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日本の地域力 [2009年12月14日(月)]

藻谷浩介の「実測!ニッポンの地域力」です。
最近、PSPのTV録画機能のせいか、まったく本を読まなくても楽しい時間がすごせるので、困りもんです・・。
普通にビデオにとって見るNHK「坂の上の雲」なんか見てたら最高に暇つぶしできちゃうじゃんか。
崖の上のポニョに似てるね。
この本は、後半は特に地域別なデータなんかで別段、興味もないんですが前半と中盤にある理論的なデータ解析に関して言えば2007年に販売されているにもかかわらず、完璧に未来サキヨミができています。
こういう本だから、値崩れ覚悟なのかもしれないですけど値崩れする必要は全くないですね。
第4章の地域振興戦略を見直す・・
消費不況をもたらした小売店の過剰供給のあたりは、涙もの。
97年以降、長崎屋、そごう、西武、西友、マイカル、ダイエー、丸井今井と続々と大手商業者が経営破綻した。
ところが、不良債権処理への公的資金投入を背景に破綻業者の投資は償却されたため、生き残った業者は安価で床利用権を取得できる。
市場寡占を狙って、破綻商業施設の運営は継続される。
なんの事はなく増床イコール売上増な訳が無いっつー話だったり、マクロとミクロな視点をデータで読ませるので、賢くなった気がする。
表面上は顧客価値=安売りという安直な哲学を掲げ、本音では競争相手をつぶし市場を寡占すべく行う過大投資は、本旨をそれた投機にすぎない。
なんてあたりは、自分の仕事を他社なんかとひっくるめて考えれば当然の無駄な投資を正当化させてきた現実をバッサリきっているようで爽快。
最終的には、さらに多くのデパート・ストアが撤退し供給過剰が調整されるのは揺るがない。
その際に箱や駐車場の残骸が大量に残り、その後始末は行政の手を煩わせ、結局は増税などで市場経済に転嫁されることになるとまで書いてある。
面白いが近い未来に希望を感じられなくなりそうで怖い。
Posted at 20:04 | | この記事のURL | Clip!! | コメント(0)

ドラッカー名言集 [2009年10月20日(火)]

PFドラッカーの「歴史の哲学」です。ドラッカーはスゴイという情報を頂きましたので、早速読んでみようと思ったら名言集w
手っ取り早そう!
やや難解。
社会・経済・マネジメントの視点から近代史を説いている、そこから未来を見る〜ね。
抜粋・・
知識社会としてのネクストソサエティには3つの特徴がある。
知識は資金よりも容易に移動するがゆえに、いかなる境界もない社会となる。
 そのままネット社会ともとれる言葉。アウトソーシングにかわるクラウドソーシング(不特定多数の人に業務を委託するという新しい雇用形態)っていう言葉が最近言われるけんども、知識に境界がなくなる時代はすぐそこなんでしょうね。
第二に万人に教育の機会が与えられるゆえに、上方への移動が自由な社会になる。 
 年功序列の縦社会が平たくなるっつー解釈だと痛い目あいそう、それなりの努力やスキルが認められる社会でしょーか?

第三に、万人が生産手段としての知識を手に入れ、しかも万人が勝てるわけではないゆえに、成功と失敗の併存する社会となる。
 理論だの、情報だの、アイディアだの、コンセプトだのが、今までブランドや大会社の専売特許だったのが、個人や中小会社でも製造可能な販促物化するって事なんだと思う。
 だからいろいろな価値観、あらゆる手法で買い手市場が満たされはするが、会社を潰すような企画も現れるのではないか・。

これらの3つの特質ゆえに、ネクストソサエティは組織にとっても個人の人間にとっても、高度に競争的な社会となる。
 ますます、経済戦争はげしくなるのかねw
と、まぁこんなのが1ページに書いてあるもんだから、自分なりの解釈を入れてみると、解釈のしかたによって何時までも読んでいられるような内容ですね。
SF、スタートレックの世界24世紀ではお金が無い世界が描かれておりますが、最終的にそっちに人類はむかうんかいな?と思わせるNPOの未来図的な思想も興味深いです。
名言集以外も読んでみようかと思いました。
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略奪の群れ [2009年10月14日(水)]

ジェイムス・カルロス・ブレイクの「略奪の群れ」です。
全て実在の人物で、1930年代にハンサム・ハリーだとかディリンジャー一味といったアメリカの歴史的ギャングを一人称「おれ」語りのハードボイルド小説に書きあげております。
わかりやすいね!
刑務所に、無法者がいっぱい集まってきますわ〜・・。
脱獄しますわ〜・・。
略奪集団の出来上がりですわ〜・・。
捕まったり死んだり減っていきますわ〜・・。
「おれ」とラッセルを除いてギャング全員が死んでしまった。
といって物語が始まるんですけどね。
悪い子たちなのでイマイチ感情移入しずらい所があるのは確かです。
ただ「おれ」いわく、止めようとする人間がいれば真っ向から勝負するつもりで、銃で金を奪っていた・・だそうで、
その意味では正直者だそうだ。
どーゆーことよ!

帳簿をいじって未亡人や農民から財産や老後の蓄えを奪う銀行頭取みたいに、
二心はないし、二枚舌もつかっていない!なんつって。
ウォール街の株価暴落から巻き起こった不況と社会不安、失業率だとか、今の時代とかぶってくる部分があって、暗い雰囲気になっていたんだと思うが
この時期のギャングは民衆に支持されているらしい・・。
すごい国、アメリカ。
さすがアメリカンドック食ってるだけあるな。
コロモのあたりがアメリカンなのか?っていうか和製英語だけどね。
史実どおりの展開で電気椅子にむかうハリーに何かを期待すればするほど、読後感はうううううううんんん・・・となりますが、実際自由って何だろう?
とかこいつらはこいつらで、価値観の優劣はしっかり出来ている家族的コミュニティなので、根本的な「正義」の基準はずれてるけど、その場にいたらどっちが正義?的な感覚になる。ルパンかね?


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ネバーランド [2009年09月17日(木)]

恩田陸の「ネバーランド」です。
四人の高校生男子が共に陸の孤島のような全寮制の学校でさみしく冬休みをすごすという、ほのぼのした青春小説です。
たまに、学園モノを読むと精神にいい感じに作用するような気がします。何か特別面白いわけでなくても、青春の一ページとして見れるっていうか、若返るっていうか。
爽やかな男子が別れた彼女の話や、きたない大人の都合や、抱えているトラウマについて少しずつ語られていきます。
みんな問題があって、苦労しているのが正直言って個人的には爆笑なんですが、まだ若いから笑えないんですよね。
ここは、ネバーランドなんで現実離れした空間なんだと言われると学校自体が確かにそうだったと皆様、共感できるテーマでくくられています。
登場人物すくないため個人が個人に与える影響力が大きい、考えている事がすぐ分かる。
あー、そんな時代もあったかな…と思ったり。
なによりギャング物より疲れないで読めるのが楽でよかった。
Posted at 16:52 | | この記事のURL | Clip!! | コメント(0)

総員 玉砕せよ! [2009年09月14日(月)]

水木しげるの「総員 玉砕せよ!」です。(漫画なんですけど)
ゲゲゲの鬼太郎も凄い作品ではありますが、あのような妖怪が書けるのは水木しげる先生の経験のタマモノなんだろうなぁ・・とおもう作品。
戦記モノを、この視点で書けるというのは実際に経験しているからとしか言いようがない。
登場人物が、非常に肩の力が抜けている初年兵で、ビビビビっつって殴られてばかりいる・・「初年兵はやれんよ」「ほんとだなぁ」みたいな、最前線でのほほんとしたような会話が重く効いてくる。
不条理すぎて、虚しすぎて後から不思議な怒りがこみ上げてくるところが凄い。
「私、戦後20年くらいは他人に同情しなかったんですよ。戦争で死んだ人間が一番かわいそうだと思ってましたからね、わはははは」と後書きであったが、そりゃあそうかもしれません。
マンガの国とまで言われる日本で実際、数十年前にあった戦争の戦記物で高い評価のマンガってあまり無いよね?
あるのに知らないだけかもしれないけど。
こういう語るべきマンガが沢山あってもいいのになぁと思う
Posted at 18:23 | | この記事のURL | Clip!! | コメント(0)

金色のガッシュ [2009年09月03日(木)]

少年サンデーでやっている時代に、少しだけ読んでかなり面白い印象がありました。
なんと一冊五十三円で17巻まで揃っていたので大人買い。
続巻は色々な値段で買い揃えました。定価買いも何冊か。
面白い。フォルゴレより抜粋。

子供たちに、パパはカバが一番カッコイいと思うけど、どう? と聞く。
え?ライオンのほうがカッコイいよ!
サイは角があるからカバよりカッコイいよ!とソウちゃん。

でもね、カバは小鳥がとまるんだよ。
牙や角があるっていうのは見た目はカッコイいかもしれないけど、他の動物を寄せ付けないよね?
カバはカッコ悪いかもしれないけど優しいよね。
それにカバは子供たちを守る為に戦う事があるんだけど、実は物凄く強いんだ。

パパも子供たちを守る為に頑張ってるんだけど、そんなパパはカッコ悪いかい?

ううん!カバはカッコイいよ!!

この漫画の凄いところは33巻読ませて、きちんとクライマックスが用意されているトコロ。なかだるみや、無駄なシーンがなく終わってしまうのが早いのではないか?とさえ思わせる。やや100人の魔物のうち、お前ひとりで何人たおしてんねん!的な部分はありますがw
ここまでの長編で、このようにきちんと複線がはれて結末へ向かっていく内容を維持するのは計画性だけでは語れない、キャラクターたちへの愛を感じる傑作でしょう。

「ドラゴンボール」や「キン肉マン」や「ジョジョ」や「ナルト」といった少年誌をリードしてきた作品とは、絵図ら的になんか違う気がしますが、そこがかえって媚びていないという印象を残したように感じます。
まあ、はっきりいうと泣いたね。
おいおい泣いたね。

Posted at 18:55 | | この記事のURL | Clip!! | コメント(0)

真冬の牙 [2009年08月18日(火)]

トマス・スパロウ「真冬の牙」です。
内容(「BOOK」データベースより)
アメリカ北部、凍てつく町に暮らす一人の男。夢やぶれ、妻子にも捨てられ、どん底で生きる彼は、いかさまの腕を買われ、小悪党が仕切るカード賭博に雇われていた。だが、その夜は少し流れがちがった。まさかそれが、町を揺るがす大事件に発展しようとは…卑劣な暴力の渦に呑みこまれ、追い詰められていく男。牙をむく敵に対し、最後の大勝負がはじまる!パルプ小説の香りを濃厚に漂わせ、最果ての地に展開する先の見えない犯罪劇。アメリカン・クライム・ノヴェルの伝統を継ぐ新鋭デビューなんつって。
えー、結構面白かったからアマゾンで幾らかな?と思ったら¥1かよ!
しかも感想とか一人も書いてねーし。
んー・・とね。
登場人物がみんな薬漬けなのと主人公がよわっちーのと、主人公の仕事がポルノ雑誌売ってるところとか、しかも社会に貢献しているとか言っちゃってるところとか、主人公が掘られちゃうのとか、結局主人公が人殺ししちゃうところとか共感できるところが一杯あるのにねー!
うそうそ、ねーよ!

ちょこっと抜粋してみると、こんな感じの文体ね。

あれこれ考えながら、俺はただ車を走らせた。腐りきったその町をぐるぐるとまわったのだ。だが、考えても結論はでなかった。こんな町で暮らすには、馬鹿か・・無神経か・・狡猾か・・金持ちか・・そのどれかでなくてはならないのだ。
だがそんなことはどの町でも当てはまることなんだろう。
そのとき、おれの内なる声が聞こえた
<逃げたらいいじゃないか、この腰抜けが。さあ、逃げろよ>
「うるせえ、黙ってろ!!」俺は言い返した。

どうよ・?いっちゃってるでしょーよ。面白いと思うんですけどねー、内容とかは知らないけど。


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武田信玄 [2009年08月06日(木)]


さいとうたかおの「武田信玄」です。

人は城♪人は石垣♪人は堀♪情けは見方♪仇は敵♪いい歌だよね!
湖衣姫と里美とあかねとエッチがスゴく楽しそうな信玄さん。
侵すこと火の如くでした。

女性には気を許すんだけども、お館様のリーダー的な立場では周りが全員部下ですし、武士なんで死んだりするんで、
男同士の友情なんてものは全く無いですね。
そこには忠義があるだけ、最高に男らしいけど理解するのは難しい。

実際、そういう主従関係が理解できず時代物に興味がもてない世代というのがあると思う。
年とると忠義だとか道だとか戦国乱世の残酷さなんかは違和感なく楽しめるようになる。

ライバルの上杉謙信は1+2+3+…と10まで足していくと答えは何か?の問いに55と即答したという。
普通に足し算するのでなく 5を9倍して45を出し、それに10を加えて55を出したとか。
おなじ答えを出すにも天才の頭脳があったらしい、
そんなライバルも魅力的。

なかなか読み応えがあって勉強になった感じ
Posted at 20:53 | | この記事のURL | Clip!! | コメント(0)

静寂の叫び [2009年06月06日(土)]

ジェフリー・ディーバの「静寂の叫び」「眠れぬイブのために」「監禁」です。3作とも随分と面白かったので甲乙つけ難い出来ですね。
ど傑作なんじゃあ、ないでしょうか?ライムシリーズよか、おもろいんでないでしょうか。結構前の作品ですが、どんでん返しはうますぎます。犯人つかまっても、残り100ページ以上あったりするんで、わくわくします。全部よむべし
Posted at 09:48 | | この記事のURL | Clip!! | コメント(0)

不気味で素朴な囲われた世界 [2009年05月25日(月)]

西尾維新の「不気味で素朴な囲われた世界」です。毎度の事ですがネタバレ注意ですんでお気おつけください。先日、ダブルダウン〜があまりにもツマラナかったので、コレで駄目なら終わりかな‥好きな作家だったのにっていう上から目線の感覚で読み始めやした。感想はですね〜。ギリオッケーです!
アリだと思います。惜しい感じが漂ってますけど、ギリギリセーフなんじゃないでしょーか。定価買いは進めませんけど。ラノベなんだから期待しすぎる必要はありません、一気に読み捨てだとしてもコミックよりはマシだし。ただ、主人公に吐き気がするのが残念です!致命的!
前作の「キミと僕の〜」のような狂気に共感するような真実とか正当性が見当たらないので、すかされた感があり、なんか不気味で素朴な印象ありです。 登場人物六人とゲスト一人しか出てきません!囲われた世界なんで仕方ないけど。誰か死ぬのは分かってますが、まさか六人中3人死んで、一人は監獄って〜あ。言ってしまったけどいいべ?作品としてぶっ壊れてますね。このぶっ壊しノアールと、予測を裏切る出落ちキャラがこの作家のいい所です。漫画や映像にしても、絶対ツマラナいな!と言えます。
しかし読み物だから出来る独特なテンポを知っている数少ない作家の気がするのは誉めすぎか?
Posted at 18:01 | | この記事のURL | Clip!! | コメント(0)
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