『最期の聖戦』 [2006年10月11日(水)]

カードワースの感想
『最期の聖戦』△
作:たてやん様
形式:探索戦闘大長編シナリオ 対象LV:7〜9
備考:6人パーティ専用

 制作期間5年という大作。
 城勤めのお上品な騎士様や純真無垢な霊界探偵ならまだしも、相当に世故けているはずの冒険者が人間の汚さに必要以上に動揺したり、固有名詞がバンバン出るのに情報カードが配布されなかったり、随所で出てくるNPC無敵表現や初耳の名前にやたら恐れおののくPCに拒絶反応を起こす人も多いだろう。

 なによりストーリーの根幹を成す歴史が、古代魔法王国の生き(?)証人が出る『賢者の選択』や学者的視点で歴史の真実に迫ってゆく『力あるゆえに』にあるような説得力に欠けている(というかそれ以前にたぶんこの世のCWシナリオの6割以上と矛盾する)ため脚本がかなり弱い。
 個々のシナリオの世界観をそれはそれと割り切れる人には別にいいかもしれないけど。

 テキストファイルで語っているいるようなテーマに添うならば、この歴史を確定形で語ってしまったのは完全な失敗ともいえないだろうか。(具体例で言っている件も「誰があのバカを正義なんていってた?」としか言えないし)
 

 だけど構成においては「現時点でCardWirthScenarioとしての完全形態を目指した」という作者の巨大な自信をうなづきながら聞くことのできる傑作と言えます。
 多くのイベントが様々なキーカードに対応していて、カード資産を最大限に駆使して進んでいけるのも、この仰々しいタイトルにふさわしい雰囲気です。
 クリアに必要なカードは作中でも入手可能なのも最低限のフォローとはいえちゃんとしてます。
 ただ、所持金や必要なスキルの使用回数が尽きたりすると容赦なくハマるので、お出かけ前の持ち物チェックと不用意なスキル付け替えには注意。あとシーフは盗賊の手必須。

 ちなみにしばらく冒険に出してない初代パーティなんかで挑むと完璧。

以下バレ分増加
歴史設定についてさらにツッコミ
システムの完成度について更なる賞賛

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【シーナの街シリーズ】 [2006年10月06日(金)]

カードワースの感想
【シーナの街シリーズ】
作:えくせるさま
『2人の兄妹?』
 形式:店シナリオ/導入部
『シーナの街 前編・後編』
 形式:探索シナリオ 対象レベル-8〜10


 長らく導入部『2人の兄妹?』が見つからずに遊べなかったシナリオ。
 本腰入れて探したらあっさり見つかったのでレッツプレイ。

 スタートして数秒、期待してた世界が一気に広がったのです!
 初対面の相手にウン十年来の幼馴染のように話してくるNPC(&PC)!
 考える暇などあたえず問答無用でグイグイ引っ張るパワフルなストーリー展開!
 (じっさい戦うか聞かれて「No」をえらんでも強制で「Go」!)


 セリフの一語一句までもが作者色腐女子色に染まった鉄壁の雰囲気はマネしようとしてもできませんでした、どうやっても無理。
 作者が自ら取材した香港の背景写真がエキゾチックで綺麗な分、気付くとエキセントリックな雰囲気にずっぽりと飲み込まれるというのがすごい。背景写真よりもキャストの画像の方が重いのに2度ビックリ。

 なお、戦闘は少ないとはいえ舞台はLV10や20がゴロゴロしてる修羅の国なんで、殺す気まんまんの装備でいき(生き)ましょう。
 まぁ勝ったのに負けた事にされて話が進んだりするけど!

カードワースインデックス [2005年07月15日(金)]

カードワース
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カードワースとは
基本は「冒険者の宿で依頼をうけて冒険する」ゲームです。

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●お気に入りシナリオ紹介
気をつけたつもりですが微バレ注意(順不同)

 『愛が買えるなら』作:似非物書きF様
 『メウレンの花ver1.01』作:MUSAN様
 『剣の街ユベールver1.1』作:ミスティール様
 『あいすのおつかい』作:もぐらさま
 『忠実なる鋼の番人』作:書類の谷さま
 『旅の終わりにvre1.06』作:SADA様
 『勇者と魔王と聖剣と』作:ほしみサマ
 『竜王の城ver1.6』作:パンケ様
 『力あるゆえにver_1.10』作:もる様
 『三文戯曲』作:もりりん様
 『我は何でもお見通しver.3』作:松本富之(とみ)さま
シリーズもの
 『角笛を吹く者シリーズ』作:ロードリヴァー様
 「蜃気楼の塔ver2.01」「闇を誘う鏡ver2.10」「雪原の勇者」

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↓ネタバレしてでも語りたいシナリオ(毒舌注意)


「あと一歩が惜しかった」というシナリオから、はっきり嫌いなシナリオまで一言つけたいものを独善の視点で節操なく並べて語ってます。
自分がなにか公開した際にはボロクソ言われる覚悟で!!

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お気に入りシナ [2005年06月28日(火)]

カードワース
『わたつばのお気に入りシナリオ』
バレ注意
並べかたは適当です。
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【Lost Landscape シリーズ】 [2005年03月09日(水)]

カードワースの感想
『Lost Landscape シリーズ』(完結)
形式:長編連作シナリオ
作:たれぱんにゃ様

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進行状況:2の爆破したとこまで。

 一本道なんだけど、ノーヒントで作者の意を汲めないと即ゲームオーバーってのは一回食らうと折れた心の建て直しに時間がかかります。いくつかのシーンで無駄にウロウロしないとフラグが立たないのでやり直しがきついですし。

 この作品は(今のところ)キャラクターへの偏愛という感じは受けないけども、その手の作品と同じように頭の中のイメージに対してイレギュラーな事態を想定していないように感じます。そもそもプレイヤーとはイレギュラーの塊であるというのに。

『ここでは当然こうする』『こんな事は当然知っている』『当然こう考えるはずだ』『当然このキャラは無条件に愛される』……。そんな作者の想いとプレイヤーの思考が何の工夫・細工もなしに重なる訳はない。プレイヤーだってニュータイプじゃないんだし。
 脱線したけど一話々々が短すぎるので統合するなり増量するなりしていただきたい。

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進行状況:全編クリア。
 さて、2話まで酷評しか出ませんでしたがシリーズが重なるにつれて次第に雰囲気が変わってきました。
 理不尽さが目立っていた仕掛けが高難易度へとシフトし、最後には物語のアクセントくらいにまでゆるくなっていったのです。
 単に簡単になったということでなく、物語にうまく組み込まれ邪魔にならないものになっていったという事が評価できます。

 その物語も最初に懸念した「いきなりイヤボーン」なものなどではなく、いくつもの経験を重ねて成長してゆく少女を主軸として、傍らで見守るPCたちの活躍を描く感じの読ませるシナリオになってます。
 上記脱線部分が全部見当ハズレな妄言になってしまいました。

 けど各話の区切り方はやっぱおかしいんで、やるならまとめて一気にやるのをお勧めします。

【ヴォハラ大陸史シリーズ】 [2005年03月09日(水)]

カードワースの感想
【ヴォハラ大陸史シリーズ】(シリーズ継続中)
 『哀しみがくれたもの』× 『悲しみの果ての心』O
作:杉本清次さま

 カードワースには作者や作品、もしかすれば宿(セーブデータ)・パーティー・PCの数だけの膨大な世界観・独自設定があり、それらは互いに矛盾しうる。
 だけれど、この作品の独自設定は少々突っ走りすぎに感じられました。
 作者様は『CardWirthは中世の趣こそすべて、という方は中略きっと毛嫌いすることだろうと思います』とテキストに書かれていますが、シーフや神父に銃火器(現代物)を買い与えまくっている私から見ても、やはり設定を受け入れがたくて純粋な気持ちでは楽しめませんでした。

 まず第一に、オフィシャルや共通認識として大勢に共有されている設定との擦り合わせを、初っ端から放棄している。
 そして第二に、その大きな違和感を抱えた設定が、物語にはほとんど活かされてない。(悲しみでは全然)
 意味も無く大量の独自設定を並べられて、必然性という取っ掛かりがないのだから頭に入らない……しかもカードワースの世界からすれば元々飲み下しにくいものなのだから、ただただノドにつかえて苦しいのです。
(同じように周辺諸国とかを設定している『世界地図/もぐら様』なら、同じような違和感を感じても話の面白さに引き込まれて忘れてしまうのだけれど)(こんな悪口みたいなとこで引き合いに出されても困るでしょうが)

 ってか、私の見てきた限りこの手の科学文明の世界観をあつかったシナリオってその設定が生きているどころか物語にひたるのを邪魔する壁にしかなっていない事が多い気がします。
 魔術で説明すればすんなりいくとこを、科学にして説得力を失っている作品は多い。それならまがりなりにもリアリティーにこだわっているのかと思えば科学的でない現象を平気で起こしたりするのを目にするに、科学設定がうんぬんというより作者の世界設定に対する無頓着さが鼻についているだけかもしれない。

 ちなみに個人的には、私が完璧な新参者ということを差し引いても、メインの舞台であるリューンのある大陸の名前を定義してしまう度胸はありません。そこはカードワースにいくつかある、よほどの力がなければシナリオ全体の印象を害するアンタッチャブルな部分だと思うからです。

 そういった独自設定がほとんど絡まない悲しみの果ての心は、落ち着いた雰囲気で楽しめました。

【白狼亭シリーズ】 [2005年03月09日(水)]

カードワースの感想
【白狼亭シリーズ】
作:ダーローさま

 『白狼亭惨劇』△ 
 『白狼亭邪神』×
  形式:探索系

 意味がわかりません。
 他にもシリーズがあるのですが、それをやってないからとは考えにくく(一話完結だし)、私の読解力の低さを差し引いても意味があるようには思えません。
 作者はギャグのつもりでいるフシを感じるのですが、NPCが勝手に話して脈絡なしに場面が進むのでこちらは『?』という感情しか持てません。
 あと、私はNPCを愛しすぎている作品に文句をつけることが多いのすが、この作者は逆に意味も無くキャラを殺すのが嫌い。
 ただ、このシュールな世界観には独特の高い中毒性があり、ウッカリ囚われると続編を見ずには居られなくなるという恐ろしい効能が……。

『白狼亭外伝一』
 形式:探索系 適性:LV-3〜5

 純粋にシュールな世界観を楽しめるようになって謎解きの丁寧なつくりも際立っている一品。(前掲2作も凝ってるところはあったんだけど)
 それでも好き嫌いの出るシナリオだと思うけど私は当然アリ。(ただ、残酷表現を排除した分若干パワーダウンを感じるのは痛し痒しです)


【帝都魔剣風妖奇々譚】 [2005年03月09日(水)]

カードワースの感想
【帝都魔剣風妖奇々譚】(継続中)最終更新2008/11/05
作:少尉候補生さま
 『帝都魔剣風妖奇々譚セットver0.93β』△
  形式:探索系 適性:LV-3〜5
  備考:1〜3話+準備
 『帝都魔人学園購買部』
  形式:商店
 『帝都魔人学園入学手続き』
  形式:クーポン配布ユーティリティー
  備考:第二話からPCを参戦させるためのクーポン
 『美沙の弓店』
  形式:商店
  備考:連れ込みPC専用の消耗品などを販売

 シリーズ通してエンカウント率高すぎます……ってか戦闘が終わるとほぼ確実に移動中の音楽が始まる前に次の敵に遭遇するとことか疑問を感じないのでしょうか。
(第3話に至っては移動毎に100%遭遇。1・2話はオリジナルデータが残ってないんで正確なところは忘れちゃったけど)
(今思えばオリジナルデータはバックアップしておくべきだったなぁ)

 そしてリードミーの一文に私は目を丸くしてしまうのでした。
「第一章は道さえ分かればなんとかなるかと」
 作者以外にわかるか!!

 第一章は平たく言えばゲームに良く出る迷いの森
 ループだとか縦横に張り巡らせれた異空間から脱出しなければいけないんですが、敵も賢いのでしょう、ノーヒントで放り込むんだから

 実は2時間ほど迷路をさまよって結局わからなくてエディターをいじって出口を作ってしまいました。
 ゲーマーとしてデータ改ざんは不本意ながら、下に進んだのに横から出たり、続いてるように表示された道に進めなかったりするなか、ひっきりなしに魔物の襲撃を受け続けたら絶望もするし邪道にも堕ちちゃいます。(じつはこちらで解凍したときにデータが欠損してたなら悪いのですが。でもやっぱβ版だからかなぁ)

 でもノリは好き……なんだけどちょっと作者さんのサイトを覗いたところなんとなく封印したいっぽい雰囲気で語られていたのが残念。
 伏線が色々と残っ……。

『死に至る金曜日』 [2005年03月09日(水)]

カードワースの感想
『死に至る金曜日』×
形式:読み物系シナリオ 適性LV-―
作:パンケ様

 SFCにエストポリス伝記2というRPGがあります。
 隠れた名作として有名(矛盾)で、私は特に結末を前作で明らかにしている(1のオープニングが2の最終決戦)事を利用した脚本に魅了されました。
 それ以来「確定した結末」というテーマにえらく惹かれるようになりました。

 さて、この作品も予言された結末から逃れようとしてもがくほどに絡め取られてゆく結末確定物なのですが、それを予言した占い師のそぶりを見るに回避可能と考えてるっぽくて確定感が薄まってるのが物足りません。
 と、この感想は100%私の趣向によるところで、中盤までの逃げようとするほどにドツボにはまってゆく展開は良く出来たものです。
 しかし終盤……というか結末の部分で「運命ゆえ」というより「作者がその解法しか用意しなかったから」という気分にさせられるのだけが×の理由です。

 実際作者様のコメントでもここがメインテーマだった様ですが、それにしては右往左往する中盤までに比べて終盤は淡白で、結末へのレールをただ強引に直進させられるだけ、もしくは決まってる所だけ取ってつけたという感じが打ち消せません。
 目前にした目的地に、つい駆け込んでしまった印象です。
 あとがきに見られる作者様の考え方が好みな分、世にも奇妙な物語調というならばオチにこそ力を入れていただきたかったです。

『死の墓場』 [2005年03月09日(水)]

カードワースの感想
『死の墓場』×
形式:探索シナリオ 適性LV-6〜8
作:伊地山基之さま

 最初のNPC、意味無いよね?

 シナリオとしては村を歩き回ってフラグを探しながら進めてゆく感じなのですが、頻繁に足を運ばなくてはいけない自警団の詰め所が森の奥深くにあるのはナゼ?
 やたら奥にあるので、いざというとき初動に影響は出ないのか心配です。

 このシナリオのメインの敵は夜になると村の周辺に沸いて出てくるアンデッドなのですが、ワラワラと出てくるこのザコが異常に強い
 いちおう『亡者退散』などで消滅させられるものの、ゾンビはなぜか物理攻撃ではほとんど削れない分厚いHP、スケルトンは防御は劣るもののうんざりするほど再生して規定回数倒すまで戦闘が終らない。<br>

 あ、ちなみにこのシナリオの時間経過は移動回数で制御されているためゾンビの只中をウロウロせねば決して夜は明けないという……。
 ちなみに夜間はエンカウント率約100%

 あと、イベントで10箇所のうちからノーヒントで道を見つけなければいけないのだけれど、場所が違うと5割の確率で野生動物が襲ってくる。
 正解の場所でも発見できる確率30%、失敗するとまた5割で襲撃
 運が悪いと森の動物が絶滅すんじゃないかってくらい戦います、そして運が悪い方が普通。
 感想を追記するにあたって再プレイしてみましたが、よくクリアできたなぁと思う……。

 最後にクリア後の配布経験点。
 長編でもクリアで2点、特殊なイベントをクリアするなど含めてもシナリオ一本計3点以内がカードワースの相場らしいのですが、死者の墓場はクリアだけで一括5点!
 まぁ、それだけの苦労はさせられはするけど……いじるのは好きじゃないんですが気に食わないんでユーティリティーモードで無かった事にしました。悪しからず。
(ちなみに途中で帰ると-2点、やめるならF9強制終了を使おう)
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