と思われます。従って、従来の携帯電話の使い方となじめないからと言って、iPhone/Androidを否定するのでなく、パーソナルコンピュータとの親和性を重視した新たな方向に切り替えていくことを目指すべきではないでしょうか。それを怠ると、このインターネットの分野でも、日本の独自性を主張するあまり、ガラパゴス化現象に陥り、世界の後進国になる危険性が出てくるのではないでしょうか。今こそ、広く世界を見渡し、よりユーザフレンドリーで、効率性の高い社会生活を営める、ユビキタスアクセスを実現する機会の創造を図るべきではないでしょうか。

以上

[みずすましのひとりごと終了のお知らせ]
8/28/2008
昨年4月から1年5ヶ月に渡り続けてきました「みずすましのひとりごと」は、今回をもって終了させていただくことになりましたので、お知らせいたします。

ご存知の方もいらっしゃると存じますが、株式会社ISAOの一般向けISP事業は、2008年9月1日付で会社分割により株式会社DTIに継承されることとなっており、isaoのtrackbackブログも
株式会社DTIへ移管されることになります。従って、その上で展開されていた「みずすましのひとりごと」もひと区切りを付けさせていただくことといたしました。

突然ではございますが、このブログをお読みいただきました皆様には、心から御礼申し上げ、終了のお詫びとさせていただきます。

以上

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