ペットにも命の重さ 処分前の表情とらえた写真展 飼い主に捨てられ、収容施設で処分されるのを待つ犬や猫の表情をとらえた写真展「ラストポートレートこの世に生を受けて」が10日から、京都市中京区東洞院通六角下ルのウィングス京都で開かれる。主催者は「人間の身勝手で殺される動物たちの姿を通じて、ペットの命の重さを考えてほしい」と訴えている。 「どうぶつしあわせの会関西支部」の主催。奥村雅恵代表(45)=西京区=の友人で、大阪市のフォトジャーナリスト児玉小枝さん(33)が撮り続けた処分前のペットたちの写真など約70点を展示する。児玉さんは1999年から全国各地で作品展を開いている。 写真展は、おりの中で処分を待つ犬や猫の姿を中心に、死を前にして落ち着いた様子の犬、そわそわと動き回る犬の写真など、ペットの悲劇を伝える。このほか、飼い主に最期をみとられる老犬、処分される直前に里親にもらわれた子犬の表情などもとらえている。 京都市家庭動物相談所によると、2002年度中に「飼い切れなくなった」などの理由で持ち込まれた犬のうち、約350頭が処分された。奥村代表は「動物にも同じ命がある。ペットを飼うなら終生面倒見てほしい」と話している。12日まで。入場無料。
<動物虐待>猫の腹に水中銃のモリ 付近に毒殺体も 緊急手術を受けた猫=6日正午すぎ、那覇市繁多川のピュア・ペットクリニック 6日午前9時すぎ、大里村内の民家から「猫の腹に矢が刺さっている。救助してほしい」との連絡が県動物愛護センターにあった。同センター職員が現場の民家に駆け付けたところ、長さ約107センチメートル、直径約3ミリのスチール製水中銃のモリが腹部左側から右側にかけて貫通している猫を発見し保護。動物虐待の疑いがあるとして、与那原署に通報した。同署は動物愛護法違反の疑いで捜査している。 猫を保護した同センター主任技師の小杉龍生さんによると、負傷した猫は雌の野良猫で、通報した民家の住民が時折、餌を与えていたという。この住民が5日夜に針金のようなものが刺さった猫を発見したが逃げたという。6日朝に再び、付近を捜したところ、負傷した猫を発見した。また近くには毒殺されたとみられる別の猫の死がいもあった。同センターが死がいを引き取り、死因を調べている。 負傷した猫は那覇市繁多川の「ピュア・ペットクリニック」に搬送されて、緊急手術を受けて命を取り留めたが、「脾臓(ひぞう)が切断され、あまり状態は良くない」(同クリニックの野中哲獣医師)という。 小杉さんは「猫自身が、立てて置いてあるモリの上を飛び、失敗したとも考えられるが、可能性はかなり低い。人間がやった可能性が高い」と指摘。「県内でモリや矢などで猫や犬が虐待されたケースは聞いたことがない。とても悪質で許される行為ではない」と話している。
犬放した飼い主逮捕 県の指導再三無視 通行人襲われ重傷 容疑で折尾署 福岡県警折尾署は七日、運動のために放したペットの大型犬が他人にかみつき、重傷を負わせたとして、同県動物愛護条例違反と傷害の疑いで、同県中間市中間一丁目、無職波多野秀彦容疑者(70)を逮捕した。同容疑者は以前に二回、同様の事故を起こしている上、県の再三の指導を無視しており、同署は同条例の措置命令違反容疑を初めて適用した。県警によると、犬を放しただけで飼い主が逮捕されるのは珍しいという。 調べでは、波多野容疑者は体長一六〇一七〇センチのゴールデンレトリバーと秋田犬、グレートデンの大型犬三匹を飼育。同条例に基づき、同県遠賀保健福祉環境事務所長から「(大型犬を)係留すること」との措置命令を受けていたにもかかわらず、五月三十日から六月二十七日にかけて計十一回、同市の遠賀川河川敷でひもなどにつながずに運動させ、七月五日には放した一匹が同河川敷を散歩中の無職男性(60)の右腕にかみつき、重傷を負わせた疑い。 河川敷を利用する人から「犬が怖い」などの通報があり、同事務所が今年五月に措置命令を出したが、河川敷での犬の運動を続けたため、同事務所が同署に告発した。同容疑者の飼い犬は、今年四月十六日と五月二十一日にも同河川敷で散歩中の人につめをたてるなどして軽傷を負わせていた。