「犬神家の一族」 [2006年12月12日(火)]
試写会で観てきました。
「犬神家の一族」

東宝映画に関係する豪華キャストによる、
まるでかつての「忠臣蔵」のような
お祭り大作という感じです。

監督・市川崑 金田一・石坂浩二の組み合わせは、
30年前と同じままに
他のキャストを入れ替えての映画化だそうです。
言われてみれば、昔TVで放映されたのを見た覚えが…(^^;
「犬神家の一族」は古谷一行さんの金田一でも、
TVドラマスペシャルで観た事がありました。
だからお話がどうだというよりは、
先にも書いたように、
東宝豪華キャストによる年末のスペシャル映画。
そんな感じで見に行かれたほうが、
素直に映画を楽しめると思いますよ。
ただ脇役にいたるまでみんながみんな、
有名な役者さんで固めているもんですから、
いらぬ弊害も感じられずにはいられませんでした。
つまりサッと流れるシーンが
無いと言う事でしょうか?
無名の役者さんなら、
お話する(聞き込みとか)
1カットのみで終わる場面も、
脇役の役者さんに
ちゃんとカメラで大写しでセリフを
しゃべらす場面が多くなるのです。
そのためだと思いますが、
全体的に場面の展開が重く感じられてしまいます。
いいように言えば、ゆっくり物事が進行していく感じです。
実際に事件が起きてからでも
お話の展開がそんな感じですので、
解決する頃には、
「え!?、いつのまに解ったの金田一さん??」
てな具合でした。
豪華キャストはよろしいですが、
この辺り推理サスペンスとしてはどうかと思います。
昔見た「犬神家の一族」はそんな感じをうけなかったので、
(もちろんかなり前なのでうろ覚えなんですが…)
同じ原作でも随分印象が違って観えてしまいました。

それと時代設定が戦後間もない頃です、
その当時の映画を作ることの難しさを
画面から感じてしまいます。
特にロケーション撮影をする時とか。
以前は金田一さんが、
蒸気機関車から降りてきたり、
また事件解決した後、
関係者に見送られて機関車に乗っていったりするシーンが、
私の中では印象にあったりしましたが、
今回はなかったのは個人的に残念。
街並みもどうしてもセットぽく見えてしまうし、
マット合成の技術が進んでいる昨今、
市川監督も積極的に取り入れてもいいのではと感じたり…。
いろいろ書いちゃいましたけど、
だから駄作だから駄目だと言っているのではなく、
せっかくの豪華キャストなのですから、
キャスト負けしない画面の作りこみを
して欲しかったと思うしだいです。
年末映画にふさわしい、
豪華キャストによる金田一推理劇場。
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