「タイヨウのうた」 [2006年06月13日(火)]
試写会で見てきました。
「タイヨウのうた」です。
(6月17日、劇場公開)

太陽の光に当たると死んでしまう病気XP(色素性乾皮症)、
そのため余命わずかな限られた時間を歌と一緒に生きる少女。
その少女が恋し、その彼もまた彼女に恋をする。
彼女にはもうわずかしか時間が残されていないのに…。
普通なら、単にお涙頂戴の映画になってしまいそうなお話。
(特に最近の韓国映画なんかそうだけど)
でもこの映画はそうじゃない。
確かに悲しいお話ではあるけれど、
見終わった後には、とても爽やかな青春賛歌が流れていた、
そんな気がします。

自身シンガーソングライターでもあるYUIさんが主演し、
夜に駅前の広場で歌うことでしか生きている実感がない
余命わずかな少女を演じているこの映画。
ヘタな映画なら、彼女の単なる
プロモミュージックみたいになってしまうのだが
そんなことは全然感じさせることはなかった。
むしろ、お世辞にもウマイと言えない彼女の演技が
逆に昼間外に出られない少女のういういしさとなり、
フィクションではなく実話のような錯覚すら与えてしまった。
こんな作り方をした監督に拍手であります。
また他の出演者のみなさんもとても気持ちがいい。
特に岸谷五郎さんが彼女の父親役をされていて、
出番はけっして多くはないのですが、
不治の病の娘をもつ父親を熱く、時にさりげなく好演。
岸谷さん、こんなにいい役者さんだったんだと認識しちゃいました。
(どうしても“タ〜ちゃん”のイメージがはなれなくって…)

この映画に悪いやつは一人も出てこない。
実に気持ちのいい、本当にいいヤツばかり。
それが重く暗いお話になりそうなドラマを
爽やかに気持ちよくさせてくれているのがとてもいいです。
この映画、今の時代というよりも、
むしろ私の時代の青春ドラマの懐かしい感じがします。
(私は“中村雅俊”さんの“夕陽丘の総理大臣”大好き)
舞台は鎌倉。
海がある、山がある、踏み切りに小さな駅がある。
街を見下ろす景色のいい場所に家があり、
季節は夏休みを迎える頃。
青春ドラマにはとても懐かしい風景がそこにある。
懐かしさを感じる最大の要因は、
今のアイテムである、携帯電話やパソコンが
登場しない事もあるかもしれませんがね。
彼女の死という物語の結末は待っているけれども、
お涙頂戴の映画ではないと先に書いた通り。
確かに彼女はそこに生きていて、
彼女の歌は、見た者、私達に残り続ける。
映画を見終わった後にはただ、
爽やかな青春賛歌が流れている。
この映画、お勧めしちゃいます。
主演のYUIさんの歌うこの映画の主題歌
「Good−bye days」
本当に心に響きました。
この映画と共にヒットして欲しいです。
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