日記2002/02/07 [2002年02月07日(木)]
社会化期 生後23ヶ月頃は、仔犬の 『社会化期』 と呼ばれ、社会性を養う大切な時期です。それまで動き回ることも少なく、母犬のお乳を飲んでは眠るだけだった生活から、自分の肢で歩き回るようになり、兄弟犬や母犬とのじゃれ合いを通じて、犬としての行動の基本ルールを学んでいきます。まず、強く噛んだことを兄弟犬や母犬から叱られることで、力加減をすることを覚えます。そして、兄弟ゲンカの中で、負けを認めたら服従の姿勢を取ってそれ以上の争いを避けることを覚え、同時に服従姿勢を取った相手を攻撃してはいけないことを覚えます。その後、社会化期の後半に入ってからは、兄弟犬や母犬以外の犬と触れ合うことで、初対面の相手とどのように接すればいいのかを学んでいきます。性成熟を迎える前の仔犬には仔犬特有のニオイがあり、このニオイには成犬の攻撃的な気分を抑える効果があります。そのため、仔犬は犬同士のルールを破ったりマナー違反をしたとしても、多少は大目に見てもらえます。たとえハメを外し過ぎて叱られるような場面でも、鼻先で小突き回されたり、抑えつけられたりする程度。どんなに厳しく叱られても歯を剥いて威嚇されるくらいで、ケガをするほど強く噛まれることはありません。成長するにつれて仔犬臭は薄れていき、徐々に強く叱られるようになりますが、大目に見てもらえる時期があることで、ケガをすることなく、自然に犬同士の付き合い方を覚えることができます。(上下関係の厳しい犬社会では、成犬が仔犬と同じようなルール違反をした場合、厳しい攻撃を受けることになります)健全な社会化期を過ごして十分な社会性を身につけられるかどうかは、その仔犬のその後の一生を左右するほど重要な意味を持っています。生後1ヶ月程度のあまりに早い時期に親兄弟から離されてしまうと情緒不安定になりやすく、犬同士の付き合い方を学ぶことができなかったために、他の犬を見るたびにケンカをしたり、必要以上に怯えるなどの問題が起こりやすくなります。また、攻撃を抑制することが出来ず必要以上に攻撃的になったり、他の仔犬や人間の子供など、自分より弱者に対して手加減できない、寛容さを持てないなどの深刻な問題が起こる可能性も高くなります。他にも、上下関係のルールも知らないために、しつけも難しくなる傾向にあります。逆に生後3ヶ月を過ぎるまで人間の手に触れられることがなかったり、人間からいじめられたりした経験を持つ仔犬(捨て犬の生んだ仔犬など)の場合、人間との共同生活に馴染むことができずに持て余されてしまったり、家族である人間に対してもビクビクしながら過ごすこともあります。新たに仔犬を迎えるならば、生後2ヶ月間は母犬や兄弟犬達と共に過ごした後、8週目12週目(生後3ヶ月目)の時期が最適です。この頃は、ちょうど社会化期の後半にあたり、母子以外の外部に対する社交性が集中的に養われる時期です。 --------------------------------------------------------------------------------順位付け 犬の反抗期? それまでは素直なイイコだったのに、生後4ヶ月を過ぎた頃から反抗的な行動をとることがあります。「名前を呼んでも来ない」 「イタズラをして、叱ると唸るようになった」「お父さんの言うことは聞くのに、私の言うことは聞かない」などという行動が主なものです。人間の子供でいえば反抗期のようなこの行動は、犬の本能による「順位付け」 によるものです。犬の社会は完全な縦社会で、上下関係がはっきりしています。順位が下の犬が上位の犬やリーダーに逆らうことは許されず、そのため仔犬は成長過程で自分の群れの中での位置を確認する必要がでてきます。家庭で飼われている犬の場合、反抗的な態度をとることで、家族という群れの中でリーダーは誰か、自分はどの位置にいるのか、どこまでが許される行動なのか、ということを確認しています。犬は、一度許された行為は 「やってもいいこと」だと判断します。成犬になってから、人間が 「もう大人なんだから…」というように考えても、犬には通用しませんので、注意が必要です。順位付けの行動がどのくらいの強さで出るかは、その仔犬の性格によって違いがあります。気性が強くボス的な資質のある仔犬では順位付けの行動が激しい傾向にあり、気の弱い仔犬や従順な性格の仔犬では、目立った順位付けの行動が見られないこともあります。※ 順位付けのための挑戦をする場合、仔犬はまず自分と最も近い立場の相手に向かっていきます。小さな子供のいる家庭では、その最初に向かって行く相手として、子供が選ばれてしまうことが多くあります。子供だけに飛びつく、唸る、噛みつく、服を噛んで振り回そうとする、などの行動は、子供に対する仔犬の挑戦ですので、大人がしっかりとした対処をしなくてはいけません。権威あるリーダーとして、子供を甘く見ている仔犬の態度を叱り、同時に子供にも正しい犬との接し方を教える必要があります。仔犬に追いかけ回される子供の姿を見て、ほほえましいと笑ったり、仔犬をほめるような態度を見せることは厳禁です。また、子供を追い掛け回す仔犬を、さらに大声をあげながら追いかけるような行動は最悪です







